第2764号(2023年4月17日)の内容

<1面>

断末魔プーチンのウクライナ侵略を

最後的に打ち砕け!


4・1
 「南西諸島の軍事要塞化を許すな!」
 闘う学生が最先頭で奮闘
 沖縄県民大行動 辺野古

<2面>
サウジ・イラン「国交回復」劇を演出した習近平政権
「原発推進と一体の大軍拡反対!」
 3・19 北九州・福岡で情宣
<3面>
郵政23春闘の超低額妥結を弾劾する!
<4面>
出版23春闘の戦闘的高揚をかちとろう!
<5面>
Topics 定額働かせ放題$ァ度の拡張を許すな
中国の退職労働者が医療補助金削減に抗議
◆民間人版秘密保護法
<6面>
プーチンの侵略を擁護する独左翼党
革命と内戦のウクライナ
 1917―1921年 第3回
うた ウクライナ 反攻の春へ
 「解放」最新号































  



断末魔プーチンのウクライナ侵略を

最後的に打ち砕け!



反転攻勢の陣形を構築するウクライナ軍・人民

 いまウクライナ軍およびこれと結束してたたかう労働者・人民は、ウクライナ東部への執拗な軍事攻撃をくりかえしているプーチン・ロシアの侵略軍を迎え撃ち、これを断固としてはね返し戦いぬいている。「三月までに東部二州全域を制圧する」などというプーチンの浅はかなもくろみは、いまや団結かたく戦うウクライナ軍と労働者・人民の決死の反撃によって完全に粉砕されたのだ。
 三月いこうウクライナ各地が泥濘期に突入したなかで、プーチンは、「ワグネル」の囚人兵や動員兵をかき集め前線に大量投入するという人海戦術≠とり、ドネツク州の要衝バフムトへの突入を試みてきた。
 この侵略軍をウクライナの地から絶対に叩きだすという決意も固く、バフムトやアウディイウカ、ウフレダルにおいてこのロシア軍部隊に壊滅的な打撃を加え、諸都市を防衛し住民の命を守りぬくために戦いぬいてきたのが、ウクライナ軍・領土防衛隊なのだ。
 泥濘期が終わり地盤が固まる季節(四月下旬から五月)を目前にしたいま、「勝利への積極的なアプローチを準備せよ」というゼレンスキー政権の呼びかけに応え、ウクライナ軍兵士と人民は一丸となって「領土奪還」の反転攻勢にうってでる陣形を構築しつつある。この新たな作戦を遂行するために、すでに志願兵四万人の新部隊の編制を急ピッチですすめているのだ。
 昨年十二月いらい、人民を酷寒地獄に叩きこむことを狙った殺人鬼プーチンの連続的なインフラ攻撃にたいして、ウクライナの労働者・人民は一致結束して耐えぬいてきた。極悪きわまる無差別的なミサイル攻撃によって夥しい犠牲を強いられながらも、ボランティアとして結集した労働者・人民は、水・食糧・燃料を配給しあい、破壊された市街地・住宅・施設の復旧・復興のために全力を傾注してきた。そして、一時は全体の四割が損傷した電力インフラの大部分を、ついにいま、電力輸出に回すことができるまでに回復させたのだ。

危機のりきりをかけたプーチンの核恫喝

 このウクライナ軍・人民の結束した戦いに追いこまれ、惨めな敗北を強いられているプーチン政権は、いよいよ窮地にたたされている。ロシア軍の死傷者は二二万人を数え、累々たる屍の山を築いている。この無残な敗北の責任の一切を現地指揮官に転嫁して居直っているのが、プーチンである。〔最近になって、ウフレダルで惨敗をくりかえした東部軍管区司令官を「異常なほどの死傷者を出した」ことを理由に解任した。〕
 膨大な戦死者を生みだしたことによる兵力の不足をのりきるためにプーチン政権は、一四万七〇〇〇人を定期徴兵で強制的に集めようとしているばかりか、ただちに前線に送りこむことも可能な軍歴のある志願兵を新たに四〇万人もかき集めることに狂奔している。強制的に次々と前線に送りこまれているブリヤートやサハなどの少数民族や囚人兵には「戦争の大義」も士気もなく、プーチン政権にたいする不満や怒りが渦巻いている。これらの兵士たちの逃亡を阻止するために「督戦隊」の銃口をつきつけ肉弾≠ニして突撃を強制しているのがプーチンなのだ。しかも、米欧諸国による半導体などの輸出規制によって兵器生産は停滞し、北朝鮮やイランから調達した分も含め武器・弾薬の備蓄は底をつきはじめている。
 それだけではない。プーチン・ロシアのウクライナ侵略に直面したフィンランド政府は、自国の存亡への危機感を募らせてNATOへの加盟にふみきった(四月四日に正式加盟)。「NATOの東方拡大を阻止する」と称してウクライナ侵略を強行したプーチンは、まさにそうすることによってみずから墓穴を掘ったのだ。
 米欧権力者がウクライナへの武器支援を継続するだけではなく、欧州におけるNATO加盟国がますます増加しつつあることに焦りと苛だちを募らせたプーチン。いまやあらゆる意味で断末魔にあえいでいるプーチンは、ベラルーシ西部にロシア軍の戦術核兵器を配備することを傲然と宣言した(三月二十五日)。いよいよ敗色濃厚の危機にたつプーチンは、このゆえに最後のよすがである核兵器にすがりつき、米欧にたいする核恫喝≠一挙に強化する挙に打ってでたのだ。〔プーチンは、ロシアと実質上の同盟(「連合国家」)関係にあるベラルーシのルカシェンコ政権とのあいだであらかじめ核兵器配備にかんして腹合わせし、昨年二月にはルカシェンコに「自国内に戦術核兵器を配備しない」というベラルーシ憲法の条項を削除させていた。〕
 同時にプーチンは、年次教書演説(二月二十一日)のなかで、アメリカとの唯一の核兵器削減条約・新STARTの履行停止を宣言するとともに、「戦略核の三本柱」(ICBM・SLBM・戦略爆撃機)の大増強をぶちあげた。現にこの方針にもとづいてプーチンは、核弾頭搭載可能な極超音速ミサイル「ツィルコン」を装備したフリゲート艦を実戦配備し、またアメリカ本土を攻撃しうる多弾頭ICBM「サルマト」の東シベリアへの配備にもふみきったのだ。

<ウクライナ反戦>の火柱を燃えあがらせよ
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サウジ・イラン「国交回復」劇を演出した習近平政権

支配体制の危機に揺らぐサウジとイランの手打ち

 四月六日、北京においてサウジアラビアとイランの両国外相が、中国・習近平政権の仲介のもとに、この日をもって国交を回復することを宣言した。
 サウジ権力者が自国のシーア派指導者を処刑し・激怒したイラン民衆がテヘランのサウジ大使館を襲撃した事件(二〇一六年一月)を契機にして断交した両国が、こんにち「相互の主権尊重、内政不干渉」を約束して外交関係を再開したのだ。かたやイエメン内戦への軍事介入の泥沼化にあえぐサウジ王制権力者と、かたや人民の反政府運動に揺さぶられるイラン・シーア派国家権力者とが、それぞれの支配体制の危機をのりきるために手打ち≠したのである。
 アメリカの経済制裁によって経済的破綻に追いこまれ・反政府運動に揺さぶられているイラン権力者は、なによりも経済危機をのりきるために、サウジと政治的に和解≠オ経済関係を再開させるべく、習近平・中国に仲介を求めた。
 他方、いまも国内に米軍が駐留しているサウジの権力者もまた、イランとの政治的・軍事的対立を解消するために、アメリカが「主敵」と公言する中国に仲介を求めた。この政権はイラン製ドローンで武装したイエメン・フーシ派との戦闘における敗勢と戦費負担に悲鳴をあげている。フーシ派との和平交渉を開始するために、それの後ろ盾たるイランとの手打ち≠急いだのだ。
 サウジにとって中国は最大の石油輸出先であるだけではない。外国人労働者や自国のシーア派人民(貧困層が多い)を搾取し収奪しているサウジの王制権力者・支配階級は、支配体制を維持するために人民に残虐な弾圧を加えている。このことを米欧権力者から「人権侵害」と非難され、ジャーナリスト殺害(二〇一八年)を命じた皇太子ムハンマド自身がこの事件をアメリカ・バイデン政権によって蒸しかえされ「主犯」と断定された。それゆえに「内政不干渉・各国の政治体制の容認・途上国の発展の権利」を国際秩序の原則にせよと呼号する習近平・中国に政治的に依存することが得策だと、ムハンマドは判断しているのだ。
 いまや中東地域におけるアメリカ帝国主義の政治的権威と親米¥剥糟力者にたいする統制力は地に墜ちている。軍国主義帝国アメリカは二〇〇三年三月、反米の急先鋒たるサダム・フセイン政権の倒壊と石油資源強奪を目的にしてイラク侵略戦争を強行した。「対テロ戦争」の名のもとに強行したアフガニスタン侵略につづいて数十万人ものムスリム人民を虐殺しさったのだ。こんにちアメリカ・バイデン政権は、ムスリム人民の血にまみれた手を押し隠しながら、民主主義と権威主義との闘い≠呼号して後発資本主義国権力者の抱きこみに狂奔している。だが、「人権・民主主義」を唱えながらも、パレスチナ人民を虐殺しつづけるイスラエル・シオニスト権力を擁護しているバイデン政権のダブルスタンダードに、中東諸国人民は怒りをたぎらせているのだ。
 しかも軍国主義帝国アメリカは、一昨年夏にアフガニスタンから軍部隊を一挙に撤退させたように、もはや中東の軍事紛争≠ノはかかわらない姿勢を示している。それゆえサウジ権力者は、自国の安全保障≠アメリカに委ねることはできないと判断し、中国を仲介者として最大の敵対国<Cランとの軍事的政治的対立の解消をはかる方途を選択したのだ。サウジの権力者は、アメリカから経済・技術・軍事的の援助・協力をひきだすためにも、習近平・中国との関係を利用しようとしている。
 だがこの習近平の中国は、「対テロ戦争」「イスラム過激派の根絶」を呼号しながらウイグルのムスリム人民に徹底的な弾圧を加えているイスラームの敵≠ノほかならない。ウイグル人民のムスリムとしての宗教的慣習と民族的文化を絶滅するために習近平指導部は、ウイグル人民に漢族への同化を強制し、一〇〇万人以上のウイグル人民を強制収容所に連行して拷問・虐殺を続けている。
 この習近平政権の大犯罪を無視し不問に付しているのが、スンナ派の総本山を自任するサウジの権力者でありシーア派の盟主イランの権力者である。

以下 見出し

平和的国際秩序の構築者≠装う習近平・中国
  侵略者プーチンの擁護
  強権的支配を敷く権力者どもの抱きこみ

中東における新たな戦乱勃発の危機

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郵政二〇二三春闘の超低額妥結を弾劾する!


 三月十五日、日本郵政の増田経営陣は、物価高騰に苦しむ郵政労働者を足蹴にする超低額回答をおこなった。増田はJP労組本部との交渉の場で、「正社員一人あたり四八〇〇円の賃金を引き上げる」などと大盤振る舞いしたかのように言いなした。だがその内実は、圧倒的多くの地域基幹職労働者にはたった一〇〇〇円の引き上げ、非正規雇用労働者にいたっては一円の引き上げもない。本部が賃金原資を「充当」すると称していた低賃金の一般職労働者には、五八〇〇〜九八〇〇円の賃上げでしかない。こんな低額回答は物価上昇にはるかにおよばない実質上の賃下げではないか。ふざけるな! そのうえ増田は、本部を抱きこんで「夏期冬期休暇」を削減する合意を取りつけた。会社の利益を確保するために、郵政労働者をできるかぎり休ませず、徹底的にコキ使う姿勢を貫徹したのだ。これら郵政労働者にいっそうの貧窮を強いる経営陣の回答を、交渉の成果ででもあるかのように受け入れたのが本部労働貴族だ。
 今二三春闘で本部は、人員削減や退職者の後補充(あとほじゅう)もなく、欠員だらけの職場で、業務に追いまくられ、労働苦を強いられている郵政労働者にいっそう貧困を強いる低額妥結をしたのだ。
 そればかりではない。本部は、賃金を低位に平準化させる一般職と地域基幹職の統合や、評価制度・昇給制度などの人事給与制度の改悪、計画休暇の改悪などを早期に実現したい経営陣との労使協議を進めていくと合意したのだ。
 いまこそわれわれ革命的・戦闘的労働者は、低賃金を強制する経営陣に本部が呼応して、「事業の持続性確保」を第一義として、「経営改善」の労使協議に終始し低額妥結に応じた彼らの反労働者性を断固として暴きだそう。われわれは、今春闘を本部の低額要求を弾劾しのりこえ<大幅一律賃上げ獲得>をめざして下から組合員を組織し戦闘的にたたかってきた。われわれはこの成果をうち固め、六月の定期全国大会で妥結不承認≠ニするための闘いを直ちに職場生産点からつくりだそう!

以下 見出し
T 経営陣の超低額回答とそれを受け入れた本部
U 諸物価高騰のもとでの実質賃下げを許すな!

 (1)地域基幹職労働者はわずか一〇〇〇円
 (2)非正規雇用労働者の時給単価引上げはゼロ
 (3)一般職労働者の「生活改善」にほど遠い「賃金改善」
 (4)「夏期冬期休暇」削減の妥結を許すな!
 (5)欺瞞的な七万円の特別一時金

V 春闘を「事業の持続性確保」のための労使協議に歪めた本部を弾劾し闘おう!

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出版二三春闘の戦闘的高揚をかちとろう!

低額妥結を弾劾せよ!


 二〇二三春闘は世界が「戦争と大軍拡の時代」に突入し、物価高騰で労働者が呻吟するなかで始まった。出版労連は、国民春闘共闘の統一回答指定日の翌日である三月九日に「第一波統一行動・ストライキ」の一環として総決起集会をオンラインで開催した。ここで労連の中心である教科書共闘の単組の多くが前年を超える回答を得て妥結方向≠ナあると報告された。しかし前年を超えたといっても定昇込み三%以下なのであって、それは物価高騰のもとでは実質的に賃下げにしかならないものだ。こうして第一波統一行動は総決起ならぬ低額妥結推奨集会≠ニ化したのであった。
 このような現実は、出版労連本部とりわけ共産党系ダラ幹による賃上げ闘争の放棄というべき方針と指導によってもたらされている。しかしこれに抗して、多くの単組が賃上げを求めて粘り強くたたかっている。われわれは<大幅一律賃上げ獲得! 改憲阻止・大軍拡阻止! ロシアのウクライナ侵略弾劾!>を掲げて今出版春闘を最後までたたかう決意である。

以下 見出し

A 売上げ減少の下で労働者に犠牲を強いる出版資本家
 闘争放棄を決めこむ出版労連本部
B 「産業新生」路線にもとづく春闘の歪曲を許すな!
 賃上げ闘争の放棄
 改憲反対闘争の放棄
 リストラ・首切り反対、労働強化・長時間労働反対の放棄

C 大幅一律賃上げ獲得!
 大軍拡・改憲阻止!

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プーチンの侵略を擁護するドイツ左翼党

プーチンを代弁する「新しい平和運動」なるもの
 ロシアによるウクライナ侵略一年を経た二月二十五日、ベルリンのブランデンブルク門の前で、「ロシア・ウクライナ戦争の即時停戦」と「ロシアとの交渉開始」を掲げて集会とデモがおこなわれた。主催者発表で五万人(警察発表では約一万三〇〇〇人)が参加したという。主催したのは、ドイツ左翼党所属の連邦議会議員ザーラ・ヴァーゲンクネヒトとフェミニスト雑誌『エンマ』編集長アリス・シュヴァルツァーの二人で、彼女らは「新しい平和運動をはじめる」と宣言した。
 ウクライナの『コモンズ』誌編集部が「一部の欧米左翼がアンチ・ウクライナの許し難い行動を組織している」と指弾したのが、この集会である。
 ザーラ・ヴァーゲンクネヒトは「ウクライナで起きている殺戮と市民の苦しみに一刻も早く終止符を打たなくてはならない。ウクライナに兵器や弾薬を送り続けることは無意味な消耗戦を引き延ばすだけだ」と主張し、ドイツをはじめとする西側の政府がウクライナへの軍事援助を止め、停戦交渉でロシアが受け入れられる条件を準備するように要求したのだ。彼女は演壇の上から「西側諸国の真の狙いはロシアを破滅させることだ。ドイツの戦車は第二次世界大戦でナチス・ドイツと戦ったソ連人の子孫たちに砲口を向けてはならない」などと叫んだ。まさにプーチンの代弁者そのものではないか。
 ナチスと戦った「ソ連人の子孫」に砲口を向けるな、だと! ウクライナ人民に「砲口を向け」、ミサイル攻撃で殺戮をくり返しているのはロシア軍だ。まさに、侵略者プーチンこそは、今ヒトラー≠ナはないか! これに生命を賭して反撃するウクライナ人民のレジスタンスを「無意味な消耗戦」だと言い放ったのがザーラなのだ。一九六九年生まれでドイツ左翼党の前身である旧東ドイツの政権党=ドイツ社会主義統一党の党員であったザーラは、ベルリンの壁の崩壊とソ連邦崩壊を眼前にしても、東独やウクライナをはじめとするソ連圏諸国の人民を抑圧してきたスターリン主義者であったみずからの過去になんの痛みもないのだ。
 侵略者プーチンにたいしてロシア軍のウクライナからの撤退さえ求めず、逆にウクライナにたいして「銃を置け」と求めるようなこの彼女らの主張には、当然にも在ドイツ・ロシア大使館から「今日の集会でドイツ政府がウクライナに兵器を供与することにドイツ市民が反対する姿勢をはっきりしめした」という歓呼≠フ声があがった。侵略者ロシアによるウクライナ人民の殺戮と占領を擁護することのなにが「新しい平和運動」か!
 
以下 見出し

 旧スターリニスト党の腐敗

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革命と内戦のウクライナ

1917―1921年

<第3回>


U ウクライナ・ソビエトの統一と共産党結成
 (1)帝国主義的干渉との戦いの勝利とその根拠
 ウクライナ革命はその開始とともに、ただちにドイツ・オーストリア(独・墺)やイギリス・フランスなどの反革命干渉軍にたいする革命防衛戦争に転化した。このことは、革命の抹殺を策す帝国主義列強の矢面にまさにウクライナが位置していたからにほかならない。
 一九一八年三月に始まった内戦は大きく三つの時期に分かれる。第一の時期には、独墺占領軍にたいしてウクライナ統一ソビエトが農民軍の各部隊とともにパルチザン戦争をくりひろげた。解散させられたラーダ政府の勢力は、ポーランドなどから独墺にたいして若干の抵抗を試みたにすぎない。
 独墺帝国主義が英仏帝国主義に敗北した一八年十一月以後、ただちに後者がウクライナ侵略を開始したことにより、帝国主義的干渉戦の第二期が始まる(十一月にフランス軍がオデッサを占領)。この時期にウクライナ・ソビエトは、英仏に支援され帝政ロシアの復活をもくろむデニキンの白軍と戦い、他方では、ラーダ解散後も権力奪還をめざして英仏やポーランドと結託したペトリューラ軍とも戦った。敵は代わったけれども、息つく間もなく革命防衛戦争を続けたのだ。
 一九一九年十二月、デニキン軍を占領されたキエフから撃退して「ウクライナ社会主義ソビエト共和国」(暫定首都ハリコフ)を樹立したことが、内戦勝利のくぎりをなす。このあとも、ペトリューラを押したてたポーランド軍のキエフ占領(二〇年)やマフノ農民軍との内戦(二一年)が続くのであるが、まず、一九一九年の勝利を可能にした根拠は何かについて論じておこう。

 (2)ウクライナ・ボルシェビキ内部の路線論争

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「南西諸島の軍事要塞化を許すな!」
   
闘う学生が最先頭で奮闘
4・1  沖縄県民大行動 辺野古
 四月一日、キャンプシュワブ・ゲート前で、辺野古新基地建設中止を求める第三十七回県民大行動(オール沖縄会議主催)が開催され、六五〇人の怒れる労働者・学生・市民が「辺野古新基地建設阻止!」「南西諸島の軍事要塞化反対!」の怒りの拳をあげた。琉球大学、沖縄国際大学のたたかう学生は、「改憲・大軍拡・安保強化阻止!」の横幕をかかげ、最先頭で奮闘した。
「辺野古新基地建設阻止!」の拳をあげる学生・労働者
(4月1日、シュワブ・ゲート前)
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「原発推進と一体の大軍拡反対!」
   
わが同盟のビラに熱い共感
3・19  「さよなら原発」北九州集会


「改憲・大軍拡・増税を打ち砕け!」
3・19 福岡県総がかり行動
 三月十九日、北九州市小倉北区の小倉城に隣接する勝山公園において、「川内原発の60年運転を許すな! 二〇二三年さよなら原発! 3・19北九州集会」(主催 「さよなら原発! 北九州連絡会」)が開催された。 わが同盟情宣隊は、ゼッケンで身を固め、集会会場の入り口三ヵ所で、「岸田政権による原発の積極的推進に反対しよう!」と大きく赤字で書いたわが同盟のビラを、参加者にくまなく手渡した。
 同日、午後二時から福岡市天神の西鉄福岡駅前で「憲法を活かし、いのちと暮らしを守る福岡県総がかり行動」(主催 福岡県総がかり実行委員会)が開催された。 わが同盟情宣隊は「岸田政権による改憲・大軍拡・増税を打ち砕け!」と呼びかけるビラを配布した。
「川内原発の運転期間延長阻止!」
(3月19日、北九州市・勝山公園)
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