第2398号(2015年12月14日)の内容

<1面>
反戦反安保・16春闘の高揚を!
 米仏英露のシリア空爆を許すな!
 戦争と貧困を強制する安倍ネオ・ファシスト政権を打ち倒せ!

すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える
<4面>
「患者申出療養」の創設による「混合診療」全面解禁を許すな
<6面>
マイナンバー通知カード配達
 郵便労働者への極限的労働強化を許すな!
シャープ大量首切り
 「社会的セーフティネット」の名による離職者の買い叩き
Topics 超低率「2%」要求の弥縫に大童の労働貴族
<2面>
「辺野古新基地建設を阻止するぞ!」
 日比谷に4500の声轟く 11・29

<3面>
「米軍空中給油機の訓練移転阻止!」
 労・学・市民700がデモ 11・29鹿屋

自衛隊三軍統合実動演習を弾劾せよ
第55回鹿大祭が大成功 11・12〜16
<7面>
米太平洋軍の再編・強化に狂奔するオバマ政権
<8面>
「シリア空爆反対!」
 イギリス労働者人民が決起
万華鏡 明るい半月 暗い半月/ナビラとマララ
◎週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<5面>
どのようにして運動=組織論は形成されたか
 「解放」最新号








































  


反戦反安保・16春闘の高揚を!

 米仏英露のシリア空爆を許すな!

 戦争と貧困を強制する安倍ネオ・ファシスト政権を打ち倒せ!

 「南スーダン派兵阻止!」全学連東海共闘が決起
(12・2、小牧基地ゲート前)
12月2日、安倍政権は侵略戦争法制定後初のPKO派遣の主力部隊出兵を強行した。「駆けつけ警護」の名による現地人民殺戮を許すな! 東海地方の闘う学生たちは既成指導部の闘争放棄を弾劾しつつ、PKO主力部隊が出発する小牧基地のゲート前で奮闘した。
 わが同盟は十二月六日、首都・東京において革共同政治集会を圧倒的に実現した。結集した労学は、「『IS撲滅』の名による米仏英露のムスリム皆殺し戦争弾劾!」の怒りのシュプレヒコールをあげ、<戦争とファシズム>の暗雲を突き破り反スターリン主義運動の前進をかちとる決意をうち固めたのだ。すべてのたたかう労学は、高まる世界大戦勃発の危機を突き破り、安倍ネオ・ファシスト政権の極反動攻撃を打ち砕くために、さらに奮闘しようではないか。
 侵略戦争法制定の強行にたいする労働者・人民の怒りがますます高まっていることに恐れをなした安倍政権は、国会を開くことをかたくなに拒み、「アベノミクス第二ステージ」などと称する欺瞞的経済政策をもって労働者・人民をたぶらかそうとしている。そして同時に、「反テロ」を名分として治安弾圧体制の一挙的強化に狂奔するとともに、「後方支援」の名のもとに「対テロ戦争」に参戦する機会を虎視眈々と狙っているのだ。オバマ政権とともに日米グローバル戦争同盟の構築をはかり、日本をいつでも世界中どこででもアメリカとともに戦争をやれる国≠ヨと飛躍させる策動に突進しているのが安倍ネオ・ファシスト政権なのである。
 労働者・人民にたいして<戦争と貧困>を強制する安倍政権の大反動攻撃を打ち砕く闘いを呼びかけ組織すべきまさに今このときに、日共の不破=志位指導部は実に許しがたいことに、「国民連合政府」樹立のための野党共闘を自己目的化し、参院選向けの選挙カンパニアに埋没しさっている。
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! 今こそわれわれは、「反安保」を放棄して「立憲主義守れ」に闘いを収斂する既成指導部の闘争歪曲をのりこえ、「米仏英露のシリア空爆=ムスリム人民皆殺し戦争反対! 辺野古新基地建設阻止! 日本国軍の南シナ海・中東への派兵阻止! 戦争法撤廃!」の反戦・反安保闘争を全国から大爆発させるのでなければならない。そして同時に、「二%程度を基準に」などという超低率要求を掲げているにすぎない「連合」神津執行部を弾劾し、二〇一六春闘を「アベノミクス粉砕・労働諸法制改悪阻止」の闘いと結びつけつつ戦闘的にたたかいぬこうではないか!

以下、見出し

米仏英露によるムスリム人民皆殺し戦争弾劾!

日米グローバル戦争同盟の構築に狂奔する安倍政権

「経済好循環実現」の名による労働者・人民への貧困の強制

安倍政権を労働者・人民の実力で打ち倒せ!
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すべてのたたかう仲間に

年末一時金の三割カンパを訴える

日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 同志諸君! たたかう労働者・市民のみなさん!
 米・仏・露の権力者どもは、「IS撲滅」をもろともに呼号して、狂気に満ちたシリア・イラク空爆テロルを強行している。パリでのISの自爆・銃撃テロルに戦慄した彼らは、イスラーム的な反逆のいっさいを叩きつぶすために、ムスリム人民の皆殺し戦争に狂奔しているのだ。「有志連合」に参加している日本の安倍政権も、オバマ政権につき従い、「テロ撲滅」を名分として協力加担し、日本国軍を中東へ派兵することをも策している。
 南シナ海においては、南沙諸島の軍事要塞化をすすめる習近平の中国にたいして、米・日の両権力者が準臨戦態勢をとって軍事的な挑発をしかけている。
 まさに現代世界は、現代版十字軍によるムスリム人民の皆殺し空爆と、南シナ海を焦点とした米・日―中の軍事的角逐の激化という戦争の暗雲に覆われているのだ。
 この決定的な局面において、日本共産党の不破=志位指導部は「テロ根絶」の大合唱に唱和し、米欧や露の権力者たちに「一致結束」を請願し・これを尻押ししている。「戦争法廃止」の取り組みも、参院選のカンパニアにねじまげている。他方「連合」指導部は、戦争法撤廃の闘いの火消しに大童となり、傘下の組合による反戦の取り組みを抑圧することに躍起となっている。
 われわれは、既成指導部の腐敗を弾劾し、日本階級闘争の危機を突き破るために全力で奮闘しなければならない。米・仏・露のシリア空爆弾劾! すべてのムスリム人民はイスラミック・インター‐ナショナリズムにもとづき団結せよ! 安倍政権による南シナ海・中東への日本国軍の派兵阻止! 侵略戦争法撤廃!
 「連合」指導部が「二%程度」という超低率の賃上げ要求をうちだした。安倍の要請をうけた経団連会長・榊原が「今年以上の賃上げ」と標榜しているにもかかわらず! この「連合」指導部の裏切りを弾劾し、一六春闘の勝利をかちとるためにたたかおう。
 わが革命的左翼に課せられた責務は重かつ大である。現代世界の戦争的危機を根底から突き破る国際的な力を創造するために全力を傾注しよう。マルクスのマルクス主義で武装した労働者階級の団結は、虚偽のマルクス主義でしかないスターリン主義を超克することなしには創造しえない。わが反スターリン主義運動の戦列を強化し、さらなる国際的な波及をかちとるために邁進しようではないか!
 こうした闘いを財政的にささえるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパを寄せられるよう心から訴えます。
 二〇一五年十一月

 <送り先>
  東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三    解放社
  (振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六)
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「患者申出療養」の創設による「混合診療」全面解禁を許すな

安倍政権による医療制度大改悪反対!

 安倍政権は、二〇一五年五月二十七日、「医療保険制度改革法」の成立を強行した。この法律には、「保険外併用療養費制度」を最大限活用した「患者申出療養」の創設が盛りこまれている。安倍政権は、アメリカ・オバマ政権の対日要求と製薬資本などの医療関連資本の意に応え、自由診療と保険診療を併用する「混合診療」を全面解禁することをねらって、この「患者申出療養」を実施しようとしている。一方では国家財政からの公的医療保険給付のための支出をとことん削減し、他方では医療を企業が金儲けのやれる産業≠ニして育成していくこと(「医療の産業化」)を目論んでいるのが安倍政権である。
 以下、「患者申出療養」(二〇一六年四月実施)の反人民性を明らかにする。

(以下、見出し)

安全性を無視した国内未承認薬の無制限使用

患者に超高額の負担を強制

「特区」における「先進医療」の推進

  「先進医療」「再生医療」の破綻

医療労働者には極限的な労働強化――「医療の産業化」
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米太平洋軍の再編・強化に狂奔するオバマ政権

 十一月二十一日、アメリカ太平洋軍司令官ハリスは、数週間後(年内)にも再び米艦船を南沙諸島の中国の人工島一二カイリ内に派遣するとぶちあげた。東アジア首脳会議(マレーシア)の場において大統領オバマが中国首相・李克強にたいして南沙諸島の埋め立てと軍事拠点化を「中止せよ」と突きつけようとしていた、まさにそのタイミングにあわせて、中国権力者への恫喝の意を込めて、南沙諸島における威嚇的な軍事デモンストレーションをあくまで続行することを表明したのだ。
 十月二十七日に米海軍が「航行の自由作戦」と称する軍事的示威行動を実施して以降も、「人工島建設を加速させる」と宣言して一歩も引かない構えをとっている中国権力者にたいして、中国による南シナ海の制海権・制空権の奪取は許さない≠ニいう意志と米太平洋軍の圧倒的な力を誇示しようとしているのがオバマ政権なのである。まさにいま、「航行の自由作戦」と称する挑発的軍事行動の強行を焦点として、米・中の一触即発の危機をはらんだ軍事的角逐が一挙に激化しているのだ。
 いまこそわれわれは、米・日―中の権力者どもによる相互対抗的な軍事的応酬に反対する反戦闘争を全力で推進するのでなければならない。そのための一助として本稿においては、米太平洋軍による一大軍事デモンストレーションとして遂行された10・27「航行の自由作戦」の危険な実態と、米太平洋軍の一大再編・強化の実態を明らかにしたい。

以下見出し

「航行の自由作戦」という名の威嚇的対中国軍事行動の強行

米海洋安保戦略(MSS)にもとづく太平洋軍の強化

 @<米日統合戦争司令部>の始動

 A空母打撃部隊の増強

 B海兵遠征部隊の前方配備
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どのようにして運動=組織論は形成されたか <上>

 われわれは革共同第三次分裂をつうじてわが革マル派を結成し、熾烈な組織内理論闘争をとおして、運動=組織論をはじめとする組織現実論を創造し、われわれの革命理論を鍛えあげてきた。この創造した反スターリン主義の諸理論を物質化することによって、われわれは没落するスターリン主義や社会民主主義の腐敗堕落を的確に暴きだし、日本階級闘争の危機を打ち破る闘いを組織化すると同時に、わが同盟を前衛党組織として飛躍的に強化拡大してきたのであった。
 いうまでもなく、これらの闘いの先頭に立ち、われわれをたえず導き叱咤激励してくれたのが、わが同志黒田であった。第三次分裂直後の時点のわれわれは、わが黒田に導かれて運動=組織論や大衆闘争論などの理論創造に意欲を燃やした。けれども、一言で言えば哲学の貧困≠フゆえに、たとえば『解放』第四〜六号の山本勝彦論文を理解することができずに「戦略の適用」主義に陥ったり、「フラクション」の種々の結果解釈論や方針提起論と運動=組織論の二重うつしや運動=組織論の機能主義的理解に陥ったりした。このゆえに、運動=組織づくり上においても様々な誤謬や偏向を生みだした。わが同志黒田は、このようなわれわれが生みだした様々な実践上、理論上の諸欠陥・誤謬をも一つひとつ丁寧に切開する組織内論議をくりひろげるとともに、先頭に立って組織現実論を創造してきたのであった。
 以下、運動=組織論を再主体化するために、同志黒田が運動=組織論を、何を契機に・どのようにして創造してきたのか、その苦闘の道をたどってみたい。

(以下、見出し)

運動=組織論の問題意識

  「ヒョウタンからモミ」

  六二年動力車労組の運転保安闘争の教訓化

運動=組織論の形成

  「左右の偏向」をめぐる理論=思想闘争

  三全総路線=労働運動主義との対決
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「辺野古新基地建設を阻止するぞ!」
 日比谷に4500の声轟く 11・29
 十一月二十九日、日比谷野外音楽堂において開催された「辺野古に基地は造らせない大集会」(主催:実行委員会)に結集した四五〇〇人の労働者・学生・市民が「辺野古新基地建設阻止!」の怒りの声を轟かせた。アメリカ・オバマ政権に尻を叩かれた安倍政権は、「(埋め立て)代執行」の提訴という強権をふりかざして、沖縄の労働者・人民の反対の声を力ずくでねじ伏せようとしている。警視庁機動隊をも動員した国家権力による凶暴な弾圧をはねかえしながら、沖縄の労働者・人民は、新基地建設を実力で阻止するために日夜たたかいぬいているのだ。 
辺野古現地の闘いに連帯し安倍政権の狂暴な弾圧への怒りをこめて拳をあげる労・学・市民
(11月29日、日比谷野音)
わが同盟のビラを多くの参加者がむさぼるように読んでいた
(11月29日、日比谷野音)
「安倍ネオ・ファシスト政権打倒!」戦闘的シュプレヒコールをあげる闘う学生たち
(11月29日、東京銀座)
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「米軍空中給油機の訓練移転阻止!」
 労・学・市民700がデモ 11・29鹿屋
 十一月二十九日、鹿児島県鹿屋市の「リナシティーかのや」前の「まちなかパーク」において、鹿屋基地への米軍空中給油機訓練移転に反対する「鹿屋に米軍はいらない県民集会」が開催された(主催は同実行委員会)。
「鹿屋に米軍はいらない県民集会」に結集した労・学・市民
(11月29日、鹿児島県鹿屋市)
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