第2500号(2018年1月1日)の内容

<1〜5面>
反スタ運動の前進かちとれ
 核戦争の危機と貧困強制を打ち破る巨大な闘争を!


米軍ヘリ窓落下に怒り 12・13宜野湾
新護岸建設阻止! 現地集会 12・2辺野古
<6〜7面>
漫画 最後の審判
<8〜9面>
歴史的没落を露わにするトランプのアメリカ
<10〜11面>
年頭の決意
 沖縄/関西/北陸
 自治体/郵政/電機/重工業/地域一般
<12面>
写真特集 激闘2017
 「解放」最新号























  



反スタ運動の前進かちとれ


核戦争の危機と貧困強制を打ち破る巨大な闘争を!

2017年11・12ロシア革命100周年 革共同政治集会(世田谷区民会館ホール)

 二〇一八年の劈頭にあたって、わが革共同革マル派は、日本の・そして全世界の労働者・学生・人民に呼びかける。
 朝鮮核戦争勃発の危機が日に日に高まっている今、すべての人民は反戦闘争に決起せよ! 今ここで起ちあがらないならば、人類滅亡の危機さえ招くことを直覚し、すべての人民は今こそ巨大な反戦闘争をまき起こせ!
 われわれが今ここにおいてある現代世界を覆っているのは、ユーラシア大陸の東(朝鮮半島)と西(中東)で今にも火を噴こうとしている戦火であり、七〇億の民衆を襲う貧困と飢餓であり、地球環境の驚異的な荒廃である。政治的混乱と経済的破綻の深まりに困憊したあらゆる国々の権力者どもは、内に向かっては被支配階級たる労働者階級にたいして容赦のない犠牲を強い、外に向かってはむきだしの国家エゴイズムを相互に貫徹しあっている。そしてこのことを起動力として、エスノ・ナショナリズムやネオ・ナチズムやショービニズムが噴出し、世界の国々において・また地域において、<分断>と<分解>が加速しつつある。
 すでに十年以上前にわが同盟が予見したとおり、二十一世紀世界はいま、司令塔不在≠フ落日軍国主義帝国アメリカと、これを今世紀半ばまでに追い越すことをめざすネオ・スターリニスト党率いる「市場社会主義国」中国(ならびに「大国としての復活」を図らんとするロシア)との、<米―中(露)対決>を基軸としつつも、秩序もなく調和もなく、多くの民衆がむごたらしい犠牲を強いられる「暗黒の二十一世紀」の様相をますます色濃くしているのだ。
 朝鮮半島を焦点に熱核戦争勃発の危機が切迫しているこの二十一世紀世界、そしてすべての労働者・人民が貧窮を強いられているこの世界を根底から覆すために、わが同盟革マル派と革命的・戦闘的な労働者・学生は、全世界の労働者階級の命運を背負う自負に燃えて、渾身の力をこめてたたかうのでなければならない。「暗黒の世紀」とは決して「絶望の世紀」を意味しない。どん底の底が破れるとき、そのときはじめて光まばゆい世界が開けるのである。
 だが、全世界の労働者・人民がみずからのフツフツと涌きあがる怒りを「プロレタリアートの自己解放」という階級的自覚へと高め、「国境をもたないプロレタリアートの国境を超えた階級的団結」をうち固めていくためには、今から約四半世紀前にスターリンの末裔たるアンチ革命ゴルバチョフとそのとりまきによってなされた「社会主義」ソ連邦の解体の犯罪性はどこにあるのか、そもそも「社会主義」ソ連邦を「圧制」の別名に変えたスターリン主義の本質とは何であったのか、そして今から一世紀前のロシア革命が切りひらいた歴史的地平とは何であったか、ということが、もう一度反省されなければならない。全世界の労働者階級が「暗黒の二十一世紀」を覆し今世紀を「プロレタリア革命の第二世紀」へと逆転するためには、総じて二十世紀とは何であったのかを、もう一度問いなおさなければならないのだ。
 このことを労働者階級・人民に促しうるのは、わが反スターリン主義革命的左翼をおいてほかにない。ここに<いま・ここ>でたたかうわれわれの歴史的使命があるのである。
 わが同盟は、現代世界を覆う<核戦争の危機と暗黒支配と貧困強制>を打ち破る全世界労働者階級の闘争の最先頭でたたかうことを、決意も新たに表明する。朝鮮核戦争を阻止せよ! 安倍ネオ・ファシスト政権による参戦と改憲を許すな! すべてのたたかう労働者・学生・人民は、わが革共同革マル派とともに総決起せよ!

T <米―中・露激突>下の二十一世紀現代世界
A 朝鮮核戦争――東アジアにおける一触即発の危機
B 世界を覆う<戦争と暗黒支配と貧困>
 戦乱と反米・反シオニズム闘争の坩堝と化す中東
 政権存亡の危機にのたうつトランプのアメリカ
 「社会主義強国」への道を盲進する習近平・中国
 「強いロシアの復活」に狂奔するプーチン
 資本のグローバライゼーション下の<二十一世紀的貧困>
C 参戦と改憲に突進する安倍ネオ・ファシスト政権
 アベノミクスの総破綻と労働者・人民への犠牲強要

 「連合」労働貴族・日共中央の大裏切りと革命的左翼の奮闘


U 反戦反安保・憲法改悪粉砕の一大闘争を!
A <朝鮮核戦争阻止・日本の参戦阻止>に起て
B 第九条破壊・緊急事態条項創設を阻止せよ
C 労働法制の歴史的大改悪を粉砕せよ


V ロシア革命以後一世紀――反スタ運動のさらなる前進をかちとれ
A ロシア革命の歴史的地平とスターリン主義の犯罪性

 昨二〇一七年は、ロシア革命一〇〇周年にあたる年であった。
 一九一七年のロシア革命を起点にして「現代という時代」が開かれてから約一世紀――われわれは激動する二十一世紀世界にあってこの世界を根底から覆すために、ロシア革命の切りひらいた歴史的地平とこれを最後的に埋葬したスターリン主義者の犯罪性をあらためて噛みしめ、決意も新たに前進するのでなければならない。
 革命ロシアと国際共産主義運動のスターリニスト的変質を暴き弾劾しこれを超克する闘いは、一九五六年十月のハンガリー事件の真っ只中で、世界で唯一人、わが同盟の創始者である黒田寛一によって開始された。全世界の共産主義者・知識人・人民がソ連をば「世界革命の砦」「労働者の母国」「平和の砦」と信じて疑わなかった時代に、すでにそれ以前にスターリン哲学の反マルクス性を完膚なきまでに暴きだし、スターリンは政治家ではあっても革命家ではないことを直観していたわが黒田は、クレムリン官僚が蜂起したハンガリー労働者を血の海に沈めたまさにそのとき、この事件を「二十世紀現代における共産主義者の生死にかかわる決定的な問題」として主体的にうけとめ、スターリン主義の実践的・理論的粉砕をめざした反スターリン主義の革命的共産主義運動を開始したのである。
 以来わが反スターリン主義運動は、《反帝国主義・反スターリン主義》の旗のもとに、全世界の労働者階級人民を帝国主義とスターリン主義による二重の支配と抑圧から解き放つことをめざしてたたかってきた。
 われわれは、スターリンとその一派による<革命ロシアの簒奪>を完膚なきまでに暴きだしてきた。
 すなわち――一九一七年、帝国主義世界の最も弱い環であった後進国ロシアにおいて、ロシア革命が成就された。レーニンとトロツキーらに率いられたボルシェビキ党の指導のもとに、ロシアの労働者階級は――二月革命後の臨時政府とソビエトとの二重権力状況を止揚して――農民・兵士とともに労・農・兵ソビエトを組織しこれを実体的基礎にプロレタリアート独裁権力をうちたてたのである。ここにおいてプロレタリア世界革命への突破口が切りひらかれた。
 だが、世界革命への序曲として切りひらかれたロシア革命は――その後のヨーロッパ革命の敗北による世界革命の挫折と孤立した革命ロシアの後進性などを条件として――レーニン亡き後共産党書記長スターリンによって、反労働者的・反マルクス主義的に決定的に歪曲された。その理論的紋章が「一国社会主義(革命と建設)」論(一九二四年)であった。このボルシェビキ党のスターリン主義的変質とこれによるソ連邦の官僚専制国家への変質・そして国際共産主義運動のスターリン主義的堕落(帝国主義戦争を内乱に転化するプロレタリア階級闘争の組織化の放棄、第二次世界大戦におけるスターリンのソ連邦と「民主主義的」帝国主義との結託、東欧「人民民主主義」国家のでっちあげなど)によって、第二次世界大戦後の世界は、全世界の労働者階級が帝国主義とスターリン主義とによる分割支配のもとにおかれるという悲劇を生みだしたのである。
 わが同盟は、こうしたスターリン主義の反プロレタリア性を完膚なきまでに暴きだしてきた。そしてスターリン主義の歴史的犯罪がくりかえされるたびごとに、これを弾劾し、わが反スターリン主義運動の強大化をかちとってきたのである。
 蜂起したハンガリー人民にたいするソ連官僚の血の弾圧にたいして判断停止に陥ったりこれを公然と擁護したりした日本スターリニスト党をはじめとする一切の輩(左翼諸党派および知識人)は、その後、ソ連および中国のスターリニストどもがくりかえした数々の反労働者的犯罪を目のあたりにして、「スターリン主義の虚偽性=反マルクス主義性」を自覚する契機をいくどとなく与えられてきたはずであるにもかかわらず、逆に現存「社会主義」への幻滅から愚かにもマルクス主義思想からの離陸に走ったのであった。そしてまさしくこのゆえに彼らは、一九九一年の「社会主義」ソ連邦の自滅的自己解体にトドメを刺され、修正資本主義の党や社会民主主義の党への転身をはかったり、思想難民≠ニ化したりしたのである。

B 「プロレタリア革命の第二世紀」を切りひらけ

 ロシア革命一〇〇周年にあたる昨二〇一七年――わが革共同が「ロシア革命一〇〇周年記念政治集会」の圧倒的成功をかちとったことを除けば、世界のどこをみてもロシア革命を記念する集会はもたれなかった。たしかに当のロシアでは、ジュガーノフ率いる共産党がデモ行進をおこないはした。だがその内実は「ソ連邦はわれらの誇り」といったスローガンとともに、レーニンだけでなくスターリンの肖像をも掲げたものであった。
 いま世界の帝国主義政府・支配階級と御用マスコミはロシア革命の世界史的意義を抹殺することに躍起となっている。レーニンは「テロリストの元祖」といった悪宣伝が流されているのだ。そして日本共産党中央は破廉恥にも、こうしたブルジョア的宣伝に完全に屈服して、「日本における未来社会」では「一党制など起こりえません」などと支配階級に媚びを売り、「ロシア革命の意義は民族自決権の宣言と人権概念の発展にあった」だの「レーニンは『市場経済=敵』という考えをNEPで『大転換』した」だのとほざいているのだ。
 だがしかし、たとえスターリン主義ソ連邦がスターリンの末裔のアンチ革命者どもによって歴史の舞台から消し去られたことは事実だとしても、ロシア革命を実現し全世界のプロレタリアートの自己解放にむかって輝かしい一歩を踏みだした「一九一七年」という時点が、<近代から現代への現実的転換>の結節点をなす、という歴史観が潰え去ったわけでは断じてない。マルクス・エンゲルスの発した『共産党宣言』が告知した<近代から現代への本質的転換>は、ロシア革命によって現実的に実現されたのだ。
 二十世紀というレーニンとトロツキーが思い描いたこの《戦争と革命の時代》をば、もっぱら共産主義とファシズムに翻弄された「暗黒の時代」とみなすのは、プロレタリア革命に脅えるブルジョア階級のプロパガンダにすぎない。そしてまた、革命ロシアの成立を結節点として開かれた「現代」という時代規定を抹殺することは、革命ロシアのスターリン主義的変質および変質したソ連邦(圏)との対抗関係においてみずからを変容させつつ延命してきた現代帝国主義の・またソ連邦の崩壊以後の末期症状をあらわにしている現代帝国主義の、歴史的特殊性を同時に抹消し、その巨悪を免罪することを意味するのである。
 われわれは、二十世紀をば「暗黒の世紀」とみなし・そして今では完全に色あせているとはいえ二十一世紀を「自由と民主主義と市場経済」を謳歌するバラ色の世紀としてとらえるブルジョアどもの歴史観を木っ端微塵にうち砕かなければならない。われわれは、ロシア革命により世界社会主義に向かっての輝かしい突破口(世界革命完遂への過渡期)が切りひらかれたにもかかわらず、その後の革命ロシアと世界共産主義運動のスターリン主義的変質(過渡期の歪曲形態)と、その必然的帰結としてのスターリン主義ソ連邦の崩壊とによって、あまりにも多くの<負の遺産>を二十一世紀におくった時代として、二十世紀をとらえかえすのでなければならない。
 そして、「自由と民主主義と市場経済」の旗のもとで帝国主義者とブルジョアどもが労働者階級を十九世紀的貧困に突き落とし、「市場社会主義」の旗のもとで中国ネオ・スターリン主義者どもが人民を資本主義的汚濁に沈めているこの二十一世紀、権力者どもが戦争とファシズムなどのあらゆる野蛮をほしいままにしているこの二十一世紀こそが、「暗黒の世紀」であることを喝破し、全世界にプロレタリア階級闘争を蘇生させ、スターリン主義ソ連邦の消滅による革命ロシアの最後的埋葬という「世紀の逆転」をいま一度《再逆転》し、今世紀を再び「プロレタリア革命の世紀」とするためにたたかうのでなければならない。
 すべての同志諸君! 労働者・学生諸君!
 ロシア革命から一世紀――今ここから・決意も新たに、「暗黒の世紀」を逆転することをめざして戦列を整えよ!
 そのためにわが黒田の「実践の場所の哲学」を日々実践し、一切の既成の運動をのりこえ「朝鮮核戦争阻止・憲法改悪粉砕・春闘勝利」などの闘いの一大高揚を切りひらき、これをつうじて強大なプロレタリア前衛党を創造しよう!
 わが革マル派と共に闘わん!
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<最後の審判> ミケランジェロ、ボッス、ブリューゲルによる
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歴史的没落を露わにするトランプのアメリカ


 「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン」を掲げたドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任してから一年。
 「アメリカ・ファースト」の名のもとにトランプ政権は、TPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱、地球温暖化防止の「パリ協定」からの離脱などを強行してきた。アメリカの国益をエゴイスティックに貫徹するために、「貿易不均衡の是正」の名において他国に「貿易障壁の撤廃」を突きつけるトランプ政権は、世界各国の権力者・人民から総スカンを食らっている。エルサレムをイスラエルの「首都」と認定したトランプにたいしては、パレスチナ、そして全世界のムスリムが反米・反シオニズムの怒りの闘争を爆発させている。アメリカを「超大国」の座から蹴落とし「世界の中華」となろうとしている習近平の中国は、「一帯一路」という名の中国主導の巨大経済圏づくりをおしすすめ、中央アジア、欧州、アフリカの諸国、さらにはASEAN諸国との政治的・経済的関係をいっそう強めている。
 トランプのアメリカの一年は、軍国主義帝国の歴史的没落を決定的なものとした。無様な姿をさらすトランプのアメリカには、世界を闊歩したかつての軍国主義帝国アメリカの、その昔日の面影すらない。
 だが警戒せよ!「世界最強」の核軍事力をもつトランプのアメリカは、「力による平和」の名において、みずからに刃向かう反米国家の敵対をうち砕くために容赦なく軍事力を行使することを宣言している。アメリカ本土を射程におさめる核ICBMを手に入れるために核・ミサイル発射実験をくりかえす金正恩の北朝鮮。この北朝鮮に「ならず者」「カルト国家」と悪罵を投げつけるトランプ政権は、金正恩が核ICBMを保有することを阻止するために、ただちに核施設への先制攻撃にふみきることができる態勢を日増しに強化している。朝鮮半島においては今、このアメリカ・日本および韓国と、これに対抗するかたちで核・ミサイル実験を強行する北朝鮮との核戦争が勃発する危機が切迫しているのである。
 われわれは、トランプ政権の暴虐をうち砕くために、決意もかたく反戦闘争を断固としておしすすめるのでなければならない。アメリカ帝国主義による北朝鮮への軍事攻撃を絶対に阻止せよ! アメリカの労働者階級は、わが日本のたたかう労働者・学生とともに起ちあがり、北朝鮮にたいする先制核攻撃にうってでようとしているトランプ政権を打倒する闘いに決起せよ!

T 朝鮮半島・中東に戦乱の火を放つトランプ
  A 北朝鮮にたいする先制攻撃態勢の強化

  B エルサレムの「首都」認定の強行
 大統領トランプは、ユダヤ教徒であるクシュナー(娘イバンカの夫)や副大統領ペンスの意見を受けいれて、エルサレムをイスラエルの「首都」と認定し、アメリカ大使館をテルアビブから移転することを宣言した(移転の時期は明示せず)。
 <ロシア・ゲート>の連続的暴露による支持率の低下という窮地にたたされているトランプは、ユダヤ系のアメリカ人およびアメリカ国民の三分の一をしめるといわれているキリスト教福音派(キリスト教右派)をみずからの支持勢力として固めることを狙って、エルサレム「首都」認定にふみきったのである〔キリスト教福音派は、「ユダヤ人を助けること」を教えの一部にしている〕。
 トランプ政権は、この「首都」認定を「エルサレムの現状を追認しただけのもの」などと正当化し居直っている。だが、そのようなものでは断じてない。
 まさにそれは、イスラエルとパレスチナの「二国家共存」を謳った「オスロ合意」(一九九三年)にもとづくかたちで――アメリカ権力者みずからが「仲裁者」づらをして音頭をとってきた――「パレスチナ和平」にむけた政治交渉の土俵そのものをぶち壊し、さらには「エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立」というパレスチナ人民の要求を完全に足蹴にするという重大な意味をもつ。
 このトランプ政権の宣言にたいして、パレスチナで、中洋イスラム圏で、東南アジアでムスリム人民が、怒りを爆発させて<反米・反シオニズム>の闘争に起ちあがっている。パレスチナ自治区・ガザのハマスは、「インティファーダに起ちあがれ」と呼びかけを発している。アメリカ帝国主義の意を体してイスラエルのパレスチナ占領支配を事実上容認してきた裏切り者・自治政府議長アッバスさえもが、「米国はもはや和平プロセスの支援者ではない」と表明し、自治政府主流派のファタハの軍事組織は反イスラエル闘争に起ちあがっている。
 これに恐怖したイスラエルのネタニヤフ政権は、パレスチナ解放の闘いを圧殺するために、インティファーダに起ちあがったムスリム人民に手当たりしだい銃弾を撃ちこみ、住宅にたいする爆撃をも強行しているのだ。
 他方では、トランプ政権は、反米のシーア派国家イランを「ならず者国家」と烙印し、このイランにたいする非難をくりかえしている。アメリカによる「ISせん滅」戦の強行によってもたらされたものは、シリア、レバノン、イラク、イエメンにひろがるシーア派回廊の出現であった。このシーア派勢力圏における盟主≠フ地位を確保し、地域大国≠ニなったイランにたいする危機感を増幅させているのが、トランプ政権なのである。
 そして、イランを「宿敵」とみなし「核合意を破棄すべき」と叫ぶ、イスラエルのシオニスト権力を、トランプ政権は全面的に支援してきた。シオニスト権力が、パレスチナ人民を殺戮していることも、レバノンからシリアに越境しているヒズボラを空爆していることも、イランにたいする軍事攻撃の機会を狙っていることもすべて容認しているのがトランプなのだ。シオニスト権力によるエルサレム全面占領を容認する、トランプの「首都」認定こそは、中洋イスラム圏に新たな戦乱の火を放つものなのだ。
 トランプのエルサレム「首都」認定弾劾! アメリカとイスラエルによる戦争放火を絶対に許すな! 全世界のムスリム人民に、今こそ宗派・民族の違いを超え、イスラミック・インター‐ナショナリズムに立脚して<反米・反シオニズム>の闘いに総決起すべきことを呼びかけようではないか!

以下、見出し

U トランプがもたらした現代世界の地殻変動

   習近平・中国への敗北
    ――アジア歴訪の意味


   
世界で孤立するアメリカ

   没落帝国主義のあがき
    
――「国家安全保障戦略」

   唯一の属国・日本への武器大量売り込み

V 破綻したトランポノミクス――軍需生産拡大による偽りの活況

   〈ロシア・ゲート〉暴露に揺さぶられる政権

   移民規制により深刻化する「製造業の空洞化」

   軍需生産の拡大に狂奔するトランプ軍事政権
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12.13 宜野湾市 米軍ヘリ窓落下に怒り爆発
 またもや許しがたい事故がひき起こされた。昨年十二月十三日午前十時すぎ、普天間基地から飛び立ったCH53ヘリが約八`cもの金属製の窓枠を落下させ、基地に隣接する普天間第二小学校の運動場を直撃したのだ。ただちに午後六時から「基地の県内移設に反対する県民会議」や普天間爆音訴訟団などの主催で緊急抗議集会が宜野湾市役所前で開催され、三〇〇名余の労働者・学生・市民が結集し怒りの声をあげた。
 わがたたかう学生たちは怒りに燃えて、集会の最先頭で奮闘した。
緊急抗議集会で怒りの声をあげる労・学・市民
(2017年12月13日、宜野湾市役所前)
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12.2 「新護岸建設・海上石材輸送阻止!」
辺野古現地に1000名が結集
 昨年十二月二日、名護市のキャンプシュワブ・ゲート前で、辺野古新基地に反対する県民大行動(主催・オール沖縄県民会議)がおこなわれた。琉球大と沖縄国際大のたたかう学生たちは、結集した労働者・市民とともに辺野古新基地の護岸工事を阻止するために奮闘した。
奮闘する琉大・沖国大生
(2017年12月2日、キャンプシュワブ・ゲート前)
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激闘 2017

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