第2374号2015年6月29日)の内容

<1面>
「戦争法反対」巨万人民が国会包囲
6・14 グローバル戦争同盟の構築反対!
闘う労働者・学生が最先頭で奮闘

<4面>
ボーリング調査再開に怒り爆発 6・2〜6 辺野古
<5面>
空自ヘリの管制無視・離陸弾劾
 「軍事優先」のわがもの顔で離着陸
空自那覇基地に怒りの拳 6・9
<2面>
労働者派遣法改悪案の衆院強行採決を弾劾する!
梅雨空衝き労働者が怒りの拳
 「連合 怒りの大集会」 6・12 日比谷

<6面>
「8時間労働制」の破壊=労基法改悪を許すな!
Topics 文科相・下村が国立大に「日の丸・君が代」を強要
<3面>
ウソと屁理屈と居直り
 安倍政権の国会答弁
「川内原発再稼働絶対反対!」
 労・学・市民1万5千の叫び轟く 6・7 福岡

<7面>
「1956年の黒田になる」ために
<8面>
万華鏡2015――情勢の断層を読む
◆アベコベの詭弁
◆太平島攻防戦
◆二大王家≠フ争い
◆雷帝の独白
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号








































  


「戦争法反対」巨万人民が国会包囲

6・14 グローバル戦争同盟の構築反対!

闘う労働者・学生が最先頭で奮闘


 
国会を包囲! 労働者人民の「安倍政権打倒」の声轟く
(6月14日、国会議員会館前)
6・21全学連・反戦が国会にむけ進撃

 六月十四日に、「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」が呼びかけた「とめよう! 戦争法案 国会包囲行動」が実現された。たたかう労働者・学生は、侵略戦争法制定に突進する安倍政権への危機感と怒りに燃えて全国から結集した二万五〇〇〇人の労働者・学生・市民とともに「戦争法制定阻止」の怒りのこぶしをふりあげた。たたかう労働者・学生は、労働者・人民の怒り・闘いを国会内での政治的かけひきの圧力手段に解消しようとする民主党や日共指導部をのりこえていく方向性をさししめしつつ、この闘争を最先頭でたたかいぬいたのである。


以下見出し

「安倍政権を倒せ!」
 ――わが同盟が革命的檄


二万五〇〇〇人民が怒りの決起


既成指導部の議会主義的歪曲を許さず闘いの戦闘的高揚を!
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ボーリング調査再開に怒り爆発

6・2〜6  
辺野古


海・陸で新基地建設阻止の激闘
反安保の旗高く県学連が奮闘


 
調査準備のために移動したスパット台船に肉迫するカヌーチームと抗議船
(6月1日)
フロートを越え泳いでスパット台船をめざす(6月2日)
200名の労働者・学生・市民が早朝から座り込み旧ゲートを封鎖
(6月3日、キャンプ・シュワブ第1ゲート)
海上行動を終え浜の部隊と合流し気勢をあげるカヌーチーム
(6月3日、瀬嵩の浜)
海保に抗議する労働者・学生・市民
(6月6日、瀬嵩の浜)

 六月二日、安倍政権・防衛省は、天候悪化を理由に三週間にわたって中断していた名護市・大浦湾での辺野古新基地建設のための海底ボーリング調査を再開した。三万五〇〇〇人を結集した5・17県民大会、そしてこの集会をインパクトにして日本全国にまさに燎原の火のごとく広がる「新基地反対!」の怒りの声をふみにじって海底掘削を強行したのだ。この暴挙に怒りを爆発させた沖縄の労働者・人民は、新基地建設を絶対に止めるという固い決意もあらたに、辺野古現地の海上とキャンプシュワブ・ゲート前で、調査再開弾劾・新基地建設阻止の闘いにたちあがった。その最先頭で沖縄県学連のたたかう学生たちは奮闘したのだ。

「作業再開阻止!」抗議船団がスパット台船に肉迫 6・2

 六月二日朝、沖縄防衛局が海底ボーリング調査の再開を強行した。カヌー隊と抗議船団は、作業再開を阻止するために、決意も固く海上での闘いにたちあがった。
 午前九時すぎ、カヌー十八艇と、たたかう学生が操縦する船外機付きゴムボート「ポセイドン」は、瀬嵩の浜を出発し、ボーリングをおこなうスパット台船に向けて力強く海上を進撃する。「臨時制限水域」を示すフロート付近ではすでに海上保安庁のゴムボートがズラリと並んでいる。警備隊が「フロートに近づくな!」「必要な措置をとる!」などと口々に叫んで、カヌー隊を威圧する。抗議船三隻と合流したカヌー隊と「ポセイドン」は、フロートをはさんで海保部隊と対峙する。カヌー隊のたたかう学生が、スパット台船に向けて抗議の声をあげる。「作業を中止せよ!」「新基地建設を阻止するぞ!」「安保の強化を許さないぞ!」
 午前十一時十五分、ついにカヌー隊メンバーが台船めがけてフロート内へ突入を開始した。抗議船に乗りこんでいたカヌー隊のメンバーたちも次々とフロート内の海に飛びこみ、海保のゴムボートや警備隊をかわしつつ、泳いで台船に迫る。「ポセイドン」も海保のゴムボートをかいくぐり、カヌー隊を援護する。これに慌てた海保の部隊は、カヌー隊メンバーを拘束するために、海に飛びこみ暴力的に襲いかかってきた。「海保は暴力をやめろ!」「ボーリング調査を許さないぞ!」抗議船に乗りこんだ市民たちも身をのりだして海保を糾弾する。キャンプシュワブ・ゲート前からも労働者・市民約一二〇名が瀬嵩の浜にかけつけ、陸からカヌー隊を応援する。「カヌーチームがんばれ!」「ゲート前もともにたたかうぞ!」
 声援に鼓舞されたカヌー隊のメンバーが次々とフロートを越え、台船に迫っていく。その時、波状的な攻勢に翻弄され逆上した海保は、現場指揮者が乗船する「あるたいる」(五トン)をカヌーに向けて真横から追突させるという許しがたい弾圧にうってでた。「殺す気か!」抗議船やカヌー隊のメンバーたちが海保に弾劾の嵐をあびせる。その後、海上阻止団は、海保による拘束をはねかえし、午後にも再び海上での阻止行動を断固としてたたかったのだ。

早朝二〇〇名が車両阻止闘争 
  ――キャンプシュワブ・ゲート前 6・3


 六月三日、集中行動日に設定されたこの日、キャンプシュワブ・ゲート前には最大二五〇名もの労働者・学生・市民が結集した。「基地の県内移設に反対する県民会議」の呼びかけでもたれた「ボーリング調査の再開弾劾! 海上作業阻止」の闘いを大高揚させたのだ。県学連のたたかう学生たちは、この日の闘いの最先頭でたたかいぬいた。
 早朝六時、二日前に急きょ呼びかけられたにもかかわらず、キャンプ・シュワブの新第一ゲート前に設置されたテントの前に次々に労働者・市民が結集してくる。集まった労働者・学生・市民は、さっそく米軍車両専用の新ゲートと工事車両専用の旧ゲートとに分かれ、海上保安庁職員の乗った車両や工事用車両を基地内に入れないための実力阻止行動を開始した。
 午前六時三十分、旧ゲート前に配置された約一〇〇名の阻止団が座り込みを開始する。その時、沖縄防衛局に雇われた工事作業人などを乗せた十台の車両が離れた場所で待機しているとの情報が入った。怒りが爆発する。「作業車両を止めるぞ!」「よし、がんばろう!」ゲートが開門する午前七時が近づくとさらに労働者・人民が結集してくる。座り込みは約二〇〇人に膨れあがった。
 午前七時、ついに米軍ゲートが開門された。沖縄県警機動隊がゲート前に二重三重の阻止線を張り、厳重な警備態勢につく。阻止団に緊張が走る。「スクラムを組め!」「作業車を絶対に止めるぞ!」阻止団は「座り込めここへ」を合唱し決意を固める。県警は一〇〇人もの機動隊で座りこんでいる阻止団をとり囲む。「排除開始!」機動隊の中隊長の号令を合図に機動隊員がいっせいにごぼう抜きを開始した。座りこむ労働者・学生・市民はスクラムをいっそう固める。「新基地建設阻止!」「ボーリング調査を許さない!」たたかう学生たちが先頭で声をあげて阻止団を鼓舞する。阻止団の気迫のまえに、機動隊による排除はなかなかすすまない。
 その時だ。工事作業人を乗せた十台の乗用車が車列を組んで近づいてきた。「絶対止めるぞ!」「よし!」機動隊の壁を押し返す。焦った県警は機動隊バスを横づけして阻止団をパックしようとする。しかし、ごぼう抜きされた労働者・人民は阻止線を突破して座り込みに戻ることをくりかえして抵抗する。
 作業人を乗せた車列が機動隊の壁に守られて基地内への進入を開始した。「許さんぞ!」阻止団は機動隊の壁をぐいぐい押し返し車両に迫る。たたかう学生がその最先頭で「安保粉砕」のプラカードを掲げて怒りの声をあげる。「安保の強化を許さんぞ!」「安倍政権を打倒するぞ!」
 こうして阻止団の労働者・学生・市民は、作業車両の進入を二十分間にわたって阻止し、ボーリング調査を再開した安倍政権・沖縄防衛局にたいする怒りの声をつきつけたのだ。
 この後、「島ぐるみ会議」のバスで駆けつけた市民も含めて約二五〇名がゲート前で抗議行動を展開した。午前十一時には、瀬嵩の浜に一二〇名が移動し、カヌー隊への応援と海保による暴力的弾圧にたいする抗議行動をおこなった。海岸線に一列に並んだ抗議団の目の前に、フロートに突っ込むカヌー隊の雄姿が見える。「がんばれ!」海保職員がカヌー隊に襲いかかると参加者の怒りが爆発した。「カヌー隊が拘束された。解放をかちとるまでたたかうぞ!」「よし!」たたかう学生がマイクを握り、全身に怒りをみなぎらせてシュプレヒコールの音頭をとる。「海保の弾圧を許さないぞ!」「日米安保の強化反対!」元気な学生の声に鼓舞されて参加者の声もひときわ大きくなる。
 抗議団は、海保による拘束からの解放をかちとったカヌー隊のメンバーと砂浜の上でエールを交換し、さらにゲート前に戻って終日抗議行動をたたかいぬいたのだ。

海保の暴力的弾圧を打ち破り海上作業強行に抗議 6・6

  六月六日、再開されたボーリング調査に抗議するために設定された大規模海上阻止行動に、怒りに燃えたカヌー隊三十名が結集した。県学連の学生たちも「安保破棄」の赤ハチマキをしめ、その最先頭で奮闘した。
 午前九時三十分、カヌー二十五艇、抗議船三隻、学生の操縦するゴムボート「ポセイドン」からなる海上阻止団は、瀬嵩の浜からスパット台船に向けて出発した。沖縄防衛局はスパット台船三基と作業台船一隻を投入し、ボーリング調査を強行している。海上保安庁職員は、海上阻止団の抗議活動を阻止するために、ゴムボート約十隻の弾圧態勢をとり待ち構えている。海上阻止団はスパット台船に向かって左右に分かれ、四重に敷設された大型フロートを挟んで海保部隊と対峙する。
 午前十時二十分、梅雨の大雨が降りつけるなか、ついに左側に展開していたカヌー隊の十人がフロート内へ突入を開始した。
 「海上作業を阻止するぞ!」不意を突かれた海保部隊が左側に気を取られている隙をつき、右側のカヌー隊十艇もフロートをのりこえる。抗議船の上からは、無人のカヌーを次々にフロート内に投げ入れカヌー隊のメンバーがこれに飛び乗る。泳いで前進するメンバーもいる。「作業をやめろ!」怒りの声をあげるカヌー隊の気迫におされた海保は右往左往するばかりだ。
 瀬嵩の浜から、応援にかけつけた労働者・学生・市民の怒りの声が飛ぶ。「海保の弾圧を許さんぞ!」「カヌー隊と連帯してたたかうぞ!」シュプレヒコールに力をえたカヌー隊メンバーは、海保の追撃をかわし、スパット台船まで数メートルまで肉迫したたかいぬいた。
 闘いを終え瀬嵩の浜に帰還したカヌー隊は、労働者・学生・市民と交流集会をおこなった。瀬嵩の浜には琉球大学生会、沖縄国際大学生自治会、「島ぐるみ会議」や労組などののぼりが林立する。カヌー隊メンバーが、「海保や警察の圧力に屈せず、陸と海で連帯してがんばろう」と決意表明したのち、全体で団結ガンバロウをおこなった。結集した海上阻止団とゲート前抗議団の労働者・学生・市民は、これからも連帯してたたかいぬく決意を固めあったのだ。

 いま南シナ海において、米・中が制海権・制空権をかけて熾烈にせめぎあっている。この一触即発の危機のなかで米・日両権力者は、日米新ガイドライン=<グローバル侵略戦争同盟>の構築の宣言においてとりきめた自衛隊の米軍化≠フ策動につきすすんでいる。共同軍事行動を一挙に強化するとともに、対中国最前線基地として辺野古海兵隊新基地を建設することに狂奔しているのだ。
 オバマ政権に尻を叩かれた安倍政権は、侵略戦争法=「安保法制」の制定を今国会でなんとしてもなしとげることを策している。とともに、辺野古では六月中にボーリング調査を終え、夏にも本格的な埋め立て工事を開始しようとしているのだ。県学連のたたかう学生たちは、「反安保」を放棄し、「合法主義」「整然とした抗議行動」と称して海と陸でのボーリング調査を実力で阻止する闘いにたいして敵対する日共中央指導部を弾劾しつつ、基地建設阻止の闘いを<反安保>の闘いとして高揚させるために奮闘している。
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労働者派遣法改悪案の衆院強行採決を弾劾する!

派遣労働の完全自由化を絶対に阻止せよ


 
「連合」傘下の労組員が手ぬぐいのハチマキ姿で勢揃い
派遣法改悪を許すな! 数寄屋橋をデモ(6・12)

 安倍政権は、六月十九日に、衆議院本会議において、労働者派遣法の改定=改悪法案を、民主・生活・社民などの欠席(日共は出席)のもとで強行採決し、参議院に送付した。われわれは、派遣労働者の反対の声、そしてあらゆる労働諸団体や弁護士会などの反対の声を無視しておこなわれたこの強行採決を満腔の怒りをもって弾劾する。生涯派遣≠解禁し派遣労働の全面的拡大を促進する労働者派遣法改悪案の今国会での成立を絶対に阻止しよう!

生涯派遣≠フ解禁を許すな

 衆議院で採決された派遣法改定案は、これまでの専門二十六業務とそれ以外の業務との区別をなくしたうえで、業務単位での派遣期間の上限制限を廃止する(上限制限を人単位に切り替えたうえで三年間とする)ことを中心とするものである。この改定によって、企業は、これまで期間制限のなかった専門二十六業務以外でも、あらゆる業務について人を入れ替えさえすれば永続的に派遣労働を利用できるようになる。また個々の派遣労働者については、企業は、業務を三年ごとに替えさえすれば、連続的にその派遣労働者を使いつづけることができる(逆に三年間で派遣契約を終了するばあいには、派遣労働者は別の派遣先をさがさなければならない)。このようなかたちで、企業にとっては派遣労働利用の永続化を、労働者にたいしては生涯派遣≠フ強制をもたらすものである。まさにこの改悪は、正社員をギリギリまで削減し、その削減によって生じた穴を、「人件費コスト」がはるかに少なくてすむ派遣労働者によって置き換えるという人事・労務政策を採っている大企業資本家の要望に全面的に応えるものであって、派遣の全面拡大=正社員大量削減≠促進する法改悪にほかならない。
 それだけではない。二〇一二年の民主党政権時代におこなわれた派遣法の改定によって新たに設けられた「労働契約申し込み見なし制度」。これをその施行前に無効化するために、自民党政府は、とりわけ派遣法の改悪をなによりも急いでいるのである。「労働契約申し込み見なし制度」とは、法律違反の派遣が発覚したばあいに派遣先企業と派遣労働者のあいだに直接的な雇用契約を結ばせる、という罰則的強制規定である。この違反事項には「派遣期間の上限制限の逸脱」も含まれている。そしてこの制度は、独占資本家どもの抵抗のゆえに三年間の猶予期間が設けられ、二〇一五年十月一日をもって発効される、とされてきた(いわゆる「10・1問題」)。まさにこのゆえに、派遣業界の資本家どもは、「見なし制度」発効によってみずからがおこなっている派遣サービスの多くが直接雇用切り替えの適用対象となってしまうことを恐れて、「制度発効前の廃止」を強く求めてきたのだ。パソナ会長・竹中平蔵の名前を出すまでもなく安倍政権のなかに深く食いこんでいる派遣業界の資本家どもの要求に応えて、この政権は、「見なし制度」の発効前無効化を狙って、業務単位派遣制限期間の撤廃を盛りこんだ改定法案の早期成立に躍起となっているのだ。そのために、厚労省局長が見なし制度施行前に法案を改定しなければ専門二十六業務の派遣労働者が大量失業する≠ニいうデマを綴った怪文書を大量にばらまいてさえいたのだ。この改定法案の施行・発効時期はあらかじめ「二〇一五年九月一日」とされている。その意図はあまりにも露骨ではないか。
 安倍政権・自民党は、この改定案にたいする「反対」の声をかわすために、「派遣労働者の待遇改善・正規雇用への道を開くもの」などと真っ赤なウソを述べたてている。それだけでなく、民主・維新・生活の三党が共同で提出していた「同一労働同一賃金推進法案」について維新と修正論議をおこない、自民・公明・維新の三党修正案に換骨奪胎して再提出し可決するというえげつない奇策を使って、維新の党を抱きこんだ(維新は、審議に参加し、同一労働同一賃金法案に「賛成」、派遣法改定案に「反対」票を投じる、というかたちで安倍政権を支えた)。
 だが、この修正「同一労働同一賃金推進法案」なるものは、まったく破廉恥なシロモノだ。そもそも元の野党原案じたいが、正規雇用と非正規雇用(派遣やパートなど)とのあいだの「同一労働同一賃金」=「均等待遇」を実現するための施策を政府が採り、企業にそれへの協力を求める、というような努力を求める≠烽フでしかなかった。ところが、この原案の「待遇の均等の実現」を「均等な待遇および均衡のとれた待遇の実現」に、必要な措置を講じる期限を「一年以内」を「三年以内」に、さらには「法制上の措置を講じる」を「法制上の措置を含む必要な措置」にそれぞれ修正する、というかたちで、努力≠フ内容じたいをまったく実効性のないものにしてしまった。自民党幹部は「完全に骨抜きにした」と豪語したのだ。このようなデタラメでオタメゴカシにもならない法案とセットにすることで、派遣法改悪の悪らつさをすこしでも隠蔽できるかのように勘違いしているのが、安倍なのだ。安倍の見え透いたデマ宣伝を粉砕せよ!〔維新の党は、みずからが同時提出した派遣法改定修正案のなかに「解雇制度の抜本的見直し」=解雇の自由化≠盛りこんだ。安倍政権による「解雇の金銭解決制度」導入の動きのなかで、これにあらかじめ協力≠フ意を表したのだ。〕

今こそ「労働法制改悪反対」の労組共同行動を!

 「連合」指導部は、「十分な審議が尽くされないまま衆議院可決にいたったことはまことに遺憾である」とする事務局長談話(六月十九日)を発表した。「連合」指導部は、いまのところは「生涯派遣で低賃金≠フ派遣労働者を拡大させる同法案を廃案に追いこむべく、組織の総力を挙げた取り組みを一層強力に展開していく」としている。けれども、彼らは、エグゼンプション制度創設をも含む労働法制のこの歴史的大改悪攻撃にたいして、「組織の総力を挙げ」ての大衆的反対闘争を組織しようとしてはいない。いま日本労働者階級が営々たる闘いをつうじて勝ちとってきた諸権利が根こそぎ奪われようとしているのに、だ。
 すべてのたたかう労働者の皆さん。闘いは正念場だ。
 改悪労働者派遣法の成立を絶対に許すな! 派遣法撤廃! 残業代ゼロのエグゼンプション制度創設阻止! 労働諸法制改悪に反対する労組共同行動を! 戦争と貧困を強制する安倍ネオ・ファシスト政権を労働者階級の総力で打倒せよ!
(六月二十日)
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「八時間労働制」の破壊=労働基準法改悪を許すな

 六月十九日に安倍政権は、労働者派遣法案を自民・公明らの数を頼みとして衆院通過させ、今国会での成立を強行しようとしている。それだけでなく、労働基準法改定案の国会審議開始をも策している。
 安倍のネオ・ファシスト政権は、日本をアメリカとともに、いつでも・どこででも戦争をやれる国にするために安保関連法整備を遮二無二おしすすめている。それだけではない。安倍政権は、労基法をはじめとする労働法制の大改悪につきすすんでいる。彼らは、「八時間労働制」を破壊するために、労働時間規制の適用除外制度を創設しようと企んでいる。また、裁量労働制を独占諸資本にとってより使い勝手の良い$ァ度にするために、その適用対象を営業職の労働者にも拡大することをねらっているのだ。
 「日本再興戦略」(二〇一四年改定)において日本独占資本の「稼ぐ力」を強化せよとがなりたてた安倍は、日本を「世界一企業が活躍できる国」にすると称して、アベノミクスの「第三の矢」=「成長戦略」をうちだした。その中心環のひとつが、まがりなりにも労働者保護を建て前としてきた労働諸法制を根幹から破壊することにほかならない。
 原則として一日八時間・週四十時間を超えて労働者を働かせてはならないとうたい、超過労働時間分の割増賃金支払いを企業に課すことを明記する労働基準法。これを、独占諸資本の国際競争力の強化・生産性向上を阻害する「岩盤規制」だなどとなじり、「ドリルで破壊せよ」とファナティックに叫ぶ安倍政権。彼らは、資本家どもが自分たちの懐を痛める割増賃金をいっさい払うことなく労働者を際限なく働かせてもいいという、まさに資本家のパラダイス≠つくろうというのだ。

以下、見出し

資本家のパラダイス=\―労働時間規制適用除外制度

長時間労働にあえぐアメリカの労働者
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空自ヘリの管制無視・離陸弾劾
 「軍事優先」のわがもの顔で離着陸

空自那覇基地に怒りの拳 6・9

「自衛隊ヘリの重大事故糾弾!」
空自那覇基地門前で怒りのシュプレヒコール
(6月9日)
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「川内原発再稼働絶対反対!」
 
労・学・市民1万5千の叫び轟く 6・7 福岡
6・7「ストップ再稼働! 3万人大集会in福岡」の集会場からデモに出発
(福岡市舞鶴公園)
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