第2337号(2014年9月29日)の内容

<1面>
労働法制の大改悪を阻止せよ
 アベノミクス粉砕! 「成長戦略」による貧困強制を許すな

<4〜5面>
「亡国政治反対」を看板にした保守リベラリストへの秋波
 日共式「安倍政権打倒」方針の内実

汚染水漏洩事故の責任を労働者に転嫁する東電 下
<2面>
「ボーリング調査実力阻止!」
 海上阻止闘争が大爆発 9・9辺野古

全学連第137回中央委かちとる 9・15―16
<3面>
米軍Xバンドレーダー配備阻止!
 9・28京丹後現地闘争に起て

<6面>
Topics 人手不足解消に安上りの外国人技能実習生の活用を企む政府
消費税増税・法人税減税を尻押しする「連合」本部弾劾!
増大する「過労死・過労自殺」
<7面>
福岡市「創業・雇用創出特区」の反動性
 「国家戦略特区」設置を許すな

<8面>
万華鏡2014――情勢の断層を読む
「やつらを通すな」
◆ベルリンの壁%ヒ破?
◆操られたHERO
◆AKB与野党対決?
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号




































  


労働法制の大改悪を阻止せよ

アベノミクス粉砕! 「成長戦略」による貧困強制を許すな

「辺野古新基地建設阻止!」
6000名余の労・学・市民の怒りが爆発
(9・20県民大行動、名護市辺野古浜にて)
 安倍改造内閣は、いま「アベノミクスの第三の矢」である「日本再興戦略」の改訂版の閣議決定(六月二十四日)にふまえて、その具体化のための審議を、政府の諸審議機関を総動員していっせいに開始した。労働時間無制限・残業代ゼロ労働を強制するホワイトカラーエグゼンプション制度の導入や低賃金の解雇容易な正社員(「限定正社員」)の拡大や「解雇自由」の権利を資本家どもに与える「解雇の金銭解決制度」の導入など、日本の労働者を無権利状態に突き落とす極反動攻撃を、安倍政権はこの二年のうちに一気呵成に貫徹しようとしている。「岩盤規制の中の岩盤規制」などと槍玉にあげてきた「正社員保護ルール」を一挙にぶちこわすことをまずもっての目的として、安倍政権は、日本の労働者階級が戦後かちとってきた基本的な諸権利を根こそぎ剥奪し、もって労働組合の組織と運動を根絶することをも企んでいるのだ。
 すべての労働者諸君! 労働者を無権利とよりいっそうの貧窮に突き落とすこのような安倍政権のネオ・ファシズム的な極反動攻撃を断固として粉砕しようではないか。
 日本労働者階級が決定的な危機に立たされているにもかかわらず、「規制改革」それ自体を「国際競争力の強化」のためのものだとして肯定し、ただその「行き過ぎ」に反対し若干の是正を叫ぶにすぎないのが「連合」労働貴族どもである。また、「人間らしく働くルールの確立」を代案として対置するというピンボケな対応しかなしえないのが「健全な資本主義への改良」を夢想する日共・不破=志位指導部なのだ。われわれは彼らの腐敗した対応をのりこえ、日本労働者階級の総力を結集して、安倍ネオ・ファシスト政権の「労働諸規制の緩和」と称する画歴史的な反動攻撃を打ち砕くのでなければならない。
 いま、沖縄のたたかう労働者・学生・人民は、辺野古新基地建設のための安倍政権のボーリング調査強行にたいして、実力阻止闘争を果敢にたたかいぬいている。われわれは、わが革命的左翼を先頭とする沖縄の労働者・学生・人民のこの闘いと呼応して、集団的自衛権行使合憲化反対・日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての本格的強化反対の反戦反安保闘争を全国各地においてくりひろげるのでなければならない。また川内原発再稼働阻止の原発・核開発阻止闘争を断固として推進しようではないか。これらの闘いを、労働諸規制の緩和=撤廃阻止および消費税再増税反対の政治経済闘争と同時におしすすめよう。種々の労組共同行動の積み重ねを基礎に反ファシズム統一戦線を構築し、安倍ネオ・ファシスト政権を打倒せよ!

以下見出し

労働者の諸権利剥奪と労組破壊に狂奔する安倍政権

独占体の生き残りをかけた労働者への重犠牲の強要

解雇の自由化と長時間労働・残業代ゼロの強制

「連合」本部、日共中央の腐敗を弾劾し闘おう!
Top

  


「亡国政治反対」を看板にした保守リベラリストへの秋波

 日共式「安倍政権打倒」方針の犯罪的内実

 内閣改造によってその中枢を札付きの極右分子、ネオ・ファシストどもで固め直した安倍政権は、アメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本国家をおしあげるためにいよいよ全体重をかけて極反動攻撃をしかけてきている。この政権は、沖縄県学連のたたかう学生を先頭にした労働者・人民の怒りの炎に包まれながらも、傲然と米軍辺野古新基地建設・海底ボーリング調査を強行しつづける構えをむきだしにしているだけではない。これと軌を一にして、新たな「日米防衛協力のための指針」(新ガイドライン)を今年末にもオバマ政権と合意するためにその策定作業を急ピッチでおしすすめ、かつ侵略戦争法制≠ニもいうべきガイドライン関連法の制定に突進しているのだ。
 安倍ネオ・ファシスト政権が凶悪な牙をむきだしにして労働者・人民の頭上に極反動攻撃の斧をふりおろしているまさに今、しかし、既成反対運動指導部の闘争抑圧・歪曲のゆえに労働者・人民の闘いはなお危機に直面しているといわざるをえない。日共の不破=志位指導部は、「安倍政権打倒の国民的大運動」なるものを叫びたててはいる(七月十五日の「党創立九十二周年記念」の志位講演において「政権打倒」をようやくにして提起)。だが、その内実たるや、安倍政権の「亡国政治反対」を旗印として「保守層との共同」を拡大し、もって「政局」の変化を呼び起こすというものでしかないのだ。
 いまこそわれわれは、日共中央の腐敗した対応を弾劾し、「新たな日米新ガイドラインの策定反対! 辺野古新基地建設阻止!」を焦眉の課題とする反戦反安保闘争の大爆発をかちとり、安倍ネオ・ファシスト政権を打倒する労働者・学生・人民の巨大な戦列を構築するために奮闘するのでなければならない。そのためにここでは、「それぞれの分野」の「一点共闘」を「安倍政権打倒の国民的大運動に合流させる」という日共の方針の犯罪性を暴きだしておくことにする。

(以下、見出し)

T 「大合流」の名による「一点共闘」の算術的寄せ集め

U 「軍国主義復活」に収斂する恣意的情勢分析

V 打倒主体の階級的組織化なき「政権打倒」の夢想

 「政局」=保守リベラルの乱≠ヨの淡い期待

 「反安保」の意図的な放棄

 <反ファシズム>の武装の彼岸化

W 「保守層」に寄り添う「統一戦線」の超右翼的緻密化

 修正資本主義の腐敗の極致
Top
 

   

9・9 辺野古

「海底ボーリング調査実力阻止!」

海上阻止闘争が大爆発

スパット台船に肉迫する阻止団を前
に立ちつくす海保隊員(9月9日)
浜からもスパット台船に向け怒りの拳
フェンス際で米軍が水陸両
用戦車を走らせ威嚇(9・9)
 九月九日、沖縄県学連のたたかう学生を先頭とした海上阻止団は、辺野古ボーリング調査阻止の決意に燃えて、闘争開始いこう最大規模の実力阻止行動に決起した。カヌー隊三十八人が二十二隻のカヌーに乗り、たたかう学生の操縦する船外機付きのゴムボートと船団四隻の総勢七十人以上が、海上保安庁の弾圧をはねかえしながら進撃した。そしてついにその先頭部隊がスパット台船に到達してよじ登り、ボーリング調査を絶対に許さない意志を米日両権力者につきつけたのだ。この海上阻止団を先頭とした実力阻止闘争の大爆発は、まさしく、日米両権力者を震撼せしめたのである。
 海上阻止団の果敢な闘いにいらだちを募らせる米軍当局・オバマ政権からの恫喝を受けた安倍政権は、新基地建設のためのボーリング調査を急ピッチでおしすすめている。安倍政権・防衛局は、九月八日に埋め立て予定区域の浅瀬部分では最後となる七ヵ所目のボーリング調査に着手した。県学連のたたかう学生たちは、「反安保」を放棄した日共中央官僚による海上実力阻止闘争にたいする闘争抑圧を許さず、「基地撤去・安保破棄」を掲げて、この日の闘いの先頭に立って英雄的にたたかいぬいたのだ。

学生・市民がスパット台船に到達!

 午前十時。カヌー隊が辺野古の浜に登場した。海上には浜からわずか六〇〇bのところにスパット台船が設置され、ボーリング調査を強行している。「断じて許せない! 今日こそはボーリング調査を阻止するぞ!」カヌー隊は固く決意をうちかためる。その時だ。米軍キャンプシュワブから轟音とともに水陸両用戦闘車が砂をまき散らしながら浜辺に現れた。さらには十数名の米兵が浜にくりだし、カヌー隊を監視しているではないか。カヌー隊の闘いに鼓舞され、いまや沖縄の労働者・人民が陸続と決起していることに沖縄から叩きだされかねない≠ニ恐怖を募らせる米軍当局は、許しがたいことにカヌー隊を威嚇しているのだ。「ふざけるな! 新基地建設を実力で阻止するぞ!」カヌー隊はひときわ声高くシュプレヒコールをあげる。
 十一時、カヌー隊を激励する労働者・市民も浜に結集し、集会が開催された。カヌー隊の代表が発言に立つ。「いよいよこの日が来ました。私たちは海保の弾圧をはねかえし、スパット台船を占拠しましょう!」「よし!」カヌー隊は気合にみなぎって呼応する。全体で団結がんばろうを唱和し気勢をあげた。
 十一時三十分、いよいよカヌー隊がいっせいに海へと漕ぎ出した。「新基地建設を阻止するぞ!」「カヌー隊がんばれ!」集会参加者たちはシュプレヒコールでカヌー隊を送りだす。カヌー隊は拳を突き上げたり、パドルを高く掲げたりしながらエールに応え、意気高く青く澄みきった辺野古の海を一路スパット台船にむけて進む。
 カヌー隊がフロートにたどり着いた。海上保安庁の高速艇がスパット台船を取り囲み、海保隊員がフロートの内側に並んで警戒態勢をとっている。カヌー隊は折からの大潮による干潮で浅くなった海におりて、海保隊員と対峙し突入の機会をうかがう。四隻の抗議船の乗組員も海に入り、フロートに近づいていく。「フロートに近づくな!」海保の隊長が金切り声をあげるが、総勢七十人以上の海上阻止団の迫力に、海保隊員どもはただ立ちつくすのみだ。
 十二時二十分、「ピーッ! ピーッ!」カヌー隊の吹く笛の音が張りつめた空気を切り裂いて、辺野古の海に響きわたった。これを合図にカヌー隊はいっせいにフロートを飛び越え、カヌーをフロートの中に突入させていく。
 「入るな! 入るな!」海保隊員があわてて制止しようとするが、次から次へとフロートを飛び越える労働者・学生・市民になすすべがない。海上阻止団は、カヌーで、あるいは浅瀬を歩いてスパット台船に向かう。「海保の弾圧を許さないぞ!」「新基地建設を阻止するぞ!」県学連の学生たちは、「基地撤去」「安保破棄」と書かれた赤鉢巻を締めて、海上阻止団の先頭で全体を鼓舞しながらぐいぐいと突き進む。
 海上阻止団と海保の攻防がくりひろげられている最中に、ドドドドド……と重低音が響いた。なんと、二機のオスプレイが海上阻止団の頭上に超低空で飛来するではないか。米軍当局は労働者・学生・市民の闘いを憎悪し、みずから海上阻止団の威嚇にのりだしたのだ。「ふざけるな!」労働者・学生・市民はさらに怒りを燃やしてたたかいつづける。
 ついに数名の学生・市民がスパット台船にたどり着き、よじ登る。「よし! やったぞ!」「いまだ! スパット台船を占拠するぞ!」カヌー隊がスパット台船に殺到する。
 「確保しろ!」労働者・学生・市民の果敢な闘いに完全に翻弄された海保暴力部隊の隊員どもは、恐怖と焦りにかられて、学生・市民に襲いかかり暴力的に拘束していく。「ふざけるな!」「弾圧粉砕!」たたかう学生たちはプラカードを海保隊員に突きつけ、弾圧に抗議しながらたたかいつづける。許しがたいことに、海保は二十二人の学生・市民を不当に拘束するだけでなく、たたかう学生の首を絞め全治二週間のけがを負わせたのだ。この海保暴力部隊の凶暴な姿に、安倍政権のファシズム的本性がむき出しになっている。
 「仲間を返せ!」「不当拘束を許さないぞ!」ゴムボートからたたかう学生がマイクで弾劾の声をあげる。カヌー隊をはじめとする労働者・学生・市民も海保にたいして猛烈に弾劾の嵐をあびせかける。この弾劾の闘いに恐れをなした海上保安庁は、拘束したカヌー隊をついにその場で解放せざるをえなくなったのだ。
 午後二時。英雄的にたたかいぬいたカヌー隊は、意気揚々と辺野古の浜に帰還した。陸上でたたかった労働者・学生・市民が彼らをシュプレヒコールで迎える。海上阻止団の敢闘精神あふれる闘いに惜しみない拍手がおくられる。最後に陸と海で連帯してたたかいぬいたことを確認して、団結がんばろうを唱和し、この日の闘いをしめくくった。
Top

    


米軍Xバンドレーダー配備阻止!

経ヶ岬への米軍基地建設反対!

9・28京丹後現地闘争に起て

マル学同革マル派関西地方委員会

 米日両権力者は、日本で二基目となるXバンドレーダーを、来月にも京都府京丹後市の経ヶ岬に配備することを策している。「弾道ミサイル防衛の効率的・効果的な運用のため」などと称して彼らは、いままさに強行している沖縄・辺野古への米軍新基地建設と一体のものとして、対中国先制攻撃のフリーハンドを得ることをねらったMDシステムの飛躍的強化に狂奔しているのだ。
 これにたいして京丹後の地元では、沖縄・辺野古での基地建設反対の闘いと連帯するかたちで、労働者・市民によるXバンドレーダー配備反対の運動がつくりだされつつある。
 われわれは、来春の地方選に向けた選挙カンパニアへと闘いを歪曲する日共・不破=志位指導部の対応を弾劾し、経ヶ岬への米軍Xバンドレーダー配備を絶対に阻止する闘いの戦闘的高揚をかちとるのでなければならない。「日米新軍事同盟の対中国攻守同盟としての本格的構築反対!」を高く掲げて9・28京丹後現地闘争に起ちあがろうではないか!

以下見出し

Xバンドレーダー基地建設に狂奔する米・日両政府

東アジアで激化する米・日―中・露の角逐

既成反基地運動の危機と全学連の革命的闘い

日共系の「反安保」なき「米軍レーダー基地反対」運動をのりこえ闘おう!
Top
 

  


労働諸法制の大改悪を狙う

「国家戦略特区」設置を許すな

福岡市「創業・雇用創出特区」の反動性

 六月二十八日に福岡市で第一回めの「福岡市国家戦略特別区域会議」が開かれた。アベノミクスの「第三の矢」である「成長戦略」(「日本再興戦略」)の改訂版を発表し(六月二十四日)、「国家戦略特区の加速的推進」を叫んでいる安倍政権が、戦略特区の区域会議を関西圏にひきつづいて開催したものである。
 「福岡市特区」は、安倍政権によって「創業のための雇用改革拠点」と位置づけられている。福岡市長・高島を先兵として、海外からの投資による「起業」など内外からのベンチャー企業の福岡市への呼びこみ・創業を実現する、そのための法人税の大幅引き下げや、とりわけ雇用分野での「大胆な規制・制度改革」を全国にさきがけて実行し、もってこれを全国におし広げていくための突破口にしようとしているのだ。
 われわれは、「福岡市特区」を突破口にした安倍政権による労働諸規制の改悪・撤廃攻撃を断固として打ち砕くために奮闘するのでなければならない。

(以下、見出し)

海外ベンチャー企業の誘致策

「岩盤規制打破」の突破口

労働者保護法制破壊を正当化する「創業と雇用」の詭弁

戦略特区を容認する「連合」指導部を弾劾せよ
Top
 

   


「やつらを通すな」

許すな! 国家的ヘイトスピーチ

 「従軍慰安婦」問題をめぐっていま『読売』『産経』などの右派新聞と大手週刊誌の多くが、「従軍慰安婦問題など存在しない」「日本の名誉が『朝日新聞』によって傷つけられた」などと書きたてている。このキャンペーンは、明らかに安倍晋三とそのとりまきたる日本会議所属の極悪ファシストどもが、国家権力を笠にきて組織化したものにほかならない。まさしく、安倍が「戦争をやれる国」への日本国家の改造にとって障害となるとみなしたマスコミを標的とする国家的ヘイトスピーチ≠ニいうべきものではないか。
 ことの発端は『朝日』が過去の従軍慰安婦問題についての吉田清治の証言にもとづいた報道の一部を「虚報」として取り消したことであった。この事態に露呈した朝日新聞社のジャーナリズム失格のお粗末さなど、いまはどうでもよいことだ。
 首相・安倍は、日本国家を「性奴隷国家」と批判した国連人権委員会のクマラスワミ報告(一九九六年)が、全体が四十ページ(邦訳)の報告書のなかでたった四行「吉田証言」に言及していたことだけをもって、この報告は誤解にもとづくものであり「『朝日』の報道で日本の名誉が傷つけられる結果を招いている」と強弁した。櫻井よしこや百田尚樹らは、「軍による強制連行がなかったということは、従軍慰安婦問題はなかったということだ」などという言辞をふりまいている。
 なんというデタラメな、荒唐無稽のデマゴギーであることか! そもそも、かの「吉田証言」が「虚偽」であることをもって、どうして「強制連行はなかった」などといえるのか。韓国だけでも二百数十名の「元慰安婦」と名乗りでた女性たち(その八割が「慰安婦」にされたときには未成年だった)の「強制的に慰安婦にされた」という証言を、どうしてウソだといえるのか。彼女ら全員が自発的「売春婦」だったなどと、どうして強弁できようか。中国に約二八〇ヵ所、東南アジアに一〇〇ヵ所、太平洋南部に十ヵ所、その多くが軍の駐屯地内に置かれた慰安所が、軍によって設置され・管理され・そして慰安婦にされた女性たちが軍によって監視され蹂躙された事実、これがどうして消せるというのか。
 安倍を頭とするファシストどもにとっては、理性的な説明や論証など、ハナから必要ない。「従軍慰安婦問題は虚報だ!」「『朝日』のせいで日本の名誉が傷つけられた!」――ネオ・ファシストどもは、こうしたデマゴギーを労働者・人民に注入するためであれば、そして政府に少しでも逆らうマスコミ・論調を叩きつぶすためには、強権をふるうこともいとわない。そして事実、発行部数一〇〇〇万部以上の新聞が、そして合計で一〇〇万部にも達する週刊誌が、『朝日』は国賊・売国奴∞従軍慰安婦問題なんてそもそも無かった≠ニいう、およそ理性的説明とも歴史的事実にもとづく論証とも無縁なデマゴギーを毎日・毎週、労働者・人民にたれ流しているではないか。
 ヒトラーは、無知な大衆は、短くて単純な結論を言う指導者を信じる≠ニ書いた。「ウソも百ぺん言えば真実になる」と言ったのがゲッベルスだ。こうした「教え」を、安倍とそのとりまき連中は、忠実に実践しているのだ。
 安倍が「聖戦」の名のもとにおしすすめられた日本軍の戦争犯罪をおしかくし、その実態と真実が暴露されることを「日本の誇りを傷つける」ものと非難するのは、まさしく<軍国日本>を再興するためであり、日本の労働者・人民を再び対中国の戦争に動員するためである。安倍を頭とするネオ・ファシストどもにたいしては、断固たる闘いあるのみ。「やつらを通すな!」反ファシズムの広範なたたかう戦線を構築せよ!
Top



  
全学連第137回中央委かちとる 9・15―16
 九月十五・十六日の両日、全学連は首都・東京において第一三七回中央委員会を開催した。
 全学連のたたかう学生たちは、「辺野古新基地建設阻止!」の現地闘争の海上・陸上での大爆発を切り拓くとともに、「集団的自衛権行使合憲化反対!」「日米新ガイドライン策定阻止!」の闘いを「安倍政権打倒!」の旗高く労働者・人民の最先頭で牽引している。この闘いのまっただ中で、本中央委員会はかちとられた。 
安倍政権の極反動攻撃を粉砕する決意に燃える学生たち
(9月16日)
Top