第2770号(2023年5月29日)の内容

<1面>
G7広島サミット弾劾!
対中・対露の核軍事同盟強化反対!
<2面>
軍事要塞化に反撃の火柱
 5・13-14 県学連・全学連 沖縄現地闘争
<3面>
各地で改憲・大軍拡阻止の声
 5・3 憲法集会 大阪札幌金沢
<4面>
各地メーデーにわが同盟が檄
 5・1札幌4・29福岡
対中先制攻撃体制構築の基軸――米IAMD <下>
<5面>
<新型コロナ「5類」への引き下げ>
 岸田政権の感染対策放棄・社会保障切り捨てを許すな
Topics 岸田政権の「三位一体の労働市場改革の指針」
<6面>
アフリカ諸国取り込みに狂奔するプーチン政権
革命と内戦のウクライナ 第6回(最終回)
 「解放」最新号


























  

G7広島サミット弾劾!

対中・対露の核軍事同盟強化反対!

 
5・19 全学連が首相官邸に「サミット反対」の拳
岸田政権による軍拡財源法・軍需産業強化法制定阻止の決意に燃えて決起 
 五月十九日から三日間、広島において「先進七ヵ国」サミットが開催された。その二日目に、ウクライナの運命が決まる会議にウクライナの代表が参加しないわけにはいかない≠ニ語って、大統領ゼレンスキーがG7サミット広島会場にのりこんだ。彼は米・欧の権力者たちにたいして、ロシア侵略軍を撃退しウクライナが勝利するための軍事支援を強く求めた。そして「停戦の時期はウクライナ自身が決める」と謳う自国の「十項目和平案」を、米・欧・日の帝国主義諸国やインドやブラジルなどの権力者たちにさし示したのである。
 ゼレンスキーのこの必死の訴えを最大限に政治的に利用したのが、G7の帝国主義各国権力者どもであった。彼らは、ウクライナにたいするプーチン・ロシアの核恫喝や中国の「不透明な核軍拡」をもっぱらやり玉に挙げて、「核なき世界をめざす」などとほざきながら、対中・対露の核軍事同盟の強化を宣言したのだ。核兵器は「侵略を抑止し戦争と威圧の防止に役立っている」などとうそぶく「核軍縮広島ビジョン」なるものは、核軍事同盟であるNATOおよび日米軍事同盟の飛躍的強化に突進している帝国主義権力者どもの鉄面皮な居直り以外のなにものでもない。
 「対中・対露の核軍事同盟強化反対! G7広島サミット反対!」――五月十九日、わが全学連のたたかう学生たちは、厳戒態勢を突き破り首相官邸 前に怒りの声を断固として轟かせた。ロシアのウクライナ侵略を最大限に利用し極反動攻勢に一気にふみだしている岸田政権にたいして、「対中国・対北朝鮮の先制攻撃体制の構築反対!」「憲法改悪阻止!」の怒りの拳を叩きつけたのである。沖縄の地においては、五月十三日〜十四日に県学連と全
 
「5・15平和行進」に闘う学生が起つ(5月13日、嘉手納) 
学連派遣団のたたかう学生たちが、革命的・戦闘的労働者と固く連帯し、「沖縄・南西諸島の軍事要塞化阻止! 日米グローバル同盟の強化反対!」を掲げて平和行進・県民大会を最先頭でたたかいぬいたのだ。
 いま岸田政権は、「今日のウクライナは明日の東アジア」などとうそぶきながら、日本国家をアメリカとともに対中国戦争を戦える国家へと改造する一大攻撃に突進している。歴代自民党政権がなしえなかった軍事予算のGDP比二%への大増額や、沖縄・南西諸島の軍事要塞化に、そして「戦力不保持・交戦権否認」を謳った憲法第九条の破棄および政府に「緊急政令」発布の非常大権を与える緊急事態条項の新設を核心とする憲法の大改悪に突進しているのだ。
 岸田政権の大軍拡・改憲攻撃をまえにして日共・志位指導部は完全に腰砕けになっている。この既成反対運動の沈滞を突き破るかたちで、わが革命的左翼のみが断固としてたたかいぬいているのである。すべての労働者・学生は、ただちに、岸田自民党の一大反動攻撃を打ち砕く闘いに全力で決起しようではないか。




以下、見出し

対中露の核軍事包囲網強化に突進するG7権力者

没落に喘ぐ帝国主義権力者どもの再結束

岸田政権の改憲・大軍拡・安保強化を打ち砕け!


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軍事要塞化に反撃の火柱

5・13―14 県学連・全学連が沖縄現地闘争

 
悪名高い米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」が常駐するトリイ・ステーションのゲート
(奥)に向け、怒りのシュプレヒコールを浴びせる(5月13日、読谷村) 
 五月十三、十四日の両日にわたり、「南西諸島の軍事要塞化反対! 辺野古新基地建設反対!」を掲げて「5・15平和行進・県民大会」(主催:同実行委員会)が開催された。四年ぶりの大規模開催となった今年の平和行進は、全県・全国から一九五〇名の労働者・学生・市民が結集してかちとられた(平和行進は、沖縄本島の中部コースと南部コースの二ヵ所でおこなわれ、宜野湾市コンベンションセンターで開催された県民大会には約一四〇〇名が参加した)。
 沖縄県学連と全国から結集した全学連派遣団のたたかう学生たちは、この闘いを戦闘的にぬりかえるために労働者・市民の最先頭でたたかいぬいた。十四日には、辺野古現地のキャンプ・シュワブを包囲するデモ行進に勇躍決起した。
 G7広島サミットを目前にひかえ、米・日・韓と中国・北朝鮮(・ロシア)の双方が対抗的な軍事行動をくりひろげていた。この緊迫した情勢のもとで、県学連と全学連派遣団のたたかう学生たちは、「反安保」を放棄する既成反対運動をのりこえるかたちにおいて、反戦反安保・ウクライナ反戦の火柱を赤々と燃えあがらせたのだ。

平和行進・県民大会の戦闘的高揚のために奮闘

 十三日の午前八時半、中部コースの出発集会が開催される読谷村役場に、沖縄・全国の労働組合員たちが続々と集まってきた。琉球大と沖縄国際大
 
 県民大会に結集した労働者・市民のど真ん中で闘う学生が奮闘
(5月14日、宜野湾市)
のたたかう学生が、「沖縄全島へのミサイル配備阻止! 辺野古新基地建設反対!」の横幕を広げて集会参加者を鼓舞する。全学連派遣団のたたかう学生たちは、北海道大、国学院大、神戸大、奈良女子大など色とりどりのノボリを立てた。
 会場には、北は北海道から南は九州・沖縄まで、各地の労働組合のノボリが林立し戦闘的な雰囲気がつくられた。結集した約一〇〇〇名の労働者はやる気に満ちた顔をしている。「ウクライナ侵略反対」や「基地撤去」のゼッケンを身につけている労働者もいる。
 午前九時半、決起集会をかちとった行進団は、いよいよデモ行進に出発した。米軍の読谷補助飛行場の跡地を抜けると、目の前に米軍トリイ・ステーションのゲートに設置された赤い鳥居が見える。行進団は、怒りをたぎらせシュプレヒコールをあげる。
 たたかう学生たちは、いっそう大きな声でシュプレヒコールをあげた。「沖縄の軍事要塞化反対! 日米グローバル同盟の強化反対!」マイクを握った国学院大のたたかう学生が熱烈に呼びかける。「沖縄への陸自ミサイル部隊の配備は、日米安保同盟を対中国の戦争同盟として強化する攻撃だ。対中国攻守同盟としての強化に反対しよう!」
 行進団は、国道五十八号線を南下し、昼休憩のために嘉手納町民ひろばにぞくぞくと入っていく。わが同盟の情宣隊は、「辺野古新基地建設阻止! 沖縄・南西諸島へのミサイル配備阻止!」「G7広島サミット反対!」と熱烈に訴えるビラを平和行進参加者にくまなく配布した。

嘉手納基地に向け怒りのシュプレヒコール

 
全学連の闘う学生たちがキャンプシュワブ第1ゲートにシュプレヒコール
を叩きつける(5月14日、名護市)
 午後一時半、午後のデモ行進に出発した。多くの労働者が合流し、行進団の人数は約一二〇〇名に増えている。広大な嘉手納基地の滑走路をにらみながら国道を南下する。駐機している米空軍輸送機の巨大な黒い尾翼がフェンス越しに見える。たたかう学生たちは怒りをみなぎらせてシュプレヒコールをとどろかせた。
 平和行進団の労働者・学生・市民は、北谷町役場までの約一二キロメートルのデモ行進を貫徹し、最後に団結がんばろうをおこない団結をうち固めた。

県民大会に一四〇〇が結集

 翌十四日に宜野湾市で開催された県民大会には、約一四〇〇名の労働者・人民が結集した。平和行進の中部コース・南部コースの各団長が、デモ行進の意義を熱っぽく報告した。参加した労働者が「よし!」と力強く呼応する。大分県代表の労働者は、日出生台で強行された日米共同演習「アイアン・フィスト」に断固反対してきたことを報告した。また、福島県から参加した労働者が、「GX」の名のもとに原発政策を推進する岸田政権を怒りをこめて弾劾した。
 琉大・沖国大のたたかう学生は、二階席最前列に陣取り、「先制攻撃体制の構築反対! <プーチンの戦争>を打ち砕け!」と大書した横幕を掲げて闘いの方向性を鮮明にさし示した。たたかう熱気が高まるなか、最後に参加者全員で団結がんばろうをおこない集会はしめくくられた。

「辺野古新基地建設阻止!」
シュワブ包囲デモを貫徹


 たたかう学生たちは県民大会につづいて、名護市の辺野古現地においてキャンプ・シュワブを包囲するデモンストレーションに決起した。
 午後二時すぎ、辺野古弾薬庫前のゲートに結集した学生たちは、真紅の県学連旗や自治会の旗やノボリを林立させ集会の陣形をとる。フェンス越しに見える大浦湾には、埋め立て工事に向けて準備を進める作業船が見えるではないか。たたかう学生たちの怒りが爆発する。「辺野古新基地建設阻止! 大浦湾の埋め立てを許さんぞ!」
 学生たちはすぐさまデモ行進に出発する。シュプレヒコールをしながら国道を南下する学生のデモ隊に、通行する車から「がんばれ!」と応援の声がとぶ。県民大会後に、辺野古現地を視察にきた労組員たちからも共感の声があがった。
 いよいよメインゲートだ。たたかう学生たちは横幕を広げ、米軍基地に向けてシュプレヒコールをあげる。「日米グローバル同盟粉砕! 基地撤去・安保破棄めざしてたたかうぞ!」比嘉県学連委員長が、熱烈なアジテーションを開始する。「バイデン政権は、対中国の最前線拠点として辺野古新基地を建設しようとしているのだ。許しがたいではないか!」「そうだ!」怒りに燃える学生たちは、さらにシュプレヒコールを叩きつけた。
 辺野古の浜に到着したデモ隊は、フェンス越しに見える高さ一〇メートルの埋め立て護岸をにらみつけ集会を開始した。県学連委員長が、原子力空母ニミッツが沖縄近海に展開していることを暴露し、「サミットを前に、米軍は沖縄近海で対中国の威嚇的な軍事演習にうってでている。断じて許すな!」と熱烈によびかけた。「いまこそ『反安保』を放棄する既成反対運動をのりこえ、反戦・反安保・反改憲の闘いの爆発をかちとろう!」と訴えたのだ。
 つづいて全学連派遣団の学生がつぎつぎに発言に立ち、決意を述べた。北海道大のたたかう学生は、巨大な埋め立て護岸を目の当たりにした怒りに燃えて訴えた。「大浦湾の埋め立てを阻止し、基地建設をぶっとめるぞ!」神戸大の学生は、「政府は『基地の負担軽減』などと言う。ふざけるな! 日米軍事同盟の強化を阻止するためにたたかおう!」と岸田政権を弾劾した。沖国大の学生は、沖縄本島うるま市や与那国島への陸自ミサイル部隊の配備を阻止する決意を力強く述べた。最後に県学連と全学連派遣団の学生は、キャンプ・シュワブに向けてシュプレヒコールを叩きつけ、インターナショナルを斉唱して集会をしめくくった。
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岸田政権の感染対策放棄・社会保障切り捨てを許すな

 岸田政権は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染症法上の位置付けを季節性インフルエンザと同じく「五類感染症」に引き下げた(五月八日から実施)。この「五類」への引き下げを契機に政府・厚生労働省は、高齢者への医療サービス切り捨てを鮮明にしつつ患者に応じた対応の指針をうちだした。施設や在宅で療養している高齢者が感染した場合には、高齢者施設内で「療養」する扱いにするか、急性期病床より看護師の体制が弱い「地域包括ケア病棟等」に入院させるか、などがそれである。こうした岸田政権による新たな「COVID-19対策」は、高齢者にCOVID-19による死をもたらすだけでなく、COVID-19の後遺症に苦しむ労働者・学生をさらに生みだすことになる。それは、コロナ禍と物価急騰に襲われ生活苦にあえぐ労働者・人民にさらなる病苦と貧窮をもたらすものにほかならない。しかもそれは、医療・介護労働者に感染の危険と医療・介護経営者によるさらなる労働強化をもたらすにちがいない。

T 死に追いやられる高齢者、後遺症に苦しむ労働者・学生

 岸田政権は、すでに今年の一月二十七日の時点で、新型コロナウイルス感染症対策本部(以下「政府対策本部」)において、五月八日から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染症法上の位置付けをこれまでの「二類相当」から季節性インフルエンザと同じ「五類感染症」に引き下げることを決定していた。この決定にもとづいて「政府対策本部」は、それまで感染者にたいして保健所や都道府県が病床を確保し入院調整をおこなってきた「特別な対応」を取りやめ、今後は診療した医療機関が入院先の病床を探すという「通常の対応」に移すことを決定した(三月十日)。それを受けて、厚生労働省は都道府県当局にたいして、あらかじめ「コロナ患者用」として準備しておく「確保病床」を全面廃止する「移行計画」を早急に策定し、四月二十一日までに国に提出するよう通知した(三月十七日)。
 しかし、医療・介護労働者にとって、COVID-19に感染した患者にたいして季節性インフルエンザ感染者に対応するのと同様に治療・看護することはできない。いまなお、病院や介護保険施設などではCOVID-19の集団感染(クラスター)が発生し、勤務が可能な職員が少なくなった状況のなかで、医療・介護労働者は労働強化を強いられている。介護労働者は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染しても感染力がなくなったとみなされた場合には直ちに職場復帰を求められ、みずから感染している場合でもCOVID-19患者の介護を強いられている。これまでの八波におよぶ感染拡大のなかで、高齢者施設の入所者は、どれほど重篤になったとしても病院への入院をほとんど認められなかったがゆえに、介護労働者は利用者にたいする「治ってほしい」という気持ちをおし殺しながら入所者を看取ることを強いられてきたのだ。
 オミクロン株が流行した第七波・第八波の半年間だけでも、COVID-19による死者は、高齢者を中心に四・二万人にのぼっている。〔ちなみにインフルエンザによる死者は、大流行した年でも年間一万人である。〕
 また、COVID-19の後遺症のために日常生活さえままならず、仕事や学業を辞めざるをえない労働者・学生も数多く生みだされている。後遺症によって休職したり失職したりしたとしても、彼らには何の補償もないがゆえに、後遺症で苦しむ多くの労働者が貧窮を極めている。こうした事態は、SARS-CoV-2の感染力や毒性を完全にあなどってきた岸田政権のおざなりなコロナ対策によって生みだされたといわなければならない。
 また、COVID-19の位置付けを「五類感染症」に引き下げることにともない、COVID-19の患者であっても医療費の支払い(自己負担)が生じるので受診を控えてしまったり、「かぜだ」と自己判断してしまったりして診断されないまま死亡する高齢者やCOVID-19の後遺症に苦しむ労働者・学生が、今後さらに大量に生みだされるにちがいない。

新型コロナウイルスの不思議な特性

 SARS-CoV-2は、感染することによってウイルスの侵入や増殖を防ぐ中和抗体を産生するだけではない。SARS-CoV-2は、免疫異常をもたらす抗体も産生する。こうしたウイルスは、産生する抗体が強い神経親和性をもっているがゆえに、脳脊髄をはじめとした神経系に障害をもたらすことがわかってきた。しかも、コロナウイルスは、持続感染することが知られている。それゆえ、SARS-CoV-2は、ウイルスに感染した直後だけでなく、感染時期のしばらくあとで、慢性疲労症候群や自己免疫疾患(膠原病)、さらには認知機能障害(ブレイン・フォグ)を発症させる。このようなコロナ後遺症で苦しむ患者が多いことが、いま世界各地から報告されている。
 われわれは、かねてより推断してきた――SARS-CoV-2は、ネオ・スターリニスト習近平政権のもとにある武漢市のウイルス研究所から漏出し、COVID-19の世界的パンデミックをもたらしたのではないか――と。そして、このウイルスはいまだに全世界の労働者・人民に貧窮と死をもたらしつづけている。「重症化率が低下した」とみなされているオミクロン株であっても、これほど死者や後遺症に苦しむ労働者・人民が多いことを目のあたりにすると、このウイルスの不可思議な性質に疑惑がわきあがるのである。SARS-CoV-2は従来のコロナウイルスと遺伝子が異なるのであるが、これはやはり遺伝子操作によってつくりだされたウイルスではないのだろうか、と。また、アメリカ帝国主義バイデン政権も、みずからがウイルスの遺伝子操作に手を染めているがゆえに、SARS-CoV-2が「漏出した」ということには触れても、遺伝子操作については口をつぐんでいるのではないか。
 いまや、ウイルス研究に携わる研究者や専門家が、研究を進めるために遺伝子操作によって感染力や毒性の強いウイルスやミックス・ウイルスをつくっているということは自明のことである。それを当然熟知しているにもかかわらず、米・中両権力者が「SARS」・「MERS」・「新型インフルエンザ」や今回の「新型コロナウイルス」などが遺伝子操作によって生みだされた可能性があることにかんしては口をつぐむ、あるいは否定している。このこと自体、権力者どもがウイルスの遺伝子操作を細菌兵器開発としても位置づけおこなっていることの証左ではないだろうか。

以下、見出し

U 「入院の必要性は低い」と高齢者に「施設内療養」=死を強要!

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各地で改憲・大軍拡阻止の声 5・3 


大阪憲法集会


 五月三日に大阪市内で、「かがやけ憲法! 平和といのちと人権と おおさか総がかり集会」が開催された(主催は「おおさか総がかり行動実行委員会」)。
 「早期の憲法改正にむけ全力でとりくむ」と傲然と宣言した岸田自民党は、改憲攻撃の先兵たる維新や国民民主らとともに憲法審査会において緊急事態条項の創設や第九条への自衛隊の明記についての議論を一気呵成におしすすめている。対中国の先制攻撃システムを有する軍事強国にふさわしいネオ・ファシズム憲法の制定に突進しているのが岸田政権・自民党なのだ。
 神戸大、奈良女子大のたたかう学生は、岸田政権の憲法改悪を絶対に阻止するという決意に燃えて、結集した五〇〇〇名の労働者・市民の最先頭で集会・デモの戦闘的高揚のために奮闘した。
関西の闘う学生が「憲法改悪阻止!」の声を大阪市街に轟かす
(5月3日)
  会場に横断幕ひるがえす闘う学生
(5・3)
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札幌憲法集会

 五月三日、札幌市大通公園で「STOP改憲! 5・3憲法集会」(主催・戦争をさせない北海道委員会)が六〇〇名を越える労働者・学生・市民の参加のもとにかちとられた。
 プーチンのロシアによるウクライナ人民の大虐殺・領土強奪の侵略戦争、これを契機として中国の「台湾併呑」をめぐって軍事的な緊張が高まるなか、岸田政権は、今、「アメリカとともに戦争をやれる日本」をめざし「戦後安保政策の大転換」に踏みだした。改憲と先制攻撃システムの構築、空前の大軍拡に突進しているのだ。
 こうした緊迫した情勢のなかで本憲法集会はもたれた。だがしかし、主催者は、この集会のメインスローガンにあらたな戦前にさせない≠ニ掲げつつも、その内実は、切迫する東アジア情勢への危機意識もなく、「憲法をよりどころとした国民の思いを踏みにじっている」と弱々しく唱えるだけであった。
 わが同盟情宣隊と戦闘的・革命的労働者、たたかう学生は、日米軍事同盟の飛躍的強化が策されているこのときに「安保強化反対」の闘いを放棄する腐敗をのりこえ、この憲法集会を戦闘的にぬりかえるために奮闘した。
「STOP改憲!」集会に「改憲・大軍拡阻止!」の檄
(5・3、札幌市)
   労働者・市民と共に闘う学生が札幌市街をデモ行進
(5月3日)
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金沢憲法集会

 五月三日、金沢市において憲法改悪に反対する集会・デモが連続的に開催された。
 岸田政権は今、日米共同の先制攻撃体制の構築に突進し、同時に憲法改悪の策動を急ピッチでおしすすめている。日本共産党中央は「平和の枠組みを発展させる平和外交への転換を」などと主張するのみで、「改憲阻止・反安保」の闘いの組織化を完全に放棄している。金沢大学のたたかう学生たちは、既成反対運動の危機的状況をつき破る決意に燃え、職場深部でたたかう労働者と連帯して、集会の戦闘的高揚のために奮闘した。
「憲法を守る会」集会で労働者とともに金大生が改憲阻止の声
(5月3日、金沢市)
   「市民アクション」主催のデモで金大生が戦闘的檄
(5・3、金沢市)
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 各地メーデーにわが同盟が檄


5・1「連合北海道


 五月一日、札幌市・大通西八丁目広場において「連合北海道」主催の第九十四回全道メーデー大会が四年ぶりに開催された。自治労、JP労組、北教組、私鉄総連、UAゼンセン、フード連合などの官・民の諸産別の組合旗や幟を先頭に三〇〇〇名の組合員が参加した。民間の中小企業の労働者も意気高く結集している。
 いま、道内の労働者は政府・独占資本による公共料金値上げと激しい物価高騰のなかで厳しい生活苦にたたきこまれている。にもかかわらず、経営者どもの徹底した賃上げ抑制攻撃のまえに、「連合北海道」幹部はこの物価高分を補うことにもならない超低額の「賃上げ」や「賃上げゼロ」での幕引きを企んでいる。わが戦闘的・革命的労働者は彼らの裏切りを弾劾し「大幅賃上げ」をめざしてたたかい、この大会に多くの組合員と共に断固として結集した。
 わが同盟の情宣隊は、「賃下げ回答=妥結弾劾!」「改憲阻止! 大軍拡を許すな!」と呼びかけるビラを参加組合員に配布し、集会を戦闘的に実現するために奮闘した。
3000名の労組員が意気高く結集
(5月1日、札幌市・大通西八丁目広場)
   札幌市街をデモ行進する労組員
(5月1日)
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4・29「連合福岡」


 四月二十九日、福岡市の舞鶴公園において第九十四回「連合福岡」メーデーが開催され、雨のなか三二〇〇名の労働者が結集した。
 わが同盟の情宣隊は、職場深部で奮闘する革命的・戦闘的労働者たちと連帯して、本メーデー集会を戦闘的にぬりかえるためにたたかった。公園入口に「政府・独占資本による生活苦の強制を許すな! 大軍拡・改憲阻止! <プーチンの戦争>粉砕! 労働者に屈服を強いる『連合』中央弾劾!」と大書した横断幕を掲げ、「賃下げ回答=妥結弾劾!」と書かれたわが同盟のビラを、結集してくる労働者たちに手渡した。
 また、わが同盟九州地方委員会はこの日、「連合北九州」メーデーと「連合鹿児島」中央メーデーにおいてもビラを配布し圧倒的な共感をかちとった。
「賃下げ回答=妥結弾劾!」
(4・29、福岡市舞鶴公園)
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