第2553号(2019年1月28日)の内容

<1面>
2・17春闘総決起集会に結集せよ
 一律大幅賃上げをかちとろう!
 安倍政権の憲法改悪を阻止せよ
<4〜5面>
中国への全面攻勢強めるトランプのアメリカ
<2面>
全国で辺野古土砂投入弾劾!
改憲阻止! 安倍政権打倒の炎
 自民党道連に抗議(18年12・6、札幌)
 わが同盟が情宣(12・6、名古屋)
             (12・14、金沢)
 金大生が熱き訴え(12・12、金沢)
 九州防衛局を弾劾(12・12、福岡)
<3面>
辺野古新基地建設阻止・改憲阻止の一大闘争を!
 沖縄県委員会
<8面>
「産業全体での生産性向上」を呼号し産業報国運動に邁進
 JCメタル大会方針の反労働者性
<7面>
Topics AI社会≠ノ期待し現代の合理化≠賛美する日共
化学工場で膀胱がんが多発
 発がん物質を野放しにした厚労省
<6面>
黒田さんの「主体と客体の弁証法」を学ぶ
 「史的唯物論入門」学習会の感想
週間日誌は7面に掲載
 「解放」最新号



































  


2・17春闘総決起集会に結集せよ

一律大幅賃上げをかちとろう! 安倍政権の憲法改悪を阻止せよ

 すべての労働者諸君! うちつづく低賃金・長時間労働の強制と耐えがたい生活苦を突破するために、今二〇一九春闘を渾身の力を込めてたたかいぬこう。
 「連合」指導部は「上げ幅追求から働きの価値に見合った水準追求への転換」(春闘「基本構想」素案)と称して、今一九春闘を最後に今後は賃上げ要求の額も率もしめさないという方針をうちだした。すでに形骸化させてきた「春闘」という、労働組合が統一要求を掲げていっせいに賃金引き上げ闘争にとりくむことそれじたいを、いまや最期的に投げ捨てる反労働者的な犯罪に「連合」指導部は手を染めたのだ!
 自動車総連指導部は年明けの中央委員会において、統一的な賃上げ要求額を今春闘ではいっさい掲げることなく、要求額は各企業グループ労連に委ねるという方針を正式に決定した(一月十日)。この自動車総連などJCメタル労働貴族どもの主導のもとに、「連合」指導部は、賃上げ要求の目安を提示することすら放棄しようとしているのだ。
 すべてのたたかう労働者諸君! われわれは独占資本家どもの番頭たる「連合」労働貴族によるこの春闘破壊の策動を断じて許さず、今一九春闘の戦闘的高揚のために敢然と起ちあがろうではないか。春闘などやっているときではない、「企業競争力強化のための労使協議」をこそやれ≠ニ経団連会長・中西はわめいている。この独占資本家に呼応して賃金抑制に手を貸す「連合」労働貴族を怒りを込めて弾劾せよ。今一九春闘を一律大幅賃上げを獲得するために総力を挙げてたたかおう! 憲法改悪を断固として阻止しよう!
 すべての労働者は2・17労働者怒りの総決起集会に総結集しよう!

(以下、見出し)

「連合」指導部による春闘破壊を許すな!

AI導入による大合理化攻撃を打ち砕け

公務労働者の賃金切り下げ反対! 労働法制改悪・消費税増税に反対しよう

改憲総攻撃を粉砕せよ!
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習近平中国への全面攻勢を強めるトランプのアメリカ

 二〇一九年の冒頭、アメリカのトランプ政権は、中国およびロシアが開発している「極超音速」核ミサイルを迎撃するシステムを宇宙空間に配備するとした新たなミサイル防衛戦略(「ミサイル防衛見直し」)を発表した(一月十七日)。これと同じタイミングで開催された日米防衛相会合において、国防長官代行シャナハンは防衛相・岩屋とのあいだで宇宙・サイバー空間における日米軍事協力のいっそうの強化を謳いあげた(十七日)。
 通商分野においても、トランプ政権は、三月一日までを交渉期限にした協議で合意にいたらなければ制裁関税を課すことを習近平政権にたいして突きつけながら「中国製造2025」を停止することを迫っている。さらには、中国通信大手のファーウェイを「排除」することを、「ファイブアイズ」という名のアングロサクソン同盟諸国(イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの四ヵ国)および日本の政府にたいして強要する策にでてもいる。
 こうしたトランプ政権による中国にたいする軍事・経済・政治のあらゆる部面における強硬策の展開は、世界の覇者の座をアメリカから奪取することをめざして軍事的にも経済的にも急速にキャッチ・アップしつつある「市場社会主義国」中国にたいするアメリカ帝国主義権力者の焦燥をはっきりと示すものにほかならない。
 「パリ協定からの離脱」をはじめとして自国の国益に反するとみなした国際条約や国際機関から離脱をくりかえし「アメリカ・ファースト」という国家エゴイズムを他国に手当たりしだいに貫徹してきたことによって国際的に孤立するトランプのアメリカ。これにつけ入り、習近平の中国は「一帯一路」の旗のもとにアメリカを包囲するかたちでアジア、欧州、アフリカ、中東、中南米の諸国との経済的・政治的連携を構築しつつある。こうした「強国化」の道を驀進する中国の猛追に追いつめられているからこそ、トランプのアメリカは中国にたいする防衛的な反撃≠ノうってでているのである。まさにそれは、没落する軍国主義帝国アメリカのあがき以外のなにものでもない。
 トランプ政権からは、「シリアからの米軍撤退」に強く反対した将軍マティス(前国防長官)もついに去り、トランプを支えていた重鎮たちのすべてがいなくなった。国内においても、トランプ政権はメキシコ国境に建設する「壁」建設のための予算案をめぐって、下院で多数を占める野党民主党の「反対」によって、政府予算案が成立せず政府諸機関の長期閉鎖に追いこまれ、大統領の一般教書演説も延期せざるをえない苦境に追いこまれつつある。
 このような内憂外患に直面しているトランプ政権は、大統領トランプがペンス、ポンペオ、ボルトン、ナバロなどの政権内の対中タカ派の面々にのっかるかたちをとりながら、共和党にかぎらず民主党も積極的に支持する習近平の中国にたいする対抗策の貫徹によりいっそう拍車をかけるにちがいない。
 このトランプのアメリカと、これに真っ向から対抗する習近平の中国およびプーチンのロシアとの世界の覇権をかけた政治的・軍事的・経済的の角逐のいっそうの激化は、世界的な大戦勃発の危機をいやがうえにも高めているのだ。

(以下、見出し)

1 中国との全面的対決にうってでるアメリカ
 A 「新ミサイル防衛」の提唱と核軍拡への突進
 B 中国の「技術強国」化を阻止するための強硬策の展開
 C 「台湾支援」の宣言と日米新軍事同盟の強化


2 〈中国主敵〉のアメリカ帝国主義の新たな戦略
 A 「中国の強国化阻止」のがなりたて
 B 軍国主義帝国の焦燥
 C 「自由で開かれたインド太平洋」戦略の提唱
 米―中激突下の戦争勃発の危機を突破する反戦の闘いを巻き起こせ!
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辺野古新基地建設阻止・改憲阻止の一大闘争を!

沖縄県委員会

 安倍政権が辺野古の海への土砂投入を開始したことにたいする怒りに燃えて、沖縄の労働者・学生・人民は年明け早々から辺野古新基地建設・埋め立て工事を阻止するために連日たたかいぬいている。
 たたかう労働者・人民は、連日の辺野古ゲート前での座り込み闘争と同時に、一月九日の安和(あわ)(名護市西海岸)での闘いにひきつづいて、十六日にも安和桟橋からの土砂搬出を阻止するための実力阻止闘争に断固として決起した。早朝から結集した百数十人の労働者・人民は、辺野古新基地建設を絶対に許さない闘志に燃えて、土砂を積みこんだダンプカーの桟橋への入構を阻止するために、安和桟橋の施設入り口を封鎖するかたちで絶え間なくデモ行進を敢行したのだ。同時に海上では、ポセイドン号を先頭にゴムボート二隻、カヌー十五艇の部隊が桟橋に停泊した土砂運搬船を取り囲み、その出航を阻止するために全力で奮闘した。この日、陸と海での労働者・人民の果敢な闘いによって土砂運搬船三隻のうち二隻の辺野古への出航を断固として阻止したのだ。
 いまや「反戦」の闘志に燃えた沖縄の労働者・人民の果敢な闘いが全国・全世界の人々に大きな共感をよびおこし、トランプのお膝元アメリカでも辺野古連帯行動をまきおこしている。
 わが革命的・戦闘的な労働者・学生は、既成指導部による「反安保」の放棄と選挙カンパニアへの闘いの歪曲をのりこえ<反安保>の旗高く辺野古闘争を牽引し、<辺野古新基地建設阻止・憲法改悪阻止・反安倍政権>の闘いを全国で高揚させるために全力で奮闘するのでなければならない。

(以下、見出し)

辺野古新基地建設・埋め立てに狂奔する安倍政権

対中国の核軍事力の大増強にのりだすトランプ政権

改憲に突進する安倍政権

全国で〈辺野古新基地建設阻止・改憲阻止・反安倍政権〉の巨大な闘いを!

労働者・人民の団結した力で安倍政権を打倒しよう!
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「産業全体での生産性向上」を呼号し産業報国運動に邁進

JCメタル大会方針の反労働者性

 「連合」中央指導部は「現存する課題と変化への対応力に磨きをかけていくため」と称して「賃金決定メカニズムとしての『春闘』の形を再構築していく」とうちだした(二〇一八年十月十八日)。「具体的には、生産性三原則に基づく労使の様々な取り組みを未だ届いていない組織内外に広く波及させていく構造を補強するとともに、一人ひとりの働きの価値が重視され、その価値に見合った処遇が担保される社会の実現をめざしていく」というのだ。そして、二〇一九春闘をその足がかりを築いていくものと位置づけて「まずは、足下の最大の課題である中小組合や非正規労働者の賃金を『働きの価値に見合った水準』へと引き上げていくため、賃金の『上げ幅』のみならず『賃金水準』を追求する闘争を強化する」とおしだしている。「大手追従・大手準拠などの構造の転換」の名のもとに、大手単産の賃上げ要求の率・額の提示を放棄し、名ばかりとはいえとりくんできた大手単産中心の賃上げ闘争を最後的に放棄し、「底上げ」を表向きの理由にして中小企業労組だけに「賃上げ水準」要求の額だけを提示させるものへと転換を図るという形で「春闘」の最後的な破壊へとつき進もうとしているのだ。
 この「連合」指導部による春闘の破壊を先導したものこそ、JCメタルの労働貴族どもにほかならない。
 JCメタル(金属労協)は昨一八年九月四日、第五十七回定期大会を開催し、向こう二年間の運動方針を決定した。「近代国家形成の試みであった明治維新から一五〇年を迎え」、「連合」結成三十年という「大きな節目を迎える」(議長・倉)などと、あたかも一大歴史的転換点であるかのようにおしだしつつ大会はもたれた。
 この大会においてJCメタル労働貴族は、金属産業は「日本の基幹産業として生き残っていけるのか」の「正念場」にたたされており、それを突破するために「生産性向上」に励むことを表明している。国内では人手不足が顕著になり、この事態に対応するためには「日本全体で人材を有効に活用して」「産業全体での生産性向上」をはかっていく必要があり、その一翼を担うことをJCメタルの任務とする、というのだ。とりわけ「第四次産業革命」として進められている「ロボットの導入による自動化」は人手不足への「有望な対応手段」であって、「第四次産業革命」を「生産性の向上や働き方の改革につなげる」「好機」としてとらえ「積極的に推進する立場」にたつ、と宣言しているのだ。
 国際的には「グローバル経済化が進展する中で」「『市場経済至上主義』『市場原理主義』の行き過ぎた弊害が出てきて」いる、とはいう。しかし「健全な市場経済体制とグローバル経済化」「市場における競争」が「技術・流通革新を通して、暮らしの利便性を高めている」のだから否定すべきではなく、むしろ「行き過ぎた負の部分を排除し」「国際的に健全な市場経済体制を築いていく」ために努めると主張しているのだ。
 まさにJCメタルの労働貴族どもは、「第四次産業革命」の積極的推進とか「健全な市場経済体制」構築の名のもとに、金属産業の諸独占資本がしかけている生産性向上のための諸攻撃、合理化・リストラの諸施策を、独占資本家どもと一体化して積極的に担い「労働組合と経営と政府の対話の仕組み」をつくることを宣言しているのである。

(以下、見出し)

〔1〕春闘の最後的破壊の先導

 トヨタ「回答非公表」の黙認

〔2〕「金属産業の生き残り」に奉仕する「生産性向上運動」

 「第四次産業革命」の礼賛

 「人間尊重」の麗句による虚飾
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黒田さんの「主体と客体の弁証法」を学ぶ

「史的唯物論入門」学習会の感想

 二〇一八年夏、『革マル派 五十年の軌跡』第四巻所収の「史的唯物論入門」をテキストに学習会をおこなった。この学習会の私の感想を、「主体と客体の弁証法」について教わったことを中心に、まとめようと思う。
 「主体と客体の弁証法」について、講師は、これがわれわれの背骨をなしていると話してくれた。革共同第三次分裂の時に黒田さんがおこなった学習会や講演の数々において、黒田さんは主体と客体の弁証法についてふれている。講師は、「これ(主体と客体の弁証法)をやるのが黒田さんの組織づくりのひとつの環だった」といっていた。そして、それは今も変わらないのだ、と。
 私は、ここで同盟組織建設のひとつの環だといわれるものを、自分の内に生きて働くものにしたいと思う。黒田さんはいかなる組織をつくろうとめざしていたのかを、つねに考えるために学習したい。

(以下、見出し)

場所においてあるこの私を拠点にして考える

私とAさん

世界を変革する立場にまず立たなければいけない

主観の客観化

実践活動というのは同時に客体の主体化という関係がなければならない

私が誰(何)を あるいは誰(何)にたいして
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 12・6 札幌  改憲・入管法改定に怒り  闘う労学が自民党道連に抗議
 昨年十二月六日、全学連道共闘と反戦青年委員会は、安倍政権・自民党が参院法務委員会において入管難民法改定案を採決することを許さず、衆院憲法審査会へ改憲案を提示することを阻止するために、自民党道連にたいする緊急抗議行動にたちあがった。
自民党道連にたいして怒りを叩きつける全学連道共闘の学生と反戦青年委の労働者たち
(18年12月6日、札幌市)
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12・6  名古屋市金山駅頭において緊急街宣に決起
 昨年十二月六日、安倍自民党が衆院憲法審査会の開催と改憲案の提示を強行せんとしていたその日の朝に、わが同盟東海地方委員会は、名古屋市金山駅頭において緊急街宣に決起した。
わが同盟の訴えに労働者・市民が共感
(18年12月6日、名古屋市金山駅前)
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12・14 金沢  辺野古への土砂投入強行弾劾! わが同盟が街宣
 昨一八年十二月十四日午前十一時、安倍政権は沖縄人民の反対の声を傲然とふみにじって辺野古への土砂投入を強行した。断じて許せない! わが同盟はただちに弾劾する街宣にうってでた。
行き交う労働者・市民に辺野古新基地建設阻止の訴え
(18年12月14日、金沢市香林坊)
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12・12  辺野古土砂投入阻止の声 金大生が香林坊で熱き訴え
 昨一八年十二月十二日、金沢大学共通教育学生自治会のたたかう学生たちは、十四日にも辺野古沿岸に土砂投入を強行しようとしている安倍政権への怒りに燃えて、金沢市の繁華街・香林坊で情宣をおこなった。
香林坊に闘う学生の呼びかけが響く
(18年12月12日、金沢市)
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12・12福岡  オスプレイ投入の日出生台演習反対! 九州防衛局に弾劾の拳
 福岡反戦青年委員会のたたかう仲間たちは、昨年十二月十二日に、福岡市の九州防衛局にたいしてオスプレイを使用した日米共同訓練に反対する緊急抗議闘争に起ちあがった。
オスプレイを投入した日出生台演習に抗議して九州防衛局に怒りの拳
(18年12月12日、福岡市)
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