第2567-2568号(2019年5月13日)の内容

<1面>
安倍極反動政権を打ち倒せ
 日共の議会主義的歪曲をのりこえ
  憲法改悪・辺野古新基地建設を労学の実力で阻止せよ!
<4面>
中・露主敵の日米共通戦略の策定
 日米安保協―首脳会談
<5面>
「産業報国」を叫ぶ資本家に忠誠を誓うトヨタ労働貴族
経団連会長・中西の日立が外国人実習生を不正使用
<6面>
「義務教育に飛び級を」
 経済同友会が人材育成を呼号
YKK
 大量人員削減・労働強化を強行
Topics 派遣や個人請負の技術労働者が増大
<2〜3面>
第90回メーデー中央集会
 改憲阻止!安倍政権打倒!の檄
  4・27「連合」
  5・1「全労連」/「全労協」
四国電力による伊方原発の定期検査間隔延長を許すな
<8面>
全学連
  「日米首脳会談反対!」 首相官邸に怒りの拳  4・27
辺野古土砂投入に怒り爆発!
 <7面>
イラン制裁を巡り激化する米―露―EUの争闘
 「解放」最新号




































  


安倍極反動政権を打ち倒せ

日共の議会主義的歪曲をのりこえ
憲法改悪・辺野古新基地建設を労学の実力で阻止せよ!


 五月三日、首相・安倍は日本会議系の改憲派集会に寄せたメッセージにおいて「二〇二〇年の新憲法施行」に向けて「私が先頭に立って責任を果たす」などとぶちあげた。「交戦権否認・戦力不保持」が明記された憲法第九条の破棄を意味する「自衛隊」明記と首相に非常大権を付与する「緊急事態条項」新設――これらを核心とする日本国憲法改定=新憲法制定を、なんとしてもみずからの手で強行せんとしているのが安倍なのだ。
 すべての労働者・学生・人民諸君! いま・ここが歴史の分水嶺だ。日本労働者階級の命運をかけて憲法改悪を阻止する一大闘争に起ちあがれ! この決定的局面において日本共産党の不破=志位指導部は、参院選向けの票集めに一切の闘いを従属させている。日共中央官僚の議会主義的な闘争歪曲をのりこえたたかおう! 憲法九条大改悪を阻止せよ! 米軍辺野古新基地建設阻止! 日米核軍事同盟強化反対! <戦争と貧窮と強権支配>を労働者・人民に強制する安倍ネオ・ファシスト政権を労働者・学生・人民の団結した力で打ち倒す鬨の声を轟かせようではないか!

自民党改憲案提示を許すな
辺野古埋め立てを阻止せよ


5・3憲法集会の高揚のため闘う学生が奮闘
(東京・有明)
 安倍政権は、衆参両院の憲法審査会での審議を本格的に開始させ、自民党改憲案の提示にもちこむことを企んでいる。ところが、「国民投票実施に伴うCMの規制」をめぐる議論をエサとして安倍自民党がもちかけた憲法審査会の再開にやすやすと応じてしまっているのが、口先で「安倍改憲反対」を唱えているにすぎない野党諸党の執行部だ。憲法審査会の再開・改憲案提示を断じて許すな!
 5・3憲法集会(東京・有明)には改憲に危機感を抱く六万五〇〇〇人の労働者・学生・市民が大結集した。だが壇上に立った日共委員長・志位は、「自衛隊員の命を守ってきたのが憲法九条」などとおしだしたり、「首相が自ら改憲の旗振りをすること自体が憲法違反」と強調し「安倍改憲阻止」の内実を「立憲主義の破壊」反対にきりちぢめたりする発言に終始した。そして「参院選で審判を」などと叫び、結集した労働者・学生・人民を票田としかみなしていない腐敗を露わにしたのだ。代々木官僚の議会主義的・市民主義的闘争歪曲を許さず、憲法九条大改悪を阻止する闘いを職場・学園でまきおこせ!
 沖縄県学連のたたかう学生や革命的・戦闘的労働者を先頭にした実力阻止闘争の粘り強い展開とそれへの共感のひろがりを基礎として、沖縄の労働者・学生・人民は県民投票(二月)において辺野古新基地建設阻止の声を轟かせた。衆院沖縄三区補選(四月)でも新基地反対派候補者が圧勝した。だが、日米安保協議委員会(2プラス2、四月十九日)において新基地建設の「早期完了」をトランプ政権に誓約した安倍政権は、確固として示されている沖縄人民の意志を傲然と踏みにじり、辺野古沖に超軟弱地盤と活断層が存在していることをも無視して、辺野古への土砂投入を強行している。辺野古の強権的埋め立てを断じて許すな! 米海兵隊の戦争出撃拠点の建設を絶対に阻止せよ! <全基地撤去・安保破棄>めざしてたたかおう!

日米核軍事同盟の強化・対中国の戦争準備反対!

 「2プラス2」においてトランプ政権と安倍政権は、陸・海・空に加えて宇宙・サイバー・電磁波の全戦闘領域で統合作戦を展開する日米共同の戦争遂行体制を構築する指針をうちだした。「領域横断(クロス・ドメイン)作戦のための日米協力」と銘うって、対米核戦力の大増強に突進している中国(およびロシア)を軍事的に抑えこむために、日米核軍事同盟の飛躍的強化=日米共同の戦争準備に突進しているのだ。
 四月二十六日の日米首脳会談において安倍は、イージス・アショア(二基で総額一兆円近くといわれる)や墜落事故をひきおこしたF35戦闘機計一四七機(維持費などを含め総額六・二兆円)などの爆買い≠ノ加えて、アメリカ製超高額兵器のさらなる買い増しをトランプに確約し、日本国軍の大増強・米軍への一体化に血道をあげている。
 アメリカとともに対中国の戦争遂行体制を構築するために、それにとっての桎梏とみなした憲法九条を破棄せんとしているのが、日米新軍事同盟の鎖で縛られた安倍政権だ。にもかかわらず日共中央官僚は、「安倍改憲阻止」の方針から「反安保」を抜きさっている。「戦争する国づくり反対」とは言っても、その内実は「専守防衛」にとどめるべきというものでしかない。安保・自衛隊堅持の立場を明示している他の野党との「共通公約」づくりにのめりこみ「日本防衛」の安保政策の代案を緻密化することに腐心していては、改憲攻撃を打ち砕く労働者・人民の団結を掘り崩すことにしかならないのだ。今こそ「日米核軍事同盟の強化反対」を鮮明に掲げて反改憲・反戦反安保闘争を推進するのでなければならない。

米―中・露の核戦力増強・宇宙軍拡・AI兵器開発競争反対

 トランプ政権によるINF(中距離核戦力)全廃条約の破棄を契機として、アメリカと中国・ロシアによる新型ミサイルの開発・配備競争が激烈化している。中・露両権力者はアメリカのMD(ミサイル防衛)システムを突き破る極超音速兵器や新型巡航ミサイルを開発している。これにたいしてアメリカ権力者は、打ち上げ段階で落とす$V型MDシステムの開発にのりだしている。
 米と中・露の権力者どもは、軍の指揮・運用の要をなす人工衛星を破壊する兵器の開発や、自律型兵器の開発競争にもしのぎを削っている。すでに大量のドローンがいっせいに自律飛行し敵を攻撃する実験がおこなわれ(米、中)、AIが敵と判断した対象を全自動で攻撃する戦車が開発された(露)。こうした米―中・露の宇宙軍拡・AI兵器開発競争は、局地的な軍事衝突の勃発がただちに人類皆殺しの核戦争に発展する危機をもたらしかねないのである。
 ところが、「世界は平和の流れにある」などという幻想にまどろんでいるのが日共指導部だ。彼らが「平和の流れ」の象徴として期待を寄せてきた米・朝「非核化」交渉にしても、ハノイ会談の決裂によって、「段階的非核化」と経済制裁解除の同時進行を要求する金正恩政権と「完全な非核化」を開始しないかぎり制裁解除はしないというトランプ政権との非和解的対立が――わが同盟が暴露してきたとおりに――鮮明になったではないか。しかも「社会主義」を自称している中国の習近平政権による大軍拡を日共指導部が基本的に不問に付していることは、許しがたい犯罪なのである。
 「平和の流れ」幻想を煽る日共指導部を許さず、米―中・露の核戦力増強競争に反対する反戦闘争をまきおこせ! 宇宙軍拡・AI兵器開発競争を阻止せよ!
 プロレタリア・インターナショナリズムに立脚して国境を越えて全世界の労働者・人民と連帯し反戦の国際的団結を創造しよう!

消費税増税・働かせ方改悪#ス対! 日米FTA阻止!

 安倍政権は、血税を湯水のごとく注ぎこんで日本国軍の大増強と米軍新基地建設に突進すると同時に、年金支給額削減などの社会保障切り捨てに狂奔している。アベノミクスの最後的破たんを突きつけられた安倍は、賃金統計データを偽造し「今世紀最高水準の賃上げが継続している」などという虚偽宣伝をふりまきながら、消費税税率の一〇%への引き上げを強行しようとしている。大軍拡による財政危機の深化を労働者・人民に犠牲転嫁し貧困を強制する安倍政権にたいする憤怒に燃えて、消費税増税を阻止しよう!
 安倍政権が「働き方改革関連法」の施行を強行したことを契機にして、独占資本家どもは「長時間労働の是正」の名による労働強度の非合理的増進といっそうの低賃金を正規および非正規雇用労働者にたいして強制してきている。残業代ゼロ・働かせ放題≠フ「高度プロフェッショナル制度」の導入を狙ってもいる。強欲な独占資本家どもの要請を受けて安倍政権は、さらに「裁量労働制の適用対象の拡大」や「解雇の金銭解決」の法制化をも強行しようとしている。日本労働者階級が歴史的にかちとってきた諸権利のことごとくを剥奪し、ありとあらゆる犠牲を強要する働かせ方改悪≠フ攻撃にたいして、今こそ日本労働者階級は断固たる反転攻勢にうってでなければならない!
 トランプ来日・日米首脳会談反対! 日米自由貿易協定(FTA)の締結を許すな! 日本の農畜産業を破滅に追いこむ農産物の対米関税撤廃を阻止せよ!
 労働者・人民の改憲阻止の意志を「一票」に解消する日共官僚の議会主義的闘争歪曲をのりこえ、憲法改悪と辺野古新基地建設を阻止する闘いの奔流を職場・学園でまきおこせ! トランプ政権への軍事戦略上の従属を深め<戦争と貧窮と強権支配>を労働者・人民に強制する安倍ネオ・ファシスト政権の打倒をめざして、今こそ総決起しようではないか!

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中・露主敵の日米共通戦略の策定

 日米安保協―首脳会談

 四月十九日にアメリカ・ワシントンで開催された日米安保協議委員会(2プラス2)において、日米の外務・防衛の閣僚(米国務長官ポンペオ、国防長官代行シャナハンと外相・河野、防衛相・岩屋)は、「自由で開かれたインド太平洋」なるものを日米の「共通ビジョン」として確認し「共同文書」をうちだした。これに続く四月二十六日、日米首脳会談においてトランプと安倍は、この2プラス2「日米共同発表」を米日両国家の最高権力者間の合意として世界にむけて誇示した。
 中距離核ミサイルの大量配備、宇宙空間への戦力配備などを進めている中国・ロシアに対抗して、陸・海・空の「従来の領域」にとどまらず「宇宙・サイバーおよび電磁波の領域」での日米統合作戦を公然とうたった2プラス2「共同発表」。「領域横断(クロス・ドメイン)作戦のための日米協力」と銘うたれたこの合意こそは、対中・対露の攻守同盟たる日米新軍事同盟を飛躍的に強化するという日米両権力者の宣言にほかならない。
 首脳会談において日米両権力者は、核兵器開発を進める北朝鮮にたいする事実上の経済封鎖の継続と日米の連携強化、日米貿易交渉の本格的開始を確認した。この場においてトランプは、安倍にたいして、「アメリカ産農産物の関税撤廃」をはじめとする経済的諸要求をゴリゴリと突きつけ五月中にも貿易協定(=事実上の日米FTA)の締結を迫った。「アメリカ・ファースト」を鼓吹してのトランプの強硬な要求にたいして、トランプの求めるアメリカ製兵器のさらなる買い増しを確約したうえに、豚肉・牛肉などの農畜産物などをめぐる関税撤廃交渉についても「アメリカ大統領選までにかたちにする」などと誓約したのがアメリカの属国≠フ宰相・安倍なのだ。まさしく日米貿易交渉の本格的開始を目前にひかえて、対米自動車輸出の数量制限≠ニいうトランプの脅迫に屈し、アメリカの経済的および軍事的要求を受けいれつつ、日米核軍事同盟強化の新たな扉をひらこうとしているのである。

以下、見出し

対中(対露)の日米核軍事同盟の飛躍を画した2プラス2

 宇宙・サイバー空間をも「戦闘領域」とする新軍事綱領

「アメリカ・ファースト」を呼号するトランプに追従する属国″ノ相・安倍

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トヨタ 二〇一九春闘

「産業報国」を叫ぶ資本家に忠誠を誓う労働貴族

以下見出し

一時金の年間協定締結を拒否した経営陣

日本の全企業・労組に模範=i!?)を示すための労使協議会ネット公開

労組の企業内職員団体≠ヨの変質を打ち破れ!


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契約賃金以下・危険作業強制・使い捨て

経団連会長・中西の日立グループが外国人技能実習生を不正使用

以下見出し

名ばかりの「技能実習」摘発されたら即解雇・帰国

ICT化モデル工場の裏面で……

安倍の庇護下で肥え太る斡旋業者=「監理団体」


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イラン制裁を巡り激化する米―露―EUの争闘

以下、見出し

アメリカ主導の「イラン包囲網」形成策の頓挫

反米≠フ結束を固めるイランとロシア・トルコ

イラン経済制裁の打破を策す独・仏主導のEU

トランプ政権の新たな戦争放火を許すな


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第90回メーデー中央集会
 改憲阻止!安倍政権打倒!の檄
 第九十回メーデー中央集会が、四月二十七日(「連合」)と五月一日(「全労連」と「全労協」)に開催された。わが同盟は、両日、「憲法改悪阻止! 安倍政権打倒!『連合』指導部の春闘破壊を許さず、一律大幅賃上げをかちとれ!」と呼びかける大情宣を展開し、春闘の超低額妥結への怒りに燃えるすべての労働者に闘いの檄をとばした。われわれは、横並びの賃上げ要求≠終わらせ春闘を競争力強化のための労使協議に切り替えるという意志をむきだしにした独占資本家どもに応えて、「連合」神津指導部が、「『上げ幅』から『賃金水準』重視へ」の名において春闘を最後的に破壊する画歴史的な犯罪に手を染めたことを断固として暴きだした。同時に、今メーデーを「安倍九条改憲反対」や「消費税一〇パーセント増税反対」の「一点での共闘」をつくりだすための参議院選挙向けの政策宣伝に解消しようとする「全労連」指導部を弾劾した。そして、この日のメーデーを<一九春闘勝利! 改憲阻止! 安倍政権打倒!>の総決起の場とするべきことを熱烈に訴えた。これと相呼応して、各労組でたたかう革命的・戦闘的労働者は、メーデーを下から戦闘的につくりかえるために最後まで奮闘したのである。
わが同盟の檄に共感広がる
(4月27日)
春闘破壊策動に抗して闘う決意込め拳を上げる労働者たち
(4月27日、東京・代々木公園)
選挙宣伝への歪曲に抗し「全労連」メーデーの高揚のため労働者が結集
(5月1日、東京・代々木公園)
わが同盟情宣隊が闘う息吹
(5月1日、日比谷公園)
日比谷野外音楽堂に結集した「全労協」傘下労組の組合員たち
(5月1日、東京)
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  ・27 「日米首脳会談反対! 日米核安保粉砕!」
 全学連 首相官邸に怒りの拳 
 四月二十七日に、全学連は「日米首脳会談反対! 日米新軍事同盟の強化反対!」を掲げ、首相官邸前闘争に勇躍決起した。
 この日、アメリカ大統領トランプと首相・安倍はワシントンで開催された首脳会談において、日米安保協議委員会(2プラス2)の共同発表文書をあらためて確認しつつ、「自由で開かれたインド太平洋」という「共通のビジョン」の実現のために「日米同盟の抑止力、対処力を強化する」とうたいあげた。この日米両権力者にたいする怒りに燃えて、全学連は、同日「連合」中央メーデー集会において奮闘する戦闘的・革命的労働者と連帯しつつ、首相官邸前闘争を断固としてたたかいぬいた。「反安保」を投げ捨てた日共の不破=志位指導部の闘争放棄を弾劾し、首都中枢に「日米首脳会談反対! 日米核安保粉砕!」の鬨の声を轟かせたのだ。
首相官邸前に敢然と登場した全学連のたたかう学生は怒りの声を轟かせた
(4月27日)
拳を突き上げ怒りをたたきつける全学連
(4月27日、首相官邸前)
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辺野古土砂投入に怒り爆発!
辺野古新基地建設を阻止せよ!
辺野古弾薬庫前のキャンプ・シュワブ第3ゲート前で抗議
(3月25日)
第2ゲートにむけてデモ行進
(3月25日)
土砂投入地点にむけて突進するポセイドン号とカヌーチーム
(3月25日)
辺野古の浜で土砂投入抗議集会をかちとる労働者・学生・市民
(3月25日)
1万余の労働者・人民の先頭で奮闘する闘う学生
(3月16日 沖縄県民大会、那覇市・新都心公園)
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