第2774号2023年6月26日)の内容

<1面>
大軍拡・改憲・安保強化の極反動攻撃を粉砕せよ!
 岸田日本型ネオ・ファシズム政権打倒めざして闘おう
<2〜3面>
軍拡財源法制定・入管法改定阻止に起つ
 6・13‐16 国会前
 6・7那覇6・4鹿児島6・10金沢
耐震対策もおざなり
川内原発の運転を許すな
<4面>
郵便局窓口
 「要員算出標準見直し」による人員削減を許すな!
<5面>
Topics 消費税増税を叫ぶ「連合」芳野
ラピダス建設に巨額の血税
メディア締めつけ 石川県知事
<6面>
万華鏡2023――情勢の断層を読む
 バイデン・ドタキャン
 西安サミット
 米軍艦船の補修
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号



























  

大軍拡・改憲・安保強化の

極反動攻撃を粉砕せよ!


岸田日本型ネオ・ファシズム政権打倒めざして闘おう

 
6・18労学統一行動の大高揚をかちとる
首都の闘う労学が全国各地の闘いと連帯して戦闘的デモ(東京都港区)
 わが同盟は、すべての労働者・学生諸君に呼びかける! 岸田政権が今夏今秋に強行せんとしている日本の軍事強国化と改憲の一大攻撃を打ち砕くために、決意も新たに反戦反安保・改憲阻止の一大闘争を全力で燃えあがらせよ!
 いま、日本全国において岸田政権にたいする労働者・人民の怒りと不信の声が渦巻いている。この政権は今国会において、日本型ネオ・ファシズム政権たるの本性をむきだしにした。今後五年間で四三兆円もの巨費を投じ軍事費をGDP比二%に拡大する軍拡財源法および軍需産業強化法など軍拡二法、東日本大震災・福島第一原発事故いらいはじめて原発推進をうたったGX電源法の制定、国民総監視・総管理強化のためのマイナンバー法改定、外国人難民を排斥する入管法改定、差別増進法≠スるLGBTQ法制定など――歴代自民党政府がこれまでなしえなかったあらゆる反動攻撃を、岸田政権は、議会内での抵抗闘争さえも放棄した野党の総屈服に助けられて強行した。これを戦後最悪の反動国会といわずしてなんというべきか!
 岸田の極反動攻撃にたいして、完全に死の沈黙を決めこんでいるのが既成指導部ではないか。軍需産業をはじめ独占資本家の手先たる「連合」芳野指導部は、軍拡二法にたいして黙認というかたちで手を貸した。日共の志位指導部にいたるやこの決定的局面において、大軍拡・安保強化に反対する大衆的闘いの組織化をまったく放棄しているではないか。このゆえにこそ、岸田極反動政権による攻撃が貫徹するという痛苦な事態が現出しているのだ。
 会期末を目前にひかえた六月十三日、岸田は、「今国会が会期末間近になり、いろんな動きがあることが見込まれる。情勢をよく見極めたい」などとニヤついた表情を浮かべながら、野党に「衆院解散・総選挙」の恫喝を加え、もって参院での軍拡財源法採決にたいする抵抗をまんまと封じこめたのだ。
 そもそも、岸田は、みずからが議長の役回りを演じた五月のG7広島サミットを終えるや否や、それを最大の政治的成果≠ニして喧伝し、もって来年九月の自民党総裁選での再選―政権基盤の強化を掌中にすることを狙って解散・総選挙にうってでる腹を固めてきた。だがその矢先、「行政のデジタル化」の名のもとにおしすすめてきたマイナンバーカードと健康保険証との一体化にまつわる誤登録・誤記載などのあいつぐトラブルの続出、岸田一族あげての首相公邸を舞台とした忘年会のバカ騒ぎと酔狂に耽ったドラ息子の行状の社会的暴露、選挙協力をめぐる公明党の反発と自公両党の不協和音の高まり……。これら国会審議のさなかに明らかとなった事態のゆえに、一気に高まった労働者・人民の怒りに直面した岸田は解散を先送りするとともに、財源確保策の策定などは二〇二五年度以降に先延ばししたうえで、とにもかくにも極反動法の制定を強行したのだ。
 既成反対運動の壊滅状況を突き破り闘いを唯一おしすすめているのが、わがたたかう労学である。全学連のたたかう学生は国会前闘争に連続的に決起してきた。六月十八日には、全学連と反戦青年委員会が首都・東京をはじめ全国各地において<反戦反安保・改憲阻止>の一大デモンストレーションにうってでたのだ。
 すべての労働者・学生諸君! いまこそ既成指導部の闘争放棄を弾劾し、大軍拡・改憲阻止、日米軍事同盟の強化反対、日本型ネオファシズム反動化阻止の闘いの巨大な奔流をつくりだすのでなければならない。これら一切の闘いを総集約し岸田日本型ネオ・ファシズム政権打倒めざしてたたかおうではないか!

軍拡財源法の制定弾劾!

 岸田政権は、軍事予算をGDP比二%に引き上げる軍拡財源法案の採決を、「解散・総選挙」の恫喝で野党を完全に腰砕けにしたうえで強行した。
 ロシアのウクライナ侵略を発火点として、東アジアにおいても台湾や朝鮮半島を焦点に米・日・韓と中・北朝鮮(露)との戦争勃発の危機が一気に高まっている。対北・対中の最前線に立たされた日本帝国主義の岸田政権は、没落帝国主義アメリカ・バイデン政権の対日要求(軍事予算の倍増など)に応えるかたちで、北朝鮮(中国)の敵基地を先制攻撃しうる軍事体制の確立と沖縄・南西諸島の軍事要塞化に突進している。そのために岸田政権は、F35戦闘機やトマホーク・ミサイルなどのアメリカ製高額兵器を大量購入しようとしているのだ。「今後五年間に四三兆円」と明記した軍拡財源法をふりかざして、この政権は、昨年十二月に策定した安保三文書に明記した「反撃能力保有」「継戦能力の確立」などの軍備増強施策に人民から収奪した血税を湯水のように注ぎこもうとしているのである。
 大軍拡の財源として岸田政権は、東日本大震災の復興費として徴集する「復興特別所得税」の半分を軍事費に転用することを企んでいる。軍拡財源法に明記された「防衛力強化資金」には、各種の「準備金・積立金・繰越金」の一部を充当することが盛りこまれた。これは人民からとりたてた税収入の使途を軍事用に転換するものだ。さらに「徹底した歳出削減」による軍事費の捻出が謳われた。岸田政権は社会保障支出を削減して軍事予算を増額することを企んでいるのだ。
 さらに足りない分を増税によって賄うと軍拡財源法に明記したのが岸田政権だ。だがこの政権は、増税の時期も税の種類も明記せず、「骨太方針」において「二〇二五年以降の適切な時期」に「閣議決定」するとうそぶいている。大軍拡のために人民から血税をむしりとる企みを隠蔽し人民を徹底的に欺瞞している岸田政権を断じて許すな!
 ロシアのウクライナ侵略によって引きおこされた世界的なエネルギー不足=価格高騰を口実にして岸田政権は、老朽原発の六十年超の運転を容認する原発推進法を制定した。いまや核武装した北朝鮮と中国に対峙している日本帝国主義の岸田政権は、急坂を転げ落ちるようなアメリカ帝国主義の没落に不安を募らせているがゆえに、潜在的核兵器製造能力の維持・強化をも狙って原発推進法の制定を強行したのである。

ネオ・ファシズム支配体制強化の攻撃

 今国会において岸田政権は、改定マイナンバー法と改定入管法、「LGBTQ理解増進法」を制定した。
 マイナンバーカードをめぐって湧きあがる人民の不安の声を無視して岸田政権は、健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化すると明記した改定マイナンバー法を強引に制定したのだ。デジタル化の遅れを挽回せよ≠ニいう独占資本家階級の要求に応えて、そして国民総監視・総管理体制を一気に強化することを狙って岸田政権は、マイナンバー法改定を強行したのである。
 この政権は、外国人難民や性的少数者にたいする日本政府の対応が後進国レベル≠ナ差別的≠ナあると欧米政府や国連機関などから非難されている。こうした非難に応えるかたちをとりながらそのじつ、岸田政権・自民党は、外国人難民を排斥し問答無用に強制送還する改定入管法の制定を強行した。そして「全国民の安心な生活に留意する」などという文言を盛りこんだ「LGBTQ法」を制定した。これは、性的少数者を「全国民の安心な生活」を脅かす存在と烙印し排斥する差別増進法≠「がいのなにものでもない。
 岸田政権・自民党の極右ネオ・ファシストどもは、「日本の伝統文化・家族観」なるものをふりかざし排外主義的イデオロギーを鼓吹している。日本型ネオ・ファシズム支配体制の飛躍的強化を断じて許すな!

対中・対露グローバル同盟構築への突進

 岸田政権は、バイデン政権の要求に応え、「北朝鮮のミサイル発射にかんする情報の即時共有」の名のもとに、米日韓三国軍共通の軍事情報収集・指揮管制体制の構築に着手した。しかもこの政権は、六月初めいらい沖縄・台湾沖からフィリピン海にかけての広大な海域において、二つの米空母打撃群およびNATO軍のフランス・カナダの艦船とともに、軽空母「いずも」を中心とする海自艦隊を、全地球規模の海軍大演習「大規模グローバル演習二〇二三」(八月末まで)に参加させている。それだけではない。いまや「欧州とアジアの安保は不可分」とほざいて、NATOがドイツ領空および北海・バルト海域で開始したNATO史上最大の空軍演習「エア・ディフェンダー二〇二三」(六月十二日〜二十六日)に、歴史上初めて日本国軍を参加させているのだ。
 没落帝国主義アメリカ・バイデン政権の要請に応え岸田政権は、米欧帝国主義権力者と対中・対露のグローバル同盟構築を確認したG7広島サミットの合意をふまえて、NATOと米日韓三角軍事同盟およびAUKUSとを一体化した対中・対露グローバル同盟を構築する策動の先導役を務めているのだ。現に岸田は、東京へのNATO連絡事務所の設置要請にもふみだしている。
 同時にこの政権は、「権威主義対民主主義の戦い」を振りかざしてきたアメリカ帝国主義国家に反発する「グローバル・サウス」諸国をば、中露による抱きこみから引き離し米欧側に引き寄せる先兵をも買ってでている。まさに「力による一方的な現状変更反対」「法の支配にもとづく国際秩序の維持」をうちあげたG7広島サミットを跳躍台にして、一超軍国主義帝国アメリカが衰退をあらわにしているいま、世界の軍事強国・政治大国≠ヨとのしあがる野望をたぎらせて突進しているのが岸田ネオ・ファシスト政権なのだ。

以下、見出し

反戦反安保・改憲阻止闘争の大高揚をきりひらけ!

ウクライナ反戦闘争をさらに推進せよ

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軍拡財源法制定・入管法改定阻止に起つ



国会前闘争に唯一決起

6・16 全学連


 
全学連の学生たちが軍拡財源法案の採決強行を弾劾し
怒りのシュプレヒコール(6・16、国会前) 
 六月十六日、岸田政権は、軍拡財源法案の参院本会議における採決=可決を、労働者・人民の反対の声をふみにじって強行した。全学連のたたかう学生たちは、この日、一切の大衆的闘いを放棄した日本共産党中央を弾劾し、「軍拡財源法案の参院本会議採決阻止!」の国会前闘争に唯一起ちあがった。
 午前十時、参院本会議がはじまろうとしていたそのとき、全学連は国会前でただちに闘争を開始した。団結ハチマキとゼッケンで身を固めた学生たちは、「軍拡財源法の制定阻止!」と大書された横断幕と真紅の全学連旗を掲げて、国会に怒りの声を叩きつけた。
 「軍拡財源法案の参院本会議採決を阻止するぞ!」「強行採決を許さないぞ!」「先制攻撃体制の構築阻止!」「日米グローバル同盟粉砕!」
 怒りに燃えた学生たちは国会に嵐のごとく何度もシュプレヒコールを叩きつける。議員会館前の路上では、――なにひとつ闘いをよびかけない日共中央の犯罪のゆえに――全学連の部隊を除いては反対行動はほとんどおこなわれていない。たたかう学生たちは、既成反対運動指導部の度し難い腐敗を弾劾し、断固として抗議集会を貫徹した。
 参院本会議においては、政府・与党が「審議」のかたちをとるためにのみ「反対討論」の時間を野党に与え、これに野党が粛々と応じていた。「『有事』に真に必要な防衛力の強化」を強調したうえで「身の丈にあった規模の軍事費」を求める立憲民主党。この立民の主張におもねながら、「反安保」はおくびにも出さずにもっぱら「財政民主主義を壊すな」と弱々しくつぶやくにすぎなかったのが、日共議員であったのだ。
 午前十時五十分、採決がはじまった。「可決=成立」という一報が入るや、全学連の学生たちの怒りが爆発した。
 「採決強行弾劾!」「大軍拡を許さないぞ!」「安保粉砕!」「『反安保』を放棄する日共中央をのりこえたたかうぞ!」「岸田政権を打倒するぞ!」
 怒りに燃えた学生たちは、真紅の全学連旗を高々と掲げ、国会議事堂にシュプレヒコールを力のかぎり浴びせかけた。
 中澤全学連書記長が憤激に燃えて弾劾のアジテーションをくりひろげた。彼は渾身の力で、すべての労働者・人民によびかけた。
 「軍拡財源法の制定を強行した岸田政権に弾劾の嵐を巻きおこせ! ただちに大軍拡・改憲・安保強化の総攻撃を打ち砕く闘いに起て! またぞろ立民にしがみつき、『野党共闘』を後押しするものへと反対運動をねじまげてきた日共中央、この日共の議会主義的闘争歪曲を弾劾せよ!『反安保』を放棄する日共中央をのりこえ、日米グローバル同盟に反対し、米日―中の軍事行動の応酬に反対する反戦反安保闘争を燃えあがらせよ!」
 こうして全学連はこの日の闘争を最後まで戦闘的にたたかいぬいた。
 反対運動の組織化を完全に放棄し・立民との「院内共闘」に没入した日共中央、そして黙認≠ニいうかたちで政府にエールを送った「連合」指導部。これらの犯罪的対応に助けられて岸田政権は、軍拡財源法をはじめとする、アメリカとともに戦争する国に日本を飛躍させるための数々の反動法の制定を通常国会において強行した。全学連のすべての学生は、既成反対運動指導部がさらけだした度し難い腐敗を弾劾しのりこえ、岸田政権による大軍拡・改憲を阻止する闘いの大爆発をかちとるために、職場深部でたたかう労働者と連帯し、さらに奮闘せよ!



軍拡財源法案の参院採決阻止!

6・13 闘う学生が国会前で奮闘

 
国会に怒りの拳を叩きつける(6・13、衆院第二議員会館前) 
 六月十三日、早稲田大学、国学院大学をはじめとする首都圏のたたかう学生たちは、岸田政権・自民党による軍拡財源法案の参院・財務委員会での採決を阻止するために、国会前闘争に断固として起ちあがった。
 岸田政権が先制攻撃システムの構築とそのための巨額の軍事予算確保のための財源法の制定に突進しているこのときに、日本共産党志位指導部は、大衆闘争の組織化を放棄するという度し難い犯罪的対応をとっている。これを徹底的に弾劾しつつ、たたかう学生たちは、「連合」指導部による闘争抑圧をくいやぶり大軍拡反対の闘いを創造するために奮闘する戦闘的・革命的労働者と連帯して、国会前に「軍拡財源法制定阻止!」の声を轟かせたのだ。
 午後六時、衆議院第二議員会館前に登場した闘う学生たちは、赤ハチマキとゼッケンに身をかため、「軍拡財源法案の参院採決阻止! 憲法改悪阻止! 日米グローバル同盟粉砕!」と書かれた横断幕を掲げて、闘争を開始した。
 「先制攻撃体制の構築阻止!」「軍事費大増額反対!」「軍需産業強化法の制定弾劾!」「アジア版NATOの構築反対!」
 たたかう学生たちは、眼前の国会にたいして嵐のごとくシュプレヒコールを浴びせかけた。
 たたかう学生が次々にマイクを握り発言に立つ。「私は、岸田政権が巨額の軍事費を注ぎこんで、自衛隊を米軍とともに敵国に先制攻撃をしかける軍隊へと飛躍的に強化することを断じて許せない。対中国攻守同盟の強化に反対しよう!」
 「岸田政権による南西諸島への陸自ミサイル部隊の配備を阻止しよう。米日両軍による対中国の軍事行動を許すな! 米日―中の軍事的応酬に反対する反戦闘争を燃えあがらせよう!」
 怒りに満ちた決意表明に、たたかう学生たちは熱烈な拍手で応えた。
 午後六時半、たたかう学生の奮闘により国会前に戦闘的熱気がみなぎるなか、「総がかり行動実行委員会」主催の「軍拡財源確保特措法案廃案! 緊急行動」がはじまった。集まった三五〇名の労働者・学生・市民が、「軍拡財源法案の採決阻止!」「憲法改悪絶対反対!」のシュプレヒコールをあげた。さらに主催団体代表や市民が次々にアピールをおこなった。
 そのなかで発言に立った日共参院議員・井上は、ただもっぱら「戦争の準備ではなく平和の準備が必要」などと日共の安保・外交政策の対案の宣伝をおこなったにすぎない。軍拡財源確保法案の採決が切迫するこの重要な局面で、国会を包囲する一大闘争を呼びかけることも、日米軍事同盟に反対することも完全に放棄した腐敗しきった姿をさらけだしたのだ。
 集会が終わると、たたかう学生たちは、再び国会にたいして怒りの拳を叩きつけた。
 「参院採決阻止!」「軍拡のための大増税反対!」「米日―中露激突下の戦争的危機を突き破るぞ!」「岸田政権を打倒するぞ!」
 こうしてたたかう学生たちは、「反安保」を放棄した日共中央翼下の既成反対運動をのりこえるかたちで、<日米グローバル同盟粉砕>の旗高く国会前での闘いを終始戦闘的にたたかいぬいたのである。

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郵便局窓口

「要員算出標準見直し」による大幅人員削減を許すな!


 日本郵便経営陣は昨年五月、郵便局窓口の取扱件数、来局者数の減少をことさら強調し、「各郵便局の取扱業務量や営業戦略等に応じた要員の適正配置を進めていく」と称して、「郵便局窓口における要員算出標準の見直し」を提案してきた。現在の要員算出標準は二〇一〇年度取扱件数にもとづき策定しており、これを二〇二〇年度の取扱件数にもとづき見直す、というのだ。この経営陣の言う「要員算出標準の見直し」とは、大幅人員削減を強行するための「モノサシ」=基準づくりなのだ。
 経営陣はこの人員削減とともに、郵便局窓口を金融業務に重点をおいたものへ再編し、窓口労働者にこれまで以上の、金融商品を販売するための声かけ営業と局外活動を担わせようとしているのである。これは、「新しいかんぽ営業体制の構築」と称する日本郵便渉外労働者のかんぽ生命への無期限兼務出向、「郵便局窓口とゆうゆう窓口の一体化」など窓口改革と軌を一にし、三万五〇〇〇人の人員削減をゴシゴシおしすすめる攻撃の一環なのだ。
 だが、JP労組本部は、「郵便局窓口を取り巻く環境は大きく変化し」、「要員算出標準の現行化は必要である」とほざいて、経営陣がうそぶく「算出された必要労働力まで減員することが目的ではない」などという欺瞞的回答を成果とおしだして、第二十三回中央委員会(二月)で妥結承認を強行した。極限的な人員不足のなかで呻吟する組合員の怒りの声を足蹴にしているではないか! 職場実態を無視したこの妥結を弾劾しよう。
 われわれは、大幅な人員削減と、事務作業の過程で営業の声かけを強制する労働強化に反対する闘いを、職場からねばりづよく創りだそうではないか。

以下、見出し

T 労働者にさらなる犠牲を強いる日本郵便経営陣

 (1)「必要労働力」・「追加労働力」なるもの

 (2)「要員算出標準」のまやかし


U 大幅人員削減反対! 労働強化・生産性向上の強制に反対しよう!

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軍拡財源法制定・入管法改定阻止に起つ



闘う学生が最先頭で奮闘

6・7 沖縄平和運動センター集会

那覇
 六月七日、「防衛費財源法案と入管難民法改定案の廃案を求める抗議集会」(主催:沖縄平和運動センター)が那覇市でおこなわれた。
労働者とともに奮闘する沖縄の闘う学生
(6月7日、那覇市・県庁前ひろば)
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鹿大生が反安保を掲げ決起

6・4「大軍拡・大増税NO!」集会

鹿児島
 六月四日、鹿児島市の中央公園で「大軍拡・大増税NO! 鹿児島を日米の軍事拠点にするな! 6・4かごしま集会」(主催は憲法壊すな・戦争法廃止! かごしまの会)が二五〇名の労働者・市民・学生の参加のもとに開催された。
鹿大生が怒りの拳
(6月4日、鹿児島市・中央公園)
   横断幕を掲げ戦闘的檄をとばす鹿大生
(6月4日、中央公園)
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改憲阻止の訴えに共感


6・10

金沢

 六月十日午後、わが同盟北陸地方委員会は、金沢市の繁華街の武蔵ヶ辻で「軍拡財源法」の参院での採決=制定阻止を訴える情宣をおこなった。
わが同盟のビラが次々と受けとられていく
(6月10日、金沢市)
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