第2508号(2018年3月5日)の内容

<1面>
3・11労学統一行動に起て
 憲法改悪阻止! 朝鮮核戦争阻止!
 安倍日本型ネオ・ファシスト政権打倒へ進撃せよ
<4〜5面>
「全労連」指導部の賃闘放棄を許さず18春闘の高揚を!
Topics 「競争力強化」を合唱したトヨタ労使交渉
<6〜7面>
電機18春闘を戦闘的に闘おう
裁量労働制の「データ捏造」弾劾!
<8面>
2・11労働者集会 第1基調報告
 政・資・労一体となった「生産性向上」の大合唱を突き破れ!
<2面>
鹿大で改憲・参戦阻止の集会 1・31
神戸・三宮駅頭で改憲阻止の声 2・3
<3面>
全学連140中央委に結集せよ
■タリバン掃討戦をエスカレートするトランプ政権
◆週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号


























  


3・11労学統一行動に起て

憲法改悪阻止! 朝鮮核戦争阻止!
安倍日本型ネオ・ファシスト政権打倒へ進撃せよ


 巨大与党・自民党の総裁である首相・安倍は、来る三月二十五日の党大会において、憲法第九条に自衛隊の存在を明記する安倍改憲案を党決定たらしめようとしている。「戦争放棄」「戦力不保持」をうたった現行憲法の第九条を破棄するこの改憲案をば、日本をアメリカとともに戦争する国へと飛躍させるという野望をたぎらせておしとおそうとしているのが安倍政権にほかならない。われわれは今こそ、労働者・学生の総力を結集し、憲法改悪を絶対に阻止しようではないか!
 朝鮮半島においては、先制攻撃の刃を突きつけながら北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を迫るトランプ政権と、これに反発しつつアメリカ本土を射程に収める核ICBMの開発に突き進む金正恩政権とが一触即発の危機にある。「核兵器の使用」をもふりかざすアメリカ帝国主義のトランプ政権が、朝鮮半島に戦争の火を放つことを絶対に許してはならない! トランプ政権との日米新軍事同盟にもとづいて、安倍政権が自衛隊を朝鮮半島に送りこむことを絶対に阻止せよ! 北朝鮮の金正恩政権による核ミサイル発射を許すな! アメリカ・南北朝鮮の、さらに全世界の人民と連帯し、朝鮮核戦争を断固阻止せよ!
 安倍がうそぶく「働き方改革」をめぐって、「裁量労働制の方が、一般の労働者よりも労働時間が短い」などという虚偽のデータを、安倍政権が厚生労働省に捏造させていたことがあらわとなった。にもかかわらず安倍政権は、「働き方改革」関連法案の国会提出を強行しようとしている。これを絶対に許すな! 労働者にさらなる長時間労働と労働強化を強いる安倍式働かせ方改革≠打ち砕け! <生産性向上のための春闘>への歪曲を許さず、「生産性の向上」の強制をはね返し、大幅一律賃上げの獲得をめざしてたたかおう!
 すべての労働者・学生諸君! 参戦と改憲に突き進む安倍ネオ・ファシスト政権を今こそ打倒せよ! 3・11労働者・学生統一行動に結集し、国会・首相官邸・アメリカ大使館に怒りの拳を叩きつけようではないか!

以下見出し

改憲・軍事強国化に突進する安倍政権

トランプ政権の先制攻撃準備――高まる朝鮮核戦争の危機

 激化する米―中・露の核戦力増強競争

反安保を放棄した日共指導部を弾劾し闘おう
 参戦と改憲に突き進む安倍政権を打倒せよ

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「全労連」指導部の賃金闘争放棄を許さず18春闘の高揚を!

 トランプ政権による「核戦略の中期指針『核体制の見直し(NPR)』」の発表(二月二日)に示されるように、ピョンチャン五輪をめぐって一時的に醸しだされた「南北融和」ムードの裏側で、朝鮮核戦争勃発の危機がいま高まりつつある。
 またアメリカ発の株暴落の波及によって、株価の下落と円高に見舞われた日本の独占ブルジョアどもは、これを絶好の口実として、今春闘における労働組合の賃上げ要求にはいっさい応じないという構えを露骨にうちだしている。
 さらに、今国会を「働き方改革国会」などとうそぶいてきた安倍ネオ・ファシズム政権は、裁量労働制をめぐるデータのデタラメさを次々に暴露されて安倍みずからが「撤回と謝罪」に追いこまれた。にもかかわらず安倍政権は、今なお労働法制改悪の強行突破をはかろうとしている。
 まさにこうした内外情勢の緊迫のなかで、日本の労働者階級はいま一八春闘をたたかっている。だが、日本共産党中央に盲従する「全労連」指導部は、いまいったい何をやっているのか! 賃金闘争をまともにたたかうこともなく、「朝鮮戦争阻止」の大衆運動を労組を主体に創造することもなく、ただただ「『九条改憲NO』三〇〇〇万人署名」活動に労組員を駆りたてているだけなのだ。
 わが革命的・戦闘的労働者は、労働運動を「生産性向上に奉仕する」それにまで変質させようとしている「連合」労働貴族を弾劾するとともに、こうした「全労連」指導部をのりこえ、<改憲阻止! 朝鮮核戦争阻止!>をも掲げて、一八春闘を断固として戦闘的にたたかいぬくのでなければならない。

(以下、見出し)

T 賃金闘争の消失
(1)「市民と野党の共闘」に従属した春闘方針
(2)「『九条改憲NO』三〇〇〇万人署名」に狂奔

U 春闘の議会主義的歪曲
(1)超右翼的な「安倍改憲反対」方針
(2)「日本経済再生のための賃上げ」要求
(3)「社会的な賃金闘争」の名による賃金闘争の放棄

V 「全労連」式春闘をのりこえたたかおう

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電機18春闘を戦闘的に闘おう

「働き方改革」という名の生産性向上運動への歪曲を許すな!

 朝鮮核戦争勃発の危機のもとで、ネオ・ファシスト安倍は、参戦と改憲につき進んでいる。軍事強国・日本≠ヨの飛躍という野望≠支える経済的基盤を盤石にするために政府・支配階級は、「成長戦略」の環として「働き方改革と生産性向上の一体的推進」を叫んでいるのである。これに、「働き方改革元年」だの「政労使春闘」だのとほざいて呼応しているのが「連合」会長・神津だ。今一八春闘は、政・資・労が一体で「生産性向上」のための「働き方改革」を全力で進めるものに歪曲されようとしている。
 電機連合指導部もまた、「労使自治による『働き方改革』を推進し生産性の向上の実現にとりくむ」という方針を掲げている。昨春闘において独占資本家どもとともに「働き方改革に関する電機労使共同宣言」を発した彼らは、働き方改革のトップランナー°C取りで、今春闘でも「働き方改革」のための「労使協議の推進」を号令しているのだ。今春闘を、生産性向上のために電機労働者をいかに働かせるかを協議する春討≠ニしてとりくもうとしているのだ。
 電機産業でたたかう革命的・戦闘的労働者は、日本労働運動の危機的現実を突破していく決意をみなぎらせている。今日版産業報国運動の急先鋒をかってでる電機労働貴族による闘争歪曲をのりこえ、<一律大幅賃上げ獲得、生産性向上のための「働き方改革」反対、労働諸法制の大改悪反対、朝鮮核戦争阻止、改憲反対、ファシズム反対>を掲げ、電機一八春闘を戦闘的に高揚させよう。

(以下、見出し)

T 「第四次産業革命の進展」に生き残りをかける独占資本家
 A 「新事業」への転換をはかる電機大手企業
 B 「働き方改革」の推進と賃金支払い形態の改悪
 C 電機労働運動をつくりかえる闘い

U 生産性向上のための「働き方改革」を提唱する労働貴族を許さず闘おう!

 A 実質賃金の引き下げを容認する超低額要求弾劾!
 B 「働き方改革」という名の生産性向上運動を許すな
 C 一八春闘を戦闘的に高揚させよう!
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裁量労働制の「データ捏造」弾劾!

労働法制大改悪を阻止せよ

 安倍政権が今国会で何がなんでも成立させようとしている「働き方改革関連法案」、その柱のひとつである「企画業務型裁量労働制」の適用対象拡大をめぐって、首相・安倍の国会答弁の虚偽性が満天下にあらわになり、ついに安倍は答弁の「撤回と謝罪」に追いこまれた(二月十四日)。
 安倍は、一月二十九日の衆議院予算委員会の答弁で、「裁量労働制が時短につながる場合もある」、「裁量労働制で働く人の労働時間の長さは、平均的なかたで比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」などと、あたかも裁量労働制の適用対象拡大が労働時間の短縮≠もたらすものででもあるかのように強弁した。だが、その「論拠」としてもちだした厚生労働省の「報告書」が、「調査」という名のデータ捏造にもとづくものであることが暴露されたのだ。
 安倍が依拠したのは、「裁量労働制で働く労働者のほうが、一般的な労働者よりも一日の労働時間が約二十分短い」などとする厚労省の「調査報告書」である。だが、この「調査」たるや、「一般の労働者」にたいしては「一月のうち最長の残業時間」を聴いたうえでそれに法定労働時間分の八時間を上乗せし、これを裁量労働制で働く労働者の「一日の労働時間」を調査した数値と比較するというデタラメきわまりない「調査」なのだ。
 しかも当初は、「答弁は撤回したがデータは撤回しない」(安倍)とか、「労政審にはこの不適切なデータは提出していないから法案には影響はない」(厚労相・加藤)とかと言い張っていたものの、こうした強弁の虚構性もまた、次々に暴かれている。
 厚労省が労政審に提出したデータそのものが、右と同じ方法のデタラメな「調査」にもとづくものであることが暴露された。また加藤は、この「調査」の「原票」(元データ)の公表を野党から求められて「原票はすでに処分して存在しない」と答弁したが、その舌の根も乾かぬうちに、厚労省官僚が「元データが厚労省の地下倉庫で見つかった」などと公表した。しかもこの元データでは、「裁量労働制で働く人」の一日の労働時間について、「四時間以下」が一二〇件、「一時間以下」が二十五件もあったり、一般的労働者の一日の残業時間より一週間や一ヵ月間の残業時間のほうが短かかったりと、荒唐無稽な数字が並んでいるという代物なのだ。それらが、「裁量労働制のほうが労働時間が短い」という真っ赤な嘘をおしとおすために厚労省が恣意的にでっちあげた「データ」であるということは、いまやすっかり暴かれてしまったのだ(厚労省じたいが、「一一七件」もの「異常値」が見つかったと公表した)。
 もともと厚労省のこの「データ」は、二〇一二年に政権に返り咲いた安倍が「働き方改革」をうちだした二〇一三年四〜六月に、厚労省が実施し、同年十月に公表したものだ。それ以後安倍政権は、このデッチあげ「調査結果」を使って「裁量労働制で働く労働者のほうが労働時間が短い」などというデマをふりまいてきたのだ。

安倍政権の開き直りと法案上程を許すな!

 許しがたいことに安倍政権は、みずからの大嘘とデータ捏造が完全に暴露されたこの期におよんでも、「データは不適切でも法案そのものに問題はない」とか、「多様な働き方を拡げるために裁量労働制の拡大は必要だ」とかと開き直って、あくまでも今国会での法案の可決・成立を強行しようとしている。そのために彼らは、法の施行時期を一年遅らせるという小手先細工を弄したり、法案提出を三月まで延ばすという時間稼ぎをしたりして、野党の追及をかわそうとしている。さらには「長時間残業の規制を潰すのか」と野党やジャーナリズムを恫喝して正面突破≠はかろうとしているのだ。こうした恫喝にひるんでいるのが、「連合」の神津指導部にほかならない。
 安倍政権がいま強行しようとしている「企画業務型裁量労働制」の適用対象の拡大は、労働時間規制の適用を除外した定額働かせ放題≠フ制度を、対法人営業の労働者や現場職制クラスの労働者にまで一挙におしひろげるものである。この制度のもとでは、経営者は、労働者をどれだけ長時間働かせても、あらかじめ決定した「みなし労働時間」分の残業代だけ払えばよい、とされている。それは、「高度プロフェッショナル制度」の新設とともに、労働者がかちとってきた八時間労働制を破壊する超弩級の反動攻撃にほかならない。「多様で柔軟な働き方を拡げる」と称して、資本家どもが、労働者を作業量ノルマを達成するまで定額≠ナ長時間こき使えるようにするために、この法制度改悪をやりとげようとしているのが、「世界で一番企業が活躍しやすい国をつくる」と宣言してきた安倍政権なのだ。
 すべての労働者は、調査データ捏造を開き直る安倍政権・厚労省を弾劾し、裁量労働制の拡大をはじめとする八時間労働制の破壊・労働法制の大改悪を阻止するために全力で奮闘しよう!
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2・11労働者怒りの総決起集会 第一基調報告

政・資・労一体となった「生産性向上」の大合唱を突き破れ!

 結集されたたたかう労働者のみなさん!
春闘の高揚かちとれ! 闘志こめシュプレヒコール
(2・11、東京・銀座ブロッサム)
 首相・安倍は一月二十二日の国会冒頭に叫んだ。「働き方改革を断行」する。「戦後の労働基準法制定以来、七十年ぶりの大改革」だ、と。この反動政権は、労働諸法制の大改悪案を今国会で成立させようとしている。だが、安倍の「働き方改革」とは、労働生産性を飛躍的に向上させるために、資本家がわれわれ労働者を意のままに、とことんこき使える制度に変えることにほかなりません。そのために、「労働者保護」を一応は建前とし、八時間労働制を規定した現行労働基準法を根本から否定し、葬りさろうとしているのだ。労働時間規制をなくし、労働者を「働かせ放題」にできる資本家のための労働法制≠ノしてしまえ、と。こんなことが許せるか! まさしく、本二〇一八春闘は、われわれ労働者階級の未来を決する闘いと言わなければなりません。
 経団連会長・榊原ら独占資本家どもは、安倍の「賃上げ要請」に「三%の賃上げは社会的要請だ」と応えるポーズをとりながら、今こそ「働き方改革と生産性の向上の一体的とりくみを」と居丈高に叫びたてている。
 「連合」労働貴族は、このような独占資本家どもの意向に合わせて、生産性向上によりいっそう努める決意≠積極的にアピールした。そして労働者の「モチベーションの維持」のためと称して、かたちばかりの「賃上げ」をお願いしたのだ。しかも、安倍の「働き方改革」を「これまで連合が社会に発信してきた『働き方』の見直しにようやく政府が追いついてきた」と賛美し、みずからが協力・加担してきたことを正当化して、労働法制改悪案すべてをうけいれようとしているのだ。この裏切り者を許すな!
 このように生産性向上のための働き方改革≠政・資・労三者が大合唱する、というかつてない危機的事態にわれわれは直面している。
 「連合」指導部は、「生産性革命」を号令する政府・独占資本家に呼応して「社会全体の生産性向上」を叫び、その実現のためにスクラムを組んで協議をしていこう、としているのだ。だが、「生産性向上」とは、資本家が労働者をこき使い徹底的に搾り取ることにほかならないではないか。絶対に許すな!
 われわれは、「連合」労働貴族による<生産性向上のための春闘>への歪曲を弾劾し、大幅一律賃上げ獲得! 労働諸法制の大改悪反対! の闘いをあらゆる職場から断固として大きくつくりだしていこうではないか!

(以下、見出し)

A より一層の格差と貧困を強制する安倍政権
 「働き方改革」の名による労働諸法制大改悪

B 賃金抑制と働かせ方改革≠ノ狂奔する独占資本家
 賃金闘争を放棄し「働き方改革」に呼応する既成指導部

C 一八春闘の戦闘的高揚を!
 労働法制改悪反対!
 消費税増税反対・大衆収奪の強化を許すな!

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全学連第140回中央委に結集せよ

憲法改悪阻止・朝鮮核戦争阻止の闘争態勢を築け

 全学連は、来たる三月十二・十三日の両日、首都・東京において全学連第一四〇回中央委員会を開催する。全学連のすべての学生は今春期、安倍ネオ・ファシスト政権の振りおろす憲法第九条改悪の総攻撃を打ち砕くために、そして朝鮮核戦争を阻止するために全力で奮闘するのでなければならない。<一八春闘勝利・労働法制大改悪阻止>をたたかう労働者と連帯して、安倍政権を労学の闘いで包囲せよ! その指針を練りあげ闘争態勢をうち固めるために、すべてのたたかう学生は中央委員会に結集せよ!


全学連第一四〇回中央委員会
 3月12日(月)〜13日(火) 於 東京
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鹿大で改憲・参戦阻止の集会 1・31
 一月三十一日、鹿児島大学のたたかう学生たちは、キャンパス内において「憲法9条改悪と朝鮮核戦争を許さない1・31昼休み集会」を開催した。
鹿大キャンパスに安倍政権への怒りの声が轟く
(1月31日)

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神戸・三宮駅頭で改憲阻止の声 2・3
 二月三日、神戸大学と奈良女子大学のたたかう学生は、兵庫県神戸市の繁華街である三宮駅頭において、「憲法改悪阻止! 朝鮮核戦争阻止!」を訴える街頭情宣に起ちあがった。
安倍政権に危機感をもつ市民と討論の輪
(2月3日、神戸市・三宮)
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