第2350号(2015年1月1日)の内容

<1〜2面>
反ファシズムの奔流を!
労働者階級の団結をうち固め安倍政権打倒へ進撃せよ!
 革共同全国委員会 議長 植田琢磨
<3〜5面>
激動する国際・国内情勢とわが革マル派の任務
 2015年日本階級闘争を領導せよ!
<6〜7面>
「この道」はいつかきた道
<8〜9面>
内側からの崩壊を開始した中国ネオ・スターリン主義の党・国家
<10〜11面>
年頭の決意
 沖縄/北海道/九州
 自治体/郵政/電機/重工業/化学
<12面>
写真特集 2014―闘いの軌跡
お知らせ
「解放」最新号   

























  


反ファシズムの奔流を!

労働者階級の団結をうち固め安倍政権打倒へ進撃せよ!

 日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨

一、<軍国日本>再興への突進を許すな

「新基地建設阻止!」辺野古の浜と海上に6千労働者・人民の怒りの声が轟く
(2014年9月20日、沖縄)

 すべてのたたかう労働者・学生諸君!
 アベノミクス諸政策の破綻をつきつけられ追いつめられた安倍ネオ・ファシスト政権は、「この道しかない」などと絶叫しながらそののりきりを策すとともに、あわよくば宿願である憲法改悪=戦争をする国≠ヨの飛躍にむけた「長期政権」の構築を狙って衆議院の解散・総選挙を強行した。その結果は、自民党と公明党の議席を合わせれば衆議院総議席の三分の二を超える議席を獲得し、再び三たび議会の「絶対多数」を手中にした。だがこの議席数は、有権者総数の二五%程度の得票数で七五%の議席を獲得するという、小選挙区比例代表並立制の選挙制度と史上最低の投票率に助けられたものにほかならない。
 これにたいして、労働貴族が牛耳る「連合」に支持されて今次選挙に臨んだ民主党は、議席をわずかに増やしたにすぎない。この民主党とは対照的に不破=志位の日本共産党だけが、野党で唯一ファイト≠ネどともちあげた自民党の狡猾な選挙戦術≠ノはめられたことも自覚できず、現有議席を倍増≠ウせたことに「画期的勝利だ」などと一人有頂天になっている。「革新」の看板を掲げたこの秩序党は、いまやブルジョア議会の安全弁≠フ役割を果たしている始末なのである。
 すべての労働者・学生諸君!
 ひと握りの独占資本家どもや富裕層を手厚く保護し、労働者・勤労人民にたいしては貧窮地獄を強制してはばからないアベノミクスの正体は、いまや誰の目にも明らかになっている。首相・安倍が、アベノミクスなるものをいかに美辞麗句で飾りたてようとも、近々それは壮烈な破綻を遂げるであろうことは目にみえているのである。
 この安倍の自民党は、アベノミクスの破綻を隠蔽するために、文字どおり騙し討ち%Iに衆議院を解散にもちこみ、選挙戦においてはマスコミの報道統制を徹底することによる自民党の政策宣伝と、「与党圧勝」を早々と流して投票率を下げる≠アとに躍起となったのだ。そして、選挙が終わった途端に、すべては信任された≠ニばかりにその本性を剥きだしにしているのである。
 欺瞞にみちみちた策を弄しブルジョア議会制民主主義のむごたらしさを剥きだしにするかたちで船出した第三次安倍ネオ・ファシスト政権は、こうして今、<軍国日本>の再興を果たすために、アメリカとともに戦争をやれる国≠つくることをめざして突進している。日本版NSC(国家安全保障会議)を司令部としつつ、すでに成立し施行している特定秘密保護法や「集団的自衛権行使」合憲化の閣議決定を基礎にして、日米新ガイドラインの策定や「集団的自衛権行使」のための関連諸法を成立させることに狂奔しはじめている。さらには、アメリカ海兵隊の辺野古新基地建設や原発再稼働の攻撃を矢継ぎ早に仕掛けつつある。絶対多数の議席獲得≠ノ驕り高ぶり、「リーダーシップを発揮しながら憲法改正の議論を進めていきたい」などとほざいていることにしめされているように、ネオ・ファシスト安倍政権は、二〇一六年実施の参議院選挙(「=衆参同日選挙」)をも射程に入れて、第九条の改定を核心的内容とする憲法改悪の攻撃を仕掛けてくるにちがいないのである。
 今回の衆議院選挙において、いわゆる政権与党の圧勝≠許したことは、日本労働者階級にとって悲劇であると同時に屈辱このうえない由々しき現実であるといわなければならない。このきわめて切迫した危機的な現局面において、わが革共同はすべての労働者・勤労人民に訴える。仕掛けられるであろうネオ・ファシズム的反動諸攻撃にたいして真っ向から対決するために、もはやブルジョア議会への幻想を捨て、労働者階級の階級的底力に目覚め、第三次安倍ネオ・ファシスト政権を労働者階級の団結した力で打ち倒すことをめざして、いまただちに進撃を開始しようではないか。
 すべての労働者・学生諸君!
 一切の左翼が死滅し、しかも自民党による野党つぶし≠ェ功を奏しているかに見えるいま、ネオ・ファシスト的本性を剥きだしにした安倍政権を革命的に覆すことができるか否かは、ひとえにわが革共同とその旗の下に結集する労働者・学生の奮闘にかかっているのである。われわれは、反スターリン主義革命的左翼の矜恃にかけて、吹き荒れるネオ・ファシズムの嵐に抗し仁王立ちになってたたかいぬくのでなければならない。
 いまこそわれわれは、憎き国家権力の組織破壊の攻撃にたいする一層の革命的警戒心を発揮しつつ、安倍ネオ・ファシスト新政権の極反動攻撃を打ち砕く反ファシズム統一戦線の結成をかちとるために粉骨砕身して奮闘するのでなければならない。

二、日本階級闘争を牽引したわが革命的左翼

 わが革共同は、革マル派結成五〇周年(二〇一三年二月)を起点にしたこの二年間にわたって、わが同盟組織を革命的プロレタリア前衛党としてより強固に確立していく組織内思想=理論闘争を絶対的基礎としつつ、大衆運動のあらゆる場面において、安倍ネオ・ファシスト政権の極反動諸攻撃を打ち砕く闘いを日本労働者階級の最先頭で創造し牽引してきた。
 二〇一二年十二月の総選挙での大勝によって成立した安倍自民党政権。この「極右の軍国主義者」を自認する真正ネオ・ファシストの政権は、<軍国日本>の再興をめざしてアメリカとともに戦争をやれる国≠つくりだすために、憲法第九条の破棄を戦略目標≠ノ掲げて、このかん特定秘密保護法の制定、「集団的自衛権行使」の合憲化、日米ガイドラインの改定、辺野古新基地建設、原発再稼働、消費税増税、労働諸法制大改悪などの超弩級の反動諸攻撃を次々に仕掛けてきた。しかもこの政権は、これらの攻撃を迅速に貫徹するために、立法府たる国会の審議をも無視するかたちで首相のトップダウン方式にもとづき、あらゆる政策の決定と執行をおこなう体制をつくりだすことを狙って、特定秘密保護法の制定とともに日本版NSCを新たに創設した。その反面で立法府を軽視し議会制民主主義を破壊して議会の今日版翼賛議会としての変質を促している。日本国軍の軍備増強=国家暴力装置の一挙的強化。さらに、国家を至上の価値とする国家主義イデオロギーの鼓吹。これをバックとした労働運動・労働組合の骨抜き化や破壊を狙った新たな攻撃。政・官・財・学・マスコミ・労の<鉄の六角錐>の修復強化とわが革命的左翼にたいする新たな弾圧の開始。このような日本型ネオ・ファシズム支配体制を飛躍的に強化する様々の画歴史的攻撃に、安倍政権は狂奔してきたのだ。
 こうした反動諸攻撃にたいしてまったくの沈黙を決めこみ、傘下の労働組合のとりくみを抑圧することに精をだした「連合」指導部。そして「保守との共同」を自己目的化して「安倍内閣打倒」を掲げようともしなかった日共指導部。――このような既成反対運動指導部の腐敗を弾劾し突き破りつつ、わが同盟に指導された革命的・戦闘的労働者たちと全学連の学生たちは、これらの諸攻撃を阻止するあらゆる闘いにおいて、「安倍内閣打倒!」の旗を高く掲げ「反ファシズム統一戦線の結成をめざしてたたかおう!」と呼びかけつつ・たたかう労働者・人民の最先頭で闘いを領導してきたのだ。
 秘密保護法制定反対闘争においても、「集団的自衛権行使」合憲化反対闘争においても、「ファシズム反対!」の大プラカードを高々と掲げたわが全学連の果敢な闘いとその勇姿は、労働者・人民の歓呼の声で迎えられた。いまや国会前では、「ファシズム反対!」がたたかう人民の合い言葉となっているのだ。このゆえに「ファシズム」を口にすることをかたくなに拒否してきた日共官僚は完全に浮きあがり、ついには老党首・不破が「日本版ネオナチ勢力」などとか細く呟かざるをえなくなっているのである。
 沖縄・辺野古沖で海上保安庁との連日の戦闘をくりひろげてきたカヌー部隊の先頭では、わが革命的学生が連日奮闘した。またキャンプ・シュワブゲート前では、わが革命的・戦闘的労働者を先頭にした労働者・人民が資材搬入を阻止する闘いを身を挺して果敢に展開した。
 そしてまた、革命的労働者たちは、「連合」傘下諸労組の内部において、「改憲反対」や「集団的自衛権容認反対」や「労働法制改悪反対」などの運動を各職場から創造しつつ、各地の県「連合」や平和運動センター主催の集会や闘争を左翼的につくりかえ牽引してきた。
 同時にわが同盟は、尖閣諸島「領有」権をめぐっての中国スターリニスト権力者の軍事的挑発と、これにたいする安倍政権の日米新軍事同盟の強化をテコとした軍事的対抗――反中国の排外主義的ナショナリズムを煽りたててのそれ――にたいして、「中国政府の尖閣『領有』策動弾劾・日米新軍事同盟の強化反対」の指針のもとに断固として反戦反安保闘争を推進してきた。また、プーチン・ロシアのクリミア併合・ウクライナ軍事侵略(二〇一四年三月)にたいしても、全世界労働者・人民に国際的反戦闘争への決起を訴えつつたたかってきた。歴史的没落に瀕するオバマのアメリカと、この没落に乗じて、「二十一世紀の超大国」(中国)、「大ロシアの復活」という野望の実現のために、いっきにみずからの版図をおしひろげようとして政治的・軍事的挑戦にうってでた習近平の中国とプーチンのロシア。――この米―中・露の激突による新たな世界戦争勃発の危機にたいして、わが革命的左翼は全世界にむかって警鐘を乱打しつつ、<米―中・露の核軍事力増強競争反対!>のスローガンを掲げて革命的反戦闘争を唯一展開してきたのである。まさしくこれらの闘いは、<反帝国主義・反スターリン主義>世界革命戦略に立脚するわが革共同の真価をいかんなく発揮した世界に冠たる闘いにほかならない。
 またわが同盟は、安倍政権が、戦争をやれる国≠ヨむけて<軍国日本>再興の基盤をつくりだすために強行してきた「デフレ脱却」・「経済の好循環実現」を名分とするアベノミクス諸政策、その反人民性を満天下に暴きだしてきた。「異次元金融緩和」・「機動的な財政政策」・「成長戦略」――これらのすべてが、日本帝国主義の経済的危機を、円安と株高を演出しつつ諸独占体への剥きだしの支援と労働者・人民への徹底的な犠牲転嫁によってのりきるものであり、勤労人民にさらなる貧困地獄を強制するものでしかないことをわれわれは徹底的に暴きだしてきた。そして革命的労働者たちは、「アベノミクス政策反対、消費税増税反対、労働諸法制改悪阻止、社会保障制度改悪反対」などを課題とする政治経済闘争を、「連合」・「全労連」指導部の腐敗と抑圧に抗して、あらゆる地方・産業の諸労働組合の内部から大胆に創造してきた。それとともに、政府が「二%の成長・物価上昇のインフレ・ターゲット」を掲げるなかにあって一四春闘において「一%程度の賃上げ」などという努力目標≠オか掲げなかった「連合」および各産別労組指導部の腐敗を暴きだしつつ、労働組合を主体とする春季賃金闘争を粘り強く創造し・それらをつうじて労働組合の戦闘的強化をも実現してきたのである。

三、反ファシズム統一戦線を結成せよ

 まさしくわが同盟を中軸とする革命的左翼のこの闘いこそが、労働者・勤労人民の「安倍政権を倒せ!」の大きなうねりをつくりだしてきたのだ。
 このわが革命的労働者・学生の闘いに心底恐怖し憎悪しているネオ・ファシスト安倍は、わが革マル派を、日本型ネオ・ファシズム支配体制を強化し構築することにとって唯一の障害物≠ニ正しくも認識し敵愾心を燃やしているのである。じっさいこの選挙戦の最中においても、安倍の自民党は、誹謗・中傷と悪意にみちみちた反革マル派≠フ悪宣伝をヒステリックにがなりたててきたではないか。
 一方では、「連合」労働貴族どもを「政労使会議」に深々と抱きこみつつ、他方では、労働組合を支持基盤にした特定の民主党議員にたいして、あたかもわが革マル派と関係があるかのようなデマをも喚きちらしながら、安倍の直接指示のもとにその候補者の選挙区街頭に数千人の自民党支持者を動員し・日の丸の旗を打ち振らせたのであった。こうして、いまや民主党議員にたいしてさえも、わが革マル派の影を見て反革マル≠フ宣伝にこれつとめているのである。
 じっさい許し難いことに、わが同盟・革マル派を名指しして「犯罪者集団」呼ばわりし、あたかも反社会的なテロ集団≠ナでもあるかのように描きだした首相・安倍の国会におけるヒステリックなあの絶叫こそは、わが同盟と革命的労学にたいするネオ・ファシストどもの恐怖と憎悪の深さをしめしてあまりあるではないか。いまや、首相・安倍の御用評論家・櫻井よしこは、「連合」は「日教組、自治労、JR総連など左派色の強い労組」に「引っ張られている」と苛だち、「改憲支持」の民間労組は「官公労と決別し、連合を分裂させよ」とまで悲鳴をあげているほどなのである(『産経新聞』)。
 いやすでに安倍政権・警察権力は、「革マル派の拠点」とみたてた労働組合にたいする弾圧=組織破壊や革命的労働者とそのシンパへの尾行・あぶりだし・職場からのパージなどの策動を一気に強めている。そして憎悪に駆られて、革命的学生運動の拠点にたいする破壊策動に狂奔してもいる。わが全学連の拠点大学においては、全学連活動家にたいするでっちあげ逮捕・退学攻撃や自治会やサークルの公認取り消し、活動家パージなどの凶暴な攻撃が、安倍政権のNSCを司令部として、文科省・公安警察などと大学当局が一体となったかたちで、また自民党や維新の党などの右翼議員や右派ジャーナリズムに「反革マル派」宣伝をおこなわせることをもテコとして連続的に仕掛けられてきた。
 だがこうした全学連破壊攻撃にたいして、わがマル学同と全学連の同志たちは一致結束して創意的な反撃を展開しつつ、それらをことごとく打ち砕いてきたのである。安倍政権がこの二年間に仕掛けてきた凶暴なネオ・ファシズム的反動諸攻撃――そのすべてにたいして、わが革マル派と革命的労働者・学生は、まさにわれわれだけが、既成指導部の腐敗と屈服を弾劾しつつ・仁王立ちになってたたかってきたのだ。わが同盟の「反ファシズム統一戦線結成」の呼びかけとその闘いは、いまやたたかう労働者・人民のなかに大きく広く浸透している。日本共産党は、わが同盟の闘いと批判に根底から揺さぶられ、下部党員・支持者のなかには、「保守政治家」の尻を追いかけて「ファシズム反対」を忌避する代々木中央にたいする不信と不満と造反が渦巻いているのである。
 日本共産党をはじめとした既成野党のていたらくのゆえに、成立した第三次安倍ネオ・ファシスト政権は、<軍国日本>の再興をめざして日本型ネオ・ファシズム支配体制をより盤石なものとするために、わが革共同とこれに指導された革命的労学を主敵≠ニして、その破壊に血道をあげるにちがいない。われわれは、国家権力による組織破壊攻撃を断固としてはねかえしつつ、今次総選挙にもしめされたような労働者・勤労人民のなかの一定部分に蔓延しているかにみえる政治的アパシー≠も原則的かつ大胆に変革しつつ、吹き荒れるネオ・ファシズムの嵐に抗して諸大衆闘争を革命的あるいは左翼的に展開し、そのただなかにおいて労働者階級の階級的組織化をおしすすめ、「反ファシズム」の旗のもとに強固なプロレタリア統一戦線を結成していくために粉骨砕身して奮闘するのでなければならない。

四、強大なプロレタリア前衛党を建設せよ

 われわれは、右のような闘いを媒介とし基礎としつつ、プロレタリア統一戦線の核となるべきわが同盟をより一層強大な前衛党として築いていくのでなければならない。われわれは真のプロレタリア前衛党を建設するために、組織諸成員間の理論的・組織的・人間的の同一性を確保しつつ党組織を形態的にも実体的にも強化・確立してゆくという、わが党組織づくりの原点にもう一度・場所的にたちかえるのでなければならない。
 その第一は、われわれは、わが革共同創設以来の根本理念であるところの労働者的本質をつらぬき、プロレタリア前衛党組織を労働者じしんが主体となって創るということ。第二には、組織=全はたんなる個の総和ではなく、全を構成する個それ自体が全=組織そのものを内在化し体現しなければならない、というわが党組織建設の前提をもう一度再確認しつつ、党そのものおよびその組織成員すべての思想性と組織性をさらに磨きあげ鍛えあげていくこと。そして最後に、わが党は、<反帝国主義・反スターリン主義>を立脚点とし全世界プロレタリアートの自己解放をかちとるためにたたかう革命組織として成長していくために、わが組織の革命性と生動性を保障するための相互に変革的で活発な厳しい思想=理論闘争を日々推進しなければならないということである。
 われわれは、わが党組織建設の新たな飛躍をかちとるために、組織内思想=理論闘争を活発に展開し組織的に一致団結しつつ、わが党諸組織(革命的フラクションを含む)の有機性と機動性を高め、いっそう躍動的なものたらしめるために奮闘しなければならない。
 そして同時にそのためには、われわれはもういちどわれわれ一人ひとりが、いまは亡き同志黒田の<実践の場所の哲学>を主体化する努力をしなければならない。
 わが党組織が、不断に展開するところの諸大衆闘争の推進のために、激動してやまない階級的現実を絶えず分析しなければならないのであるが、そのばあい一定のテーゼや命題から天下って解釈するという怠け者的思考法≠唾棄しなければならない。こうした思考法は、認識=実践主体たる己れを拠点としないがゆえに、諸々の概念を実在化してしまうというこの非唯物論的思考法とも結びついているのであって、哲学的同一性をかちとることは常に必ずわが組織建設の根底におかれなければならないのである。それだけではない。こうした思考の歪みは、組織づくりそのものの歪みとも深くかかわってくるのである。
 わが同盟第四回大会(一九七一年五月)で提起された同志黒田の「議長報告」(『革マル派五十年の軌跡・第二巻』に収録)においては、(一)指導者意識を打破すべきこと(二)被指導者意識・下部主義を克服すべきこと(三)自己過信にもとづくのりきりスタイル≠粉砕すべきこと、などなどの組織建設上の諸問題をめぐって論じられている。
 指導的同志のばあいに「組織指導における潜在的な官僚(主義)意識の、あるいは<指導者意識>の種々の現実的あらわれ」からあらかじめ解き放たれているわけではない。他方また、「多かれ少なかれ下部主義が、または被指導者意識(下部主義的意識)が残存している」ばあいがある。その一つのあらわれは、労働者主義ないし、そのような意識に陥る傾向である。そのばあいには、「労働運動の左翼的展開ないし戦闘的な職場闘争の展開とこのような闘いの推進母胎としてのフラクションづくりなどを、わが同盟員および細胞の中心的な任務」と考えることがその特徴をなすのである。だが、わが党組織を「名実ともに、つまり本質的にも実体的にも、革命的労働者党としてつくりあげていくためには、そのような現象をとってあらわれる労働者主義(意識)をば組織建設における一つの疎外された態度としての下部主義としてとらえかえしつつ、それから断固として訣別し、みずからを指導部を構成する一員へ高めていくための努力と苦闘を、労働者同盟員たちのすべてが目的意識的になすのでなければならない」のである。
 そしてわれわれは、わが革共同(革マル派)の一成員としての誇りと自信にみなぎって、日々の運動=組織づくりのための諸活動を、さまざまな場面と分野でくりひろげている。だが、「空洞化された自信や形骸化された誇り」に決して固執したりしてはならないのである。「革命家として、わが同盟員として、まさにふさわしい資質、感覚や諸能力を形成し創造してゆく不断の努力と組織的闘いをつうじて、革命的実践家としての自信も誇りも、おのずから湧き出てくる」のだからである。
 党組織づくりにおいてであれ革命的フラクションの強化においてであれ、イニシアティブを発揮して指導する者は、マルクス主義者としての思想的自己形成の努力と、プロレタリア前衛党組織建設のために、いま何が決定的な環であるか、ということに絶えず思いをめぐらすのでなければならない。
 他方、指導される者は、下部主義的な態度を打破して、指導する者の視野狭窄や機能主義的のりきりの姿勢などを厳しく批判するとともに、組織内思想闘争をつうじて自己自身を強靱な共産主義者として鍛えあげてゆくのでなければならない。

 すべての労働者・学生諸君!
 国家権力のわが革マル派組織の破壊を狙ったあらゆる攻撃を断固として打ち砕きつつ、第三次安倍ネオ・ファシスト政権が日本型ネオ・ファシズム支配体制を強化するために仕掛けてくる極反動諸攻撃を粉砕する大衆的闘いを、その最先頭において領導し牽引しようではないか。
 対中国だけでなく、世界のどこででもアメリカとともに戦争をやれる・まさにそのための戦争マニュアル≠スる日米新ガイドライン策定反対、集団的自衛権行使の関連諸法制定反対、辺野古新基地建設反対の反戦反安保闘争をはじめとして、原発再稼働反対、社会保障制度改悪反対、労働諸法制改悪反対などの大衆的闘いの高揚をかちとるために、すべての労働者・学生の仲間たちは奮闘しよう。
 二〇一五年春闘を目前にしたいま、独占資本家どもとグルになって政労使会議なるものに「連合」労働貴族どもを抱きこみ、またぞろ「賃上げ」ムードを醸しだすことに躍起となっている首相・安倍は、みずからのアベノミクスの破綻をなんとしても取り繕うための方策に血眼になっているのだ。これにたいして、いまや貧窮地獄の泥沼にあえぐ労働者・勤労人民の悲惨な現実には目もくれず、過年度消費者物価上昇率にも満たない「二%要求」なる「賃上げ要求」なるものをアリバイ的に掲げているにすぎない「連合」および傘下産別諸労組の労働貴族どもの反労働者的対応を弾劾しつつ、一五春闘の戦闘的爆発をめざして、労働戦線でたたかう革命的・戦闘的労働者たちは断固としてたたかいぬくのでなければならない。
 ファシズムとは、もしもそれを座視するならば、あらゆるものを呑みこむ濁流である。巨大与党の出現、さらけだされたすべての野党の無力性、議会制民主主義への絶望、政治へのアパシーの蔓延、そして火の消えかかった既成労働運動――沈む日本の深まる政治的・経済的危機のなかで、日本労働者階級がこの日本型ネオ・ファシズムという濁流に呑みこまれないとはいえない。だが、この危機は同時に、日本の労働者階級が、暗黒支配を打ち破る力はほかならぬみずからのうちにしかないことを自覚し団結し、そして決起する、その巨大な実在的可能性を生みだしつつあることを意味する。
 この実在的可能性を現実性に転化しうるもの――それは、「地上の太陽」たるわが革共同・革マル派いがいにはありえないのだ。わが革共同・革マル派は、たたかう労働者・学生諸君の最先頭で全力を傾けてたたかう決意である。一致結束して頑張ろう!
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激動する国際・国内情勢とわが革マル派の任務

 二〇一五年日本階級闘争を領導せよ!

 二〇一五年の年頭にあたって、わが革共同革マル派は、安倍ネオ・ファシスト政権打倒へと断固として攻めのぼるべく、労働者階級・人民の最先頭にたって全力でたたかいぬくことを宣言する。
 本二〇一五年の世界は、没落帝国主義アメリカと、超大国への道を驀進する中国との激突をもって幕を開けた。米・中両権力者は、二大大国の協力≠演出しながらも、政治・経済・軍事のあらゆる部面において火花をちらしている。この両者の狭間において日本帝国主義の首相・安倍は、落日のアメリカを尻目に台頭する習近平中国にたいする敵愾心を募らせながら<軍国日本>の再興へと突進している。アメリカとともに・いつでも・世界のどこででも戦争をやれる国家へと日本を飛躍させる攻撃に狂奔するとともに、労働者・人民を貧困と暗黒に突き落とそうとしているのである。
 だがこのときに、議会主義の毒素に脳髄まで冒された日共の不破=志位指導部は、自民党に利用されたという自覚もなく、ただただ議席増に浮かれているのである。「連合」古賀指導部は、安倍政権がしつらえた「政労使会議」にのせられ、「強い経済=強い国家」づくりに奉仕することを誓約しているのだ。こうした既成指導部の度し難い腐敗に抗して、わが革マル派とその旗のもとにたたかう労働者・学生は、広範な労働者・学生・人民とともに第三次安倍政権のネオ・ファシズム総攻撃の前に仁王立ちになって立ち向かっているのである。
 昨二〇一四年の日本階級闘争をつねに最先頭で領導してきたのは、まさしくわが革命的左翼であった。日本労働者階級の真実の前衛部隊たるわれわれの奮闘に、日本の、そして全世界の労働者・人民の未来がかかっているのである。日米新軍事同盟の対中攻守同盟としての本格的強化反対! アベノミクス粉砕! 原発再稼働阻止! いまこそ一致団結して、安倍政権のネオ・ファシズム反動総攻撃を打ち砕く闘いの大爆発をかちとろう。

以下、見出し

T <軍国日本>再興のための画歴史的攻撃の本格的開始
 A マスコミを操作しデマの流布で手中にした与党の勝利
 B 欺瞞的な「賃金引き上げ」の喧伝
  消費税再増税阻止、大衆収奪強化を許すな
 C アメリカとともに「戦争をやれる国家」への飛躍

U 米―中・露角逐の新局面――新たな大戦勃発の危機
 A APECで露わになった米中の力関係の劇的変動
  「新大国関係」の誇示と「大国としての責任分有」の要求
  宇宙・サイバー空間に広がる核軍事力増強競争
  労働者・農民・ウイグル族人民の反乱に揺れる中国
 B アメリカ「一超」支配の崩落と中国の台頭――ソ連邦崩壊から四半世紀
 C ウクライナの悲劇の根源は何か
 D 「イスラム国」的反逆の錯誤

V 第三次安倍政権の反動総攻撃を打ち砕け
 NSC主導の強権的=軍事的支配体制の構築・強化反対!

W 強靭な前衛党を建設し安倍政権打倒へ攻めのぼれ
Top
 

   
「この道」はいつかきた道
ああそうだよ
貧困地獄の一本道だよ

あの雲はいつか見た雲
ああそうだよ
強権政治の黒い雲だよ

「この道」はいつかきた道
ああそうだよ
侵略国家への暗夜行路よ

あの旗はついに見た旗
ああそうだよ
労働蹶起の深紅の旗だよ

いまこそ照らせ 我らの道を
地上の太陽 ここにあり
いまこそ鳴らせ 闘いの鐘を
たゆまず進め 同胞よ
勇気と気概 高らかに
頭上にはためく 革マル旗
頭上にはためく 革マル旗
     二〇一五年
     いろは歌留多


い 「異次元」を無理強いして金融アカンわ
ほ 抱腹『前進』
へ ヘイトスピーチ気勢法(高市早苗)
ち 地球儀俯瞰のアベ好かん(韓国、ASEAN)
を をんな防人 九条を抱いて一人逝く(合掌)
れ 冷凍がだめなら コンクリートがあるさ(原発汚染水処理)
そ 外海にうち出でてみれば 白浜の
  人の波間に旗を振りつつ(海辺赤人)
う 魚釣心あれば珊瑚心あり
の のたれジニ係数上昇
ま 待てど介護の部屋はなし(特養不足)
け 「景気あがるあがる」詐欺(アベノミクス)
ふ 不破吹けど志位踊らず(「日本版ネオナチ」)
て 天災は忘れたことにして再稼働(川内原発)
あ 『朝日』にあたる狗(読売・産経)
き キューバしのぎの人気とり(レイムダック・オバマ)
ゑ 永遠のゼロ金利(日銀)
ひ 左ウチワで当選(松島みどり)
せ 前進即交代とは 俺のことかとヘーゲル言い(国防長官更迭)
ん ん十億のプロレタリアに 針路を示す 黒田哲学


     永田町歌謡笑劇場

歌は世に連れ世は歌に連れ、歌は世相を映しだす回り灯籠でございます。
おめでたいお正月、今宵はお年玉がわりに、永田町アブナイ面々の思いの丈がつまった迷歌の数々を懐かしのメロディーにのせてお届けいたしましょう。

◎ば喝采
  安倍コベ・シンゾー

いつものように幕が開き
アベノミクス讃えるわたしに
届いた報らせはGDP激減の
大凶報
あれは半年前 怒るアソウを
スガが黙らせ
国民騙(だま)しの手口 練りに練ったぜえ
あたらし官邸の図書室で
ひたぶるにヒトラー読み耽り
軍服の私は騙す言葉だけ真似(まな)んでた〜

いつものように幕が開き
改憲のうた謳うわたしに
届いた報いは労働者たちのデモ津波
あれは七年前 止める部下を官邸に残し
堪(こら)えきれない下痢で ひとりプッツンした
古びた家の暗い厠(かわや)
ひたぶるに爺ちゃん拝みつつ
軍服の私は秘かにリベンジを誓ってた〜(涙)

◎監視社会の歌
  NSCブラザーズ

トントントンコロリと監視カメラ
顔貌・歩容ではいヒット
廻してちょうだい逮捕状
知らせられたり知らせたり

トントントンコロリとスマートフォン
いつでも居場所はドンズバリ
盗聴盗文(メール)やり放題
教えられたり教えたり

トントントンコロリと密告網
オリンピックは大チャンス
効果てきめんテロ宣伝
助けられたり助けたり

えー、まことに申しわけございません。ただいま抗議電話が殺到しております。
「吐き気がする」「婆ちゃんが寝込んだ」「思わず酒瓶を投げつけた」等々……。
じつは某政党筋より厳しいお達しがあり少々選曲が偏ってしまいました。
それでは、お耳直しに次の一曲を……

◎カイエダ小唄
  萬里重来

さらば国会よ
また来るまでは
しばし別れの涙がにじむ
恋し懐かし議事堂見れば
民主の未来の雄姿は見えず

リベラル結集か第二の自民か
揺れる思いを涙で洗い
かならず還ると心決めても
それまで民主はあるかしら?

えっ?「よけい気分が暗くなった」って。「正月早々縁起が悪い」ってか。
……では、こちらはいかがでございましょうか。

◎泥だらけの前衛
  フワッシイ

古い奴だとお思いでしょうが
古い奴ほど新しいものを欲しがるもんでございます。
何から何まで陽がさしてきた
筋を通した わが代案
右に媚び売り左を避(よ)けて
馬鹿と阿呆のもたれ合い
それなら右に夢がある

ファシズム御免と大声あげて
アベを斬りたし さも行かぬ
右に媚び売り左を避けて
ゼットに集会のっとられ
それでも右にしがみつく〜

あーあー、囂々(ごうごう)たるヤジ。そこのご主人、ものを投げないように!
……おや、日比谷公園の方角からなにやら凛々しい集団が。……

♪ 起て飢えたるものよ
今ぞ日は近し……
あれが噂のゼッ……。
おっと、出演者の皆さんたち、クモの子を散らしたようにあっというまに消えていなくなりました。
……これより全員そろってのフィナーレの段取りでしたが、もはや相成りません。では今宵の狂宴もこれにて。
さよなら、さよなら、さよなら。
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内部からの崩壊を開始した中国ネオ・スターリン主義の党・国家

 北京郊外の雁栖湖で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(二〇一四年十一月十一日)。雁の群の先頭を飛ぶかのように、ロシアのプーチンとアメリカのオバマを左右に従え加盟諸国首脳をうしろに率いて会場にあらわれたのが、ホスト国・中国の国家主席・習近平であった。APECにおいてだけではない。さまざまな国際会議の場でこの中国権力者は、中国がアジア太平洋地域の盟主として確固として存在しており、今や世界の超大国として登場していることを、まざまざと見せつけてきた。
 没落をあらわにする大国アメリカを尻目に今や新たなかたちで中国は世界に進出しつつある。このことを習近平らはことさらに華ばなしく演出している。「中華民族の偉大な復興」という「中国の夢」で中国人民を酔わせ「中華民族の誇り」をかきたて、人民を現存中国国家のもとに「中華民族」として結束させることを、北京官僚指導部はもくろんでもいるのである。
 だが「夢」が、中国人民の現実の悲惨を隠したり消したりはしない。経済高成長の終焉のなかで労働者とりわけ農民工たちには苦しい生活がのしかかっている。他方で高級官僚や資本家どもの資産たるや、労働者の想像を絶する。事実上の戒厳令下にある新疆ウイグル自治区。ウイグル族人民にたいする弾圧は苛烈をきわめる。また、人の住まない巨大な高級マンションが林立するゴーストタウンの他方で、窓もない地下室の小さな空間に住まうことしかできない都市部の若い労働者たち。地方政府官僚は、農民からまきあげた土地使用権を売りさばいて「開発」をつづける。人民の怒りは高まるばかりだ。
 激化する矛盾の突破をかけ、「法にもとづく国家統治」を議題にして中国共産党第十八期中央委員会第四次全体会議(四中全会)は開催された(十月二十〜二十三日)。ここで習近平が呼号した「共産党の指導のもとでの社会主義法治」、この方針は、内側からすすむ党と国家の腐蝕にたいする官僚指導部の苛だちの表明である。海外に大々的に進出しつつあるこの国の内側ですすんでいる事態への危機感もあらわに、彼らは今、「社会主義法治」をタテとして、勤労人民にたいする抑圧的専制支配を一挙に強化するという新たな犯罪にうってでようとしているのである。
 腐臭を放つ中国ネオ・スターリン主義の党と国家の強権的人民支配・抑圧を許すな。海を越え連帯してたたかおう。

以下、見出し

T 中国経済圏創出への本格的始動

U 習近平体制の確立
   江沢民派との党内=権力闘争の勝利
 政敵粛清と官僚的集中制強化
 深まる経済の混乱
 弾圧の牙をむく北京官僚

V 「社会主義法治」という名の共産党専制支配の強化
  ――四中全会
 「共産党の指導の堅持」をタテとした強権的支配
 「社会主義法治国家」なるものの捏造
 共産党の指導と国家
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◎お知らせ
本号は二〇一五年一月五日付にあたりますが、一月一日付新年特別号とします。二〇一四年十二月二十九日付は休刊にします。
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