第2437号(2016年9月26日)の内容

<1面>
「一超」帝国の没落をうつしだすアメリカ大統領選挙
<戦争と貧困>の強制に抗する全世界の労働者人民と連帯し闘おう!
<4面>
激烈化するアメリカ社会の階級間・人種間格差と対立
 大統領選「トランプ現象」の意味
<5面>
日共式「日本経済再生策」の反労働者性 下
<2面>
「自衛隊ヘリによる重機搬入を許すな!」
 ヘリパッド建設に怒り爆発 9・14 高江
「日米合同軍事演習反対!」
 労・学・市民400名が決起 9・10 あいば野
<6〜7面>
鉄鋼企業の合併を強行し生き残りを図る新日鐵住金
国交省が公共事業受注企業に「IT活用」を義務づけ
Topics 労政審・「三者構成原則」の骨抜き化に狂奔する安倍政権
<8面>
飛梅さんに教えてもらったこと (下)
うた  マオイ国 くには海原
<3面>
万華鏡2016――情勢の断層を読む
◆頭越しの強行
◆「福島復興」のペテン
◆習近平「服を脱ぐ」
◆ビットコイン復活?
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号


































  


「一超」帝国の没落をうつしだすアメリカ大統領選挙


<戦争と貧困>の強制に抗する全世界の労働者人民と連帯し闘おう!

<9・19> 国会前に「南スーダン派兵阻止! 戦争法撤廃!」
 2万3千人の先頭で闘う学生が奮闘
9・14沖縄・高江 自衛隊ヘリ投入を弾劾し起つ

 アメリカ大統領選挙は、十一月八日の投票日まで二ヵ月を切った。民主党候補ヒラリー・クリントンと共和党候補ドナルド・トランプの支持率は拮抗している。
 今日のアメリカ帝国主義国家は出口のない経済危機にはまりこんでいる。巷には、生活苦にあえぐ労働者人民の資産家・富裕層にたいする怨嗟の声があふれている。外にあっては、「二十一世紀の超大国」に成りあがりつつある習近平の中国、およびこれと結託したプーチンのロシアによる挑戦に揺さぶられ、またISその他のムスリム武装勢力による反逆にさらされてもいる。クリントンとトランプとの泥仕合にひとしい対立は、歴史的没落にあえぐ老帝国主義国家アメリカの生き残りをめぐっての支配階級内部の対立をうつしだしているのだ。
 従来のアメリカ大統領選挙では、独占資本家階級の特定部分や保守的白人層などの利害を体する共和党候補と、資本家階級内のリベラル部分や労働組合指導部や黒人などの利害を体する民主党候補とが対立してきた。この対立図式そのものがこわれつつある。既成の共和党主流派の政治家たちに対抗して予備選に立候補した成金資産家のトランプが共和党候補に成りあがった。この男が、民主党のクリントンを「大企業と大手メディアと大口献金者の操り人形だ」と烙印し、自分こそが「既成政治家」にかわって民衆の側に立つ者であるかのようにおしだしているのだ。かたやクリントンは政治家としての「実績と経験」を宣伝するが、オバマ政権下で生活苦にあえいできた労働者人民にとって、それは逆に反発をかきたてるものでしかない。かくして、労働者階級の一部は、みずからの虐げられた現状を打開する道をトランプの大統領就任にみいだしつつあるかにみえる。移民やムスリムにたいする排外主義的言辞をトランプがくりかえしてきたにもかかわらず! そして、トランプもまた大富豪であり支配階級の代弁者であるにもかかわらず! これは、アメリカ労働者階級の悲劇である。
 われわれは、<戦争と貧困>の強制にあえぎ怒りをたぎらせているアメリカ労働者階級と連帯し、労働者階級の利害を守る闘いの創造を呼びかける。と同時に、わが日本における反戦反安保の闘いをいっそう力強く推進するのでなければならない。

アメリカ人民の被害者意識をナショナリスティックにかきたてるトランプ

生活苦にあえぐ労働者人民

AFL‐CIO執行部の腐敗を弾劾せよ! アメリカ労働者階級は今こそ起ちあがれ!

 一二五〇万人の労組員を擁するAFL‐CIOの執行部は、クリントンを「労働運動の擁護者だ」と称して、大統領候補に推薦した。こうしたAFL‐CIO執行部の「指導」に、多くの下部組合員たちは、もはや愛想をつかしている。そもそも、ブッシュのイラク戦争を公然と支持したのがAFL‐CIO執行部だ。リストラにともなう人員削減・賃金削減・労働強化・等々の資本家の諸攻撃を、階級協調路線にもとづいて、何もたたかうことなく受けいれてきたのも彼ら労働貴族だ。
 こうした執行部の「クリントン支持」に反旗をひるがえし、またトランプの排外主義的煽動にも危機意識をたぎらせて、一部の労組員たちは、自称「民主社会主義者」の上院議員バーニー・サンダースを「大統領候補にふさわしい人物」として民主党予備選挙で擁立した。サンダースは、クリントンを「ウォール街の代弁者」と断じ、「富裕層への課税強化」「最低賃金の時給七・二五ドルから一五ドルへの引き上げ」「TPP反対」「公立大学の学費無料化」等々の「公約」を掲げた。「草の根」からの運動に支えられて、サンダースはクリントンに迫る勢いを示した。しかし、民主党大会では、(権謀術数を駆使した予備選運営をもつうじて)クリントン推薦が最終的に決められた。サンダース自身も、「反トランプの党内団結のため」と称して、最終盤で「クリントン支持」を表明した。(これに反発したサンダース支持者のなかには、クリントンではなくトランプの選挙運動をはじめる者さえあらわれた。)
 こうした経緯をたどった「サンダース旋風」を継続させることに、労働者たち、とりわけ若い労働者や学生が期待をよせているかのようである。(サンダースの提唱のもとに、「私たちの革命」という運動体が組織されつつある。)
 だがしかし、「時給一五ドル」などの諸要求を実現するために、それを実現してくれそうな政治家を大統領候補にかつぐというのは、「多数決」原理にもとづくブルジョア民主主義とその選挙制度の虚偽性にかんする、あまりにも底抜けの幻想にみちた願望である。労働者階級は、クリントンやトランプに、またサンダースにみずからの未来を託すのではなく、帝国主義国家による<戦争と貧困>の強制をみずからの階級的団結にもとづく闘いをもって打ち砕くべきなのだ。かの「ウォール街占拠(オキュパイ)」運動と同様に、「サンダースを大統領に!」運動もまた、階級闘争の萎靡沈滞のうえに咲くあだ花にすぎない。
 今日のアメリカ労働者階級は、共和党にも民主党にも愛想をつかしている。しかし、みずからの虐げられた現状をみずからが主体になって突破するための指針と精神的武器を喪失しているがゆえに、トランプに未来を託したり、トランプよりはクリントンの方がマシと考えたり、あるいはまた第三の候補≠ノ望みを託したりしているのだ。こうした脱イデオロギー化≠ノもとづく混迷を突破し、労働者階級の自己解放の武器としてのマルクス主義を今こそ根づかせるのでなければならない。AFL‐CIOの腐敗した労働貴族をのりこえる・革命的マルクス主義でみずからを武装した・前衛を、労働者階級の内部に確固として創造することが絶対に必要だ。このことをわれわれはアメリカのたたかう労働者たちに呼びかけるとともに、日本の地で国際的に連帯してたたかわなければならない。

 アメリカ国家が大統領選挙の喧噪につつまれているすきをついて、中・露の権力者は、南シナ海で合同軍事演習を開始し(九月十二日)揺さぶりをかけている。北朝鮮・金正恩政権は五度目の核実験を強行した(九月九日)。こうした動向に危機感を募らせている日本帝国主義権力者・安倍は、「安保関連法に今こそ血を通わせる」「世界の平和と安定にこれまで以上に貢献していく」と宣言した(九月十二日、自衛隊高級幹部会合)。安倍は、次期大統領が誰になろうとも、没落帝国主義アメリカにひたすらつきしたがって、対中(露)・対ISの侵略戦争を米日共同で遂行しうる軍事強国に日本国家を飛躍させる決意をあらためて表明したのだ。
 われわれは、苦悶するアメリカの・全世界の・労働者人民と連帯して、この日本の地において反戦・反安保闘争をさらに力強く推進してゆかねばならない。

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激烈化するアメリカ社会の階級間・人種間格差と対立

 大統領選「トランプ現象」の意味

A 人民の憤激――アメリカ政治・階級情勢の一大変動
 十一月八日の大統領選挙を控えたこんにち、アメリカの政治・階級情勢は一大変動に見舞われている。今春から今夏にかけて実施された民主党予備選において、オバマの後継者≠自任しているヒラリー・クリントンが、大統領候補の座を掌中にした(七月二十五〜二十八日の民主党大会で正式指名)。当初は本命中の本命≠ニ目されていたにもかかわらず、彼女は、「民主社会主義者」を自称するバーニー・サンダースの猛追を辛うじてかわして勝利をおさめたにすぎない。無所属から民主党に昨年転じたばかりのサンダース、この齢七十四の名もなき老政治家が、全米五十州のうち実に二十二州において勝利を収めたのだ。「最低賃金一五ドルの実現」「公立大学の無償化」「社会保障の拡大」などを公約として掲げ、若年層を中心として失業と貧困と住宅・医療・学費ローンなどの借金の重荷にあえぐ労働者・人民から支持を集めたのである。
 「サンダース旋風」と称されるこれらの事態こそは、アメリカ社会を覆う経済的格差の拡大と政治的腐敗の横行にたいする労働者・人民の反発の表出にほかならない。同時にそれは、オバマ民主党政権にたいする「期待」を裏切られた労働者・人民の怒りの表出にほかならない。
 「チェンジ」を連呼し「白いアメリカも黒いアメリカも一つ」を標榜して二〇〇八年に大統領の座についたオバマ。このアメリカ史上初の黒人大統領オバマは実は貧しき者の味方≠ナはなんらない。このことに気づいた白人貧困層や黒人やヒスパニックなどの労働者・人民には、オバマ政権への幻滅感と憤激がひろがっている。オバマの民主党政権もまた「大企業・資本家の国家権力」であり、この政権の前国務長官クリントンも「富を独占する一パーセントの大企業の犯罪人」と癒着した「エスタブリッシュメント」(既成支配層)としてふんぞり返ってきた輩である、と労働者・人民は怒りの矛先をむけているのである。
 他方、もともと共和党員でもなく今年初めまでは泡沫候補としてしか扱われていなかったドナルド・トランプが、ジョン・ケーシックやジェブ・ブッシュなどの共和党主流派ならびに「ティーパーティー」に推されたテッド・クルーズなどの右派をことごとく退け、大統領選の表舞台に一気に躍り出た(七月十八〜二十一日の共和党大会で正式指名)。アメリカ全土に金ピカのホテル・マンション・カジノ・ゴルフ場などの莫大な資産を保有し「不動産王」の異名をとる紛れもないブルジョア・富裕層の一員たるトランプ。「一超」世界支配の栄華も消えうせ没落の急坂を転げ落ちるヤンキー帝国主義の現状に焦りを募らせている支配階級、その特定部分の意を体したこの男は、ことあるごとに、「われわれの国は凋落している」「もはや善き精神も誇りもない」「すべての戦線で負けている」と叫びたてている。一方では、アメリカ社会の閉塞状況をもたらした「強欲な一パーセント」や「エスタブリッシュメント」に挑む「変革者」であるかのようにみずからをおしだしている。他方では、失業と貧困の地獄に突き落とされている労働者・人民に絶望感と焦燥感を煽りたてながら、「ムスリム・ヒスパニック移民の排斥」を呼号している。このトランプのファナチックな煽動に、移民との職の奪い合い・賃金切り下げ競争を強いられている白人労働者・勤労人民の少なからぬ部分が幻惑されてしまっているのも事実なのである。
 欧州各国においても、「難民・移民の排斥」を煽りたてる民族排外主義的ナショナリズムが相当数の権力者・支配階級によって宣揚されている。統合EUの構造的不況の長期化のもとで、イギリス・フランス・ドイツなどでは、在来の労働者・人民と移民労働者との職をめぐる競争がますます激化している。とりわけ、イギリスにおいて労働者・人民は、――大英帝国ナショナリズムと民族排外主義を鼓吹する政治勢力に煽られながら――みずからの虐げられた現実の打開を「EU離脱」へと求めた。
 このイギリスでの国民投票における「BREXIT」の決定をも利用してトランプは、「アメリカ・ファースト」の名のもとに、より一段と排外主義的なUSAナショナリズムの鼓吹に狂奔している。資本のグローバライゼーションの進行のもとでアメリカ製造業は空洞化し、労働者は路頭に放りだされた。マネーゲームに狂奔する金融独占資本家どもは膨大な富を蓄積している。政府は破綻した金融諸機関の救済のために巨費を投じながらも社会保障を削減する社会的弱者の切り捨て策をとっている。これらにたいするやり場のない怒りを鬱積(うっせき)させているアメリカ労働者階級・勤労人民が、民族排外主義とレイシズムに彩られた言辞を弄するトランプのもとに糾合される危険性さえもがうみだされている。
 スターリン主義ソ連邦の自己崩壊いこうの国際的な階級闘争の衰滅と既成労働組合指導部の腐敗のゆえに、アメリカ労働者・人民の闘いは権力者によって利用されたり、「ウォール街占拠」運動のような「格差」にたいする小ブルジョア的反抗に解消されたりしている。こうした悲劇的現実を突破するためにわれわれは、今こそスターリン主義を超克し、真実のマルクス主義で武装したインターナショナルな闘いを創造するのでなければならない。

B 「アメリカ・ファースト」の鼓吹とレイシズムの煽動

C グローバル化・金融肥大化のもとで拡大する「貧富の差」

D アメリカ労働者人民と連帯して闘おう!
 長年にわたってマルクス主義政党はおろか左翼政党のすべてが強権的な弾圧によって根絶され、労働運動も完全に体制内化≠ウれ骨抜きにされてきたアメリカ帝国主義の内部で、「貧富の格差」や「失業と貧困の強制」や「拝金主義の横行」という資本主義の悪≠ノたいする労働者・人民の憤激が巻き起こっていることは、まぎれもない事実である。
 「サンダース旋風」(サンダースの選挙応援)というかたちで高揚をみせてきた運動≠フ中心を担ってきたのは、「ミレニアル世代(ミレニアム世代ともいう)」(一九八一年〜九八年生まれの若年層)といわれている。彼らの多くが、年間六万ドル(約六〇〇万円)にものぼる大学の学費を支払うために学費ローンという借金を背負わされ、卒業後も非正規雇用の職に就くことしかできないがゆえに返済不能という苦境に追いこまれている。子どもの頃からインターネット・スマホなどのデジタル機器に慣れ親しんできた彼らは、電脳空間を活用しての「ウォール街占拠」運動にも参加してきた。
 だがいうまでもなく、「一%の富裕層にたいする九九%の市民の闘い」という主張にしめされているように、政府・支配階級にたいする彼らのこうした反逆は、階級的視点を否定する特定のイデオロギー(オキュパイ運動の理念)にまとわりつかれている。彼らの闘いを真に労働者階級の利害に貫かれたそれへと止揚するためには、マルクス主義で武装された革命的前衛党の創造とそれを拠点としての闘いが是非とも必要なのだということを、われわれは呼びかけるのでなければならない。
 たとえ、オバマ民主党政権への幻想から脱却し、また既成労組指導部の軛から自由であり、アメリカ社会において徹底的に流布されてきた「反共産主義・反社会主義」イデオロギーにそれほど染めあげられているのではないとしても、彼らの反抗は<階級なき市民の運動>というほかはない。ブルジョア階級国家の攻撃と対決しうる階級的主体へとみずからを思想的・組織的に強化することをぬきにしては、議会への期待やナショナリズムへの陥没を免れることはできない。
 共和党内の排外主義的ナショナリスト「ティーパーティー」や福音派などのキリスト教原理主義者(=宗教右派)グループ、さらには白人至上主義者クー・クラックス・クランまでもがトランプ陣営に合流しようとしている現在、労働者・人民は、吹き荒れる民族排外主義やレイシズムやUSAナショナリズムの嵐に抗して今こそ階級的戦列を構築していかなければならない。
 現代アメリカ社会には、黒人・ヒスパニックにたいする人種差別・民族差別や階級間・階層間の格差が露わとなっている。日本や欧州の帝国主義国家においても、「貧富の差」拡大という悲惨が人民に襲いかかっている。にもかかわらず、スターリン主義の数々の犯罪と歴史的破産のゆえに「階級」や「階級対立」というマルクス主義の概念は、もはや前世紀の遺物であるかのように扱われている。だが、「貧富の差」や「拝金主義」の横行の根拠を、労働力の商品化にもとづく価値法則の全面化として、私的所有の私的所有としての確立として明らかにしたマルクスの思想は、この腐朽せる世界を変革せんとしているすべての労働者・人民にとって唯一の精神的武器にほかならない。
 <十九世紀の遺物としてマルクス主義を嘲笑し「共産主義の終焉」の凱歌をあげた者どもは、あらゆる領域・あらゆる分野で噴出している帝国主義的腐朽に今さらのように驚愕しているではないか。軍事技術を汎用化した電脳にもとづく通貨為替・株式・債券・デリバティブなどへの投機の横行、これにもとづくそれらの相場の著しい乱高下、ヘッジファンドのグローバルな狂乱に象徴されるところのマネー・ゲームによる経済的破綻の露出、……次代を担う若もののモラトリアム人間・デジタル人間・ロボット人としての拡大再生産などにおいて、末期資本主義の腐蝕は端的にしめされている。情報・通信の技術革新、マルティメディアとインターネットの狂騒とバイオテクノロジーとニューロサイエンスの二十一世紀的発展の喧騒によって、僅かに腐朽性は覆いかくされているにすぎない。麻薬と銃犯罪と爆弾テロルと地域的の宗教=民族戦争もまた、明らかに現代帝国主義支配のもとで咲き誇っている徒花なのである。>(黒田寛一『実践と場所』第二巻三五八頁)
 各国スターリニスト党の腐敗と真実の革命的前衛党を建設するわが闘いの微弱さゆえに、現代帝国主義はグロテスクな姿を露わにしながら延命している。この痛苦な現実を覆すためにこそ、スターリン主義の犯罪性を暴きだし労働者階級を中核としたインターナショナルな闘いをいまこそ創造することが求められているのだ。労働者・人民がこうむっている深刻な電脳的・スマホ的疎外をも克服することも問われている。われわれは、アメリカ、そしてヨーロッパにおいて貧困と失業の強制に抗して決起している労働者・人民と連帯して、日本の地において「アベノミクス粉砕」の政治経済闘争を、改憲阻止・反戦反安保闘争と同時に断固としておしすすめるのでなくてはならない。

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代々木式「日本経済再生策」批判のために 下

『アベノミクスと日本資本主義』(友寄英隆)の錯誤

T 日本の高度経済成長期の「経済計画」がモデル

U 「ケインズ政策」を基準とした一国主義的分析


V マクロコントロールの有効性を妄信
 A「市場の調節作用」礼賛の反人民性
   (第二四三六号
 B「需給ギャップの解消」=「生産と消費の矛盾の解決」?

W「ルールある経済社会」理念の反労働者性
 A「市場経済をつうじて社会主義に進む」の綱領化
 B「天賦人権の楽園」=等価交換の賛美
   (本 号)

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鉄鋼企業の合併を強行し生き残りを図る新日鐵住金
 労働者への犠牲の転嫁を許すな!

 日本最大の鉄鋼独占体である新日鐵住金の経営陣は、二〇一六年二月に、経営危機に陥った日新製鋼を買収しグループ傘下に合併することを明らかにした。この結果、日本において高炉を保有する鉄鋼企業は、新日鐵住金とJFEスチールおよび神戸製鋼の三社に集約され、寡占化が著しく進行することになった。
 こうした国内鉄鋼業界の寡占化の動向は、中国の鉄鋼諸企業が国内需要をはるかに上回る鋼材を生産しつづけ、過剰となった鋼材を全世界に低価格でダンピング輸出していることを動因として促進されている。〔この鋼材爆売り≠ヘ、中国の鉄鋼諸企業が膨大な生産設備の過剰を抱えながらも、地方政府の庇護のもとになお粗鋼生産量において世界全体の五割を超える桁外れの爆産≠続けていることにもとづいている。〕こうした中国企業による鋼材のダンピング輸出のもとで鋼材の市場価格が大きく低落していることに直撃されて、新日鐵住金などの日本の鉄鋼諸独占体は、軒並み収益の悪化に直面している。こうしていまや鉄鋼諸独占体の資本家どもは、みずからの生き残りを賭けて国内の鉄鋼所の合併に踏みきり、鉄鋼労働者には配転や出向、極限的な労働強化の強制などいっさいの犠牲を転嫁しようとしているのだ。断じて許すな!

以下、見出し

収益悪化ののりきりをかけた日新製鋼の買収=子会社化

生産体制の集中をめざす経営陣

労働者への極限的な労働強化の強制と多発する重大事故

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マオイ国
 くには海原

太平洋やほよろづしま帰りこぬあまたかばねの眠れるふしど

パシフィック名にふさはしくいくさなき大海原にいだかれてゐよ

戦雲はしばし去れども恐ろしきキノコ雲また立ちのぼりたり

知られざる犠牲者あまた苦しめるビキニモルロアマーシャル諸島

   *   *   *

帝国(フランス)の「核」を築きし大統領マオイの民に「感謝」せしとぞ

植民地ゆえの暴虐断つ途はただ独立のほかにあらざり

独立を支持しきたれる全学連「国賓」として迎へられたり

「マオイ国」夢の版図はポリネシア語族同胞やほよろづしま

   *   *   *

海涯(うなはて)に蓬莱の島たづね来し海のノマド(遊牧民)のはるかなる旅

絶海の島イースター漂流を重ねし民のさいはての土地

西を向くモアイたちそのまなざしの彼方はマオイ彼ら来し方

豊饒の海をたたへてタヒチアンダンスは波のうねりをまねる

   *   *   *

モーレアはすがた嶮(けわ)しき火山島あかき夕日を背に怒りたつ

遠つ国の海偲(しの)べとや贈られしかたみは貝の首飾りなり

コクトーのうたにもありき「わが耳は貝殻とほく海鳴りを聴く」

被爆地は洋の東西このきづな反戦の輪へ強め広げむ

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9・14沖縄・高江 「自衛隊ヘリによる重機搬入を許すな!」
ヘリパッド建設に怒り爆発
 九月十三日、許しがたいことに安倍政権・防衛省は、東村高江区での米軍ヘリパッド建設のために陸上自衛隊中央即応集団を投入し、陸自大型ヘリCH47二機をつかった工事用重機(四dトラックやキャタピラー車など計六台)の搬入を強行した。米軍基地建設に自衛隊を動員するという前代未聞の強権的な策動にたいして、いま沖縄全県から「ふざけるな!」と怒りの声が澎湃とまきおこっている。怒りに燃えた労働者・学生・市民三〇〇名は、すぐさま翌日十四日、高江現地に大結集し、「自衛隊投入弾劾! 高江ヘリパッド建設阻止!」の実力阻止闘争を果敢にたたかいぬいた。琉球大学と沖縄国際大学のたたかう学生たちは、<反安保>の旗高くこの日の闘いの戦闘的な高揚のために最先頭で奮闘した。
高江橋を車で埋め搬入阻止の決意を固める
(9月14日、沖縄県東村)
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9・10あいば野 「日米合同軍事演習反対!」
労・学・市民400名が決起
 九月十日、真夏のような熱い日差しが照りつけるなか、滋賀県高島市の住吉公園に関西各地から労働者・学生・市民四〇〇人が結集し、「日米合同軍事演習反対! 戦争法廃止・憲法改悪阻止! 9・10あいば野集会」が開催された(主催は「フォーラム平和関西ブロック」と「2016あいば野に平和を! 近畿ネットワーク」)。神戸大学反戦ネットと奈良女子大学生自治会のたたかう学生たちは、戦争準備に狂奔する米日両権力者にたいする怒りを燃えあがらせ、この日の闘いに勇躍決起した。
自衛隊宿営地に怒りのシュプレヒコール
(9月10日)
関西各地から結集した参加者が「あいば野演習反対! 団結がんばろう」の声
(同、滋賀県高島市)
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