第2375号(2015年7月6日)の内容

<1面>
侵略戦争法制定阻止の火柱 6・21
 全学連・反戦 国会・首相官邸へ進撃
 反安保を放棄した既成指導部を弾劾

すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える
<4〜5面>
〈グローバル侵略戦争同盟〉構築の宣言 日米新ガイドライン
<2面>
「戦争法阻止・安倍政権倒せ!」
 3万人民が国会を大包囲 6・24
日比谷に労働者の雄叫び
 ―戦争への道をゆるさない東京集会 6・23
<3面>
6・21労学統一行動 沖縄
 「辺野古新基地阻止! 侵略戦争法反対!」
 自民党県連へ怒りの進撃

「戦争法制定・憲法改悪を許すな!」
 
労・学・市民1000が反戦の声 6・10金沢
<6面>
労基法改悪を事実上容認するJEC連合指導部弾劾!
解雇自由≠フ法制化=「解決金制度」導入を許すな
Topics 安倍政権の「日本再興戦略改訂2015」
<7面>
「1956年の黒田になる」ために 下
<8面>
安倍自民党と百田の言論弾圧・沖縄人民侮蔑の暴言弾劾!
万華鏡2015
◆日比「訪問軍協定」
◆どんづまりのギリシャ
◆下村流贋サムライ魂
◆主役不在
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号  









































  


侵略戦争法制定阻止の火柱 6・21

全学連・反戦 国会・首相官邸へ進撃
 
反安保を放棄した既成指導部を弾劾


 
アメリカ大使館・首相官邸に向けて意気高くデモ行進する労働者・学生
(6月21日、千代田区虎ノ門交差点)

 六月二十一日、全学連と反戦青年委員会は、安倍政権による侵略戦争法の制定を絶対に阻止するという決意に燃え、国会・首相官邸に肉迫する戦闘的デモンストレーションに断固として起ちあがった。首都をはじめ全国五ヵ所において、たたかう労働者・学生は、いっせいに決起したのである。
 各地において澎湃として巻き起こっている労働者・人民の「戦争法反対」の声を傲然と足蹴にして安倍政権は、与党の数の力で侵略戦争法の制定をおしとおそうと企んでいる。そのためにこそ、維新の党を抱きこみ九十五日間という戦後史上最長の国会会期延長を決定したのである。
 いまや、侵略戦争法制定を阻止する闘いは決定的な局面を迎えている。「戦争法案反対」の一点での「共同」を広げると称して「安保賛成」の保守層に媚を売り「反安保」を放棄している日共中央、その翼下の反対運動をのりこえるかたちで、全学連と反戦青年委員会はこの日のデモをたたかいぬいたのだ。

以下見出し

「安倍政権を打倒するぞ!」
   白ヘル部隊が怒りの拳

「日米グローバル戦争同盟の構築を許すな」――総決起集会

侵略戦争法案の衆院採決阻止! 今こそ総決起せよ
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すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える

日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 安倍政権は侵略戦争法を制定するために遮二無二突進している。南シナ海を焦点として米・中の軍事的衝突の危機がますます高まるなかで、アメリカとともにグローバルに戦争をやれる国へと日本国家を飛躍させようとしているのが、安倍政権なのである。
 この極反動政権は同時に、労働者の権利をいっさい奪い取る労働法制の改悪にも突き進んでいる。彼らは「世界で一番企業が活躍しやすい国にする」と称して、独占資本家どもが熱望する労働時間の上限規制の撤廃や生涯派遣≠フ合法化を策している。独占資本家どもは、アベノミクスのもとで実質賃金の低下にあえぐ労働者・人民に、この低賃金のままでさらに時間無制限・残業代ゼロ§J働を強制しようというのだ。
 だが、「連合」指導部は侵略戦争法に反対する諸労組の取り組みを抑圧し、労働法制改悪の攻撃にたいしても、長時間労働の抑止を掲げた改善案を提示しているにすぎない。日本共産党の不破=志位指導部は、「戦争法案反対の一点での共闘」を唱えて「保守との共同」に血道をあげ、長時間労働の強制には「人間らしい働くルールの確立」という代案を宣伝するだけである。
 既成指導部のこうした腐敗を弾劾し、侵略戦争法の制定、改憲、ネオ・ファシズム支配体制強化の攻撃をもろともにうち砕くために、全力でたたかおう! 労働法制の改悪を絶対に阻止しよう!
 戦争勃発の危機が深まる現代世界の危機を突破するために、今こそ労働者階級の国際的に連帯した闘いを全世界的に再生しなければならない。そのためにこそ、今なお害毒を流しつづけるスターリン主義を根底から超克する思想的・組織的闘いを、わが反スターリン主義運動の真価を発揮してくりひろげようではないか! わが戦列の拡大と国際的な波及をかちとろう!
 こうした闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが夏季一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
 二〇一五年六月

<送り先>
  東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三   解放社
 (振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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<グローバル侵略戦争同盟>構築の宣言
  
  日米新ガイドライン


 いま、安倍ネオ・ファシスト政権は、侵略戦争法の今国会中の制定を成し遂げるために、国会会期を九月二十七日にまで延長し、いわゆる「六十日ルール」を適用しての衆院再可決も辞さないという国会議席の数の力≠カサに着た強権的姿勢をむきだしにしている。オバマ政権とのあいだでとりきめた、新たな「日米防衛協力の指針(新ガイドライン)」にのっとってグローバルな日米共同作戦を遂行するための国内法整備に突きすすんでいるのだ。米・中両国家の政治・軍事・経済のあらゆる部面における激突。「イスラム国」などのイスラム原理主義武装勢力の台頭。これらを震源として世界的大乱の危機が深まる現代世界。そのまっただなかで、オバマ政権によって日米新軍事同盟の鎖に縛りつけられた安倍政権は、世界中でアメリカと一体となって戦争を遂行しうる一流の軍事大国≠ノのしあがろうと息巻いているのだ。
 われわれは、安倍政権による侵略戦争法の制定を絶対に阻止するのでなければならない。「反安保」を放棄した日共系「戦争法案反対」運動をのりこえ、反戦反安保闘争を大爆発させようではないか。そのための一助として本稿では、米日両権力者がうちだした日米新ガイドラインの反動性を暴露する。

(以下、見出し)

地球規模の同盟=%米新軍事同盟の構築

グローバルな侵略戦争マニュアルの策定

  
「領域横断的な作戦」の名による戦争計画の明示

  
戦争司令部の常設と米日統合軍の形成

  
戦争遂行のための国家総動員体制の構築・強化

対中国の多国間軍事同盟の構築
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安倍自民党と百田の

言論弾圧・沖縄人民侮蔑の暴言弾劾!


 六月二十五日に自民党議員の勉強会「文化芸術懇話会」に参加した自民党議員どもおよび安倍のオトモダチ作家・百田尚樹がわめきちらした暴言・妄言の数々こそ、安倍ネオ・ファシスト政権の本音の代弁いがいの何ものでもない。
 会合では、「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番。安倍首相も言えないと思うが、経団連に働きかけてほしい」(衆院議員・大西)などと、議員どもが報道統制≠大合唱した。「沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」とほざいた百田の発言には「そうだ」と議員どもが呼応。百田はさらに、「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。商売になるとみんな住みだした。地主たちは大金持ち」などと沖縄人民を愚弄するデマゴギーを並べたてた。この百田講演を「拝聴に値する」ともちあげたのが、安倍側近の官房副長官・加藤勝信らなのだ。
 これら安倍の手下どもの言辞に、ネオ・ファシスト政党としての本性と凶暴性が発露しているではないか。わが革命的左翼を先頭とするたたかう労働者・学生の奮闘をつうじて侵略戦争法案にたいする労働者・人民の反対の声が日増しに広がり・高まっている。この事態にたいする苛立ちと焦りに駆られている安倍自民党が、みずからに批判的な言論・報道を統制し弾圧する意志をむきだしにしたのだ。
 「文化芸術懇話会」なるものは、安倍側近が直接に創設にかかわった「安倍首相を応援する会」(会合出席者)そのものだ。国会で陳謝を迫られた安倍じしんは、「私的な勉強会で自由闊達な議論がある」などと称して、実質的に「懇話会」メンバーを擁護する姿勢を示した。百田も「本当につぶれてほしいのは朝日新聞と毎日新聞と東京新聞」などと挑戦的言辞をさらにまきちらしている。
 明るみに出されたこの自民党会合の内容にたいして、労働者・人民の怒りが沸騰している。沖縄の二大紙編集局をはじめとして多くのマスコミも抗議の声をあげている。慌てた自民党執行部は、懇話会代表の木原稔を党青年局長から更迭し・発言者たちを「厳重注意」とする「処分」の演出で火消しをはかろうと躍起になっている。自民党幹事長・谷垣は「言論の自由を軽視するかのような発言」と自党の「懇話会」を非難したが、何をか言わんや。このかんテレビ朝日とNHKにたいする「停波」の脅しをはじめとして、政府を批判する報道をあからさまに抑圧してきたのが政府・自民党ではないか。トカゲの尻尾切り≠ノよる姑息な乗り切りを断じて許すな!
 安倍親衛隊のファッショ的な言論弾圧発言を徹底的に弾劾し、安倍政権がマスコミ統制を強化しながら強行せんとしている侵略戦争法の制定を絶対に阻止せよ!
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「戦争法阻止・安倍政権倒せ!」
 3万人民が国会を大包囲 6・24
 六月二十四日、「とめよう! 戦争法 集まろう! 国会へ 6・24国会包囲行動」が開催された(主催は「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」)。
 安倍政権・自民党は、今国会において侵略戦争法をなんとしても制定するために、九月二十七日までの国会会期の延長決定を強行し、「決めるときは決める」(安倍)などと傲然と言い放っている。侵略戦争法の制定を待たずしてすでに安倍政権は、南シナ海に海自P3C哨戒機を派遣し、実質上の米日比合同軍事演習を強行している(六月二十二日から)。オバマ政権に日米新軍事同盟の鎖でしめあげられた安倍政権は、南シナ海における対中国の「警戒監視活動」に実質上ふみだすとともに、中東における対IS掃討戦の「後方支援」=兵站活動に日本国軍を参加させる意志を燃やしながら、新ガイドラインの法制化=侵略戦争法の制定をなにがなんでも強行しようとしているのだ。
 この緊迫した局面において、四月以降の「戦争法反対」の運動では最大規模となる三万人もの労働者・学生・市民が、憲法第九条を傲然とふみにじる安倍政権への怒りに燃えて国会を包囲した。職場深部でたたかうわが革命的・戦闘的労働者の不屈の闘いに支えられて、「連合」および「全労連」傘下の多くの労組員がナショナルセンターの枠をこえて結集したのだ。この労働者たちと連帯して、早稲田大学、国学院大学などの首都圏のたたかう学生たちは、「反安保」を放棄した日共指導部翼下の「戦争法案廃案」請願運動をのりこえるかたちにおいて、「<日米グローバル戦争同盟>の構築反対!」の旗幟を鮮明にしてたたかいぬいたのである。
「安保破棄」を掲げ6・24国会包囲行動をたたかう戦闘的学生
(議員会館前)
たたかう学生が国会にむけて怒りの拳
(6月24日、国会議員会館前)
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日比谷に労働者の雄叫び
 ―戦争への道をゆるさない東京集会 6・23
 六月二十三日、東京・日比谷野外音楽堂において、「安保法制関連法案成立阻止! 沖縄・辺野古新基地建設阻止! 戦争への道を許さない6・23東京集会」が開催された(主催は「戦争をさせない東京一〇〇〇人委員会」)。
 労働戦線の深部でたたかう革命的・戦闘的労働者の奮闘に支えられて、この集会には二五〇〇名の労働者・人民が結集した。
「戦争法案反対!」闘いの決意を打ち固める結集した労働者
(6月23日、日比谷野音)
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6・21労学統一行動 沖縄
 「辺野古新基地阻止! 侵略戦争法反対!」
 自民党県連へ怒りの進撃
 沖縄県学連の学生と県反戦労働者委員会の労働者は、戦後史を画する侵略戦争法の国会採決を阻止し、今なお凶暴な弾圧をふりおろして強行されている辺野古ボーリング調査を阻止すべく6・21労学統一行動に勇躍決起した。
 たたかう労・学は、「反安保」も「新ガイドライン反対」もなげすてた日共指導部を弾劾しつつ、ネオ・ファシストとしての牙をむきだしにして反動的諸攻撃をしかけてきている安倍政権を打倒する烈々たる決意に燃えて、この日の闘いを戦闘的にたたかいぬいた。
「侵略戦争法を阻止するぞ!」意気高く国際通りを進撃する労働者・学生
(6月21日、那覇)
「基地撤去! 安倍政権打倒!」闘う労・学が力強くシュプレヒコールあげ決起集会をかちとる
(6月21日、那覇市・松山公園)
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「戦争法制定・憲法改悪を許すな!」
 労・学・市民1000が反戦の声 6・10金沢
 六月十日、金沢市の四高記念公園において「戦争立法反対! 憲法改悪阻止!」集会(「憲法改悪に反対する石川県実行委員会」主催)が開催された。
反安保の闘いとして高揚させるために金沢大生が奮闘
(6月10日、金沢市・四高記念公園)
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