第2525号(2018年7月2日)の内容

<1面>
首都中枢に反戦反安保の火柱
 6・17
 憲法改悪阻止! 朝鮮戦争阻止!
 労働法制大改悪阻止!
 全学連・反戦が戦闘的デモ
<2〜3面>
改憲阻止! 日米核安保粉砕!
 全国で6・17闘争に決起
 大阪那覇札幌
<4面>
朝鮮戦争――南北分断固定化の歴史的淵源(下)
<5面>
水陸機動団が初の敵前上陸演習
◆「守護者」も「死に神」と同じ
<6面>
郵便局窓口営業部門における労働を考える(下)
Topics 〈解雇の自由化〉を許すな!
<7面>
安倍政権による「カジノ実施法」制定を許すな!
日共版「働かせ方改革大綱」ナンセンス!
<8面>
無権利・低賃金の外国人労働者拡大策 「骨太の方針」
外国人実習生に原発施設内労働!

 「解放」最新号   































  


首都中枢に反戦反安保の火柱

6・17 憲法改悪阻止! 朝鮮戦争阻止!
労働法制大改悪阻止!

全学連・反戦が戦闘的デモ

横断幕、全学連旗や革マル旗、色とりどりの幟を林立させてデモする全学連と反戦青年委
 (6月17日、東京・溜池付近)
 首相官邸に向けて怒りのシュプレヒコール
 (6月17日、赤坂付近)

 六月十七日、全学連と反戦青年委員会は、「憲法改悪阻止」「朝鮮戦争阻止」「労働法制の大改悪阻止」「安倍政権打倒」を掲げ、国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいする断固たるデモンストレーションに決起した。北海道・東海・関西・沖縄でこの日、労学統一行動に起ちあがった仲間たちとかたく連帯し、労学の白ヘル部隊は首都中枢を席巻したのだ。

Top

  


朝鮮戦争――<南北分断>固定化の歴史的淵源
積み重ねられたスターリン主義の犯罪

<下>

3 帝国主義とスターリン主義により分割された朝鮮半島

 「東西冷戦」下の<分断>の深まり

 朝鮮労働者階級の闘いを裏切ったスターリン
 米・ソによる朝鮮半島の分割=占領支配を出発点とし朝鮮戦争をつうじて固定化されるにいたった<南北分断>という事態は、なによりもスターリンとクレムリン官僚どもが、そしてスターリンに盲従した金日成、参戦した中共・毛沢東指導部らスターリン主義者が、朝鮮プロレタリアートの自己解放をめざす闘いを民族主義的に歪曲し、プロレタリア階級を決定的に裏切ったことに根本的に決定されているのである。われわれはこのことを怒りをこめてつきだすのでなければならない。
 まず、かの「ヤルタの密約」にもとづいて、スターリンのソ連邦がソ連国家の軍事力を背景にしてアメリカ帝国主義とのあいだで敗戦国・日本の旧支配領域を分け取りするという「戦後処理」のやり方そのものが、朝鮮プロレタリアート・人民の分断であり、「南」の労働者・人民を米軍政の支配下にさしだす犯罪行為にほかならない。
 米・ソの妥協にもとづいて朝鮮人民に強要された「信託統治」なるものにたいして、みずからの手で独立をかちとらんと希求する「南」の朝鮮人民が「信託統治反対・即時独立」の闘争(「反託」運動)に決起したとき、この闘争を破壊したのもクレムリン官僚であった。当初は「信託統治絶対反対」の集会を予定(四六年一月三日、ソウル)していた南朝鮮の「朝鮮共産党(再建派)」の指導者・朴憲永にたいして、クレムリン官僚は「信託統治支持」への方針転換をおしつけた。かくして一・三集会は一夜にして「信託統治決定感謝」(「賛託」)の集会へと塗り替えられた。スターリンは、「モスクワ協定」に示されたような米英帝国主義との瞞着的なとりひきを最優先し、そのために朝鮮人民の闘いを犠牲にしたのである。
 こうしたクレムリン官僚の裏切り的指導は、南朝鮮人民の闘いを大混乱におとしいれた。まさにこのゆえに、米軍政当局が李承晩をおしたてて南朝鮮の「単独独立」を強行しようとしたそのとき、朝鮮半島の労働者階級はその階級的力を結集しえず、米軍政の凶暴な弾圧のまえに「統一独立」をめざす闘いは一敗地にまみれたのである。
 このように三十八度線以南に「大韓民国」という名のアメリカ傀儡国家の成立を許したスターリンが、金日成を後押ししてこの韓国にたいする「南進」という名の戦争へとふりむけたことは、まさに犯罪いがいのなにものでもない。ソ連製兵器に支えられたこの「南進」とその破綻の帰結は、「南の解放」(金日成)とはまったく逆に、李承晩「反共」政権の強化と「反共」イデオロギーの「南」民衆への浸透を招いたほどなのである。……
 クレムリン官僚によるこうした一連の裏切りは、彼らが朝鮮半島に「民主基地」という名のソ連の支配圏・前哨基地を確保することを第一義とし、「社会主義国家」ソ連邦という名のスターリニスト官僚専制国家の「防衛」という官僚的=国家的利害に朝鮮プロレタリア階級の自己解放をめざす闘いを完全に従属させたことを意味する。その根拠はもちろん、マルクス・レーニンの世界革命論と社会主義社会論に敵対する「一国社会主義」論という名の虚偽のイデオロギーにほかならない。

 「民族解放闘争の武力的推進」路線の反プロレタリア性

 <南北分断>という悲劇は、このようなクレムリン官僚の大犯罪に根本的に決定されているが、このクレムリン官僚に盲従した金日成および「朝鮮共産党」(四六年十一月に南朝鮮労働党を結成)の朴憲永らのスターリン主義者どもの革命路線の誤りに規定されてもいる。「南」における「信託統治反対・即時独立」を掲げた人民の闘いが敗北・壊滅に追いこまれたのは、朝鮮における「民族解放民主主義革命の武力的推進」という金日成・朴憲永の路線にもとづいて、彼我の力関係を無視した遊撃戦を展開し破綻したことによるのだからである。
 米軍政・李承晩政権の大弾圧のもとで、これにたいして北朝鮮の「支援」(主導)によって「遊撃戦区」を築きゲリラ戦を展開するという形をとったこの「民族解放闘争」方式(金日成じしんの「抗日ゲリラ戦」の方式をあてはめたそれ)は、労働者階級の階級的組織化の推進を完全に彼岸化し、労働者・人民を遊撃部隊(「人民遊撃隊」)として編制する軍事力形成を第一義とするものでしかない。「祖国統一」(民族解放)を謳う「民主主義民族戦線」(四九年六月には北朝鮮のそれと合同して「祖国統一民主主義戦線」)を統一独立℃u向の民族ブルジョアジーを抱きこんで形成することが追求されたが、これは統一戦線におけるプロレタリアートのヘゲモニーの貫徹を没却し、民族主義的におし歪めたものにすぎない。
 南朝鮮における遊撃戦戦術の誤りを何らかえりみることなく金日成・朴憲永は、「民族解放民主主義革命の武力的推進」路線にもとづいて、スターリンと毛沢東の同意のもとに「南進」=戦争に踏みきった。毛沢東式の「民族解放戦争」路線と同一性をもつこの路線は、労働者階級の階級的組織化とは無縁な、いやそれを破壊する反プロレタリア的代物いがいのなにものでもない。それは、北朝鮮軍が「南進」の過程で多くの南朝鮮人民を「アメリカ帝国主義と売国反動勢力のスパイ」などと断じて「人民裁判」にかけて処刑したり、あらかじめ敵分子とみなして無差別的に虐殺して回ったことに、端的に露呈しているのだ。
 以上のような革命路線上の誤謬と反プロレタリア性は、スターリニストの後進国・植民地における「民族解放民主主義革命の段階をつうじての社会主義革命」という二段階戦略にもとづくのであり、「一国社会主義」論(プロレタリア世界革命の展望と切断された一国革命主義・民族主義と「一国社会主義建設」)の誤謬・反プロレタリア性に根本的に決定されているのである。
 「統一独立」を希求したたかった朝鮮プロレタリアートの痛苦な敗北と、その結果として強制された<分断>という悲劇は、帝国主義と世界を二分した「二十世紀の妖怪」スターリン主義の犯罪性を浮き彫りにしているのである。

4 朝鮮戦争下の日本の法的独立・再軍備

 列島の出撃基地化と日本の参戦

 アメリカの対日占領政策の転換

 朝鮮戦争「特需」による日本資本主義の帝国主義的再建

Top
 

   


全貌を現した日本版海兵隊

水陸機動団が発足後初の敵前上陸演習

(以下、見出し)

北朝鮮・中国を威嚇する米日・米韓共同演習

構築された日本独自の強襲揚陸作戦部隊

オスプレイの導入阻止! 日米共同作戦体制の強化反対!

Top

    


安倍政権による「カジノ実施法」制定を許すな!

以下見出し
「観光立国」の名のもとに労働者・人民を食いものに
「維新」橋下=松井への利益誘導
トランプと米カジノ資本への迎合

Top
 

  


日共版「働かせ方改革大綱」ナンセンス! 架空座談会

以下見出し
残業時間の「積極的提言」は誰のため?
「法的拘束力」が資本家を規制し労働者を守る?
独占資本家でも受け入れられる「規制」の代案なんて…
「同一労働同一賃金」はみんなのスローガン?

Top
 

   


無権利・低賃金の外国人労働者拡大策
「骨太の方針」


以下、見出し

「新たな在留資格」の創設を目論む安倍政権

劣悪な処遇に抗議すれば解雇=帰国の脅し

Top

  


外国人実習生に東電福島第一原発の事故処理を強制

以下、見出し

放射線被曝の教育もせず手当はピンハネ

Top



  
全国で改憲阻止・日米核安保粉砕の炎 6・17
<大阪> 「安倍ネオ・ファシスト政権打倒!」
       労学のデモ隊が市街を席巻
「日米核安保粉砕!」在大阪米総領事館に怒りの拳
大阪の市街地を進む労学のデモ隊
(6月17日
Top
  
那覇> 「辺野古本格埋め立て阻止!」
        沖縄に<反安保>のうねり
「辺野古本格埋め立て阻止!」国際通りをデモ行進する労学
(6・17、那覇)
反安保の意気高く決起集会
(6・17、那覇)
Top
  
<札幌> 自民党道連に怒りの拳
        北海道の労学が戦闘的デモ
「改憲阻止!」かけ声をかけ札幌市街をデモ行進する道共闘・反戦
(6月17日)
安倍政権打倒の決意固めた決起集会
(6・17、札幌)
Top