第2540号(2018年10月15日)の内容

<1〜3面>
労働者・学生統一行動に起て
 改憲阻止! 辺野古新基地建設阻止!
 <米―中露核戦力増強競争反対>の反戦闘争を!
 中央学生組織委員会
<4面>
米・露介入による中東の戦火拡大・戦乱勃発の危機
<5面>
私鉄総連第85回定期大会
 参院選への集票活動に闘いを解消する指導部を弾劾せよ!
<6面>
Topics 医師の「生産性向上」を呼号し労働強化を強制する安倍政権
安倍改造内閣 「教育勅語」の教材活用企む
外国人労働者の受け入れ拡大
<7面>
演出された関西空港「スピード復旧」
原発推進に全道ブラックアウトを活用
<8面>
「オスプレイ配備阻止!」
 全学連 横田基地抗議闘争 10・1
鹿大生 〈反安保〉掲げ奮闘 9・19 鹿児島
◎『新潮45』休刊
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号































  


労働者・学生統一行動に起て

改憲阻止! 辺野古新基地建設阻止!

<米―中露核戦力増強競争反対>の反戦闘争を!

 中央学生組織委員会

「米軍横田基地へのオスプレイ配備阻止!」全学連が決起(10月1日、福生市)
「イージス・アショア配備反対!」現地集会で関西の学生が奮闘
(9月30日、山口県阿武町)

 全学連のたたかう学生諸君! たたかう労働者のみなさん!
 首相・安倍は、「自民党がリーダーシップをとって、次の国会での憲法改正案提出をめざす」と叫びたて、自衛隊の明記、緊急事態条項の創設などの四項目からなる党の「条文イメージ」を、十月二十四日に召集予定の臨時国会の憲法審査会に自民党単独で提示することを宣言した。安倍政権は、アメリカとともに戦争をやる軍事強国へと日本を飛躍させるという階級的野望を実現するために、「戦争放棄・戦力不保持」を謳う現行日本国憲法の第九条を破棄する策動にうってでたのだ。
 来夏の参院選前に国会発議し・改憲国民投票にもちこむために安倍政権が突進を開始した今、わが同盟・中央学生組織委員会は重大な決意を込めて訴える。
 すべての全学連の学生は、たたかう労働者階級とともに、安倍政権の改憲総攻撃を木っ端微塵に粉砕するために、日本全土を揺るがす闘争に全国の大学キャンパスからただちに総決起せよ! 今こそ、「反安保」を放棄した日共系の「安倍9条改憲阻止」運動をのりこえたたかおう!
 安倍政権は、沖縄県知事選挙において示された労働者・人民の基地建設反対の怒りを踏みにじり、「辺野古移設の方針に変わりはない」(官房長官・菅)などと言い放ちながら、ただちに土砂投入―本格工事を強行することを企んでいる。これを断じて許してはならない! 辺野古新基地建設を絶対に阻止せよ! 反戦・反安保・反安倍政権の闘いを全国から巻き起こせ!
 九月三十日、南シナ海において、中国海軍の軍艦が米海軍の軍艦に四〇メートルの至近距離にまで急接近した。米中両軍が直接的に軍事衝突する危機が切迫している。われわれは、米・中による対抗的な軍事演習の応酬に反対するとともに、南シナ海への日本国軍の派兵に反対する反戦闘争の爆発をかちとろう!「米―中・露の核戦力増強競争反対」の革命的反戦闘争を断固として創造しようではないか!
 十月二十一日に関西・九州において、そして二十八日に東京・北海道・東海・沖縄においておこなわれる労働者・学生統一行動に、全国のすべてのたたかう労働者・学生は総決起せよ!

以下、見出し

T 改憲・安保強化に突き進む安倍政権

U 米―中・露激突下の現代世界

 A 東アジアにおける米中角逐の激化

 B 世界の覇権をかけた米―中・露のつばぜりあい

  国際的孤立を深めるトランプのアメリカ

  同盟的結託を強める中・露

V 危機を深める既成反対運動とわが革命的左翼の闘い

W 「反安保」を放棄した日共系反対運動をのりこえ闘おう!

 A 憲法改悪絶対阻止!

 B 辺野古新基地建設阻止! 土砂投入を阻止せよ!

 C 米―中・露激突下の戦争的危機を突き破る反戦闘争を!

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米・露介入による中東の戦火拡大・戦乱勃発の危機

 九月二十五日、国連総会で演説したアメリカ帝国主義権力者トランプは「イランの指導者たちは、混乱、死、破壊の種をまいている」とイラン大統領ロウハニを面罵し、イラン産原油の輸入禁止を他国にも強制する措置を開始することを宣言した。「イスラエルの防衛」を中東政策の要にしているこの政権は、核開発をつづけているイランをイスラエルの不倶戴天の敵とみなして、イスラエルのネタニヤフ政権を従え、かつスンナ派大国サウジアラビアのサルマン=ムハンマド政権を抱きこんで、対イランの軍事包囲網の構築を急ピッチでおしすすめているのだ。トランプ政権がこの石油全面禁輸措置を彼らが予告している通り十一月五日から強行するならば、中東における戦争の危機は新たな段階へと高められるのである。
 他方、シリア内戦に軍事介入し、アサド政権打倒のために起ちあがった何十万人ものスンナ派反政府勢力を血の海に沈めてきたロシアのプーチン政権。この政権はいま、かつてのアメリカ帝国主義に代わり中東の秩序形成の政治的主導権を確立するために、アサドのシリアを橋頭堡として防衛=確立し、かつイラン・ロウハニ政権とトルコ・エルドアン政権を政治的に抱きこんでいく追求に血道をあげている。
 中東を舞台に米・露両権力者の角逐が激化し、新たな戦火拡大・戦乱勃発の危機が日に日に高まっているこのとき、安倍ネオ・ファシスト政権は、トランプ政権の要請に応じてエジプトのシナイ半島に展開する「多国籍軍・監視団」(MFO)に自衛隊=日本国軍を派遣しようとしている。日本帝国主義をアメリカ帝国主義とともに戦争を遂行する国家として跳躍させるために、安倍政権は自衛隊を米軍中心の多国籍軍に組みこもうとしているのだ。われわれは、日本の地において改憲阻止の闘いと一体的に日本国軍の中東派兵阻止の闘いを職場・学園から創造するとともに、中東における戦争的危機を突破する反戦闘争を国際的に波及させていかなければならない。

以下見出し

A トランプのイラン制裁強行とロウハニの対米反攻

B 「ユダヤ人国家」イスラエル防衛に狂奔する米政府

C イラン・トルコを抱きこみ中東の政治的主導権奪取に血眼のプーチン政権
 アラブ諸国の対米不信に乗じた策動
 シナイ半島多国籍軍への自衛隊派遣を阻止せよ

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10・1  「米軍CV22オスプレイ配備阻止!」
全学連が横田基地に抗議
  固く門を閉ざした横田基地に向けて怒りの拳
(10・1、福生市)
航空自衛隊横田基地の幹部に抗議を突きつける全学連の学生
(10・1)

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    「安倍政権打倒!」の声轟く
9・19鹿児島  鹿大生が〈反安保〉を掲げて奮闘
結集した労働者・市民に戦闘的檄をとばす闘う鹿大生
(9月19日、鹿児島中央駅前)
労働者・市民が「安倍やめろ」のコール
(9月19日、鹿児島中央駅前)
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