第2335号(2014年9月15日)の内容

<1面>
今こそ安倍政権打倒へ進撃せよ
ネオ・ファシズム反動総攻勢を粉砕する強固な戦列を構築せよ

<2〜3面>
首都に内閣打倒の声轟く
 9・4「総がかり行動」

「スパット台船を占拠せよ!」 8・26―30
 辺野古海上で連日激闘

全学連第137回中央委に結集せよ
<4面>
東京都交通局の「駅管区制」導入攻撃を許すな!
<5面>
激化する北京官僚内権力抗争
 習近平「反腐敗」闘争の本質

<6面>
経団連が政治献金再開を決定
北海道 自衛隊が宣撫工作
 子どもに手榴弾投てき体験
Topics 「神奈川労連」の造反をとりつくろう「全労連」新議長・小田川
<8面>
スターリニスト岩佐茂の主体性論争回顧の空隙
第52回国際反戦集会 海外からのメッセージ D
 フランス テンデンス・クレール・NPA
 ロシア 共産主義労働者党チュメニ州委員会
<7面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
◆習式宣伝工作
◆記者には「保秘協定」
◆空港顔パス
日本農業の破壊をもたらす安倍式「農業改革」
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号








































  


今こそ安倍政権打倒へ進撃せよ

 ネオ・ファシズム反動総攻勢を粉砕する強固な戦列を構築せよ

新ガイドライン策定反対!

辺野古新基地建設阻止!

原発再稼働・輸出反対!

消費税再増税を阻止せよ!

熱い檄を飛ばす首都圏学生ネットの学生
(9月4日、日比谷野音)
 第二次安倍改造内閣が発足した翌日の九月四日、首都中枢は「集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回!」「安倍政権打倒!」の雄叫びに包まれた。「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動」に結集した五五〇〇人の労働者・学生・人民の安倍ネオ・ファシスト政権にたいする怒りが爆発したのだ。
 わがたたかう学生たちは、この日の集会・デモを統一地方選に向けた選挙カンパニアに歪曲しようとする日共中央を弾劾しつつ「安保破棄! 安倍政権打倒!」を高々と掲げて最先頭でたたかいぬいた。革命的・戦闘的労働者たちは、「連合」指導部の抑圧を打ち破り、「全労連」日共系指導部のセクト主義的対応を弾劾しつつ、この日の闘いに向けて「集団的自衛権行使」合憲化反対の闘いを、職場深部からねばり強く創造してきた。参加者は労組員が圧倒的多数を占めたにもかかわらず、既成指導部は、知識人をおしたてた市民集会にこの日の闘いをおし歪めようとしていた。わがたたかう労働者たちは、これを下から打ち破りつつ、「平和フォーラム」加盟諸労組や「全労連」傘下諸労組やその他の諸労組が、ナショナルセンターの違いを超えて結集する労組共同行動として闘いを実現すべく奮闘したのである。
 こうしてこの日の闘いは、成立したばかりの第二次安倍改造内閣にたいして、労働者階級・人民がカウンター・パンチをくらわす烽火となったのである。
 労働者・学生・人民の安倍政権への怒りが高まり「安倍内閣打倒」の声が広がるなかで、これへの脅えに駆られながら、首相・安倍は内閣改造をおこなった。みずからのライバル≠ニ目した前自民党幹事長・石破茂を閣内にとりこんで飼い殺し≠ノする策をとったうえで、<軍国日本>再興の野望をあくまで完遂するために、新たな陣容を整えたのだ。官房長官・菅義偉をはじめとして「集団的自衛権行使」合憲化の「閣議決定」を主導した閣僚を留任させ、新閣僚には総務相に就任早々「NHKにたいする放送要請をすることはある」とか「今後も靖国神社に参拝する」とかと公言した高市早苗をはじめとした安倍とりまきの右翼反動分子を起用した。労働者・学生・人民の反対運動を弾圧しつつ極反動攻撃を一挙にしかける体制を固めたのだ。
 すべてのたたかう労働者・学生・人民諸君! 安倍政権は、新たな「日米防衛協力のための指針」(新ガイドライン)の策定、米海兵隊辺野古新基地建設、原発再稼働、消費税税率の一〇%への再引き上げなどの反動諸攻撃を一挙にしかけようとしている。われわれは、これらに反対する闘いを創造するとともに、これらの闘争をつうじて<反ファシズム統一戦線>を構築し、安倍ネオ・ファシスト政権打倒に向かって進撃しようではないか。下部党員をも含む圧倒的人民の声に押されてようやく「安倍政権打倒」を掲げているのだとしても、一切の闘いを統一地方選挙に向けて「保守層」からの票をかき集めるカンパニアに歪曲している代々木共産党中央を弾劾し、労働者・学生・人民の総力を結集して安倍政権を打倒せよ!

以下、見出し

労働者・人民の怒りの炎に包まれた安倍改造内閣の発足

<軍国日本>再興の野望をたぎらす安倍政権の反動総攻撃

米・日―中・露角逐下の世界的大戦勃発の危機

「保守層との共同」を自己目的化する日共中央を許さず闘おう
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東京都交通局の「駅管区制」導入攻撃を許すな!


駅業務の委託拡大と大量人員削減の強行

技能習得の強制と「定期異動」の制度化による組合組織破壊

安倍政権の自治労破壊攻撃への呼応

「号線」要求の名による東交本部電車部ダラ幹の裏切りを弾劾せよ
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激化する北京官僚内権力抗争

習近平「反腐敗」闘争の本質

 中国共産党の習近平=李克強指導部は、七月二十九日に新華社通信をつうじて、前政治局常務委員・周永康の「重大な規律違反の疑い」に関する党中央規律検査委員会による「審査立件」の決定を内外に公表した。
 「虎もハエも叩く」と称して習近平指導部が演出している「反腐敗・反汚職」闘争――習近平が権力を握った直後に周永康の四川省人脈≠ニいわれる李春城・四川省党委員会副書記を「重大規律違反容疑」で槍玉にあげてから一年半余、党・国家・軍を牛耳る習近平指導部は、解放軍のドン≠ニいわれる徐才厚・元中央軍事委員会副主席の「党籍剥奪」に続いて、江沢民とつながり石油閥≠竚安部門人脈を牛耳る周永康その人にたいする「審査立件」へとつきすすんでいる。
 「反腐敗・反汚職」を大義名分とする習近平式「整風・整党」運動なるものが、北京官僚内の政敵を追い落とすための粛清=権力抗争であることを、右のことは明白にしめしている。ただし、彼らの抗争が毛沢東時代やトウ小平時代のような内外諸政策・「社会主義建設」路線をめぐる対立・分裂に根ざしているというわけではない。世界的企業へと急成長している巨大国有企業群との癒着による利権や軍・公安部門の主導権を誰が牛耳るかをめぐって、北京官僚どもは相争っているのである。
 まさにこれは、毛沢東主義的伝統派の言葉を借りるまでもなく、北京官僚じたいが「ブルジョア的精神汚染」というべき資本主義の熱病に冒されていることをしめしてあまりあるではないか。このような党は、全世界プロレタリアートの名において解体されなければならない。

以下見出し

「老虎」周永康の粛清――江沢民一派との抗争

巨大利権集団と化した石油閥≠フ解体

政法諸機関の「奪権」=実体的再編成

徐才厚の「党籍剥奪」による「軍改革」の促進
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首都に内閣打倒の声轟く
9・4「総がかり行動」
 「『集団的自衛権行使』容認反対!」「日米ガイドライン改定反対!」「安倍はやめろ!」――九月四日、前日に発足したばかりの第二次安倍改造内閣にたいする怒りの声が首都東京の中枢にこだました。「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動」(主催=「戦争させない一〇〇〇人委員会」「解釈で憲法9条を壊すな! 実行委員会」)の集会に、会場の日比谷野外音楽堂を溢れる五五〇〇名の労働者・学生・市民が結集し、集会・デモ行進を戦闘的にたたかいぬいたのだ。
 わが革命的・戦闘的労働者、そしてたたかう学生たちは、この日の闘いを戦闘的につくりだすために職場・大学キャンパスから結集し、<安保破棄>の革命的方向性において闘いを前進させるべきことを訴え奮闘した。
五五〇〇名の労働者・学生・市民が日比谷野外音楽堂を埋めつくす(9月4日)
 この日、早稲田大学、国学院大学などの「首都圏学生ネット」の学生たちは、集会とデモの戦闘的高揚のために、怒りに燃えて結集した労働者・人民の先頭で奮闘した。
東京・銀座を意気軒高に進む首都圏学生ネットの学生たち(9月4日)
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「スパット台船を占拠せよ!」 8・26―30
辺野古海上で連日激闘
 八月二十六日と三十日の両日、沖縄県辺野古への米海兵隊新基地の建設に反対する海上阻止団の闘いは、沖縄県学連のたたかう学生たちを先頭にしたカヌー隊が海底掘削(ボーリング)作業を強行しているスパット台船に肉迫し、これを占拠しようとする勇猛果敢な闘いとして燃えあがった。四〇〇〇人の労働者・学生・市民が大結集し「辺野古新基地建設を止めろ!」の声を轟かせた8・23県民大行動の戦闘的高揚を背景に、カヌー隊のたたかう学生・市民は、日共指導部の抑圧と制動をはね返すかたちにおいて、海底ボーリング調査実力阻止の海上での闘いを続行している。そしていま、辺野古新基地建設を許さない闘いは、沖縄全島・全県へと燎原の火のごとく拡大しているのだ。
「さあいくぞ!」スパット台船めざして進む琉大の学生(8・30)
フロートをのりこえカヌー隊が作業区域内へ! (8月30日、辺野古)
海保の弾圧をふりきり目前のスパット台船へ進撃するカヌー隊(8月30日)
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