第2754号(2023年2月6日)の内容

<1面>
プーチンのミサイル攻撃弾劾!
ウクライナ人民と連帯し闘おう

岸田政権の大軍拡・先制攻撃体制構築・改憲を阻止せよ!
<2面>
大軍拡阻止・反安保の拳
 1・21那覇 国際通りをデモ
 1・13浦添 米総領事館に抗議
 1・23札幌 労・学・市民が集会
<3面>
NSS主導の防衛費大増額予算
リニア新幹線工事を強行するJR東海
<4面>
東京五輪疑獄
 安倍・自民党と電通の黒い癒着
■わが同盟の23春闘スローガン
<5面>
小包「拡大」営業に駆りたてられる集配労働者
Topics 感染拡大・医療崩壊もたらす「2類」から「5類」への変更
<6面>
◎米・中の地球―月空間争奪戦
◎兵器輸出拡大に狂奔する韓国
『新世紀』最新号(第323号)紹介
 「解放」最新号




























  


プーチンのミサイル攻撃弾劾!

ウクライナ人民と連帯し闘おう

「ドンバス制圧」に狂奔するプーチン

 欧米諸国政府がウクライナへの主力戦車供与を発表したその翌日の一月二十六日、逆上したプーチンは、ロシア軍に首都キーウをはじめとするウクライナ全土へのミサイル攻撃を強行させた。ロシア軍は、ウクライナ各地の民家や電力施設などに向けて極超音速ミサイル・キンジャールを含む五十九発のミサイルと十七発の自爆型ドローンを発射し、数多の人民を虐殺しさるという報復攻撃にうってでたのだ。この極悪非道の蛮行を断じて許すな!
 この攻撃を命じたプーチンは、いまやウクライナ軍・領土防衛隊がドイツ製の「レオパルト2」をはじめとする欧米製の戦車を獲得しようとしていることにたいして危機意識を極点にまで高めている。占領地にめぐらせたロシア軍の塹壕や障害物がウクライナ軍によって蹴散らされ・占領地が一気に奪還されることを恐れているのが、侵略者プーチンなのだ。それゆえに欧米製戦車が実際にウクライナ軍に引き渡され前線に投入されるまでの約二ヵ月のあいだになんとしても東部ドネツク州全域を制圧せよと、プーチンは、侵略軍総司令官に任命したばかりのゲラシモフの尻を叩いているのだ。
 この命令を受けたロシア侵略軍は、いまやドネツク州の交通の要衝バフムトにたいして、残虐な拷問・殺害に狂奔するワグネル部隊に加えて、空挺部隊を集中的に投入している。そしてロシア本土とクリミア半島を結ぶ回廊の北方に位置するドネツク州南西部の街(ウフレダル)にたいしては、二十四時間で三二〇回にのぼる猛烈な砲撃を加え、突撃をくりかえしているのだ。侵略軍によって包囲され連日にわたって残虐な攻撃にさらされているこれらの市街地は廃墟と化し、多くのウクライナ人民が水や食料の供給を断たれたまま地下室での避難生活を強制されている。
 それだけではない。侵略開始から一年となるこの二〜三月に、プーチンは訓練中の予備役一五万人を最前線に動員し、大攻勢をしかけようとしているのである。
 だがプーチンが尻を叩いているロシア侵略軍は、ウクライナ軍・領土防衛隊・人民の勇猛果敢な反撃によって撃破され、すでに死傷者は約二〇万人にも達している。残存する兵士たちのなかから、上官に反抗する者、逃亡する者が続出している。それゆえにプーチンは、ワグネル部隊やチェチェンのカディロフ部隊を督戦隊にしたてて突撃をためらう兵士たちに後ろから銃撃を加えさせているのだ。これらの極悪部隊を手兵として、プーチンはかろうじてロシア軍兵士の反抗を抑えつけているのだ。
 だが反抗の火はいまやロシア連邦全土に拡大し、プーチンにたいするロシア人民・少数エスニック人民の怒りと怨念が渦巻いている。すでに昨年九月の「予備役動員令」にたいして労働者・人民のデモがロシア各地において巻き起こった。これを上回る反プーチン≠フ怒りのマグマがいつ噴出するかも知れぬことにプーチンは恐れおののいているのだ。
 それゆえにプーチンは、ウクライナの国家と民族を抹殺することをたくらんで強行したウクライナ侵略戦争を「大祖国戦争」になぞらえて、スターリンの末裔よろしく「ウクライナ=ネオ・ナチ」宣伝を鼓吹しロシア不敗神話≠必死に煽りたてているのだ。そして、アメリカ・NATOがロシアに本格的な戦争をしかけている≠ネどと叫びたて、ロシア国民の結束≠フ名のもとに労働者・人民をウクライナ侵略戦争に駆りたて協力させることに血眼となっているのである(一月十八日の「レニングラード解放」記念日)。同時に、労働者・人民の反逆の芽を摘むために、マスメディアや知識人にたいする弾圧を徹底的に強化しているのがFSB強権体制の頂点にたつプーチンだ。
 まさしく、みずからの支配体制の崩壊に怯えるプーチンは、ロシア人民を徹底的に弾圧しながら、いままた「ドンバス解放」をヒステリックに叫びたて、ロシア侵略軍に大規模攻勢を命じているのである。

 果敢に反撃するウクライナ軍・人民

 このプーチンのロシア軍にたいして、ウクライナ人民は、一歩も怯むことなく、断固たる反撃の戦いを敢行している。
 空挺部隊をも動員したロシア軍のバフムトにたいする猛攻撃にたいしてウクライナ軍・領土防衛隊・労働者人民は、旧ソ連製戦車などを駆使しつつ果敢な反撃を展開している。ウクライナ東部において、そして南部において彼らは、侵略軍の弾薬集積拠点にミサイル攻撃を加え、また敵軍の偵察ドローン運用部隊を次々と撃退している。
 全土各地にたいするミサイル攻撃にたいしても彼らは、怒りを倍加させますます闘志を燃やしているのだ。ウクライナの労働者・人民は破壊された電力施設や暖房施設などのインフラの復旧工事に不眠不休でとりくんでいる。電気や燃料を融通しあい助け合って、プーチンの極悪非道のミサイル攻撃とたたかっているのである。
 厳寒のもとで電気と暖房を奪うならばウクライナ人民の戦意を挫くことができる、などというプーチンの愚かなたくらみは、かくして完全に粉砕された。ウクライナの労働者・人民は、侵略軍をウクライナ全土から放逐し、ドンバス、クリミアを奪還するまで戦いつづける≠ニいう意志をますます強固にしているのである。

ウクライナ反戦の炎を噴きあげよう

 すべての労働者・学生諸君! いまこそ日本の地からウクライナ反戦の炎を断固として噴きあげよう!
 ウクライナ人民殺戮に狂奔するプーチンを断じて許すな! ロシア軍によるドンバス攻撃弾劾! ミサイル攻撃弾劾! いまこそ<プーチンの戦争>を打ち砕く闘いに全世界の労働者・人民は決起せよ! ウクライナ反戦の炎でプーチンを包囲せよ!
 こんにち日共・志位指導部は、ロシアのウクライナ侵略について完全に沈黙を決めこんでいる。彼らにはプーチン政権にたいする怒りもウクライナ人民のレジスタンスへの共感のひとかけらもない。そもそも彼らはウクライナ問題に触れると岸田政権の大軍拡を否定できなくなる≠ネどと考えているのだ。くわえて日共党内には「ロシアもウクライナも両方悪い」などというプーチン擁護論を公然と語る輩が存在しているがゆえに、志位指導部はウクライナ問題に言及することそのものを徹底的に避けているのだ。日共指導部の腐敗を弾劾せよ!
 わが反スターリン主義革命的左翼は、いまこそロシアのウクライナ侵略に憤激するすべての労働者・学生・人民を組織し、<プーチンの戦争>を打ち砕く闘いを日本の地において断固として組織しようではないか! 同時に、ロシアとウクライナの労働者・人民に革命的な呼びかけを発しなければならない。
 ロシアの労働者・人民よ! 再度の予備役動員令を粉砕せよ! ウクライナの兄弟に向けることを強制されているその銃口をプーチンに向けよ! 侵略戦争に狂奔するプーチン=FSB強権体制をうち倒せ!
 ウクライナの労働者・人民よ! いまこそ侵略軍を全土から駆逐すべく断固としてたたかおう! プーチン政権の圧制下でたたかうロシアの労働者・人民との階級的連帯を築こう。ウクライナ人民への圧政と暴虐のかぎりをつくした「社会主義」ソ連邦、その反マルクス主義的=スターリン主義的本質にいまこそ目覚めよ! 一〇〇年前にロシアの労働者・農民と合流してプロレタリア革命を実現したあの精神を呼び覚ませ!
 わが日本反スターリン主義革命的左翼は、ウクライナとロシアのたたかう労働者・人民と連帯してたたかう。すべての労働者・学生は、日本の地においてウクライナ反戦闘争を断固として推進しよう!
(一月二十九日)
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岸田政権の大軍拡・先制攻撃体制構築・改憲を阻止せよ!

「安全保障政策の大転換」を呼号

 
1・28 全学連が対国会・首相官邸闘争
「先制攻撃体制の構築阻止!」国会議事堂に怒りの拳
 一月二十三日に開会した通常国会の冒頭において、首相・岸田は、「われわれは明治維新と終戦につづく大きな歴史の転換点に立っている」と叫んだ。「『法の支配による国際平和秩序』への挑戦」や「脆弱なサプライチェーン、世界規模でのエネルギー・食料危機」などのなかで、「これまでの時代の常識を捨て去り、強い覚悟をもって、新たな国際秩序を創り上げていかなければならない」とほざいているのが岸田なのだ(施政方針演説)。
 プーチンのロシアによるウクライナ侵略を発火点として、東アジアにおいても米―中・露の激突は一気に熾烈化している。まさに<戦争と大軍拡の時代>が開かれたのだ。そのまっただなかにおかれた日本帝国主義の政府・支配階級は、大きな時代の転換≠フ名のもとに、みずからの生き残りをかけて、アメリカとの「運命共同体」的な一体化にふみだしたのである。日本国家を<戦争をやれる軍事強国>へと改造するために、憲法第九条も「専守防衛」も捨てさり、米日共同の先制攻撃体制を構築することを、同時に日本の経済力・技術力などを日米同盟のもとに総動員する国家総力戦体制≠構築することを、岸田は傲然と宣言したのだ。
 ネオ・ファシスト岸田はまず第一に、「防衛力の抜本的強化」すなわち大軍拡に突進することを、「日本の安全保障政策の大転換」と称してぶちあげた。@五年間で四三兆円(二〇二七年にはGDP比二%)の大軍事予算、A先制攻撃体制の構築、B沖縄・南西地域の対中国最前線拠点としての強化、C自衛隊の装備・弾薬の増強、D軍需産業の基盤強化、E軍民両用技術の政府主導での開発などを列挙したのだ。
 加えて「防衛力強化には安定的財源が必要だ」などとほざきながら大軍拡のための財源を労働者・人民にたいする大増税でつくりだすことを居丈高にうちだしたのだ。
 大軍拡につづく第二の政策として、岸田は「新しい資本主義」なるものを掲げた。こんにち岸田が語るその内実は、まさしく<戦争と大軍拡の時代>に日本帝国主義が生き残るための「新しい経済モデル」というべきものにほかならない。
 「権威主義国家〔中・露〕からの挑戦」にうちかつには、「市場に任せるだけでなく、官と民が連携し、国家間競争に勝ちぬくための経済モデル」や「コストの安さのみを求めるのではなく、重要物資・重要技術を守り強靱なサプライチェーンを維持する経済モデル」の構築が必要だ、と岸田は叫んだ。「官民連携」=政府主導で、中・露に対抗するために日本の経済力・技術力などを日米同盟のもとに総動員することを、そして中・露を排除した先端的技術開発・供給体制をつくりだすことを、岸田は「新しい資本主義」の名のもとに宣言したのだ。これらは「防衛力の抜本的強化」のための軍需産業育成政策、軍民両用技術の政府主導での開発推進と一体のものであり、まさしく国家総力戦体制≠構築することの宣言いがいのなにものでもない。
 そして第三には、「憲法改正は先送りできない課題」とぶちあげ、緊急事態条項新設を基軸として早期の改憲発議にこぎつける野望を開陳したのだ。
 これらの諸施策はすべて、一月十三日の日米首脳会談において岸田がバイデンに公約してきたものである。岸田政権はこれらの公約を国会に追認させるとともに、現に次々に実行している。在日米軍基地とりわけ首都圏と九州・沖縄のそれの強化と日米両軍の合同演習の飛躍的強化にふみだしているのだ。また、半導体とその関連技術の対中国輸出規制についても、バイデン政権の要求に応えてさらなる規制強化にふみこもうとしているのだ(一月二十七日に米・日・オランダが協議)。
 このように、日米軍事同盟の強化に突進するだけでなく経済・技術などあらゆる部面においてアメリカ帝国主義との一体化に狂奔しているのがネオ・ファシスト岸田政権である。この政権は、<アメリカとともに戦争をやれる軍事強国>をつくりだすために、そのためにこそ日本の労働者・人民に大増税などのあらゆる犠牲を強制しようとしているのである。

以下、見出し

「反安保」を放棄した日共指導部を弾劾し闘おう!
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東京五輪疑獄

安倍・自民党と電通の黒い癒着

電通が主導した五輪テスト大会入札談合

 昨年八月に、東京オリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄を東京地検特捜部が摘発していこう、カネまみれ・利権まみれの東京五輪の暗部が次々に暴露されている。
 一月末に、東京地検特捜部と公正取引委員会は、二〇一八年に実施された五輪開催を準備するテスト大会(各競技場の使用、警備態勢、輸送体制などの点検・確認)をめぐる「入札談合」の件で、五輪大会組織委員会運営局の元次長と電通幹部の立件にむけての捜査にのりだした。これに先だって昨年十一月には広告業大手の電通、博報堂、イベント制作会社「セレスポ」など八社を独禁法違反容疑で捜索した。
 テスト大会を運営・推進した大会組織委員会の運営局、その幹部は電通社員が出向し担ってきた。他方で、業務を受注され入札に加わる企業の中心もまた電通であった。発注―受注の両者を実質的に電通が支配し、電通の主導のもとで競合諸企業の談合がおこなわれたのだ。運営局は電通にたいして業務応札の見込める業者の割り出しを依頼し、これにもとづいて運営局と電通は、受注する企業を調整し選定する一覧表を作成した。両者はこれにのっとって諸業務を各企業にふりわけたうえで、指名した企業に「入札」させ、一覧表どおりに落札≠オたのだ。
 「競争入札」とは名ばかりの電通がとりしきったこの出来レース≠ノよって業務契約二十六件のほぼ半数が一部門一社の「入札」となり、電通の元締め≠ニしての支配が強化された。競争入札が空洞化されたがゆえに業務の受注契約額は大きくつりあげられた。契約した企業に大会組織委が支払った契約金は、総計五・四億円にまで膨れあがった。その原資は、すべて人民からの血税だ! このように、組織委員会との癒着にもとづいて、五輪の業務契約を独占的に差配≠オた電通は、受注した各企業から巨額の「手数料」をまきあげたのだ。この電通の暗躍を誘導したのは、政権存続のために長期にわたって宣伝・広報マシーンとして電通を活用し、その経営陣との癒着を深めてきた安倍晋三であり、安倍に推されて大会組織委会長となった森喜朗にほかならない。

以下、見出し

スポンサー契約をめぐる二億円の贈収賄

汚れたカネ≠ノまみれた東京五輪の招致・開催
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小包「拡大」営業に駆りたてられる郵便集配労働者

 年度末を迎えようとしている今、全国の集配職場で、日本郵便会社の経営陣は集配労働者にたいして、ゆうパックなどの荷物の取り扱いを拡大するために、営業活動をとりくむよう躍起になって圧力をかけてきている。
 本社・支社は年末年始繁忙期に各局にたいして、「荷物拡大対策本部」を設置し、ヤマトや佐川などの競合他社から小包を差し出す顧客を奪い取るための営業に全力でとりくむことを指示した。これにより例年であれば年賀販売の尻たたきに終始してきた集配職場の様相は一変した。ある局の管理者は「もう年賀はみんな出さないから」などとうそぶいた。当局は減少する一方の年賀ハガキの販売営業に見切りをつけ、新たな収益源と見込む荷物市場でのシェア拡大に活路を見出そうとしているのだ。そのもとで、集配労働者は新たなかたちでの労働強化に苦しめられている。

以下、見出し

荷物取り扱い拡大のための営業活動の強制

荷物拡大に躍起となる郵政経営陣

営業活動強要が集配労働者にもたらすもの

当局を尻押しするJP労組本部
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新世紀


The Communist

第323号
2023年3月 

最新号紹介


革マル派結成60年――
革命の世紀を切り拓け

 革マル派結成六十年を迎え、意気高く奮闘する同志に、そしてすべての読者に、『新世紀』第三二三号を贈る。
 ◆昨年十二月四日に大成功をかちとった革共同政治集会の基調報告を、本号の巻頭に掲載した。「戦争の時代を革命の世紀へ 革マル派結成六十年――世界大戦の危機を突破せよ」と題して、報告者・平川桂は訴えた。――<プーチンの戦争>は米―中・露激突下の戦争的危機を一挙に深刻化させ、現代世界はまさに戦争の時代へと突入した。途上国には絶対的貧困と飢餓さえもが蔓延している。この世界の悲惨の秘密を熟知し、来たるべきものを洞察しこれをイデーとして日々たたかっているわが反スターリン主義革命的左翼こそが、この世界の根底からの革命的転覆をめざして今こそ世界に向かってさらにはばたくのでなければならない、と。
 同志・平川は最後に呼びかける。この闘いを領導するわが戦列をさらに拡大し強化するために、同志黒田の「実践の場所の哲学」をたえず主体化し、「ものの見方・考え方」を革マル主義者にふさわしいものへと鍛えあげていこう。そのために相互に切磋琢磨しよう、と。
 <プーチンの戦争>を粉砕せよというわが同盟の呼びかけに、ウクライナやロシアなどから共感あふれるメッセージが多数寄せられた。これらも併せて掲載した。
 ◆革共同政治集会の特別報告「わが反スタ運動の原点を追体験しさらに飛躍しよう」を掲載した。報告者・前原茂雄は、北井一味による『松崎明と黒田寛一 その挫折の深層』なる不埒な題名をつけた暴露本の出版が国家権力の意を体したものであり、これこそ「反革命の紋章」であると弾劾する。革共同第三次分裂にたいしてさえも唾を吐きかけるこの一味の犯罪的言辞を逐一粉砕しつつ、彼は、マルクスもレーニンも追求しえなかった組織実践の実践論的解明に、同志黒田が踏みだしたことの革命的意義を浮き彫りにする。
 本誌に同時掲載した「反革命=北井一味を粉砕せよ!」第七―八回(前原茂雄)をあわせ読まれたい。同志・前原は<黒田←→松崎=北井>なる狂気の図式を徹底的に粉砕し、創成期の反スタ運動を、黒田議長と「副議長・倉川篤」としての松崎氏が最先頭で切り拓いたのだということを、そして二人の対話と協働≠ノよってこそ組織現実論は創造されたのだ、ということを明らかにしている。
 ◆岸田ネオ・ファシスト政権が安保・軍事政策を大転換し猛攻撃を開始した。「『安保三文書』の閣議決定を弾劾せよ!」(無署名)は、敵国の軍事中枢への先制攻撃体制の構築のために軍事費のGDP比二%への一挙的増額・大増税を策すこの政権にたいして、反戦反安保・改憲阻止闘争の大爆発をもって反撃せよ、と呼びかける。

<脱グローバル化>する世界経済を的確に分析

 日本の労働者・人民がいま狂乱的な物価急騰のもとで未曽有の困窮を強いられている。この現実がうみだされている背景を大きな視野をもって分析し掘り下げたのが「<脱グローバル化>への構造的激変」(篠路憂)だ。論文は、<プーチンの戦争>を引き金にした米―中・露の軍事的・政治的・経済的対立の一挙的激烈化、そのただなかでドラスティックに進む<経済のグローバル化>の逆回転という世界史的激変を、全面的にダイナミックに分析している。
 岸田政権は「労働移動の円滑化」と「リスキリング」によって「構造的賃上げ」を実現するなどとほざいている。このマヤカシを暴いているのが、「『リスキリング』とは何か?」(飛鳥井千里)である。
 ◆中国を世界の覇者におしあげんとして習近平が三期目の総書記の座を掌中にした中国共産党第二十回大会。だが、まさにその直後に官僚専制支配体制を足元から揺るがす「白紙運動」が全土でいっせいに始まった。「中国共産党第二十回大会 人民の怒号に包まれた習近平『一強』体制」(水森薫子)は、胡錦濤ら共青団系の党官僚を一掃してとりまき体制を確立し台湾併呑に突進する習近平中国、このネオ・スターリン主義中国の「●途末路」を喝破する。
 ◆今号は、「ロシアの軍事侵略を打ち砕いたウクライナ軍・人民の戦い」を日誌とともに掲載した。ウクライナ軍・人民の戦いの昨年七月以降の大きな流れと現局面を、地図と写真をも用いて鮮明にしている。
 「『神戸事件』の全記録廃棄=権力犯罪の隠蔽弾劾!」(無署名)は、この記録の廃棄が、A少年を「犯人」にしたてあげた国家権力による証拠隠滅にほかならない、とつきだし、わが真相暴露の闘いの革命的な意義を明らかにしている。
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大軍拡阻止・反安保の拳

1・21 那覇
南西諸島の軍事要塞化阻止!
県学連が国際通りをデモ 
 一月二十一日、沖縄県学連のたたかう学生たちは、那覇市国際通りで学生デモに勇躍決起した。南西諸島の軍事要塞化などの対中国攻守同盟強化の策動に狂奔するバイデン政権と岸田政権、そしてウクライナ侵略を強行するプーチン政権への怒りに燃えて、たたかう学生たちは起ちあがったのだ。
県学連が「大軍拡・改憲阻止!」「反安保」の旗高く国際通りを進撃
(1月21日、那覇市)
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1・13 浦添
日米首脳会談反対の声轟く
琉大・沖国大生が米総領事館に抗議
 一月十三日、沖縄県学連のたたかう学生たちは、ワシントンで開催されようとしていた日米首脳会談に反対する闘いにたちあがった。在沖米総領事館前での抗議闘争と、那覇市での街頭情宣に決起したのだ。
在沖縄アメリカ総領事館に怒りの拳を叩きつける学生たち
(1月13日、浦添市)
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1・23 札幌
「大軍拡・大増税を許さないぞ!」
労・学・市民二〇〇名が集会
 一月二十三日、JR札幌駅にほど近い札幌国際ビル前において「軍拡よりくらしを! 1・23軍事費増額反対集会」(主催:「戦争をさせない北海道委員会」)が開催された。通常国会が開会されたこの日、敵基地先制攻撃体制構築のための法改定や一〇兆円以上の軍事費をもりこんだ予算案通過、さらには改憲案の憲法審査会への提出を策す岸田政権への怒りに燃えて、二〇〇名の労働者・市民が結集した。北海道大学のたたかう学生たちは、この日の改憲・大軍拡反対の集会を反戦・反安保闘争として高揚させるために奮闘した。
北大生が<反安保>の方向性をさししめし奮闘
(1月23日、札幌市)
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