第2745号2022年11月21日)の内容

<1〜2面>
「安保三文書」策定を阻止せよ
 改憲・大軍拡を打ち砕け!  岸田政権打倒めざして進撃せよ
<4面>
反革命=北井一味を粉砕せよ! 第8回
 狂気と妄想の黒田批判=\―『挫折の深層』の反革命性 〈下〉
<3面>
改憲阻止の声轟く 11・3
 東京 国会包囲を戦闘的に闘う
 大阪憲法集会 闘う学生が最先頭でデモ
 福岡憲法フェスタ 大軍拡阻止の檄
<6面>
〈反安保〉掲げ辺野古で奮闘 11・5
鹿大生が鹿屋県民集会に決起 10・29
◆ガルーダ・シールド22
 多国間EABO訓練に陸自が初参加
<5面>
「新たな時代の労働運動への転換」を叫ぶ電機労働貴族
Topics UAゼンセンの超低率賃上げ要求
 「解放」最新号

























  


「安保三文書」策定を阻止せよ

改憲・大軍拡を打ち砕け! 岸田政権打倒めざして進撃せよ


 
 11・8 沖縄県学連が自衛隊部隊・車両搬出を阻止 詳報次号
 岸田政権は11月10日からの日米統合実動演習「キーン・ソード23」に向けて
中城湾港から自衛隊部隊・軍事物資の輸送・展開訓練を強行しようとしていた。
学生たちは、労働者・市民とともに港のゲート出口を座り込みで封鎖、3時間に
わたって自衛隊部隊・車両の搬出を断固阻止した。(11月8日、中城湾港・東ふ頭)
 
 十一月十一日、首相・岸田は、「法相なんて死刑のハンコを押すだけ。いまは統一協会に抱きつかれているが」などという暴言を吐いた法務大臣・葉梨(岸田派)の「更迭」に追いこまれた。反共集団・統一協会とズブズブに癒着してきた経済再生大臣・山際(麻生派)につづくドミノ的な大臣更迭に追いこまれたのだ。
 「安倍国葬」の強行、統一協会との結託、改憲・大軍拡への突進とアベノミクス継続による狂乱的な物価高とそのもとでの貧窮の強制――反人民性をむきだしにして極反動攻撃に突き進む岸田政権は、いまや労働者・人民の怒りに包まれている。
 すべての労働者・学生諸君! 岸田政権のふりおろす一切の極反動攻撃を打ち砕く闘いを燃えあがらせよ!「反岸田政権」の巨大な闘いを創造しよう! いまこそ岸田日本型ネオ・ファシズム政権打倒めざしてあらゆる戦線から総決起せよ!
 岸田政権はいま、国家安全保障戦略などの「安保三文書」の策定に血道をあげている。岸田政権はそこにおいて、中国・ロシア・北朝鮮を敵性国家と烙印し、これらに対抗するためにアメリカと一体での先制攻撃体制を構築することを明記しようとしている。これらを首相・NSC専決で――「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」に集めた財界代表・御用学者どもに「提言」させることをもって練りあげ、十二月中にも閣議決定を強行しようとしているのが岸田政権にほかならない。
 この日本国家を「戦争する国」に名実ともに飛躍させる戦後史を画する重大・かつ反憲法的な攻撃を、日本の労働者・学生の総力をもって絶対に打ち砕こうではないか!「戦争放棄」を謳う現行憲法を最後的に葬りさるための岸田政権による憲法大改悪を絶対に阻止しよう!
 ここ東アジアにおいては、朝鮮半島を舞台にして、弾道ミサイルの発射をくりかえし強行している北朝鮮・金正恩政権と、米軍の原子力空母・戦略爆撃機をも投入した一大軍事行動をもって応えている米韓との一触即発の危機が高まっている。
 そして台湾をめぐっても、三期目の党総書記・国家主席として君臨する習近平指導部のもとで台湾併呑を狙った軍事行動に拍車をかけている中国と、これを阻止するために台湾へのテコ入れと対中包囲網構築に突き進んでいるアメリカとの、軍事衝突の危機が日増しに高まっている。
 この東アジアでの戦争的危機の高まりのただなかで日本帝国主義の岸田政権が、アメリカ帝国主義のバイデン政権との日米軍事同盟にもとづき日本を軍事強国に飛躍させることは、アジア・世界に戦火をもたらすものにほかならない。
 すべての諸君! われわれは、いまこそ「反安保」を完全放棄した日共系反対運動をのりこえ、岸田政権による改憲・大軍拡を打ち砕く闘いを全国津々浦々から嵐のごとく巻きおこせ!

憲法改悪・大軍拡に突進する岸田ネオ・ファシズム政権

 ロシアのウクライナ軍事侵略の強行と・それを契機としていっそう熾烈化する米―中・露の激突という現代世界の激動のもとで、岸田政権は、日本をアメリカとともに侵略戦争を遂行する「打撃力」を有する軍事強国に飛躍させる一大攻撃をふりおろしている。
 この政権は、先制攻撃体制の構築とそのための軍事費倍増を明記した「国家安全保障戦略」および「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」の「安保三文書」の策定に血道をあげている。
 そればかりではない。この反憲法的な策動と一体のものとして、「戦争放棄」をうたう現行憲法の明文改定にも突き進んでいる。
 憲法審査会において、自民党の委員どもは、「緊急事態条項創設」の条文案策定のための意見集約にむけて発破をかけている。これにファシスト日本維新の会や「連合」右派労働貴族に支えられた国民民主党に加えて今、立憲民主党の泉執行部が「(憲法改正について維新と)それほど差はない」などと発言し、改憲発議にむけた議論への積極的参加に踏みだしているのだ。まさにそれは改憲・大軍拡の翼賛国会が形成されつつあることを露骨に示しているのだ。
 こうした「安保三文書」の策定・改憲の策動のさなかにも岸田政権は、アメリカ帝国主義とともに対中国・対北朝鮮の軍事行動をこれまでにも増してエスカレートさせている。
 台湾周辺での軍事行動を恒常化させている習近平中国に対抗するかたちで、岸田政権は、アメリカのバイデン政権とともに、日米共同統合演習キーンソード23を対中国の最前線である沖縄・九州を中心に日本全土で強行した。そして、北朝鮮の弾道ミサイル発射にたいしては、米空母・戦略爆撃機との共同軍事行動を展開したのであった。
 いま岸田政権は、ロシアによるウクライナへの軍事侵略の強行という世界史的な激動のまっただなかで、東アジアにおいて台湾併呑にむけた攻勢にうってでる中国(およびこれと結託するロシア)、さらに中・露をバックとして弾道ミサイル発射をくりかえす北朝鮮との対峙の最前線に立たされている。
 「反米」の結託を強めるこれらの核保有国にたいして日本帝国主義の岸田政権は、アメリカ帝国主義のバイデン政権の核軍事力にすがりつきながら・長射程の攻撃ミサイルをみずからも保有することでアメリカの先制攻撃体制の一翼を担う道を突き進もうとしているのだ。この日本国家の新たな軍事戦略を内外に宣明するものこそ、岸田政権が策定しようとしている国家安全保障戦略・防衛計画の大綱・中期防衛力整備計画の三文書にほかならない(自民党は、後二者をアメリカの軍事文書に合わせて、国家防衛戦略・防衛力整備計画と改称することを企んでいる)。
 岸田政権は、これらの策定にあたって、バイデンのアメリカとのあいだで軍事戦略を「完全に整合させる」ための協議を積み重ねてきた。
 バイデンのアメリカはいま、ウクライナ侵略を強行したロシアを「弱体化させる」ためにウクライナへの軍事支援をおこなうと同時に、アジアでは台湾併呑を企んで対米攻勢にうってでる中国と対決するという東西「二正面」での対応を強いられている。
 こうしたなかで、バイデン政権は、中国を「国際秩序の再構築をめざす意志と力を持つ唯一の競争相手」と烙印し、この主敵・中国にうちかつことを第一義的な課題とし・それを実現するために同盟諸国を動員して「集団的な力」を強化することを謳う新たな軍事戦略をうちだした(「国家安全保障戦略」)。まさにそれは、習近平中国が「二十一世紀の覇者」の座をアメリカから奪い取ることを絶対に阻止するために、「反中国」の陣営≠構築し中国国家への政治的・軍事的・経済的包囲をいっそう強めてゆくことの宣言にほかならない。
 岸田政権がうちだそうとしている新たな軍事戦略は、このバイデンのアメリカの軍事戦略に完全に従属するものなのだ。
 岸田政権は、国家安保戦略において、中国・ロシア・北朝鮮を「脅威」=敵性国家とみなし、これらにたいして日本国家を――日米軍事同盟にもとづいて――アメリカとともに「反米国家」への先制攻撃をおこなうことができる軍事システムを有する軍事強国に飛躍させることを謳いあげることをたくらんでいる。
 「安保三文書」の策定に先がけてすでに岸田政権は、「スタンド・オフ・ミサイル」の導入・配備の名のもとに、数多の中東人民を血の海に沈めてきた侵略兵器たる「トマホーク」の日本国軍への導入とか、「一二式地対艦誘導弾」の長射程化という計画を次々に発表している。これらは中国・北朝鮮の軍事基地や政府中枢を先制攻撃する軍事システムを構築する中軸をなす兵器である。それらの日本国軍への導入・配備は、南西諸島・日本全土を攻撃型ミサイルの発射拠点たらしめる重大な攻撃にほかならない。

以下、見出し

 国家主導の軍需生産拡大と軍事研究促進

州都ヘルソンを解放したウクライナ軍・労働者人民

東アジアで高まる戦争勃発の危機

<日米グローバル同盟粉砕・軍事強国化阻止>の旗高くたたかおう!


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反革命=北井一味を粉砕せよ!  第8回
狂気と妄想の黒田批判――『挫折の深層』の反革命性 <下>

以下、見出し

W 〈黒田←→松崎=北井〉という狂気の図式の捏造

 松崎氏への夜郎自大な説教

X わが同盟の労働者的本質はいかにつくりだされたか

 反スタ運動の創始者たちへの冒涜

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電機連合

「新たな時代の労働運動への転換」を叫ぶ労働貴族


「二二・二三年度運動方針」の反労働者性

 いま労働者は、新型コロナ感染症の拡大による雇用・生活不安に加えて、ウクライナ侵略戦争の影響と政府・日銀の金融緩和策によってひきおこされている円安昂進のもとで石油・電気・ガスや食料品・生活用品の価格高騰に直撃され、困窮に突き落とされている。まさにこのときに、「(来春闘は)物価上昇に注目した要求策定になると思うが、物価上昇だけに注目しすぎるとこれまで積み重ねてきた交渉との整合性がとれなくなる」などと言い放ったのが、自動車総連大会で金属労協副議長として挨拶にたった電機連合委員長・神保である。この男は、物価上昇による賃金の目減り分に対応した賃上げ要求すら自制=放棄することを平然と宣言したのだ。
 七月に開かれた電機連合第七十回定期大会は、彼ら電機労働貴族によって、こうした組合員の生活や労働条件の向上をかちとるための賃金闘争はそっちのけで、「産業・企業の成長と発展」のための労働運動をすすめることを資本家どもに誓う場としてつくられた。大会の冒頭で委員長・神保は、「二〇二二・二〇二三年度は(昨年採択した)中期運動方針を本格的に実践していくスタートの年となる」と宣言し、「(ニューノーマルへの)転換期には、従来の思考や手法では問題の解決につながらない。一人ひとりが意識を高め、従来のやり方に捉われない、新たな時代の労働運動を築き上げていく」と挨拶した。彼ら労働貴族は今大会において、「デジタル化(DX)と脱炭素化(GX)」に対応して事業をすすめることに狂奔する電機独占資本家どもの意を体して、事業・産業構造の転換を支える「人材」となるように組合員を促すことと「電機産業の発展」のための「政策・制度要求」の実現を政府に求めることの二つを基軸とする「新たな労働運動」への転換を進めることを運動方針として確認したのである。
 ここでは、今次大会で決定された「二〇二二・二〇二三年度運動方針」の反労働者性を暴きだしていきたい。

以下、見出し

「労働運動の大転換の加速」を宣言 第70回大会

「DX・GX実現のための人材育成」の呼号

 「ジョブ型人事・賃金制度」導入への全面協力

 「リスキリング(学びなおし)」の強要


賃金闘争放棄と「成長のための労使協議」への解消

電機労働運動の戦闘的再生のために奮闘しよう


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改憲阻止の声轟く
 11・3 

四二〇〇名が国会を包囲
闘う労学が<反安保>を掲げ奮闘
 十一月三日、国会を包囲してとりくまれた「憲法大行動」(総がかり行動実行委など主催)を、わが革命的・戦闘的な労働者・学生は、その最先頭においてたたかいぬいた。わが同盟は、岸田政権による改憲・大軍拡への怒りに燃えて結集した四二〇〇名の労働者・人民にたいして、「日米軍事同盟強化反対」「日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化反対」を訴え、「反安保」の欠落した既成反対運動をのりこえてたたかう方向性を鮮明にさししめした。
〈反安保・反ファシズム〉を掲げ労働者・市民の先頭で集会を牽引する首都圏の学生たち
(11月3日、国会前)
   岸田政権に怒りの声
(11・3、国会前)
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闘う学生が最先頭でデモ
大阪憲法集会
 十一月三日に大阪市北区の扇町公園で、「かがやけ憲法! 平和といのちと人権と おおさか総がかり集会」が開催され、三〇〇〇名の労働者・市民・学生が結集した(おおさか総がかり行動実行委員会主催)。神戸大・奈良女子大のたたかう学生たちは、「改憲・大軍拡阻止!」を掲げて集会に参加し、労働者と連帯しつつ集会の戦闘的高揚のために奮闘した。わが同盟の情宣隊は、結集した労働者・学生・市民に「改憲・大軍拡阻止!」を訴え、たたかう檄をとばした。
神戸大・奈良女大の闘う学生が奮闘
(11月3日、大阪市北区)
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大軍拡阻止の熱烈な訴え
憲法フェスタin福岡
 十一月三日、福岡市天神の警固公園において「二〇二二年 憲法公布記念 憲法フェスタin福岡」が、「九条の会福岡県連絡会」の主催で開催された。「県労連」傘下の労働組合、平和フォーラム系の労働組合や市民団体などの労働者・市民約三五〇名が参加した。わが同盟の情宣隊は、職場深部で粘り強くたたかう革命的・戦闘的労働者と固く連帯して、「改憲阻止! トマホーク導入反対!」と赤く印刷したわが同盟のビラを参加者にくまなく手渡した。
ウクライナ反戦の呼びかけに共感ひろがる
(11・3、福岡市・警固公園)
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「辺野古埋立て・日米共同演習阻止!」
闘う学生が〈反安保〉掲げ奮闘

11・5 沖縄県民大行動
 十一月五日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ第一ゲート前で「オール沖縄会議」が主催する辺野古新基地建設反対の「県民大行動」が開催された。沖縄の対中国の軍事要塞化反対! 沖縄の地に<反安保>の火柱をぶちあげるぞ! 琉球大と沖縄国際大のたたかう学生たちは、結集した労働者・人民の先頭でたたかいぬいた。
第1ゲート前で「ガンバロウ」を三唱
(11月5日、辺野古)
    キャンプ・シュワブ第1ゲートに怒りのシュプレヒコール
(11月5日)
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「米軍無人機部隊の配備を許すな!」
鹿大生が労働者と共に決起

10・29 鹿屋基地前集会
 鹿児島大学のたたかう学生たちは、十月二十九日、海上自衛隊・鹿屋基地への米軍無人機MQ9八機と運用部隊の配備を阻止するために、現地抗議行動に起ちあがった。この日、「鹿屋米軍無人機部隊配備反対! 10・29県民鹿屋集会」(主催は「鹿児島に米軍はいらない県民の会」)が、鹿屋基地の正門ゲート前で開催された。たたかう学生たちは、結集した一五〇名の労働者とともに奮闘したのだ。
米軍の無人機配備を弾劾する闘う学生
(10月29日、鹿屋)
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