第2352号(2015年1月26日)の内容

<1〜3面>
<ファシズム反対>の春闘を!

 アベノミクスを粉砕せよ
 大幅一律賃上げをかちとれ

 中央労働者組織委員会
<4面>
辺野古新基地建設を総力で粉砕せよ
<5面>
工事再開阻止の闘いが爆発 1・10―15
<6面>
15春闘勝利! 2・1労働者怒りの総決起集会に参加しよう
都教委による高校生への「体験入隊」強制
<7面>
幌延「放射性廃棄物処分場建設阻止」900名が大結集 11・23
「模擬廃棄物埋設試験」強行を許すな
◆全学連委員長・書記長 新春インタビュー
<8面>
年頭の決意
 中国地方/金属/社会事業
 中小企業/神奈川地区
週間日誌は6面に掲載
 「解放」最新号





























  


<ファシズム反対>の春闘を!

アベノミクスを粉砕せよ
大幅一律賃上げをかちとれ


中央労働者組織委員会


辺野古 工事再開阻止に起つ
(1月15日、キャンプシュワブ・ゲートを封鎖する労・学・人民)
 昨年末の総選挙において自・公で衆議院の三分の二を制した安倍の政権は、二〇一五年の年頭から、ネオ・ファシストとしての牙をいよいよ剥きだしにして労働者・人民にたいする総攻撃をしかけてきている。
 選挙後ただちに安倍は、「戦後いらいの大改革を断行する」と宣言し、みずからの任期中に「憲法改正」をやりとげる意志を傲然と露わにした。そして史上最大の軍事費突出と徹底した大企業支援策、そのツケをすべて人民に転嫁し社会保障費を無慈悲に圧縮した二〇一五年度予算案の提出。時間無制限・残業代ゼロ労働≠フ合法化をはじめとする労働諸法制の大改悪。沖縄・辺野古新基地建設工事の暴力的再開。そして川内原発を初めとする停止中原発の再稼働。
 「選挙で信任を得た」とうそぶく安倍は、首相専決・NSC主導のトップダウン方式で、戦争をやれる国≠つくりだすためのこれらの反動諸施策を次々に貫徹しようとしている。まさしくこの政権は、日本の労働者・勤労人民を<戦争とファシズムと貧困>の地獄に叩きこむ最悪のネオ・ファシスト政権としての本性を剥きだしにしているのだ!
 すべての労働者諸君。われわれは、こうしたネオ・ファシズムの暴風を突き破る労働者階級の一大闘争として、二〇一五春闘を創造するのでなければならない。
 安倍自民党の勝利を歓呼の声で讃えこの政権を全面的に支持することを表明した独占資本家階級は、みずからの懐に溜めこんだ巨大な資金をさらなる利益拡大のために海外に投じつつ、国内においては新たな大規模リストラと生産性向上・そして賃金支払い形態の改悪に突進している。飽くなき搾取を追求する資本家どもは、安倍が発した「賃上げ要請」に応えて欺瞞的な「賃上げ協力」のポーズをしめしながらも、いま徹底して総額賃金の圧縮・削減に狂奔しているのだ。
 だが、「連合」中央とその傘下の民間大企業労組の労働貴族どもは、「政労使会議」における政府や資本家どもとの腹合わせにもとづいて、なんと物価上昇率にもおよばない低率・低額の「賃上げ目標」なるものをうちだした。あらかじめ実質賃金の低下を見込んだうえで絶対に資本家の懐が傷まない「賃上げ」なるものを要求するという春闘六十年の歴史でもかつてなかったデタラメな「要求」を掲げて、労働者・組合員の「大幅賃上げ」の声を押し潰しているのが、これらの労働貴族どもなのだ。そして彼らは、安倍政権の一連の反動諸攻撃にたいしても、――「労働者保護ルールの改悪」に異議を唱えている以外には――基本的に「賛成」・「容認」の態度をとっているのだ。
 すべての労働者諸君。二〇一五春闘は、まさしく日本労働者階級にとって決定的な正念場である。「連合」労働貴族は、二〇一四年十二月にとりかわされた新「政労使合意」をもステップとして、日本型ネオ・ファシズム支配体制の飛躍的強化を下から支える存在として深々とからめとられ、独占資本家階級による実質賃金切り下げ=貧困強制の公然たる共犯者となった。日本共産党とそれに盲従する「全労連」一部幹部もまた、今春闘を大企業資本家どもに内部留保のほんのちょっぴりの取り崩し≠お願いする運動へとおし歪めようとしている。憎むべきファシスト=安倍が発した「賃上げ要請」なるものは、アベノミクスの破綻をおし隠し、高まる労働者・人民の不満と反発を懐柔し、「消費マインド」=幻想を捏造するための欺瞞的なパフォーマンスでしかない。このマインド・コントロールのためのインチキ宣伝戦のお先棒を担ぐ「連合」労働貴族と日共中央指導部を弾劾せよ!
 すべてのたたかう労働者は、ネオ産業報国会の頭目たる「連合」指導部と・それを左≠ゥら補完する「全労連」中央の日共盲従一部幹部の抑圧と統制を突破し、安倍政権と独占資本家階級による<戦争とファシズムと貧困>を強制するいっさいの攻撃をうち砕く壮大な闘いを、いまこそつくりだそうではないか。すべての労働者は、「アベノミクス粉砕! 大幅一律賃上げ獲得! ファシズム反対!」の旗のもと、二〇一五春闘の戦闘的爆発のために断固として決起せよ!

 以下、見出し

1 戦争とファシズムと貧困の強制

 戦争をやれる国≠テくりとネオ・ファシズム支配の強化

 貧困強制と諸権利剥奪

 アベノミクスの破綻の乗りきり

2 リストラと賃金引き下げへの突進

3 ネオ・ファシスト政権への屈服とそれに抗する闘い

 「政労使合意」の意味するもの

 賃上げ要求を抑えこむ労働貴族

 ネオ産報運動を突き破る革命的労働者の闘い

4 「連合」式春闘をのりこえよ

 「経済好循環実現」=アベノミクス尻押しの春闘方針

 実質賃金の低下を受け入れた「賃上げ」要求

5 アベノミクス粉砕・安倍政権打倒へ進撃せよ

 いまこそ大幅一律賃上げを獲得しよう

 アベノミクス粉砕・労働法制改悪反対の奔流を

 反戦反安保・改憲阻止に決起せよ

 反ファシズム統一戦線を創造せよ
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辺野古新基地建設を労働者・人民の総力で粉砕せよ

海底ボーリング調査実力阻止!

<反安保>の怒りの大爆発を!


沖縄県委員会

新ゲート前中央分離帯を身を挺して占拠!
(1・15、早朝)
 全国の労働者・学生諸君! 沖縄の労働者・学生・人民は今、辺野古現地において、海底ボーリング調査を阻止する激闘を断固としてたたかいぬいている。一月十日の夜、安倍政権は突如として工事用資材のキャンプ・シュワブへの搬入を強行した。ついに海底ボーリング調査の再開にふみだしたのだ。この一月十日の夜以来、わが沖縄県学連のたたかう学生を先頭とする労働者・人民は、陸と海において、県警機動隊・海上保安庁の暴力的弾圧を体を張ってはねかえし果敢にたたかいぬいている。
 昨年九月以来ボーリング調査を阻止されつづけていることに苛立ちを募らせている安倍政権は、「資材の搬入にたいする妨害行為を排除せよ!」と警察庁や海上保安庁を恫喝している。第三次安倍政権は、日本版NSCのもとに弾圧体制を強化し、強権をふるって辺野古埋め立て・新基地建設を強行しようとしているのだ。
 労働者・学生・人民は、安倍政権による海底ボーリング調査の強行を阻止する闘いに、いまこそ総力をあげて決起しよう。辺野古埋め立てを断固粉砕し、もって新基地建設を阻止せよ。日米新軍事同盟の「グローバル」な攻守同盟としての本格的強化に突進する米日両権力者を震撼せしめよ! 総選挙での「躍進」に浮かれ、ますます「保守層との共同」にのめり込んでいる日共の不破=志位指導部による「反安保」ぬきの運動への闘争歪曲を許さず、辺野古新基地建設阻止闘争の<反戦・反安保>闘争としての大高揚をかちとろう!

以下、見出し

労・学・人民の闘いに追いつめられ強権をふるう安倍政権

ネオ・ファシスト政権の<軍事強国化>への突進

東アジアにおける米・日―中・露の角逐の激化

新基地建設阻止闘争を領導する革命的左翼

日共指導部の「反安保」の放棄を許さず反戦・反安保闘争の高揚をかちとろう

<全米軍基地撤去・安保破棄>めざして闘おう
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辺野古 工事再開阻止の闘いが爆発 1・10〜15

「ボーリング調査の再開を許すな!」
 
労・学・人民がゲートを封鎖


 一月十五日未明、政府防衛省・沖縄防衛局は、浮き桟橋設置のための重機車両と海底ボーリング調査に向けた新型のブイ・フロートのキャンプ・シュワブへの搬入を強行しようとした。米海兵隊辺野古新基地建設に反対する労働者・学生・人民の闘いをおそれた彼らは、一月十日深夜のミキサー車搬入につづいて、またもや闇夜に紛れこそこそと搬入をはかったのだ。この悪らつな攻撃を粉砕すべく、沖縄県学連・全学連派遣団のたたかう学生を先頭に一五〇名もの労働者・人民がゲート前にかけつけ断固としてたたかいぬいた。安倍政権は沖縄県警機動隊二〇〇人以上を投入してクレーン車などの重機車両数台の搬入強行に狂奔した。沖縄の労働者・人民は、さらに怒りを燃えたたせ、新型のブイ・フロートの搬入を断固として阻止すべく夜を徹してたたかいぬいたのだ。

工事車両の搬入を止めろ!――中央分離帯に座り込み
資材搬入を阻止するために夜を徹してたたかう
(1月15日午前2時すぎ、キャンプ・シュワブ第1・旧ゲート)

1・10深夜〜1・11未明

 沖縄の労働者・学生・人民は、年明け早々から連日闘いに起ちあがっている。この闘いにより工事用資材の搬入を阻まれ、海底ボーリング調査が遅れに遅れていることに焦る安倍政権・沖縄防衛局は、許しがたいことに一月十日深夜に資材の搬入を強行した。
 二十二時前、「工事車両が搬入されている」との報を受けた県学連のたたかう学生たちは、「許してなるものか!」と怒りに燃えてただちにシュワブ・ゲート前に結集した。県学連の学生を先頭に労働者・市民約六十名が、国道三二九号線の中央分離帯に立って待ち構える。ミキサー車がくる。「とめるぞ!」のかけ声とともに、労働者・学生・市民はいっせいに車の前に座りこみ身を挺して阻止する。県警機動隊が「排除だ」と叫びごぼう抜きを開始する。「新基地建設阻止! 安保破棄!」のゼッケンに身を固めた県学連の学生たちは、排除されても果敢に何度もくりかえし座りこむ。この闘いのなかで、辺野古で初めて一名が不当逮捕された。この弾圧を糾弾しながら労働者・学生・市民は夜を徹してたたかいぬいたのだ。
 沖縄防衛局次長の西は「工事が遅れているから」と言いなして夜間の工事を強行した。この暴挙にいっそう怒りをかきたてた沖縄の労働者・人民は、この日の闘いを区切りにしてただちに二十四時間の闘争態勢に突入した。

機動隊の弾圧を打ち砕きゲート前を占拠
国道に座りこみミキサー車を阻止
(1月11日2時頃)
弾圧をはねのけ旧ゲートの「殺人鉄板」を占拠
(1月13日)

1・11〜13

 防衛省・沖縄防衛局による資材搬入への怒りに燃えた労働者・学生・市民は、一月十一日〜十二日の二日間、工事車両専用の第一ゲート(旧ゲート)の突起型鉄板に座りこみゲートを完全に封鎖して、一切の資材車両を完全にストップさせる闘いを敢行した。米軍は、このままでは基地内に突入されるかもしれないと恐れ、米兵が米軍専用ゲート(新ゲート)のフェンスを巡回しはじめた。ゲート封鎖闘争により基地機能をマヒさせられたことに苛立ちを募らせる米海兵隊員は反対する市民を投げ飛ばす挙にすらでたのだ。
 まさに、日米の両権力者は旧ゲートが労働者・人民の手によって完全封鎖されるという異常事態≠ノ焦りと苛立ちを募らせている。安倍政権に恫喝された沖縄県警は、一月十三日に機動隊を大量に投入して労働者・学生・人民による旧ゲートの封鎖の解除にのりだしたのだ。
 午前六時三十分、沖縄県警はコマンドカー二台と大型バス四台(約一五〇名)の県警機動隊を投入した。旧ゲートを閉めて機動隊で固め、労働者・人民を中に入りこませまいとしたのだ。「許せるものか!」県学連のたたかう学生を先頭に怒れる沖縄の労働者・人民一〇〇名余は、いっせいに蛇腹の下から・上から鉄板へと突入する。全学連派遣団の愛知大学の学生がいち早く阻止線を突破し座りこむ。県学連の女性闘士は蛇腹の下をくぐりぬけ合流する。機動隊と二時間半にわたる激烈な攻防をくりひろげ、ついにゲートの中に全員が入りこみ、ゲート前を占拠した。県警はなすすべなくすごすごとバスにひきあげるしかなかった。「勝利だ!」労働者・学生・人民はゲート封鎖を解除するという安倍政権の策動を完全にパンクさせたのである。
 キャンプ・シュワブ第一ゲートが数時間にわたって反対運動の力で封鎖に追いやられ機能の維持に支障がでたことに激怒したのが米軍当局・オバマ政権にほかならない。安倍政権は、一月十四日にNSCの九大臣会合を開催した。このNSCの指示のもと、十四日深夜、沖縄県警は前日をうわまわる機動隊を出動させゲートの封鎖解除とブイ・フロートの搬入にのりだしたのだ。

新型ブイ・フロート搬入阻止に一五〇人が決起
「開けさせないぞ!」柵にしがみついて闘う
(1月14日23時40分)
「フロートの設置を阻止するぞ!」
カヌー隊は1月16日・17日も海保の
弾圧に抗して奮闘した(1月17日)

1・14深夜〜1・15朝

 一月十四日の深夜から翌日未明にかけて、防衛省・沖縄防衛局は、新型のブイ・フロートの設置に向けて資材の搬入をはかった。それを察知した労働者・学生・人民は、決意も新たに阻止闘争に起ちあがった。
 二十二時、深夜にもかかわらず県学連・全学連派遣団を先頭に一五〇名もの労働者・学生・市民が新ゲート前に結集した。平和運動センター山城議長が「今日は絶対阻止しよう!」と決意表明する。ただちにフェンス沿いでデモ行進を開始し、「ブイ・フロートの搬入を許さないぞ!」「ボーリング調査を阻止するぞ!」とシュプレヒコールをあげる。
 その直後だ。「北から機動隊の車がくるぞ!」と声があがる。ただちに部隊は新・旧第一ゲートの二手に分かれてゲート前に張りつく。機動隊のコマンドカー二台と大型バス七台が国道の暗闇の中から次々と現れ、旧ゲート前に停車する。労働者・学生・市民約五十名は「絶対に開けさせない!」という決意を沸々とわきたたせ柵をのりこえ殺人鉄板を占拠する。柵の蛇腹にもぐりこみ、上にも登ってしがみつく。左右の柵の間の入り口の隙間を封鎖するために、鉄製の柵をはさみ鉄の鎖で縛り付けて何人かがしがみつく。
 安倍政権から「往来を妨害する違法行為は徹底して取り締まれ」と恫喝された沖縄県警は、このかんで最大規模の機動隊二〇〇名以上を動員し暴力的な排除にうってでた。大量の私服刑事どもが逮捕を狙う。県警は機動隊を柵の外側に何重にも並べ正面突破をはかった。機動隊員が力ずくで労働者・学生・市民を引きずり出し排除にのりだした。労働者・学生は「暴力を許さんぞ!」「排除する根拠はなんだ!」と激しく機動隊を追及する。マスコミがいっせいにライトを煌々と照らし機動隊の暴力行為を撮影しようとビデオを回す。一時間以上たっても県警は誰一人排除できない。
 他方で県警は、新ゲートから支援にかけつける労働者・学生が合流できないように国道の歩道・車道とも封鎖する挙にでた。「ふざけるな!」県学連の学生は先頭にたって怒りの声をあげ労働者・人民とともに阻止線を突破する闘いを何度もくりひろげた。
 労働者・学生・人民の頑強な抵抗をまえにして強制排除が進まないことに焦った県警は、機動隊を鉄板の後ろ側に回し背後からひきぬく策にでた。「許すものか!」県学連の学生を先頭に十数名が山形鉄板の上に寝転がりスクラムを堅く組む。「新基地建設を阻止するぞ!」「ファシズム的弾圧を許さないぞ!」と怒りをもって抗議し、排除されても二度三度と戻ってたたかった。
 十五日の午前二時前、県警は労働者・学生・人民をごぼう抜きにし、クレーン車を積んだ大型トレーラーと工事車両七台を機動隊車両二台で守りながら旧ゲートの片側から搬入した。「搬入を許さんぞ!」労働者・学生・市民は怒りをさらに燃えあがらせたたかいつづけた。ついに機動隊の阻止線を突破した労働者・人民が次々と旧ゲート前に合流し、夜を徹して朝までたたかいぬいた。平和運動センター議長は「この真夜中に一五〇名もがたたかい、クレーン車は搬入されたとはいえ新型のブイ・フロートを搬入させてはいない。絶対に阻止しよう」と宣言した。反対協の安次富共同代表は「この闘いに勝利する。これから海でたたかう」と決意を述べた。

海上作業開始にカヌー隊が断固反撃
1・15

 一月十五日、政府防衛省・沖縄防衛局は、海上保安庁の出撃用の浮き桟橋の設置にのりだした。彼らは、このかん中断を余儀なくされていた海上作業にうってでたのだ。これを粉砕するために労働者・学生・市民は、海上へカヌー二十五艇とボート・抗議船をくりだしてたたかった。たたかう学生は、カヌー隊(辺野古ぶるー)の最精鋭としてたたかった。沖縄防衛局が、オイルフェンスを海上に張るためにクレーンで作業船をひき下ろす。「海上作業を許すな!」カヌー隊は海岸のすぐ近くまで接近し作業船をとり囲み船にしがみつく。あわてて海保がひきはがしにかかり十九人を拘束する。ボートと抗議船が、抗議し拘束された全員を奪還しつつ果敢にたたかいぬいた。
 ゲート前においても、労働者・学生は夜中の闘いにひきつづき早朝ただちに新ゲート封鎖の闘いに決起し、米軍車両をもストップさせた。県警機動隊によるごぼう抜きと報復的な二時間もの不当な拘束の過程で八十代の婦人が機動隊員に倒され負傷した。これに抗議し、さらに旧ゲートを封鎖してたたかいぬいた。
 昼前には「島ぐるみ会議」のバス三台が到着し闘争参加者は三五〇名に膨れあがり、旧ゲート前で集会を実現した。たたかう労働者・学生たちは、ここでも最先頭で奮闘した。全学連派遣団の早稲田大学の学生は「安倍政権を打倒しよう!」と訴えて万雷の拍手を受けたのだ。
 全国の労働者・学生諸君!
 沖縄のたたかう労働者・学生・人民は、安倍政権による沖縄県警機動隊二〇〇人以上を投入しての、海底ボーリング調査再開のための資材搬入と浮き桟橋設置の強行に怒りを燃えあがらせ敢然とゲート封鎖を続け、新型のブイ・フロートの搬入を許さずたたかいぬいてきた。いまも「ボーリング調査の再開阻止!」「新基地は絶対につくらせない!」「ファシスト安倍政権を打ち倒すのだ!」という熱い決意と使命感に燃え二十四時間体制でたたかいつづけているのだ。この闘いは安倍政権のもくろみをずたずたにし、日米両権力者を震えあがらせている。だが、日本共産党指導部は夜の阻止闘争への動員をサボタージュしこの闘いに敵対している。たたかう労働者・学生はこれを許さず、ゲートを封鎖する実力闘争の最先頭で勇猛果敢にたたかいぬいているのだ。
 わが革命的左翼は、「安倍政権による海底ボーリング調査阻止! 辺野古埋め立て粉砕! 日米安保同盟強化の中心環たる辺野古新基地建設阻止!」の闘いの大爆発をかちとる決意である。日米両権力者を震撼せしめよ!「保守層との共同」にうつつをぬかし「反安保」を放棄する日共式平和運動をのりこえ、反戦・反安保闘争としての大爆発をかちとろう! 反ファシズム統一戦線を構築し安倍政権を打倒しよう!
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アベノミクス粉砕! ファシズム反対! 大幅一律賃上げ獲得!
 15春闘勝利! 2・1労働者怒りの総決起集会に参加しよう
  
  2・1集会実行委員会

 「15春闘勝利!」のために闘争態勢をとっているすべての労働者のみなさん! 昨年十二月の総選挙で議席数の三分の二以上を制した安倍政権は、「信任を得た」などと言って、アベノミクスで労働者にいっそうの貧困を強いるばかりか、「戦争をやれる国」づくりに突進しています。私たちは今春闘において、大幅一律賃上げをかちとるために奮闘すると同時に、労働者に戦争と貧困を強制する安倍政権の攻撃を木っ端みじんに打ち砕こうではありませんか。すべての仲間に<15春闘勝利! 2・1労働者怒りの総決起集会>への総結集を訴えます。

〈戦争をやれる国〉づくりへの突進を阻止しよう

 首相・安倍は「年頭所感」において「新たな国づくりへの力強いスタートを切る」と豪語しています。
 安倍政権はアメリカのオバマ政権とのあいだで戦争マニュアル≠スる日米ガイドラインの改定交渉を加速しています。また同時に集団的自衛権行使にむけた安保諸法制の制定を一月下旬から開会予定の通常国会において強行しようとしています。彼らは憲法改定すら射程に収めています。
 いま、中東・ウクライナで、東シナ海・南シナ海で、戦雲が重く垂れこめています。安倍政権の言う「新たな国づくり」とは、日本をアメリカとともに世界のどこででも戦争がやれる国≠ニして飛躍させる野望の言い換えにほかなりません。
 安倍政権は、国内では労働者・勤労人民を見ざる・言わざる・聞かざる≠フ状況に抑えこむために、特定秘密保護法の施行を昨年十二月に強行しました。さらに彼らは派遣労働者を生涯派遣≠フ境遇に叩きこむ労働者派遣法改定案の再々上程や、時間無制限・残業代ゼロ労働≠働く者に強要する「新たな労働時間制度」の制定などを企んでいます。それは根本的には労働者の団結と抵抗の拠点である労働組合を無力化し解体するためのものにほかなりません。とりわけ、反戦平和の闘いを主導してきた旧総評系の組合(自治労・日教組など)を破壊することを企んでいるのが安倍政権です。
 しかも彼らは、強権的=軍事的支配体制を構築する財源確保のために二〇一七年四月からの消費税の一〇%への再々増税や年金切り下げなどの社会保障削減の諸攻撃を私たちの頭上に振りおろしています。この他方で安倍政権は二年間で法人税税率を三・二九%以上引き下げようとしているのです。私たちは、安倍政権によるネオ・ファシズム反動諸攻撃を打ち砕く力を15春闘のただなかでつくりだしていこうではありませんか。

労働組合の団結を強め〈アベノミクス粉砕・大幅一律賃上げ〉の闘いを!

 昨年の総選挙の直後に開かれた政労使会議において、「デフレ脱却を確実なものとする」ためには企業収益を「賃上げ」に結びつける必要がある、との合意文書が交わされました。だが、これは誰の目にも明らかになっているアベノミクスの大破産をごまかし、「連合」労働貴族を<政労使会議>の鎖にしっかり縛りつけるための策略にほかなりません。
 「経済好循環の実現」を謳い文句にしている安倍政権の二年間で、私たち働く者の生活は苦しくなる一方です。実質賃金は昨年十一月まで十七ヵ月連続で前年同月比マイナスです。安倍政権が振りまいている<企業収益の拡大―→賃金上昇>というトリクル・ダウン$烽ェまったくのデマゴギーでしかないことは明らかです。労働者・勤労人民のなかに安倍政権にたいする不信感が日増しに高まっています。この危機をのりきるために安倍政権は、消費税増税を先送りにするとともに野党の虚を突いて解散・総選挙をおこなったのであり、今またあたかも、今後は賃上げ≠ェ実現されるかのような虚偽のキャンペーンにこれ務めているのです。
 アベノミクスによる円安と株高の恩恵に浴し空前の収益を懐にした経団連の独占資本家どもは、安倍政権の「賃上げ」要請――それじたいがどこまでも実質賃金を切り下げることが大前提だ!――に応えるそぶりをしている。その見返りに彼らは、「地域・職種限定正社員」制度の整備(=解雇規制の緩和)などの労働諸法制の改定を安倍政権に要求しているのです。「政治と経済がしっかりと連携する」と称して安倍ネオ・ファシスト政権にピッタリ寄り添っている彼らは、軍需生産の拡大=兵器輸出や原発システムなどのプラント輸出に突進しています。しかも許しがたいことに独占資本家どもは「国民は国から恩恵を受けると同時に、国に対しても貢献する義務を負っている」(経団連『「豊かで活力ある日本」の再生』一月一日発表)などと、軍事強国化の諸施策に全面協力せよと勤労人民に向かって訓示さえ垂れているのです。

政労使会議の鎖に縛りつけられた労働貴族の腐敗を暴露し闘おう

 「連合」指導部は、安倍政権・独占資本家が振りまく「経済好循環」のデマにコロッとイカれ、「経済好循環の実現」には「二%以上」の賃上げが必要だ、とオズオズと賃上げ要求を提示している。これにもとづいて傘下単産指導部は、JAM九〇〇〇円、JCメタル六〇〇〇円などの賃上げ要求をうちだしています。
 だが、このような超低額の要求では、たとえ満額をかちとったとしても消費税増税や円安ゆえの生活必需品価格の軒並みの高騰のもとでは実質賃金の低下は防ぎようがないではないか。「連合」指導部を牛耳っているJCメタルの労働貴族たちは、この超低額要求をごまかすために「実質賃金維持」ならぬ「実質生活維持」を賃上げ要求の基礎づけにしているほどなのです。過年度物価上昇分(約三%)さえ要求しないことをば、「国民が負担を分かち合うべき消費税増税分は賃上げ要求に含めない」と居直ってさえいるのが彼らなのだ!
 しかもあろうことか、「生産性向上を国民運動として進めていくべきだ」と政府・独占資本家に進言してさえいるのが政労使会議に出席した民間労組の労働貴族です。電機をはじめとする大独占資本家が強行しつづけている大リストラ攻撃を「生産性向上」の名において積極的に容認しようというのです。「全労連」幹部もまた同様に、「経済再生のためにも大幅賃上げを」と15春闘で前面に掲げています。
 私たちは「連合」労働貴族や「全労連」幹部の「経済好循環実現」春闘への歪曲をのりこえ、<大幅一律賃上げ獲得、リストラ反対>の闘いを職場・生産点から創造していこうではありませんか。

今こそ労働者の怒りで安倍政権を倒そう

 すべてのみなさん!「新たな国づくり」の名において強権的=軍事的支配体制を一挙に強化する攻撃の牙を剥き出しにしている安倍政権の攻撃を打ち砕く闘いを、今こそ労組ナショナルセンターの垣根を越えて大胆に創造しようではありませんか。一昨年来、万余の労働者・学生は秘密保護法制定や「集団的自衛権行使」の合憲化や原発再稼働を阻止するために、国会・首相官邸を幾重にも包囲し、安倍政権を震えあがらせました。また沖縄では辺野古新基地建設に反対する労働者・学生が、本格着工を急ぐ安倍政権の狂暴な弾圧に抗して、建設強行を実力で阻止すべく身を挺して奮闘しています。
 既成労働運動指導部の制動を突き破り、15春闘を戦闘的に高揚させるとともに、このただなかにおいて反戦反安保、労働諸法制改悪反対、社会保障削減反対の闘いを創造しよう! 反ファシズムの統一戦線の結成をめざして奮闘しよう! 労働者の固い団結をもって安倍政権を打倒しよう! 
すべての労働者は<2・1労働者怒りの総決起集会>に参加しよう!
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幌延「放射性廃棄物処分場建設阻止」900名が大結集 
11・23


「模擬廃棄物埋設試験」強行を許すな
 昨二〇一四年十一月二十三日、北海道・道北の幌延町において「北海道への核の持ち込みは許さない! 11・23幌延デー北海道集会」(北海道平和運動フォーラム主催)が開催された。「原発とめろ! 北海道学生連帯会議」のたたかう学生たちは、原発再稼働・核燃料サイクルの確立・高レベル放射性廃棄物処分場建設に突き進む安倍政権にたいする怒りに燃えて、全道から結集した九〇〇名の労働者・農民と連帯し集会・デモを戦闘的に高揚させるために奮闘した。
幌延デー北海道集会に労働者・農民と共に闘う学生が結集
(14年11・23、幌延町共進会場)
意気高くデモ行進
(11・23、幌延町)
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