第2380号(2015年8月10日)の内容

<1面>
戦争法制定阻止の闘志みなぎる
8・2
労学の力で安倍政権を打ち倒せ
第53回国際反戦集会が大成功
 マオイの仲間を迎え海を越えた連帯固く
 ●お知らせ
<4面>
〈軍国日本〉再興を称揚する「安倍談話」発表を許すな
熾烈化する米―露の核軍事力増強競争
<2〜3面>
侵略戦争法制定阻止の雄叫び
 2万5000人民が国会包囲 7・26
 日比谷集会に1万5000人が結集 7・28
 わが同盟が新宿駅西口で街宣 8・1
 かごしま大集会で鹿大生が奮闘 7・12
 強行採決弾劾!福岡県弁護士会集会 7・22
 浜大樹に上陸演習阻止の炎 7・8
<7面>
南西諸島への日本国軍の一大増配備を阻止せよ!
<6面>Topics 低額・格差拡大の地域別最賃改定目安
国立大学の二極分化を策す安倍政権
蘇る魂の叫び 水木しげる「出征前手記」
挽歌 戦没学生たちへ(二)
<5面>
第53回国際反戦集会海外からのメッセージ @
 イギリス・レボリューショナリー・マルクシスツ
 韓国 平和と統一をきりひらく人々
 ロシア共産主義労働者党
 イギリス ア・ワールド・トゥ・ウィン
<8面>
万華鏡2015――情勢の断層を読む
◆晋三流バンドン精神
◆もう一つの「シルクロード」
◆DARPA方式
『新世紀』最新号(第278号)紹介
 「解放」最新号












































  


戦争法制定阻止の闘志みなぎる

8・2
労学の力で安倍政権を打ち倒せ
第53回国際反戦集会が大成功


マオイの仲間を迎え海を越えた連帯固く

「安倍ネオ・ファシスト政権打倒!」労学の力強いシュプレヒコールが轟く
(8月2日、東京・浅草公会堂)
 「侵略戦争法制定阻止! 今こそ安倍政権を打倒するぞ!」労働者・学生の闘志がひとつとなって地鳴りのように響きわたった。――八月二日、わが同盟と全学連・反戦青年委員会は、全国七ヵ所において第五十三回国際反戦集会を開催した。
 戦後七十年の今夏、安倍ネオ・ファシスト政権は、「戦争法反対」の人民の声を踏みにじり、侵略戦争法を制定するために突進している。この反動攻撃を阻止する決意に燃えて、全学連とたたかう労働者は、連日の猛暑をものともせず、国会・首相官邸を包囲する巨万人民の戦列の最先頭で「安倍政権打倒!」の声を轟かせ闘いを牽引した。集会の前日、わが同盟は、東京・新宿駅頭で街頭情宣を敢行した。「ファシズム反対! 安保反対!」を訴える熱烈なアジテーションは、首都のど真ん中にこだまし、人民大衆の圧倒的な共感をかちとったのだ。その熱気をそのままに、東京・浅草公会堂で開催された中央集会には一二〇〇名のたたかう労働者・学生・市民が結集した。
 今集会にはるばるタヒチからかけつけたタビニ・フィラアティラ(ポリネシア解放戦線)の代表は、フランス核実験と帝国主義的核軍拡に反対する決意と熱い連帯を表明した。
 結集した労働者・学生は、米日―中露の対決下でいよいよ深まる世界的戦乱の危機を根底から覆すために、全世界のたたかう人民と固く連帯し、闘いの炎をよりいっそう燃えたたせる決意をうち固めたのである。

以下見出し

わが同盟が新宿駅西口で街宣 8・1
〈グローバル侵略戦争同盟〉の構築を粉砕せよ
――基調報告

日共中央の闘争歪曲に抗し〈反安保〉の旗高く

フランス核実験弾劾・マオイ独立をめざして
――ポリネシア解放戦線 連帯発言

出版マスコミ労働者と全学連委員長が決意表明

安倍政権打倒へ攻めのぼれ
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<軍国日本>再興を称揚する「安倍談話」発表を断じて許すな

 首相・安倍は、八月十五日の「終戦記念日」の前にも「戦後七十年談話」(「安倍談話」)を発表しようとしている。「談話」に盛りこむ内容を検討してきた「有識者懇談会」が八月上旬に提出しようとしている「報告書」の内容をとりいれるというかたちをとって。
 この「談話」において安倍は、日本軍国主義による「植民地支配と侵略」にかんする「痛切な反省」「心からのおわび」を明記した戦後五十年の「村山談話」を――「歴代内閣の歴史認識を全体として引きつぐ」などという欺瞞的言辞を弄しながら――実質的に葬りさり、これにとってかえて「積極的平和主義」なるスローガンを宣揚しようとしているのである。
 われわれはこの「安倍談話」の発表に断固として反対するのでなければならない。日本天皇制ボナパルティズム権力が遂行したアジア・太平洋侵略戦争を聖化することを許すな!

(以下、見出し)

「積極的平和主義」の宣揚

<戦争をやれる国>づくりの正当化

日共・志位の「安倍の歴史逆行」批判の無力性
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南西諸島への日本国軍の一大増配備を阻止せよ!
 対中国侵略戦争体制の飛躍的強化

 安保法制=侵略戦争法の制定に突進している安倍政権は、この一大攻撃と併行して南西諸島の与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島への自衛隊配備・新基地建設を一気におしすすめている。まさにこの政権は、アメリカ・オバマ政権とともに策定した日米新ガイドラインにのっとって、沖縄本島をはじめとする南西諸島全域を対中国の一大軍事要塞とする攻撃に狂奔しているのである。
 安倍政権は、対中国軍事包囲網の構築・強化を企むオバマ政権につき従って、自衛隊の米軍のもとへの一体化・自衛隊部隊の再編・強化につきすすんでいる。「切れ目ない防衛体制の構築」と称して、「平時」から「対中国有事」にかけてとる軍事作戦行動を、具体的には「情報収集、警戒監視および偵察(ISR)」や「アセット(米軍艦船など)の防護」、「防空およびミサイル防衛」、米軍への自衛隊の「後方支援」、「自衛隊による武力の行使をともなう作戦の実施」(集団的自衛権の行使)などと称する米日共同作戦を、自衛隊がアメリカ軍の属国軍として担うこと。つまり自衛隊が米軍の眼や耳となり、また手足となって対中国戦争を遂行しうるように、自衛隊部隊を再編するというものである。この攻撃の最重要環のひとつをなすのが、南西諸島への自衛隊の一大増強なのだ。

以下、見出し

T 急ピッチで進む自衛隊新基地建設――与那国、石垣、宮古、奄美

U 米日の対中国戦争計画にもとづく戦力配置
 (1)ミサイルの壁≠フ構築
 (2)米日両軍のISR能力の強化
 (3)即応部隊を「平時」から新編配備

V 日米共同の戦争遂行体制づくりを許すな!
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最新号紹介

新世紀 The Communist 第278号

2015年9月

安倍ネオ・ファシスト政権を打ち倒せ!
 闘いの方向性をさししめす

 国会を連日包囲する巨万人民の反対の声をも傲然と踏みにじり、国会会期を九月末まで延長して侵略戦争法制定に突進する安倍政権を許すな! いまが闘いの正念場だ。「侵略戦争法制定を絶対阻止せよ」と題して特集を組んだ『新世紀』第二七八号を、すべてのたたかう仲間に贈る。
◆巻頭論文「労働者・学生の怒りで国会を包囲せよ」は、数の力にものを言わせて法案の可決・成立を何がなんでも強行せんとする安倍政権への、わが同盟の戦闘宣言だ。衆院採決強行に、労働者・人民の怒りは沸点に達している。この怒りを「立憲主義守れ」の要求に収斂させることなく、侵略戦争法制定を阻止する階級的な力へと高めていく革命的指針が提起されている。「革命的左翼の底力を発揮し日米新軍事同盟の本格的構築を打ち砕け」(無署名)は、米―中・露の全面的対決下で高まる世界的戦乱の危機を剔りだし、侵略戦争法制定阻止の闘いの方向性を一点の曇りもなくさししめしている。日共指導部は、「今国会での成立反対」での「一点共闘」を掲げ、安保や改憲を是認する野党との共闘を自己目的化して戦争法反対の指針から「反安保」も「反ファシズム」も抜きさっている。彼らによる闘いの議会主義的歪曲を許さず、「侵略戦争法制定、辺野古新基地建設、憲法改悪、日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化などの一切の攻撃を木っ端微塵に粉砕せよ」――論文は力強く呼びかけている。
◆侵略戦争法制定の狙いは、日本が「世界中でアメリカと一体となって戦争を遂行しうる一流の軍事大国にのしあがる」ことにある。このことを、「日米防衛協力の指針」の分析をつうじて明らかにしているのが、「日米新ガイドライン――<グローバル戦争同盟>構築への突進」(植畑稔)だ。「存立危機事態への日米共同対処」の名のもとに、対中国をはじめとする全地球的規模の侵略戦争マニュアルが策定されたことを、論文は喝破している。
 さらに本特集には、次の三論文も掲載した。「南シナ海における米・日―中の軍事的角逐」は、南沙諸島の岩礁の領有を宣言し軍事基地を建設する中国と、これを阻止せんとするアメリカとの一触即発の危機とその意味を明らかにしている。「フィリピンを拠点≠ノ米・日が対中国の軍事的示威行動」(平尾謙司)は、フィリピンの軍事基地に米・日両軍を常駐させる策動を暴露している。そして「ウソと屁理屈と居直り――安倍政権の国会答弁」は、「日本の意思に反して戦闘活動に巻き込まれることはない」と言いつつ「敵基地攻撃は法理上はありうる」などとヌケヌケと言い放つ、安倍ら閣僚どもの犯罪性を弾劾している。「国会・首相官邸を包囲 革命的左翼が闘いを牽引」は、六月の激闘のドキュメントだ。
◆「習近平中国と結託したプーチン・ロシアの対米挑戦」(石垣次郎)は、五月にモスクワで開催された「対独戦勝七十年式典」に焦点を合わせて、ウクライナ軍事介入と対NATO核軍事力増強にひた走るロシア権力者の反人民性を浮き彫りにしている。南シナ海とウクライナと中東――全世界で深まる世界的戦争の危機をプロレタリア・インターナショナリズムにもとづいて突破せよ、と呼びかけた第53回国際反戦集会の海外アピール「米―中・露の核軍事力増強競争反対! 全世界人民は国際反戦闘争に決起しよう」も掲載した。

労働法制大改悪への反撃の武器

 侵略戦争法の制定に突進している安倍政権は同時に、労働者派遣の全面的解禁を法的に可能にする労働者派遣法改悪と長時間労働規制の撤廃に道をひらく労働基準法改悪、さらに「解雇自由化」を狙う「解雇の金銭解決」制度の導入、これらの攻撃をも矢継ぎ早にふりおろしている。これらが労働者からたたかう武器を奪い労働組合組織とその運動を破壊することを狙ったファシズム的攻撃であることを暴き、反撃を呼びかけているのが「八時間労働制の破壊阻止・生涯派遣≠フ合法化を許すな」(中央労働者組織委員会)である。「一大反動攻撃の下で闘われた一五春闘」(日暮沢松男)は、「既成労働運動指導部による『経済好循環実現春闘』への歪曲を許さず、大幅でかつ一律の賃上げをかちとれ」という闘争=組織戦術を提起し奮闘したわが同盟と革命的・戦闘的労働者の闘いを総括している。JP労組第八回全国大会に向けた郵政労働者委員会の呼びかけが、「郵政大リストラ・合理化攻撃を打ち砕け」である。
◆「マルクス『ゴータ綱領批判』への不破哲三の悪罵」(藤田友子)は、日本共産党の現綱領(二〇〇四年綱領)の「未来社会論」を基礎づけるために不破がおこなったマルクス社会主義論の破壊、その反プロレタリア性を完膚なきまでに批判しつくしている。
 今夏・今秋の熱い闘いのために本誌を活用されんことを。
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 ●お知らせ
 本紙八月十七日付は休刊とします。第二三八一‐八二合併号(八月二十四日付)から通常どおり発行します。
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わが同盟が新宿駅西口で街宣 8・1
 わが同盟革マル派は、八月一日、新宿駅西口において一大街宣を敢行した。わが同盟は、日本の全労働者人民にたいして、侵略戦争法の制定という戦後史を画する大攻撃を打ち砕くために、今こそ労働者階級の底力を発揮してたたかうべきことを熱烈に呼びかけたのだ。
八月一日、新宿駅西口において一大街宣
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2万5000人民が国会包囲 7・26
 七月二十六日、戦争法案の参議院での審議入りを翌日にひかえて「戦争させない・9条壊すな! 総がかり実行委員会」が呼びかけた「強行採決抗議! 国会包囲行動」がおこなわれた。全学連のたたかう学生と革命的・戦闘的労働者は、この日、「安倍許すまじ」の決意を胸に首都圏・全国から結集した二万五〇〇〇人の労働者・人民とともにその最先頭でたたかいぬいた。
わが同盟の情宣隊は、「侵略戦争法の制定絶対阻止! ネオ・ファシスト安倍政権を人民の実力で打ち倒そう!」と熱烈に呼びかける色鮮やかなビラを参加者にくまなく手渡した。
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浜大樹に上陸演習阻止の炎 7・8
 七月八日、全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、安倍政権・防衛省による協同転地訓練・浜大樹上陸演習を阻止する闘いにたちあがった。北海道平和運動フォーラムに結集する四〇〇名の労働者と連帯して十勝浜大樹現地闘争に勇躍決起したのだ。
轟音をあげて上陸するLCACに肉迫し怒りの声をあげる労働者と道共闘
(7月8日、十勝浜大樹)
装甲車を陸揚げする大型輸送ヘリに怒りの拳
(7・8、浜大樹)
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かごしま大集会で鹿大生が奮闘 7・12
 七月十二日、鹿児島市の中央公園において「ストップ戦争法! かごしま大集会」が開催され、二五〇〇名の労働者・学生・市民が結集した。鹿児島大学共通教育学生自治会のたたかう学生たちは、この集会に参加し、「侵略戦争法の制定阻止!」「<日米グローバル侵略戦争同盟>の構築反対!」「ファシズム反対!」を訴え集会を戦闘的に高揚させるために奮闘した。
危機感に燃える労働者・市民の怒りの声が渦巻く
(7月12日、鹿児島市)
闘う鹿大生の呼びかけには熱い共感の声が寄せられた
(7・12)
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強行採決弾劾!福岡県弁護士会集会 7・22
 七月二十二日、福岡市において「憲法違反の安保法制法案を廃案に! 市民集会&パレード」が福岡県弁護士会の主催で開催された。集会会場の警固公園には、七〇〇名を超える労働者・学生・市民が結集した。
わが同盟は、<侵略戦争法制定阻止! 憲法改悪反対! ファシズム反対!>の大闘争を創造すべきことをすべての参加者に訴えて情宣を展開した。
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