第2466号(2017年5月1日)の内容

<1面>
米・日・南北朝鮮人民の総力で朝鮮核戦争を阻止せよ!
 トランプ政権の北朝鮮攻撃反対!
 安倍政権の参戦を断じて許すな!
 反人民的核開発に狂奔する金正恩政権を打倒せよ!
共謀罪法=今日版の治安維持法の制定を阻止せよ
<4、2、3面>
轟かせよ朝鮮戦争阻止の声
<4面>
5・15闘争の戦闘的高揚を!
沖縄県委員会
<2面>
3500が反戦の雄叫び 4・19 日比谷
<3面>
辺野古で連日座り込み 4・17―19
「戦争やれる国」反対! 4・15 大阪
原発再稼働阻止のデモ 3・12 大阪
<5〜7面>
超低額妥結を弾劾せよ!
<5面>
NTT 労働貴族の裏切り許すな
<6面>
JAM 17春闘方針の反労働者性
<7面>
トヨタ 「トヨタ超え」宣伝の欺瞞
Topics 介護保険制度の大改悪
<8面>
安倍・森友疑獄の深層 E
「教育勅語」活用を公言する安倍 他
◎ファシスト流人道主義

お知らせ
本紙次号は第2467号・第2468号の合併号として5月15日付で発行します。5月8日付は休刊します。
 「解放」最新号









































  


米・日・南北朝鮮人民の総力で朝鮮核戦争を阻止せよ!

トランプ政権の北朝鮮攻撃反対!

安倍政権の参戦を断じて許すな!

反人民的核開発に狂奔する金正恩政権を打倒せよ!

 日本の労働者・学生・人民諸君! アメリカの・韓国の・北朝鮮の、そして全世界の勤労人民諸君! わが同盟・革マル派は訴える。今まさに勃発せんとしている朝鮮核戦争を米・日・南北朝鮮人民の総力で阻止しなければならない! 東アジア全域を熱核戦争の劫火(ごうか)で焼こうとしている自国政府を打倒する闘いに断固として起ちあがろうではないか!
 アメリカ・トランプ政権による北朝鮮への先制的軍事攻撃反対! アメリカ人民よ、戦争狂トランプ政権を打ち倒す闘いに即刻起て! 日本人民は、戦後初の本格的参戦に突進する安倍政権を打倒するために起ちあがれ! 南北朝鮮人民よ、自国人民を飢餓状態に突き落としながら核・ミサイル開発に狂奔する北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権を打ち倒し、自国が焦土と化すこともいとわずトランプ政権につき従っている韓国政府を打ち倒せ。そして今こそ南北朝鮮のプロレタリア的統一をめざして前進せよ!

北朝鮮侵略に突進するトランプ政権打倒! 本格参戦する安倍政権打倒!

 カール・ビンソン米原子力空母機動部隊が、日本国軍のイージス艦・護衛艦を従えて朝鮮半島近海に突入している。周辺海域には巡航ミサイル・トマホークを搭載する米原子力潜水艦が潜航し、米・韓両軍の特殊部隊が北朝鮮侵攻・「金正恩斬首」作戦を敢行する態勢をとっている。
 トランプ政権は、「戦略的忍耐の時代は終わった」と宣言し、金正恩政権に最後通牒を突きつけた。アメリカ本土を核攻撃しうる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を金正恩政権が掌中にすることをなんとしても阻止するために、北朝鮮に先制的軍事攻撃の斧をふりあげているのだ。
 トランプ政権の北朝鮮侵略戦争を阻止せよ! トランプを大統領に選んでしまったアメリカの人民は、いまや戦争放火者の本性を露わにしているこの政権をただちに打ち倒せ!
 安倍政権は自衛隊艦船をアメリカの北朝鮮侵攻作戦に出撃させた。戦後七十二年間、自衛隊は他国軍に向かって一発も撃つことがなかった。だがついに安倍政権は、日本国軍に北朝鮮攻撃への突撃を命じるという画歴史的暴挙にふみだしたのだ。彼ら日本の権力者が人民の反対をおしきって日米新ガイドライン=ウォーマニュアルや戦争法を制定してきたのは、まさにこうした策動のためなのだ。
 日本人民は、北朝鮮侵略戦争への参戦にふみきり「アメリカとともに戦争をやれる国」に今まさに突進せんとしている安倍政権を打倒する闘いに、渾身の力を込めて起ちあがれ!

北朝鮮の核攻撃を許すな!

 われわれは、北朝鮮・金正恩政権の反人民的な核・ミサイル開発を弾劾する。だが、アメリカ人民よ! 決して忘れてはならない。「フセイン政権の大量破壊兵器保有」という真っ赤な大嘘をでっちあげて、ブッシュ政権がイラクの地を蹂躙(じゅうりん)し、何十万人ものムスリム人民を虫けらのごとく虐殺した事実を。そして「イラクも北朝鮮もアメリカに歯向かうならず者国家だ」と断罪したことを。
 まさにこうしたアメリカ帝国主義の残虐なイラク侵略とフセインの末路を眼前にして、明日はわが身と震えあがったのが北朝鮮の権力者なのであって、アメリカ帝国主義こそが現在の北朝鮮という「狂気の国家」をつくりだしたのだ。
 しかもトランプは、突如としてシリアを巡航ミサイルで攻撃し、大量破壊兵器MOAB(モアブ)をアフガニスタンで炸裂させた。世界最強の軍事力の威力を誇示したのだ。金正恩はますます核武装しないかぎりアメリカに攻めこまれる≠ニいう恐怖の虜(とりこ)となっているのである。金正恩が「われわれの首脳部を狙うならば、南(韓国)が灰となり、日本列島が沈没し、アメリカ本土に核の雹(ひょう)が降りそそぐ」などと叫びたてている(四月二十一日)のはまさにそのためなのであり、窮鼠(きゅうそ)猫を噛む≠ゥのごとくに米・日・韓への核攻撃さえも構えているのだ。
 南北朝鮮人民は、今こそ反人民的な核・ミサイル開発に狂奔し核攻撃をふりかざす金正恩政権を、南の親米政権とともに打ち倒せ!
 全世界の人民諸君! 好戦的権力者どもが熱核戦争をひきおこし、人類滅亡の惨禍をもたらそうとしていることを、断じて許すな! この未曽有の危機を突破する力は、権力者どもの交渉などにあるのではない。国家エゴイズムにとりつかれた権力者どもの理性を信じるな! アジア全域を核戦争から救い第三次世界大戦の勃発を打ち破る力は、国際的に団結した労働者階級・人民による反戦・反権力の闘い以外にはないのである。

プロレタリア国際主義の旗高く自国政府打倒へ進め!

 わが日本の既成平和運動指導部は、朝鮮核戦争勃発の危機をまえにして、おしなべて沈黙している。一昨年に安保法制=戦争法制定阻止の国会包囲闘争のただなかで「野党と市民の共同」などという没階級的なスローガンを掲げた者たちは、いったい何をやっているのか。現に安倍政権が戦争法を適用して北朝鮮攻撃の日米共同作戦にのりだしているいま、反対の声をあげずしてどうするのだ!
 目覚めよ、日本の労働者・人民諸君! 反北朝鮮の排外主義的ナショナリズムの濁流に流されるな。金正恩指導部の強権的支配のもとにおかれている北朝鮮人民は、われわれと同じく支配者の圧政に苦しめられ搾取され収奪されている労働者だ。軍事力を向け合って角逐し朝鮮核戦争の危機をつくりだしているトランプ・安倍・正恩ら国家権力者どもを打ち倒すために、日本人民は国境を越えて彼らと連帯するべきなのだ。
 それだけではない。かつて日本軍国主義は朝鮮半島を植民地支配し、かつ「大東亜聖戦」の名において中国・朝鮮、そしてアジアの全土を蹂躙した。この犯罪のなかから、朝鮮は帝国主義陣営の盟主となったアメリカと誕生したばかりの中国とソ連スターリン主義とによって引き裂かれ、南北分断国家が生まれたのだ(中国の権力者が今「アメリカが休戦ラインを越えて侵攻したら中国も軍事介入する」と宣言しているのは、日本人民が忘れてはならないこうした歴史を背景としているのだ)。こうした事実を不問に付し、無反省のままに米日共同で朝鮮半島に戦争をしかけるなどということは、決してあってはならないことなのだ。
 ときあたかもロシア革命一〇〇周年。第一次世界大戦のただなかでプロレタリア国際主義の精神を貫徹してたたかった革命家レーニン率いるボリシェビキ党の闘いを、今こそよみがえらせよう。「祖国防衛」のために戦うことを拒否し、帝国主義戦争をひきおこしている自国の権力者を打倒することこそが、戦争の根源を断ち切る道だ――ボリシェビキは万国の労働者・農民・兵士にこう訴えてたたかった。全世界人民は、このレーニン的精神をわがものにして自国の戦争放火者を打倒する闘いに起て!

全世界人民は闘いに起て!

 日本人民は、トランプ政権と共に戦争放火に手を染める安倍ネオ・ファシスト政権を断固として倒せ!
 アメリカ人民は、「アメリカ・ファースト」の名で国家エゴイズムを他国に軍事的に貫徹する戦争屋トランプ政権を打ち倒そう!
 北朝鮮と韓国の人民は、反プロレタリア的な核ミサイル開発・戦争瀬戸際政策に狂奔する金正恩の軍事的専制支配を覆せ! トランプ政権につき従い対北朝鮮の米韓共同作戦を展開している韓国政府を打倒せよ!
 南北朝鮮の人民は、第二次世界大戦後の帝国主義とスターリン主義の世界分割支配の下で分断国家として固定化され、苦難と戦火を強いられてきた悲劇的歴史を背負っている。今こそ南北朝鮮人民は、腕を組んで南北のプロレタリア的統一をめざして起ちあがろう!
 全世界の労働者・人民諸君! 国境を越えて団結し、朝鮮核戦争を断固として阻止しよう! 戦争放火者どもを打ち倒せ! わが同盟・革マル派は、<反帝・反スターリン主義>の旗を掲げ、全世界人民の最先頭に立って不退転の決意でたたかいぬく!
(四月二十五日)
Top

  


共謀罪法=今日版の治安維持法の制定を阻止せよ

 いまや、対北朝鮮への先制攻撃に突入する態勢をとっている米海軍空母カール・ビンソン機動部隊。日本の政府権力者どもは日本国軍をその軍事作戦に合流させつつ、――侵略戦争法にもとづいて――参戦する意志を固めている。
 時を同じくして安倍政権は、「テロ等準備罪」という名の共謀罪法(組織犯罪処罰法改定)を制定するために国会審議を開始した。法案をめぐる答弁が二転三転してきた法相・金田にたいする野党の追及を封じこめることを策して安倍政権・自民党は、法務省刑事局長を政府参考人として出席させることを衆院法務委員会において一方的に議決するという強硬策にうってでた。しかも、これに抗議したり対応を協議したりする野党議員にたいして「テロ準備行為だ」などという悪罵をくりかえし浴びせかけているのが自民党議員どもなのである。
 安倍政権はいま、憲法改悪をはじめとする一切の戦争政策に反対する運動と組織を根絶やしにすることを狙って、あらゆる政治的術策と強権を駆使しながら、わきおこる労働者人民の反対の声を踏みにじり、今日版の治安維持法たる共謀罪法を何がなんでも制定することに血道をあげているのだ。
 われわれは、わが同盟とたたかう労働者・学生・市民の総力を結集しつつ、予防弾圧を本質とする共謀罪法の制定を絶対に阻止するために、全力を傾けてたたかうのでなければならない。

「テロ対策」の名による予防弾圧立法を策す安倍政権

軍事強国への飛躍をかけた一大反動攻撃を打ち砕け

日共中央の議会主義的歪曲を許さず<反ファシズム>の旗高く闘おう

 安倍ネオ・ファシスト政権によるこの一大反動攻撃が振りおろされているときに、既成反対運動指導部は、安倍政権による「テロ対策」の宣伝に完全に足をすくわれてしまっている。とりわけ、「野党連合政権」の樹立を夢想している日共の不破=志位指導部は、「テロ対策の必要性」を事実上は是認したうえで、もっぱら「内心の自由を侵す」とか「監視社会になる」とかというように民進党にも受け入れられるような共謀罪の問題点をとりあげて反対しているにすぎない。以前はまがりなりにも言及していた「『戦争する国づくり』の一環」というような共謀罪法の特徴づけさえも完全に後景におしやっているのだ。
 四月六日に開始された国会審議において、代表質問に立った日本共産党衆院議員・藤野は次のように述べた。テロ等準備罪法案は、「内心の処罰」をおこなうものであり、「『既遂』が大原則」という「近代刑法」の精神に反する「違憲立法」だと。
 彼らは、現刑法の「既遂の原則」を覆すことの危険性を挙げつつ、もっぱら「内心の自由」が侵されるという観点から、テロ等準備罪という名の共謀罪法の新設を、「憲法の思想・良心の自由に抵触する」ものだなどと、ただただ結果的に批判しているにすぎない。だが問題は次の点にこそある。現に安倍政権が共謀罪法の新設にあたって、「犯罪の主体」をば「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」と規定し、かつ「処罰の対象」を「二人以上の人間の計画(=共謀)」にもとづく「実行準備行為」としたことそれ自体についての、彼ら政府権力者どもの階級的狙いとその予防弾圧的本質をこそ暴きださなければならないのだ。
 安倍政権が「テロリストの取り締まり」なるものを声高に叫びたてているのは、労働者・学生・市民のいかなる人びと・団体であろうとも、国家に歯向かう行為を企てたと権力者が判断したばあいには、これを拘束し厳罰に処すことを正当化するためであることは明らかなのだ。安倍政権の改憲策動に反対するならば、日米共同の「対テロ」および対中国・対北朝鮮の戦争遂行という権力者の意志に抗(あらが)うならば、それが誰であっても「テロリスト」とみなして弾圧する。こうした治安弾圧体制を飛躍的に強化するために、いまネオ・ファシストどもは共謀罪法を制定しようとしているのだ。
 想起せよ! 第二次世界大戦前夜の日本天皇制国家権力が労働者・人民への弾圧を正当化するために「アカ」とか「非国民」とかというレッテルを用いたことを。こうした烙印のかわりに「テロリスト」なるものをもちだしているのが、日本型ネオ・ファシズム国家の権力者なのだ。にもかかわらず日共官僚は、治安維持法下の大弾圧などなかったかのように、「テロ対策の強化」という政府のキャンペーンに唱和しつつ、もっぱらブルジョア民主主義を一切の基準として「内心の自由」の侵害と非難し「思想・良心、表現の自由」を弱々しく対置するだけというのは、あまりに無力ではないか。これでは、安倍ネオ・ファシスト政権による現下の今日版治安維持法としての共謀罪法の制定攻撃を打ち砕くために、労働者・人民の闘いの戦闘的高揚をかちとることはできない。
 すべてのたたかう労働者・学生・市民諸君!
 安倍ネオ・ファシスト政権は、テロ等準備罪という名の今日版治安維持法の新設をつうじて、一切の反対運動を根絶やしにすることによって、トランプ政権による戦争放火に加担するだけではなく・<軍国日本再興>のために憲法改悪をなしとげようと策している。このような現段階にあってわれわれは、日本帝国主義権力者どもの全体重をかけた共謀罪法新設の一大反動攻撃を粉砕するために、労働者階級の階級的戦列を打ち固めつつ断固としてたたかうのでなければならない。労働者階級を中軸とした強大な反ファシズム統一戦線を創造し、もって侵略戦争と強権的支配体制構築に突進する安倍政権を打倒せよ。わが同盟革マル派は、その最先頭においてたたかいぬくであろう。
Top
 

   

辺野古埋め立て・新基地建設阻止!

朝鮮核戦争を阻止せよ!

 5・15闘争の戦闘的高揚を!

  沖縄県委員会

 北朝鮮への先制攻撃も選択肢だ≠ニ広言しているアメリカのトランプ政権は、在沖・在日米軍の各部隊を臨戦態勢に突入させている。朝鮮核戦争勃発の危機がいよいよ切迫している。戦争放火者トランプ政権は、<核基地の島・オキナワ>を対北朝鮮侵略戦争遂行のための一大軍事拠点として、今まさに先制攻撃にうってでる構えをとっている。そのためにこそ、労働者・人民の反戦反基地闘争をなにがなんでも圧殺することを狙って狂暴な弾圧の牙をむきだしにしているのが、米・日両権力者なのだ。
 すべての労働者・学生・人民は、朝鮮核戦争を阻止する闘いの巨大な爆発をかちとるために断固として決起しようではないか! アメリカ・トランプ政権による北朝鮮への先制攻撃を断じて許すな! 沖縄・日本からの米軍出撃阻止! 安倍政権の参戦を阻止せよ! 北朝鮮・金正恩政権による対抗的核攻撃反対! 戦争放火に突進する自国政府権力者を打倒せよ! われわれは、いまこそ<反安保>の巨大な火柱を沖縄から全国へと巻き起こそうではないか!
 沖縄を対中国・対北朝鮮の出撃拠点として打ち固めることに狂奔しているトランプ政権に尻を叩かれて、安倍政権は、ついに辺野古新基地建設のための護岸工事を開始した。この暴挙を断じて許すな! 全人民の総決起で辺野古埋め立てを阻止し、新基地建設を粉砕せよ!
 「復帰」四十五年の「5・15闘争」(五月十二日〜十四日)を沖縄・全国から集まる労働者と連帯して<全米軍基地撤去・安保破棄>の旗高くたたかいぬこう!

以下、見出し

T 辺野古・大浦湾の埋め立て工事強行を許すな!

U 対北朝鮮臨戦態勢に突入した在沖縄米軍

V 朝鮮熱核戦争の危機――
   参戦に突進する安倍政権

W 今こそ<反安保>の炎を!
   安倍政権を打倒せよ!
Top

    


NTT経営陣と労働貴族の超低額妥結を弾劾する!

 集中回答日となった三月十五日、NTTグループ主要八社経営陣は、NTT労組中央本部および各企業本部の一七春闘要求にたいして、正社員の月例賃金を「一人平均一四〇〇円」引き上げると回答した。昨年をも下回る超低額のこの回答を、本部労働貴族は、「企業本部要求の特別手当を含めたトータルで決着に値する結論であると判断した」と称して、ただちに受け入れ、一七春闘を妥結・収拾した。
 NTT経営陣は、労働者の犠牲のうえに過去最高の営業利益(一兆四七〇〇億円)を手中にし、大株主どものフトコロにはしこたま利益を配分しながら、その他方で、労働者には、昨年を下回る超低額の「賃金改善」なるものを回答したのだ。とりわけ、非正規雇用労働者については、またしてもゼロ回答であり、いまやNTT労働者の半数を占めるまでになった非正規雇用労働者の生活苦については一顧だにしていないのがNTT経営陣なのだ。本部の労働貴族どもは、この悪辣な超低額回答を、何らの抵抗もせずに唯々諾々と受け入れ、「NTTグループの持続的成長」に寄与することをおのれの使命としている企業の第二労務部≠ニしての本性をあらわにした。
 われわれは、この中央本部・企業本部指導部の超低額回答受け入れという大裏切りを弾劾し、いま闘いのただなかにある情報労連の仲間と連帯して断固たたかおうではないか!

以下、見出し

一 超低額妥結による賃金の抑え込みを許すな

(1)引き上げ率わずか〇・三五%、非正規はゼロ

(2)労働者間の賃金格差を是認

(3)「サポート手当」による「底上げ・底支え」の欺瞞

二 「事業構造の転換」に伴う大攻撃に対し正規・非正規労働者は連帯して闘おう
Top
 

  


「賃金原資獲得」の名による生産性向上への協力を許すな

JAM中央の一七春闘方針批判

 金属製造業・JCメタル傘下の大手労働組合へ賃金改定の回答が、三月十五日に各社経営陣から一斉になされた。
 JAM(ものづくり産業労働組合)では統一回答日(三月十五日)までに八十組合が回答をひきだし、いわゆる「賃金改善分」が明示できる五十一組合の水準は一六一〇円と発表された。このなかで、大手先行十二組合の平均は一〇六一円であり、一〇〇〇円を下回る組合が続出しているのだ。ところが、JAM中央指導部はこの現実をおし隠し、三月三十日までに回答があった従業員数三〇〇人未満の中小企業の「賃金改善」額の平均回答は一三九七円で、トヨタなど自動車独占資本ばかりではなくJAM内の大手企業の回答額をなお上回っている、と宣伝している。そして、今春闘の「連合」の主要課題である「底上げ・底支え」「格差是正」が大きく進んだなどと成果をおしだしている。
 しかし、この「格差是正」の内実をみれば、手ばなしで美化できるような代物ではまったくない。「賃金改善」額については、昨年に比べて大手企業の組合も中小企業の組合も回答額が下落している。そのなかで大手の下落額が中小企業のそれを上回ったがゆえに、中小企業の回答額と大手企業のそれとのあいだに逆転′サ象が生じたということなのだ。いわゆる定期昇給分と「賃金改善分」の合計額やこれに一時金を加えた年間の賃金総額を比較すれば、むしろ大手と中小企業の「格差」が拡大しているのは歴然としている。
 「格差是正」などと浮かれている背後で、JAM傘下の組合の半数はこの三年間、「賃金改善」などまったくなされていない。こうした組合では、賃上げどころか企業の倒産、倒産にいたる前の自主廃業が続出し、そのもとで働く労働者たちは解雇・「雇い止め」の攻撃にさらされている。ところが、JAM中央指導部は、こうした組合(員)に目もくれることなく、「ものづくり中小企業では人手不足が常態化しており、深刻だ。中小企業は今いる人材が離れないように賃上げせざるを得ない状況だ」(JAM会長・宮本)などと、資本家になりかわって講釈している始末だ。
 賃金抑制・リストラ攻撃にさらされ苦闘している中小企業で働く組合員・労働者たちは、JAM指導部のこうした体たらくを弾劾し、「大幅賃上げ獲得、リストラ反対」の闘いをさらにねばり強くたたかいぬかなければならない。

以下見出し

「賃上げ原資を生みだす春闘」を呼号する労働貴族

再編・淘汰に見舞われる中小零細資本

「付加価値の適正配分」要求の反労働者性
 日本の中小企業を生かす≠スめの「人への投資」

「個別賃金要求方式元年」なるものの欺瞞性
Top
 

   


トヨタ労働貴族の超低額回答受け入れ=妥結を弾劾せよ!

 今一七春闘においてトヨタ自動車労組指導部は、昨年を二〇〇円下回る一三〇〇円の「賃金改善」と六・三ヵ月二三〇万円(昨年は七・一ヵ月二五七万円)の一時金という経営陣の回答を受け入れた。と同時に経営陣は一人あたり一一〇〇円の第二子への子ども手当の前倒し実施をも提示し(「ワンショットベア」)、労働貴族もこれに同意した。トヨタ自動車経営陣は、これをもって、二四〇〇円のベース・アップ≠ニ賃金制度維持分を合わせて「九七〇〇円の賃上げ(二・七%)」を実施すると誇大宣伝している。
 他方、全トヨタ労連幹部は、トヨタ自動車のベア分≠ヘ「あくまで一三〇〇円」だと言いつつ、この低額回答をまったく問題にすることなく、製造一一六組合のうち四十六組合が一三〇〇円以上の「トヨタ超え」を実現したと強調し、もって、「格差拡大防止に向けて前進した」とアピールしているのだ。フザケルナ!

(以下、見出し)

安倍への手みやげ

下請け「トヨタ超え」の演出

「ワンショットベア」の欺瞞

トヨタ版ホワイトカラー・エグゼンプションの導入
Top



  
 4・19 日比谷
「辺野古埋め立て阻止! 共謀罪新設反対!」
 三五〇〇名が反戦の雄叫び
「朝鮮戦争を起こさせてはならない!」の声轟く
(4月19日、日比谷野音)
たたかう学生が気迫みなぎるデモで奮闘
(4月19日)
Top
  
4・17―19 辺野古
「護岸工事―埋め立てを許すな!」
 ゲート前で連日座り込み
ミキサー車の搬入を阻止する学生・労働者・市民
(4月17日、キャンプ・シュワブ作業用ゲート前)
スクラム固くたたかう
(4月17日、キャンプ・シュワブ作業用ゲート前)
演習に向かう米軍車両を実力阻止
(4・19、辺野古)
Top
  
4・15大阪
「戦争をやれる国づくり反対!」
 労・学・市民二千が怒りの拳
「団結がんばろう!」決意固める参加者
(4月15日、扇町公園)
Top
  
 「再稼働許すな」の声轟く
 3・12「さよなら原発関西アクション」
 1000名が大阪市街をデモ行進
「原発再稼働反対!」の声高く御堂筋をデモ
(3月12日、大阪市)

Top