第2372号(2015年6月15日)の内容

<1面>
侵略戦争法の採決強行阻止!
 反戦反安保・憲法改悪阻止・反ファシズムの旗高く闘おう

すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える
<4〜5面>
『ゴータ綱領批判』への不破哲三の悪罵
<2面>
「戦争法反対」の闘いが高揚
 5・23札幌5・21鹿児島
<6面>
郵政労働者に犠牲を強いるリストラ・合理化反対!
Topics 「過労死基準」を超える長時間残業を強制――100社の「三六協定」
<7面>
今日版「国定教師」づくりを許すな
育鵬社版中学教科書の採択を狙い地区割りを変更―石川県
スポーツ庁設置――ゲッベルスに学ぶ安倍
<8面>
人民の怒りに包まれ 環境汚染対策に大童の北京官僚
神戸の「先進医療」病院で生体肝移植患者が連続死
<3面>
万華鏡2015――情勢の断層を読む
◆デュアルユース
◆シャングリラ海戦
◆米韓綱引き
◆粛清の嵐
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号  


































  


侵略戦争法の採決強行阻止!

反戦反安保・憲法改悪阻止・反ファシズムの旗高く闘おう

 安倍政権はいま、侵略戦争法を夏までに成立させるという対米誓約をなにがなんでも果たそうとして、今国会での採決・制定に向かって猛突進している。世界中のどこででも・いつでもアメリカとともに戦争を遂行することを核心的内容としているこの法案に「平和安全法制」という欺瞞的名称を冠し、国会答弁では「日本が外国で戦争することは絶対にない」と、とことんシラを切りとおしているのが安倍政権だ。自民党推薦の憲法学者さえも戦争法案は「憲法違反」と断じた。これに焦った安倍政権・自民党は、「憲法学者が国民生活を守るわけではない」(自民党副総裁・高村)と目をつりあげて居直っているのだ。日米両権力者が合意・決定したことを日本版NSCをつうじてトップダウンで下達しさえすればよい、国会審議など形ばかりにこなせばよいと考えているこのネオ・ファシストの徒輩は、オバマに約束した期限どおりに、数の力にまかせて採決強行をするハラなのだ。断じて許すまじ。
 安倍政権はいま日本国軍の海外派兵の機をうかがっている。見よ、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)では、一触即発の軍事的緊張が高まっている。この地の岩礁を埋め立て不沈空母≠ニいうべき巨大軍事基地の建設に着手している習近平中国と、これを阻止せんとして恫喝し偵察などの軍事行動をくりかえすオバマのアメリカ帝国主義とが、互いに一歩も引かぬ構えで対峙している。この一方の当事者たるオバマ政権は、「国際的な秩序にたいする挑戦」に「日米両国が他の同盟諸国と協調」して対処するという日米合意(4・28「日米共同ビジョン声明」)にのっとって、「海上監視行動」への自衛隊派遣を安倍政権に迫っている。この要請に応えて安倍政権は、南シナ海での「米軍支援」に自衛隊を出動させることを策している。それを一刻も早く遂行するために、侵略戦争法の制定を急いでいるのだ。
 すべての労働者・学生諸君! 国会における数の力を頼みにした安倍政権による侵略戦争法の採決強行・制定を、われわれは、労働者・学生・人民の総力をあげて阻止しなければならない。日米安保に賛成の保守層にこびへつらい国会内の全野党共闘の形成を自己目的化する日共式の「反安保」なき「戦争法案反対」運動をのりこえ、「グローバル侵略戦争同盟の構築反対・改憲阻止!」の旗を高だかと掲げて、侵略戦争法制定阻止の闘いの一大高揚をつくりだそう。すべての労働者・学生は、6・21労学統一行動に決起せよ!

以下見出し

南シナ海を一大焦点とする米・日―中の角逐

米主導の対中包囲網構築に積極加担する属国%本

侵略戦争法制定に突進する安倍政権の反動性を暴け

日共中央翼下の「反安保」なき「戦争法案廃案」請願運動をのりこえ闘おう
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マルクス『ゴータ綱領批判』への不破哲三の悪罵

 日本共産党がその綱領に「市場経済を通じて社会主義に進む」と明記してから十年。党は「『中国と同じ社会をめざすのか』という疑問が、よく寄せられる」(二〇一四年一月、第二十六回党大会決議)というように、「不破綱領」(〇四年の第二十三回大会)にたいする党員の不信の表明が後をたたない。いや、綱領では中国を社会主義に到達した国ではなく、「社会主義をめざす新しい探究が開始」された国といっているのだ≠ニ志位の弁明もしどろもどろである。もちろん、不破が手本としたように、中国で市場経済を導入したことは合理性をもっている≠ネどと開き直りつつではあるが。
 ここでは、『綱領教室』(一三年、新日本出版社)で志位が推薦している不破の『マルクス未来社会論』(〇四年、同)の「第一部 『ゴータ綱領批判』の読み方」を中心に、そのような綱領を基礎づけるために、マルクスの共産主義社会論に不破がいかなる悪罵をなげつけ、全世界の労働者階級の闘いに敵対しつづけているのかをみていこう。〔本書からの引用は頁数のみを記す。〕

以下見出し

A 『ゴータ綱領批判』抹殺の動機

B 「分配論的な未来像」なるワラ人形

C 不破の「ロマンある未来社会」とは?
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郵政労働者に犠牲を強いるリストラ・合理化に反対しよう
 
企業・国家を翼賛するJP労組本部をのりこえ郵政労働運動の再生を!

  郵政労働者委員会


 全国の郵政労働者のみなさん! いま、郵政労働運動は正念場を迎えている。
 全国の郵政職場で経営陣の攻撃が激化し、安倍政権の戦後史を画する極反動攻撃が振り下ろされているいまこのとき、JP労組は労働組合としての真価を発揮して総反撃するのでなければならない。だがしかしJP労組本部は、郵政労働運動の舵を大きく右に切ろうと目論んでいるのだ。本部は、六月十七日からの全国大会で、「新たな運動の創造」と称して、「『新たな郵政づくり』と『福祉型労働運動』本格展開へのシフト」をうちだし、JP労組の運動方針、機関運営、教育体系を大きく改変していくことを提案し、本定期大会で合意をとりつけることを目論んでいる。本部は、組合員には完全に背をむけ、郵政労働運動を郵政グループ企業や安倍政権を翼賛するものにねじ曲げようと策しているのだ。
 それだけではない。本部は、「安倍政権の暴走」などと語りながらも、安倍政権が強行する「安保関連法案」という名の侵略戦争法の制定策動を事実上容認するという歴史的な大裏切りをやってのけようとしているのだ。
 郵政労働者のみなさん! われわれは、本部の大裏切りを許さず、郵政労働運動の戦闘的再生をめざしてたたかおう!

以下、見出し

企業・国家を翼賛する郵政労働運動への歪曲を許すな!

「中期経営計画の推進」を呼号する本部の裏切りに抗して反合闘争を闘おう!

春闘超低額回答を「大英断」と賛美する本部を弾劾しよう

戦後史を画する侵略戦争法制定を労働者階級の総力で粉砕しよう!
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すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える

 日本革命的共産主義者同盟(革マル派)


 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 安倍政権は六月中にも安保法制の衆院採決を強行しようとしている。このネオ・ファシスト政権は、日米グローバル戦争同盟の構築、憲法の改悪、NSC主導の日本型ネオ・ファシズム支配体制強化を同時におしすすめることを狙って、侵略戦争法を制定するために遮二無二突進している。南シナ海を焦点として米・中の軍事的衝突の危機がますます高まるなかで、アメリカとともにグローバルに戦争をやれる国へと日本国家を飛躍させようとしているのが、安倍政権なのである。
 この極反動政権は同時に、労働者の権利をいっさい奪い取る労働法制の改悪にも突き進んでいる。彼らは「世界で一番企業が活躍しやすい国にする」と称して、独占資本家どもが熱望する労働時間の上限規制の撤廃や生涯派遣≠フ合法化を策している。独占資本家どもは、アベノミクスのもとで実質賃金の低下にあえぐ労働者・人民に、この低賃金のままでさらに時間無制限・残業代ゼロ§J働を強制しようというのだ。
 だが日本階級闘争は決定的な危機にある。「連合」指導部は侵略戦争法に反対する諸労組の取り組みを抑圧し、労働法制改悪の攻撃にたいしても、長時間労働の抑止を掲げた改善案を提示しているにすぎない。日本共産党の不破=志位指導部は、「戦争法案反対の一点での共闘」を唱えて「保守との共同」に血道をあげ、長時間労働の強制には「人間らしい働くルールの確立」という代案を宣伝するだけである。
 既成指導部のこうした腐敗を弾劾し、侵略戦争法の制定、改憲、ネオ・ファシズム支配体制強化の攻撃をもろともにうち砕くために、全力でたたかおう! 労働法制の改悪を絶対に阻止しよう!
 世界では今、<二十一世紀の超大国>への飛躍をかける中国がロシアと同盟的結託を強め、これに没落帝国主義アメリカが安倍政権下の日本を従えて対抗し、相互に核軍事力増強競争を激化させている。戦争勃発の危機が深まる現代世界の危機を突破するために、今こそ労働者階級の国際的に連帯した闘いを全世界的に再生しなければならない。
 そのためにこそ、今なお害毒を流しつづけるスターリン主義を根底から超克する思想的・組織的闘いを、わが反スターリン主義運動の真価を発揮してくりひろげようではないか! わが戦列の拡大と国際的な波及をかちとろう!
 こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが夏季一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
 二〇一五年六月

<送り先>
  東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三   解放社
 (振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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5・23札幌 七〇〇名が戦争法反対の声
 「戦争をさせない北海道デモパレード」
「新ガイドライン反対!」意気高くデモ行進するたたかう学生
横断幕や色とりどりの組合旗・のぼりを掲げデモ行進(5・23、札幌)
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5・21 「戦争法制定反対! 憲法改悪反対!」
 
鹿児島で緊急集会・デモ
横断幕・プラカードを高く掲げてたたかう鹿大生
(5月21日、鹿児島市みなと大通り公園)
「戦争法制定阻止」の声が轟く
(5・21、みなと大通り公園)
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