第2732-2733合併号(2022年8月29日)の内容

<1面>
「安倍国葬」反対の闘いを!
 改憲阻止! 大軍拡反対!
 反戦闘争の爆発をかちとれ
<4〜5面>
反革命=北井一味を粉砕せよ!
 第三回 われわれはスパイ集団北井一味を許さない!
<2面>
国葬反対 自民に抗議 8・5 那覇
<6〜7面>
全国で国際反戦集会 8・7
 北海道九州沖縄北陸
Topics 「賃金上昇が起きない」ことの「全労連」御用理論家の解釈
<3面>
スリランカの港の軍事拠点化を策す習近平政権
安倍の「国葬」反対! 第2回
 疑獄まみれの軍国主義者
<8面>第60回国際反戦集会
海外からのメッセージ @
 オルタ・レフト(露)/英・レボリューショナリー・マルクシスツ/
 タビニ・フイラアティラ・ノ・テ・アオ・マオイ/戦争抵抗者同盟(米)
 「解放」最新号


























  


「安倍国葬」反対の闘いを!


改憲阻止! 大軍拡反対!

反戦闘争の爆発をかちとれ

 首相・岸田は、労働者・人民の囂々(ごうごう)たる反対の声を踏みにじって、九月二十七日に安倍の「国葬」を強行しようとしている。安保法制など日本を軍事強国たらしめるための数々の法律の制定を強行し、アベノミクスという名の経済諸政策によって労働者・人民を貧窮のどん底に叩きこみ、森友・加計・桜ゲートなどの疑獄にまみれてきた元首相・安倍。この極悪ネオ・ファシストの「功績」を讃え、国家をあげて「追悼」することなど断じて許してはならない!
 首相・岸田が明治憲法にしかその規定が存在しない「国葬」を挙行しようとしているのは、「右翼の軍国主義者」を祭壇にまつりあげ・それへの「追悼」を労働者・人民に強いることで、日本型ネオ・ファシズム支配体制を一段と強化するためにほかならない。
 そして、そうすることによってアメリカとともに中国・ロシアと戦争する軍事強国への日本国家の飛躍と、憲法改定をなしとげる道をきりひらくためなのだ。
 わが同盟革マル派は、すべての労働者・学生諸君に呼びかける。
 われわれは今こそ、岸田政権のどす黒い策謀を満天下に暴きだし、安倍の「国葬」に反対する闘いをあらゆる職場・学園・地域から巻きおこそうではないか! 日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化を打ち砕け!
 全国津々浦々から<憲法改悪阻止! 日本の軍事強国化反対!>の闘いの炎を燃えあがらせよ!
 台湾を焦点として高まる米・日―中の戦争勃発の危機を突き破る反戦闘争を創造せよ! ウクライナの地でロシア侵略軍に立ち向かって不屈にたたかいぬいている人民と連帯し、プーチン政権のウクライナ軍事侵略を打ち砕く闘いをさらに推進せよ!
 われわれは今こそ、戦争と貧困とファシズムに反対する闘いを断固として巻きおこし、岸田日本型ネオ・ファシズム政権の打倒めざして、粉骨砕身たたかおうではないか!

日本の軍事強国化に突き進む岸田政権
 安倍の「国葬」を約一ヵ月後に控えた今、発足したばかりの第二次岸田改造内閣は、内閣改造後も連日あらわとなってゆく自民党と旧統一協会との癒着への労働者・人民の怒りに直撃されている。
 第二次改造内閣および自民党の新役員体制の人事(八月十日発表)において、首相・岸田は、自民党副総裁・麻生との腹あわせのうえで、官房長官・松野、外相・林、財務相・鈴木ら政権の「骨格」を維持するとともに、統一協会問題で窮地に立っていた安倍派=清和会に恩を売るかのような装いを凝らしながら、四人を閣僚に登用した。その裏面で岸田は、「ポスト岸田」の芽を摘むために、安倍派幹部たる萩生田を――統一協会とズブズブの関係にあることを理由として――経産相から外して党政調会長に、安倍の支援を受けて昨年の党総裁選に出馬した高市を、党の政策立案に携わる党政調会長から外して経済安保相に、それぞれ左遷≠オ干したのであった。〔岸田の企みを嗅ぎとったこの連中は、「オレは骨格じゃないのか」(萩生田)、「前大臣に留任していただきたかった」(高市)というように不満を噴きあげた。〕
 だがしかし、岸田が、安倍のもとで権勢をふるってきた最大派閥・清和会の力をそぎ・みずからの主導権を不動のものたらしめることをねらって仕掛けた内閣改造なるものは、「統一協会との関係を今後は断つ」ことをその表看板としたにもかかわらず、改造直後に内閣支持率の大幅な下落をもたらしたのであった。
 まさにそれは、たとえ閣僚の入れ換えをおこなったとしても、自民党の爪先から天辺(てっぺん)まで統一協会との癒着まみれであることが連日明るみにだされてゆくことによって、憤激する労働者・人民の怒りに岸田政権が包囲されつつあるからにほかならない。
 安倍政権下の文科相時代に、首相であった安倍の命のもとに統一協会の名称変更の便宜をはかった下村。そして、先の参院選直前に、東京選挙区の候補者であった生稲を引き連れて統一協会の施設を訪れていたにもかかわらず、それを隠していた萩生田……。しかもこのような統一協会との爛れきった関係におぼれこんできたのは、安倍派=清和会だけではないことも明らかになった。改造内閣の「骨格」である外相・林(岸田派)、厚労相・加藤(茂木派)、法相・葉梨(岸田派)らの閣僚ども。これに加えて副大臣・政務官に任命された輩どものうち、じつに四割が統一協会との何らかの関係があることが明るみにでた。
 こうした自民党と統一協会との癒着は、もちろん、自民党による統一協会の庇護、統一協会による自民党への選挙支援・献金という関係にとどまるものでは何らない。日本型ネオ・ファシズム支配体制の根幹をなす反動保守党たる自民党は、政権復帰を果たした安倍政権いらい、憲法改悪、戦争諸法の制定など<軍国日本>再興のための諸策動を下から支える担い手として、統一協会を積極的に活用してきた。そのためにも、安倍は子飼いの文科相・下村(当時)を使って宗教法人としての名称変更などで便宜をはかってきたのだ。
 まさにそれは、憲法改悪や戦争法の制定をなしとげるために安倍政権によってつくりだされたNSC専制体制の<悪>いがいの何ものでもないのである。
 そして、歴史的には、アメリカ帝国主義とソ連スターリン主義の角逐のもとで、帝国主義陣営の盟主アメリカによって東アジアにおける「反共の防波堤」と位置づけられた韓国の朴軍事ボナパルティスト権力と日本帝国主義国家権力の双方の特定部分が、「反共」を一致点としての結託を深めたのであった。KCIA(韓国中央情報部)のテコ入れでつくられた統一協会を安倍の祖父である岸信介が日本に招き入れ、この統一協会を中核として立ちあげたのが、反共集団たる「国際勝共連合」にほかならない。
 この岸いらい脈々と関係を維持してきた清和会の継承者たる安倍が統一協会との癒着をよりいっそう深めたのは、米日と中露との対決が新たな冷戦構造をあらわにする情勢の激変のなかで、<軍国日本>の再興の野望をたぎらせてきたからなのだ。
 見よ! 今、統一協会との腐れ縁ぶりがむきだしとなっている自民党政治エリートどもは、「日本会議」や「神道政治連盟」に巣くっている輩どもばかりではないか。これらの「右翼の軍国主義者」どもを主要閣僚・副大臣・政務官に多数配し、その頭目として陣頭指揮をとっているのが、首相・岸田なのである。
 こうして改造内閣を発足させた岸田政権は、九月二十七日にも安倍の「国葬」を強行しようとしている。そしてこれを跳躍台として、大軍拡と憲法改悪へと一気に突き進もうとしているのだ。
 岸田政権は、北方諸島を占領支配しているロシア、台湾を包囲する軍事演習のまっただなかで日本の排他的経済水域(EEZ)内にミサイルを撃ちこんだ中国、そして日本海に弾道ミサイルを撃ちこむ訓練をくりかえしている北朝鮮などに直接対峙する最前線に立っている。このように日本をロシア、中国、北朝鮮に包囲され、それらからの軍事的攻勢にたえずさらされている岸田政権は、「統合抑止」戦略にもとづいて同盟国の軍事負担を要求するバイデン政権に応えるかたちで、対中国・対ロシアの戦争遂行体制の構築を急ぐとともに、日本がより前面にしゃしゃり出るかたちで対露制裁の強化や対中包囲網の形成の旗をうち振っているのである。
 この岸田政権は、「反撃能力」の名のもとに長射程のミサイルの保有などをはじめとする先制攻撃体制を構築すること、GDP比二%=一一兆円超への軍事費の大増額、さらには国家安全保障戦略・国家防衛戦略・防衛力整備計画といった軍事三文書の策定を強行しようとしている。
 同時に岸田政権は、「戦力不保持・交戦権の否認」をうたった憲法第九条の破棄と首相に非常大権を与える「緊急事態条項」の創設を柱とする自民党改憲案を次の国会に提出し、改憲発議に踏みきることをもねらっている。先の参院選を経て、自民・公明・維新・国民民主をあわせた改憲勢力が衆参両院で三分の二以上の議席を制圧した。このときをねらって首相・岸田は、改憲発議を「できる限り早くおこなえ」と号令をかけているのだ。
 こうして大軍拡に突き進む岸田政権は、巨額の財源を確保することを策して、社会保障費については徹底的に削減しようとしている。アベノミクスという名の異次元の金融緩和政策によって物価の高騰を招きよせ、労働者・人民を困窮に突き落としている張本人である岸田が、それに頬被りして、労働者・人民にいっそうの貧窮を強いる電気・ガス料金の大幅な値上げの認可や年金受給額の削減などを強行しているのだ。今秋にもさらに物価が高騰することが必至であるという緊迫した情勢のなかで、労働者・人民をよりいっそう困窮のどん底に叩きこもうとしているのが極反動の岸田政権にほかならない。
 コロナ対策についても岸田政権は、コロナ対策より経済対策≠ネどと称して何らの対策も講じず、第七波の感染爆発を招いている。病床使用率が一〇〇%を超えた沖縄本島をはじめとして全国各地で病床が逼迫し、数多くの人々が医療措置を受けたくても受けられない状況に叩きこまれているのだ。
 この悪逆のかぎりを尽くしている岸田反動政権にたいする断固たる反撃の闘いに労学両戦線から起て! <憲法改悪阻止! 大軍拡反対! 辺野古新基地建設阻止!>の反改憲・反戦反安保の巨大なうねりをつくりだせ! 岸田政権打倒をめざして、労働者・学生は今こそ総決起せよ!

以下見出し

台湾を焦点として激化する米・日―中の軍事的角逐

岸田政権のネオ・ファシズム反動攻撃を打ち砕け!
 ウクライナ反戦の闘いを!
 生活必需品の価格つり上げ反対! 社会保障の切り捨てを許すな!

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反革命=北井一味を粉砕せよ!

第3回

われわれはスパイ集団=北井一味を許さない!

北井一味の動転と錯乱

スパイの潜入になぜ気づかないのか

糸色捕獲作戦

灰色の理論
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8・5 那覇
 「安倍国葬」反対! 改憲阻止!

 県学連が自民党県連に抗議
 八月五日、沖縄県学連のたたかう学生たちは、自民党沖縄県連にたいする抗議闘争と県庁前における街頭情宣に決起した。
県学連が自民党沖縄県連にむけて怒りの拳
(8月5日、那覇市)
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全国で第60回国際反戦集会が高揚 8・7

北海道集会
轟くウクライナ反戦の声  
 八月七日、北海道のたたかう労働者と学生は、札幌市手稲コミュニティセンターにおいて、第六十回国際反戦北海道集会を盛大にかちとった。 
革命的反戦闘争のさらなる高揚をかちとる決意を打ち固める北海道の労学
(8月7日、札幌市)
   闘う学生が反戦集会への参加を訴え街頭情宣
(8月6日、札幌市)

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九州集会
改憲阻止へ労学が固い決意
 八月七日、九州のたたかう労働者・学生は、福岡市博多市民センターにおいて第六十回国際反戦九州集会を盛大に開催した。
秋期の闘いへの決意も固く労学がシュプレヒコール
(8月7日、福岡市)
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沖縄集会
軍事要塞化阻止の雄叫び
 八月七日、沖縄のたたかう労働者・学生は、国際反戦沖縄集会を開催した。台湾をめぐる米・中の軍事的応酬と、ロシアのプーチン政権によるウクライナ人民大虐殺への怒りに燃えて、たたかう労働者・学生たちが結集した。
「戦乱勃発の危機を突き破れ!」
(8月7日、那覇市内)
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北陸集
反改憲・反安保の闘いを!
 八月七日、北陸のたたかう労働者・学生は、金沢市内において第六十回国際反戦北陸集会を断固としてかちとった。
ウクライナ反戦闘争のさらなる前進を誓う北陸の労働者・学生
(8月7日、金沢市)
  反戦・改憲阻止を訴えて金沢市内で情宣
(8月3日)
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