第2360号2015年3月23日)の内容

<1面>
侵略戦争法制定を阻止せよ!
 大戦勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争を推進せよ
<4〜5面>
「全労連」の「内部留保活用」要請春闘をのりこえ闘おう
<6面>
自動車
アベノミクス尻押しの春闘を先導する労働貴族を弾劾せよ
<7面>
JAM
反ファシズム春闘を闘おう
Topics 外国人技能実習制度改悪の企み
<8面>
出版
業新生春闘≠ヨの歪曲に抗し闘おう
<2面>
労・学・市民が国会包囲
 原発再稼働許すな! 反原発統一行動 3・8 東京
「川内原発の再稼働阻止!」
 九電前で怒りの抗議行動 3・2 福岡
<3面>
「ボーリング調査再開を許すな!」
 海と陸で労・学・市民が激闘 3・12 辺野古
◆高江ヘリパッド建設に抗して
■「敵の敵は敵!」
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号



































  


侵略戦争法制定を阻止せよ!

大戦勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争を推進せよ


辺野古 ボーリング調査再開を弾劾しシュワブ新ゲートを封鎖(3月12日)
 安倍政権・沖縄防衛局は、三月十二日、辺野古に海兵隊新基地を建設するための海底ボーリング調査を再開した。海と陸でたたかう労働者・学生・人民に凶暴な弾圧を加えて強行されつつあるこの調査を断じて許すな!
 わが革命的左翼を先頭に、沖縄の労働者・人民は、海上保安庁・沖縄県警の強権的な弾圧に抗して、ボーリング調査阻止の闘いをくりひろげてきた。この断固たる闘いによって、米海兵隊新基地建設の策動を阻んできたのみならず、米軍キャンプ・シュワブの基地にも多大の打撃を与えてきた。この事態に業を煮やしてきたオバマ政権・在日米軍当局は、日本政府の反対運動弾圧が手ぬるい≠ニいきりたち、ついに安保条約にもとづく刑事特別法を適用して闘争参加者を米軍警備員に逮捕させるという直接的弾圧にのりだしたのだ。オバマ政権の恫喝と強圧をもうけて安倍政権は、沖縄の労働者・人民の怒りの声も、翁長県当局の抵抗も傲然と踏みにじって、半年間中断していたボーリング調査を再開したのだ。安倍は、四〜五月に予定している日米「2+2」や日米首脳会談までに、辺野古新基地建設工事が一定程度は進行しているという形を示すために狂奔しているのだ。
 「二十一世紀の超大国」として台頭する中国を軍事的に抑えこむことに狂奔している日米両権力者は、新たな戦争マニュアル=日米新ガイドラインを策定し、日米首脳会談の場で日米新軍事同盟を<グローバル・アライアンス>として構築・強化することを改めて確認し謳いあげようとしている。ネオ・ファシスト安倍は、この首脳会談までに、日本を名実ともに「戦争をできる国」へと飛躍させるための法制的整備=侵略戦争法案の基本骨格をつくろうとしているのだ。
 今まさに、「イスラム国」をはじめとするムスリム武装勢力が中東・北アフリカにおいて勢力を拡大している。アメリカ帝国主義を先頭とする「有志連合」と「イスラム国」との戦闘はますます激化している。ウクライナにおいては東部二州の「独立」を策動するロシアと親欧米のポロシェンコ政権とが激突し内戦の炎が燃えあがっている。東・東南アジアにおいても、アメリカから制海権・制空権を奪取することを狙う中国政府が東・南シナ海・西太平洋での軍事行動を恒常化し、日本やASEAN諸国との紛争が地域的戦乱へと発展しかねない危機が高まっている。
 アジア・太平洋地域において、対中国軍事包囲網の形成を急いでいるアメリカ帝国主義権力者は、アジア太平洋版NATOというべき多国間軍事同盟の構築に突進し、その中軸国たる「属国」日本の権力者に同盟国としての役割≠最大限に果たすことを要求している。このオバマ政権の要請を渡りに舟として安倍政権は今、<軍国日本>再興を企み、いつでも、東・東南アジア地域のみならず、中東をはじめ世界中のどこででもアメリカと肩を並べて戦争をできる国≠ヨと日本を飛躍させる攻撃にうってでているのだ。ネオ・ファシスト安倍は「戦後以来の大改革」などと叫びたてつつ、今国会中になんとしても侵略戦争法を制定するのみならず、自己の政権のもとで第九条の破棄を核心とする憲法改悪をなしとげると呼号し猛突進しているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 労働者階級・人民の怒りを総結集し、反戦反安保・改憲阻止闘争の一大高揚をもって日米両権力者による傲岸な攻撃を粉砕しようではないか。今こそ総力をあげて、<反ファシズム統一戦線>を構築し、安倍政権打倒へ邁進しよう。

以下見出し

中東・アフリカで燃えさかる宗教・宗派間戦争

ウクライナでうちつづく内戦―米・欧と露の激突

「海洋強国」建設に突進する中国と米・日の角逐

侵略戦争法制定・憲法改悪に突進する安倍政権を倒せ
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「全労連」の「内部留保活用」要請春闘をのりこえ闘おう

 日本型ネオ・ファシズム支配体制を強化するためのだまし討ち解散≠つうじて昨年暮れに成立した第三次安倍政権。この安倍政権はいま、「戦後以来の大改革」を呼号し憲法改悪の野望をむき出しにしながら、いつでも・世界中のどこででも「アメリカとともに戦争をやれる国」に日本を飛躍させようとしている――かのISによる日本人人質殺害事件をも最大限利用しながら。同時にこのネオ・ファシスト政権は、来年度予算案において、一方では軍事費を事実上五兆円以上に増大させながら、他方では「自然増にも歯止めをかける」と称して社会保障費用をできるかぎり削減し、労働者人民をいっそうの貧窮にたたきこもうとしている。
 安倍は、二月の施政方針演説において「昨年、過去十五年間で最高の賃上げが実現した」とか「企業収益の拡大を賃金の上昇につなげ」「経済の好循環を継続させる」ことを「政労使で一致」したとかと、アベノミクスの成果≠喧伝した。安倍政権は、こうした賃上げムード≠煙幕としながら、労働法制を大改悪しようとしているのだ。そして、独占資本家どもは、この安倍の「賃上げ要請」に協力するポーズをとりつつ、総額賃金の圧縮・削減をねらって賃金支払い形態の変更などを画策しているのだ。
 こうしたなかで「連合」労働貴族どもは、昨年十二月に交わした「政労使合意」という安倍政権・独占資本家どもとの腹合わせにもとづき、物価上昇率にもおよばない超低額の賃金要求を掲げて今春闘をまたしても敗北に導こうとしている。そして、「全労連」指導部の一部日共中央盲従分子は、「私たちと連合の要求に違いはあまりありません」「基本的な考え方は一致している」(議長・小田川)などと「連合」指導部にすり寄っているありさまである。彼ら日共盲従指導部は、「全労連」傘下の組合員に、街頭や地域で「賃上げで内需拡大を」、「大企業の内部留保の社会的還元を」と訴えるキャンペーンをくりひろげさせている。
 われわれは、「全労連」日共中央盲従指導部による二〇一五春闘の歪曲――「景気回復実現のために」・「大企業の内部留保」のほんの一部の「社会的還元」を要請することへの闘いの歪曲を許さず、今春闘を<大幅一律賃上げ獲得・アベノミクス粉砕・ファシズム反対>を掲げて、戦闘的に高揚させるのでなければならない。

以下見出し

1 地域での宣伝活動に埋没

2 日本経済再生のための大幅賃上げ

3 日本資本主義延命≠ヨの期待を煽る日共中央盲従分子

  (1)「実質賃金維持」を「大幅賃上げ」と称するまやかし

  (2)「内部留保の社会的還元」論の犯罪性

  (3)「新たな経済成長を可能にする人間力」なる謬論

  (4)「内需拡大」策の代案の対置

  (5)「高度経済成長期」の日本経済へのノスタルジー

  (6)票田開拓のための「共同」の追求
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自動車春闘の戦闘的高揚を!

アベノミクス尻押しの春闘を先導する労働貴族を弾劾せよ

 来夏の次期参院選後には憲法の改悪に着手するという意志をいまや傲然と明らかにした首相・安倍は、彼の<軍国日本>再興の野望実現にむけて労働者・人民をからめとるためにも、いま「経済の好循環を実現する」などと喧伝している。昨年九月から十二月まで四回にわたって開催された「政労使会議」において、安倍は、独占資本家どもと結託して、今二〇一五春闘をアベノミクスなる経済諸政策をしり押しする手段へとおとしこめることを画策した。「連合」の労働貴族どもは「企業収益の拡大を賃上げにむすびつけていく」という「疑似餌」にとびつき、アベノミクス諸政策に全面的に協力することを誓約したのだ。見よ!「連合」会長・古賀とならんですべての会議に出席した自動車総連会長・相原は、「経済の好循環実現」のためには「生産性運動を改めて国民運動として再評価する(必要がある)」と政労使一体となった生産性向上運動の推進を叫びたてた。いいかえれば、労働運動を文字どおりの「産業報国運動」として展開すべきことをみずから主張したのだ。実に許しがたいではないか!
 昨一四春闘においては安倍の賃上げ要請について「労使自治への介入だ」と一応は不快感を表明していた相原は、飼い主たる独占資本家どもに教唆され、今春闘の意義を、「昨年、全員の努力で見出した『意義ある起点』を点から線にすることによって、経済好循環にふさわしい賃金ベクトルを日本の労働組合が総掛かりで導き出すことにある。」(第八十二回中央委員会、会長挨拶)などとおしだしている。まさしく安倍式の「経済の好循環」の呼号に唱和し、その実現に挺身する姿をさらけだしたといわなければならない。いや自動車総連の労働貴族は、労働戦線からこれを先導する役割を買ってでているといわなければならない。
 わが自動車職場でたたかう労働者は、このような腐敗した自動車総連中央の労働貴族どもを弾劾して、大幅一律賃上げをかちとるために職場深部から奮闘するのでなければならない。

(以下、見出し)

事業再編・労働強化・賃金支払い形態改悪を画策する独占資本家

賃上げ要求をおさえこむ自動車総連労働貴族

「経済の好循環」というシナリオの虚偽性

超低額要求を隠蔽するための厚化粧

ファシズム反対! 大幅一律賃上げをかちとろう!
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JAM

「賃金制度」改悪反対・大幅一律賃上げ獲得!

反ファシズム春闘を闘おう

 衆議院の三分の二以上の議席を制したネオ・ファシスト安倍政権は、労働者人民に貧窮を強いる「アベノミクス」諸政策をさらに推進すると公言した。沖縄の「民意」に反しても辺野古新基地建設を強行し、「集団的自衛権行使」の合憲化も特定秘密保護法も、原発再稼働も、「国民の信任を得た」とうそぶき労働者人民の反対の声を踏みにじって強制しようとしている。さらに、「テロ撲滅のために国際社会と連携して日本は戦う」と喚き、「安保諸法制(戦争立法)」の今通常国会での成立を企み、同時に「日米新ガイドライン」の策定を画策している。さらには、ネオ・ファシスト安倍政権の極反動諸攻撃に反対する労働組合や学生自治会や市民団体などの運動と組織を圧殺するためにも、国家安全保障会議(NSC)主導の強権的・軍事的な支配体制を盤石なものにしようとしている。
 安倍政権は、一昨年に引き続き「政労使会議」を昨年十二月に開催し、経団連とも結託して、「政労使一体で経済の好循環を実現しよう」と「連合」指導部に呼びかけ唱和させた。「連合」指導部には「賃上げ」や「取引企業への消費増税分などの価格転嫁」や「非正規労働者の処遇改善」などとひきかえに、「仕事・役割、貢献度を重視した賃金体系」や「子育て世代への配分を高める賃金体系に見直す」ことなどを政労使合意文書に盛りこむことを承諾させた。

以下見出し

機械金属資本の「事業再編・構造改革」の攻撃

「経済の好循環実現」のための春闘への歪曲

「実質賃金確保」要求の欺瞞性

生産性向上への奉仕

労働諸法制改悪反対闘争の幕引き

賃下げ・首切り攻撃粉砕!
改憲阻止! 反ファシズム統一戦線を構築しよう!
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出版労連本部の産業新生春闘≠ヨの歪曲に抗し闘おう

 世界的な大激動のもとで、安倍政権は、「イスラム国」による日本人人質殺害事件をも活用して戦争のできる軍事強国≠ヨの道を突進している。そして一切の政府批判を封じるために、むき出しの報道統制にのりだしている。批判者には御用マスコミやネット右翼が「テロリストを利する」「国賊」などの非難をあびせかけ一切の批判の封殺、自主規制という名の沈黙の強制がマスコミを覆っている。
 このような危機的情勢のただなかで出版戦線の革命的・戦闘的労働者たちは「アベノミクス粉砕! 大幅一律賃上げ獲得! ファシズム反対!」の旗のもと、すべての職場から二〇一五春闘の戦闘的高揚をかちとるのでなければならない。

以下見出し

T 首切り、賃下げ攻撃の嵐

 
危機に立つ出版労働運動

U 「産業の基盤づくり」に闘いを従属させる労連指導部


 
「連合」中央・JCM以下の「賃上げ」要求

 
「産業新生」問題にすべてを解消

 
危機感を欠いた反改憲闘争方針

 
出版資本家との「共同した取り組み」へのひきまわし

V 大幅一律賃上げ獲得! アベノミクス粉砕! 反ファシズム統一戦線の構築を!
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3・12 辺野古

「ボーリング調査再開を許すな!」

海と陸で労・学・市民が激闘


 三月十二日、政府・沖縄防衛局は、燃えあがる沖縄の労働者人民の闘いと県当局による「中断要請」をも無視し、遅れに遅れてきたボーリング調査の再開を強行した。海上ではスパット台船の移動を察知した抗議船団が、カヌーチームを乗せて海保の大弾圧体制をものともせず、作業開始を阻止するためにたたかった。これと相呼応し、県学連と全学連派遣団を先頭に、沖縄のたたかう労働者・学生・市民はシュワブゲート前での座り込み・ゲート封鎖の闘いに断固として決起した。

海保の弾圧を粉砕し抗議船団がスパット台船に肉迫

 昨年の九月いらい中断においこまれていたボーリング調査が再開されようとしたこの日、これを阻止するためにカヌーチーム・海上抗議団は断固として決起した。わがたたかう学生はその先頭にたってたたかいぬいた。
 カヌーチーム員が乗りこんだ五艇の抗議船とポセイドン号は、朝十時に瀬嵩の浜を出発。「ボーリング調査再開阻止」の決意も固くスパット台船に向け進撃した。抗議船団が、勇猛果敢に「制限海域」を示すフロートをのりこえて、作業中のスパット台船に迫る。危機感に駆られて海保のゴムボート十数艇が行く手を阻む。怒りに燃えたカヌーチーム・海上抗議団は、「ボーリング調査阻止! 海保の弾圧を許さんぞ!」とシュプレヒコールを叩きつけ、抗議の闘いを断固としてくりひろげた。するとあろうことか、海猿どもが八名、抗議船(定員十一名・乗っていたのが八名)に定員オーバーで転覆するのも厭わず飛び乗り、抗議する女性のカヌー隊員に襲いかかるではないか。船長が「不当な弾圧をやめろ!」と抗議するのも無視して、海猿は彼女の腕をねじ曲げ負傷をおわせた。
 こんな蛮行を許してなるものか。たたかう学生を先頭に抗議船団・ポセイドン号は断固として糾弾の闘いをくりひろげる。ボーリング調査再開という決定的局面において、こうした海上保安庁の凶暴な弾圧を許さず、抗議船・カヌーチームは断固たる反撃の闘いを展開したのだ。

二〇〇名が新ゲート前で波状の座り込み

闘う学生を先頭に座り込みで新ゲートを封鎖(3月12日)
 海上での闘いと連帯し、ゲート前でも労働者・学生・市民は断固としてたたかいぬいた。午前十時、「スパット台船でボーリング調査開始の動きがある」との一報が入るやいなや、早朝から決起した八十名の労働者・学生・市民は、ただちに新ゲート前での戦闘的デモ行進にうってでた。基地突入の恐怖に駆られ、県警機動隊が慌ててゲート前に阻止線をはる。「ボーリング調査再開を阻止するぞ!」「米軍・県警の弾圧を許さんぞ!」と怒りのシュプレヒコールを叩きつけ、デモ隊はゲート前を席捲する。
 「座り込め!」の号令のもと、新ゲート前での断固とした座り込み闘争に突入する。「安保破棄」のはちまきを締め、「安倍内閣打倒」のゼッケンをつけた闘う学生は、スクラム固くまさにその先頭で奮闘した。県警のごぼう抜きが開始されても、一歩も引かない。「日米権力者の横暴を許すな! 全米軍基地撤去だ!」と糾弾の嵐にさらされて県警機動隊は、まったく腰が入らない。右往左往するばかりだ。
 「ボーリング調査が開始された!」の知らせを受けて、労働者人民の怒りは頂点に達する。うるま市、那覇市からの「島ぐるみバス」で結集した民衆も次々と座り込みに合流。総勢二〇〇名が、排除されてもまた結集し、デモ行進をくりかえしながらチャンスをみて再び座り込む。そのような波状的な闘いを展開し、シュワブ基地への車両出入りを二時間にもわたってストップさせたのだ。

掘削作業を糾弾――第三ゲート前で怒りの抗議集会

 午後も闘いはさらに続けられた。目の前の海上にスパット台船が見える第三ゲート前に移動して、断固たる抗議集会だ。
 ゲート入り口に置かれた巨大なコンクリートブロックの上に立って、山城平和運動センター議長が訴える。「あの台船から掘削のため鉄管が海底に打ちおろされた。この蛮行は米・日両政府の追いつめられたゆえの焦りだ。こんなことで我々は屈するはずはない。断固として糾弾してたたかおう。」
 「うるま市民」が、「安倍政権による安保法制の整備にも反対し、この辺野古新基地建設阻止闘争を全国に広げていこう。その力で安倍政権を打ち倒そう」と決意をのべた。
 そしてたたかう学生を代表して、沖縄国際大自治会委員長が発言にたった。彼女は冒頭「米軍に尻を叩かれた安倍政権・防衛局による海底ボーリング調査の強行を満腔の怒りで糾弾する!」と表明。さらに「十日、学生のゴムボート(ポセイドン号)に海保の特殊警備救難艇『あるたいる』(5トン)が背後から襲いかかり、船首を学生の肩に乗り上げるという殺人行為≠ノ及んだことを私は絶対に許さない。反安保の炎で安倍政権を包囲し、打倒するまでたたかう」と力強く訴えた。この彼女の気迫に満ちた発言に参加者は「よーし!」と圧倒的な拍手で応えた。
 大山ゲート前で毎朝「NO! オスプレイ」と訴えている市民の決意表明、さらには、今日海上でたたかってきた抗議船の船長から闘いの報告がなされた。結集した一二〇名の部隊は、怒りも新たに、基地ゲートに向けて、「工事再開糾弾! 新基地建設阻止!」のシュプレヒコールを叩きつけた。

闘う学生が<全基地撤去・安保破棄>を呼びかけ

海上阻止行動がくりひろげられる大浦湾を望む第3ゲート前で県学連と全学連派遣団の闘う学生が独自の抗議行動(3月12日)
 第三ゲート前での抗議行動が終了した後、県学連・全学連派遣団のたたかう学生たちは、さらに抗議集会を開催した。「ボーリング調査再開弾劾!」「辺野古新基地建設阻止!」「『反安保』を放棄した共産党中央弾劾!」「基地撤去・安保破棄めざしてたたかうぞ!」「安倍政権を打倒するぞ!」たたかう学生たちは、真紅の全学連旗をかかげ、スパット台船めがけてシュプレヒコールを浴びせかける。
 県学連委員長が発言に立つ。「米日両権力者によるボーリング調査の再開を断じて許すな! 権力者どもによる刑特法を振りかざした大弾圧に、日米安保条約の反人民性がまざまざと示されている。われわれはいまこそ、『辺野古新基地建設阻止!』の闘いを<全基地撤去・安保破棄>をめざした闘いへと高揚させるために奮闘しようではないか!」
 琉球大・沖国大の学生の決意表明につづいて、早稲田大学・鹿児島大学・北海道大学のたたかう学生たちが次々と怒りの発言をおこなった。熱気あふれる学生たちの集会に市民たちもかけつけ、声援を送る。
 この集会の最中に、海上において「ボーリング調査再開阻止」の闘いをくりひろげてきたカヌーチームの学生たちが合流し発言をおこなう。琉大と横浜国立大の学生は「海保による暴力的弾圧をはねかえし、これからも海上での実力阻止闘争に断固として起ちあがります」と決意を明らかにした。「よし」「がんばるぞ」すべての学生が決意をうけとめ呼応する。こうして県学連・全学連のたたかう学生たちは、「反安保」を放棄した日共翼下の既成平和運動をのりこえたたかう決意をうちかため、キャンプシュワブ新ゲート前での総括集会に合流した。
 総括集会の最後には、ゲート封鎖をたたかった労働者・学生・市民と海上で英雄的にたたかいぬいている船長団・カヌーチームとの熱い連帯のエールが交換され、明日からの闘いの決意が全体で確認された。

3・21県民集会の戦闘的高揚を切り開け!

 三月十日、アメリカ海兵隊のダンフォード総司令官は、米上院軍事委員会の公聴会において「普天間飛行場の名護市辺野古移設の進展を懸念している」と、新基地建設計画が沖縄の労働者・学生・市民の闘いによってズタズタにされていることに危機感を表明した。昨年十一月完了予定のボーリング調査が三月になってもいっこうに進展しないことに苛立った米軍は、何がなんでも工事を再開せよと安倍政権を恫喝したのだ。オバマ政権に尻を叩かれて安倍政権は、ボーリング調査の再開にのりだした。このような日米両権力者の焦りに満ちた攻撃にたいして、沖縄のたたかう労働者人民は断固としてたたかいぬいている。
 安倍政権直轄の指示にもとづく北部国道事務所からのゲート前テントの撤去命令をも粉砕しつつ、たたかう労働者人民は辺野古新基地建設阻止のために断固としてたたかいぬいている。
 三月二十一日には、「止めよう辺野古新基地建設! 県民集会・海上行動」(実行委員会主催)が、瀬嵩の浜で開催される。県学連・全学連派遣団、戦闘的労働者は、日共指導部による実力阻止闘争の抑圧をはねのけ、「米軍基地撤去・安保破棄」、安倍政権打倒をめざして、さらに奮闘する決意である。
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労・学・市民が国会包囲
原発再稼働許すな! 反原発統一行動 3・8 東京
福島を忘れるな! 原発再稼働を許すな! 反原発統一行動
 三月八日、日比谷公園および国会周辺において、「反原発統一行動」が開催された。このとりくみには、安倍政権による原発再稼働の策動への怒りに燃えて、万余の労働者・人民が決起した。
 東日本大震災・東京電力福島原発事故から四年。いまなお一二万人を超える福島の人民が、放射能汚染によって故郷を追われ、避難生活を余儀なくされている。にもかかわらず安倍政権は、「線量が下がっていないところに戻れというのか」という住民の声をふみにじりながら、福島県南相馬市の「特定避難勧奨地点」の指定をいっせいに解除するとともに(昨年末)、被災者への慰謝料の支払いをこの三月で打ち切ることを決定した。被災民を無慈悲にも切り捨てながら、安倍政権は、九州電力川内原発1・2号機そして関西電力高浜原発3・4号機をはじめとして、関西電力大飯原発、四国電力伊方原発、九州電力玄海原発を次々と再稼働することを企んでいるのだ。
 この安倍政権への怒りに燃えて、この日、多くの労働者・人民が日比谷野外音楽堂に結集した。早稲田大学・国学院大学などの首都圏のたたかう学生は、結集した労働者・人民に闘いの方向性をさし示しながら奮闘したのである。
満場の参加者に闘う学生が革命的檄
(日比谷野音)
学生のシュプレヒコールにデモ隊も呼応
(参院議員会館前)
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「川内原発の再稼働阻止!」
九電前で怒りの抗議行動 3・2 福岡
 三月二日、福岡市において「ストップ再稼働! 3・11鹿児島集会実行委員会」が主催して「ストップ川内再稼働! 3・2福岡九電本店総行動」がとりくまれた。約六〇〇名の労働者人民が九州電力本店前に結集し、安倍政権と九州電力による川内原発1・2号機の再稼働策動にたいする抗議の声をあげたのだ。鹿児島大学共通教育自治会のたたかう学生たちもこの抗議行動に連帯して参加し、「安倍反動政権による原発・核開発反対!」を訴えたのである。
寒風をつき九電本店を包囲する怒りのデモ
(3月2日、福岡市)
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