第2901号2026年1月19日)の内容

<1面>
ベネズエラへのアメリカ帝国主義の国家テロリズム弾劾!
<1面〜4面>
反戦闘争の爆発をかちとれ
 中央学生組織委員会
<8面>
ベネズエラに対するアメリカの侵略――問題は何か?
 ソツィアルニィ・ルフ
ベネズエラ軍事攻撃弾劾!
 全学連 米大使館に怒りの拳 1・5 東京
 労学が米総領事館に抗議 1・4 札幌
<4面>
26春闘勝利! 大幅一律賃上げ獲得!
 2・1労働者怒りの総決起集会へ
<5面>
<今・ここ>で反スタ運動を切り拓く決意
革命的労働者としての己を腹にすえて
<6面〜7面>年頭の決意
沖縄/関西/北陸
交運/社会事業/情報通信/金属/地域一般
 「解放」最新号
























  

ベネズエラへのアメリカ帝国主義の国家テロリズム弾劾!

(1)
 一月三日未明に、アメリカ大統領トランプの命を受けた米軍特殊部隊は、ベネズエラの首都カラカスを急襲し、大統領ニコラス・マドゥーロとその妻を拉致してニューヨークに連れ去った。米軍・CIAは、一五〇機を超える戦闘機・爆撃機による空爆で防空システムを破壊し、サイバー攻撃で首都中心部を停電させたうえで、デルタフォースなどの特殊部隊を送りこみ、大統領警護隊など一〇〇人を殺害してマドゥーロらを拘束したのだ。
 「麻薬犯罪人の逮捕」などという口実のもとにトランプ政権が強行したこの軍事攻撃は、まさに軍国主義帝国アメリカによる国家テロリズムそのものにほかならない。われわれはこのトランプ帝国の蛮行を徹底的に弾劾する。
 トランプはいま、次のようなことを傲然と宣言している。「ベネズエラは当面アメリカが運営(run)する。」「これで西半球は遙かに安全になった。ここはわれわれの半球だ。」「ベネズエラの石油はアメリカがすべて管理し販売する」と! そしてマドゥーロなき後の暫定大統領となったロドリゲスを「われわれに従わなければ第二波の攻撃をおこなう」と恐喝し、アメリカへの「協力」を誓約させたのだ。
 トランプ政権がいまこのときにこのようなベネズエラへの軍事攻撃を強行したその目的は何か?
 第一に、西半球(南北アメリカ大陸)をアメリカの勢力圏にする≠ニいう野望――「モンロー主義のトランプ版」と自称するもの――にもとづいて、「アメリカの裏庭」とみなした中南米における強固な<反米=親中・親露>の政権を倒し、この国家をアメリカの「属国」へとつくりかえるためである。
 第二に、世界最大の埋蔵量を誇るベネズエラの石油資源を強奪するためである。トランプは、ベネズエラの原油はもともとアメリカが開発したものであり、「奪われたものを取り戻すのだ」などと喚いている。この国の石油をみずからが掌握することによって、同時にその最大の輸出先である中国に打撃を与え、またベネズエラ産石油にもっぱら依存してエネルギー源を確保してきたキューバの糧道を断つこと――このことをトランプは狙っているのだ。
 こうした帝国主義的利害を貫徹するために反米国家ベネズエラを急襲し、その人民を実質上の植民地支配のもとに組み敷こうとしているのが、自称「キング」トランプなのだ。
 われわれはベネズエラ人民に呼びかける。
 トランプ政権によるこの剥きだしの資源強奪と帝国主義的支配の策動を許すな! マドゥーロ政権の圧政とたたかってきたベネズエラの労働者・人民は、いまこそ階級的団結をうちかため、トランプ帝国の侵略に立ち向かおう!
(2)
 トランプ政権によるこのベネズエラ軍事攻撃は、西半球(南北アメリカ)から中・露の拠点と利権を排除し、この半球をアメリカ帝国にとっての不可侵の「勢力圏」として確保しうちかためるというトランプの帝国主義的野望――トランプ自身が「モンロー主義のトランプ版」あるいは「ドンロー主義〔ドナルド+モンロー主義〕」と標榜しているそれ――にもとづく。
 「われわれは他の半球の競争者たちが、われわれの西半球に軍隊その他の脅威となる能力を配置したり、戦略的に死活的な資産を所有・支配したりする力をもつことを拒否する」(国家安全保障戦略)――このような戦略の暴力的貫徹が、ベネズエラへの軍事攻撃なのだ。
 時を同じくしてトランプ政権は、グリーンランドをアメリカが奪いとる意志を改めてうちあげ、「米軍の使用も一つの選択肢」などとデンマーク政府を脅しつけた。北極海の軍事上・海運上の要衝であるだけでなく、何よりも中国に次ぐレアアースを埋蔵しているのが、グリーンランドである。中国による「レアアースの武器化」に対抗していくためにトランプは、同盟国デンマークとの関係を壊すことも辞さずにグリーンランドの略奪につき進もうとしているのだ。
 パナマ運河を抱えながら中国への接近を強めてきたパナマにたいしても同じだ。いまトランプは、ベネズエラに続いて、コロンビア、パナマ、メキシコ、そしてキューバなどの中南米諸国をみずからに屈服させ隷従させるために、凶暴な国家テロの「力」をふりかざしているのである。
 ネオ・モンロー主義を標榜したこのトランプ帝国の蛮行こそは、世界中で暴虐のかぎりをつくして没落の急坂を滑り落ち、いまやネオ・スターリニスト中国に世界の覇権を奪われかねないところに追いつめられた軍国主義帝国アメリカ、その最期のあがきにほかならない。
(3)
 トランプ帝国によるベネズエラ軍事攻撃は、現代世界の力関係に新たな激変をもたらしている。
 プーチン政権は、南米きっての親露派政権を潰されたことに少なからぬ衝撃を受けている。だが同時に、「いまや〔アメリカが〕ロシアを非難する理由はなくなった」(メドベージェフ)とほざきながら、ウクライナ問題でのトランプとの新たな「ディール」を画策しているのだ。
 習近平政権は、アメリカの蛮行を「国連憲章の原則に違反」と非難し、トランプ政権に反発するグローバルサウス諸国権力者を束ねる追求に拍車をかけている。それだけでなく習近平政権は、トランプ政権が「アメリカによる西半球支配」の企図を剥きだしにして突進すればするほど、これに対抗しつつ・同時に棲み分け≠求めて、東アジア・西太平洋をみずからの「勢力圏」として確保するための策動を強化している。もって、台湾の併呑にアメリカ(日本)に一指も触れさせない体制を構築しようとしているのだ。
 こうしていまや、米・中・露という核戦力で武装した軍事大国どうしが「勢力圏」を構築し拡大しあい、それぞれの地域で弱小国を武力で蹂躙し支配するという<世界の暗黒化>の新たな局面がつくりだされつつある。――この起点となったものは、二〇二二年二月に開始されたロシアのウクライナ侵略にほかならない。
 政治的には西欧出自のブルジョア民主主義を全面否定する強権政治の跋扈(ばっこ)。軍事的にはくりかえされる侵略と殺戮と歴史上かつてない大軍拡。経済的にはアメリカン・グローバリズムの終焉と「経済安保」を掲げた資源や技術の争奪と囲い込み。そして「AI革命」と連動しての労働者への大失業の強制と人民の凄まじい貧困化。――まさしく野蛮と非人間性を剥きだしにした強権国家と巨大独占体がわがもの顔で世界を闊歩し、人民を蹂躙している。この現代世界の暗黒化の新たな深まりは、憤怒に燃える全世界プロレタリア人民の陸続たる決起と反撃によって断固として突破されなければならない。
 ウクライナでは憎むべきプーチンによる侵略戦争が四年にわたって強行されつづけている。これにたいしてウクライナの戦闘的労働者たちは、ガザ人民ともベネズエラ人民とも連帯を表明しつつ、侵略者ロシアと不屈にたたかっている。ウクライナで、ガザで、そしてベネズエラで、戦争屋どもの暴虐が許されているのは、それを阻止する全世界労働者・人民の闘いが決定的に弱いからにほかならない。
 全世界の労働者・人民はいまこそ奮起せよ! ベネズエラ、ウクライナ、ガザのたたかう人民と連帯し、「アメリカのベネズエラ軍事攻撃弾劾」「ロシアのウクライナ侵略弾劾」「イスラエルのガザ人民ジェノサイド弾劾」の闘いをただちに巻き起こせ! この暗黒の世界を覆す巨大な奔流をともにつくりだそう!

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反戦闘争の爆発をかちとれ

ベネズエラへの米帝による国家テロリズム弾劾!

米―中・露激突下の大戦勃発の危機を突き破れ!

中央学生組織委員会

T 暗黒化を加速させる二〇二六年劈頭の現代世界

 A 中南米の「勢力圏化」をもくろむトランプ帝国の対ベネズエラ国家テロル

 B ウクライナ占領拡大に血眼となる満身創痍のプーチン・ロシア

 
 
闘う学生がアメリカ大使館に抗議(1月5日、港区赤坂・米大使館前)
 ロシアによるウクライナ侵略開始からまもなく四年。プーチン政権は年末・年始も、ウクライナ東部の占領地の拡大をねらった攻撃に、そして無人機・ミサイルによる都市無差別爆撃・インフラ破壊に狂奔してきた。一月九日には、「プーチンの公邸がウクライナのドローン攻撃を受けたことへの報復」と称して、弾道ミサイル「オレシュニク」を西部リビウに撃ちこんだ(この「公邸が攻撃をうけた」というプーチンの主張は、ウクライナだけでなくアメリカも「事実でない」と発表している)。これにたいしてウクライナの労働者・人民は、氷点下一〇度の酷寒のなかを、相互に助け合いながら侵略軍の残忍な攻撃をしのいでいる。彼らは前線で兵士として、あるいは消防士、看護労働者、鉄道労働者などとして、あるいはボランティアの一員として、侵略者どもとの戦いをつづけている。
 殺戮者プーチンはいま、トランプを丸めこんで作らせた「二十八項目和平案」なるものが、ウクライナ側との協議を経て「二十項目案」に修正されたことに「実質的にウクライナ案である」と歯噛みしながら、その再修正を要求している。そしてそのかんに、ドンバスでの占領地域をさらに広げることをねらって、侵攻作戦に狂奔しているのだ。
 もともとトランプ政権がプーチン案を丸のみして作った「二十八項目和平案」なるものは、「ドネツク・ルハンスクの東部二州全体とクリミア半島をロシア領と認め、ウクライナ軍を現在の支配地域もふくめドネツク州の全域から撤退させる。へルソン・ザポリージャ州は現在の前線で凍結する」という許しがたいしろものであった。これにたいしてウクライナ政府は欧州諸国との協議のうえでトランプ政権にたいして修正を要求した。その結果、項目数は二十に絞られ、領土問題については「東南部四州で前線を凍結する」案と「ドネツク・ルハンスク両州でウクライナ軍と露軍が相互に撤退し『自由経済圏』を作る」案とが併記された(前者の案はウクライナ側が要求したもの)。
 そして、一月七日のウクライナ・欧州諸国の首脳会合(米特使ウィトコフとトランプの娘婿クシュナーも参加)においては、「二十項目」に記載のある「停戦後の安全の保証」に関連して、「ロシアの再侵攻を防ぐための多国籍部隊の創設」などが合意された。
 こうして、欧州諸国の関与を背景にウクライナ側が「プーチン・トランプによる『領土分割』の強制」にたいする巻き返しをはかってきたことに、プーチンは苛立ちをつのらせているのだ。
 このプーチン=FSB支配下のロシアにおいてはいま、四年にわたる侵略戦争の強行によって累積した諸矛盾が一挙に噴出しつつある。
 この一年で四二万人もの死傷者(ウクライナ軍参謀本部の分析)を出したロシア軍の兵員不足はますます深刻なものとなっている。これを埋め合わせるためにプーチン政権・参謀本部は、いまや北朝鮮出身の兵士のみならず、ケニアなどアフリカ各国(計三十六ヵ国)からも、貧困に苦しむ労働者・人民を兵員としてかき集めているほどなのだ。
 また、国家資金の実に三八%を国防費に投入してきた「戦時経済」は、国際原油価格の下落による外貨収入の激減とあいまって、深刻な国家財政危機を引き起こしている。これをのりきるためにプーチンは一月一日を期して、付加価値税(日本の消費税にあたる)の税率を二〇%から二二%にひきあげた。このことは、燃料価格をはじめとする物価高騰にあえぐ労働者・人民をさらなる生活苦に叩き落とすことになる。ロシア労働者・人民の不満は高まらざるをえない。
 このように満身創痍となりながらもプーチンは、トランプ政権が存続しているうちに・「ドンバス全域の割譲」や「ウクライナ軍の武装解除」などのロシアの要求をのませるかたちでの「和平」のレールが敷かれることに期待しながら、占領地拡大のための残虐な侵略に狂奔しているのだ。ウクライナ全土をロシア帝国の属領と化すという侵略当初からの目的をやがては実現するという野望に燃えるプーチン皇帝は、その足掛かりとなるような「和平」をウクライナにのませるために、トランプの丸め込みに腐心してきたのである。
 これにたいしてトランプは、プーチンの人民殺戮を、「戦争を継続しながら和平交渉を続ける」「和平の前の一時停戦はない」という方針(昨年の8・15米露首脳会談でプーチンに約束したそれ)にのっとって実質上容認しつづけている。このトランプはこれまで、中間選挙を年内にひかえて「外交成果」を得ようと、――「(ドンバスは)いずれ取られるのだから、いま合意しておいた方が得策だ」とほざいて――「自由経済圏」案の早期受諾をウクライナ政府にたいして強要する方向に動こうとしてきた。それは、実質的にウクライナ側にドネツク・ルハンスク全域の放棄を強制することを意味するいがいのなにものでもない。
 きわめて困難な状況のなかで、ウクライナ労働者・人民の先頭において「公正で持続的な和平」「占領者もオリガルヒもいないウクライナ」をめざしたたかっているのが、ウクライナの真の左翼にほかならない。

 C ガザ人民虐殺と入植地拡大に狂奔するイスラエル

 D 東アジアにおいて激化する米・日―中の角逐

 E 深まる現代世界の暗黒化

 二〇二六年新年の冒頭に勃発したアメリカ帝国主義・トランプ政権によるベネズエラへの軍事攻撃と大統領マドゥーロの米国への連行。マドゥーロが人民弾圧をほしいままにした残忍な独裁者であったことは事実であるが、アメリカ権力者トランプは一片の「人道的理由」さえ口にすることもなく一つの独立国の政府を暴力的に破壊するためにこの国家テロリズムを強行したのであって、彼らの野望がキューバとならぶ中南米きっての「反米・親中露国家」ベネズエラの政府の暴力的転覆と石油の略奪にあることは明らかである。
 トランプ政権によるこの暴挙は――わが革マル派がトランプの大統領就任よりも以前に的確無比に暴露したように――二十一世紀現代におけるネオ・モンロー主義(トランプ言うところの「ドンロー主義」)にもとづく。
 見よ、トランプ政権が昨二〇二五年十二月に公表した「国家安全保障戦略」(NSS)なるものを!
 そこにおいてトランプ政権は、「アメリカがアトラス〔両肩で天を支えるギリシャ神話の巨人〕のように世界秩序を支える時代は終わった」とみずからの「一超」世界支配の終焉を認めつつ、「今後他国の内政や外交がわれわれの関心事となるのは、それらの行動がわれわれの利益を直接脅かす場合に限られる」「外交政策の目的は、中核的な国益の保護である」として、あらゆる対外政策をもっぱら「アメリカを再び偉大な国にする」ために「アメリカ・ファースト」の観点からうちだすことを鮮明にした。そして、「西半球」すなわち北および南のアメリカ両大陸から、「敵対的な外国勢力」の政治的軍事的経済的な影響力の一切を排除することを、全世界に向かって宣言したのであった。
 このような国家安全保障戦略にもとづくUSA国家ナショナリズムの・外に向かっての最初の貫徹が、軍国主義帝国アメリカによるベネズエラへの軍事攻撃であり、大統領の首のすげ替えをもってする「親中・親露国家」の「アメリカの属国」への暴力的改造なのである。
 だがしかし、USA帝国皇帝トランプが強行したこの傲岸極まりない暴挙は、中米および南米の(さらにはメキシコの)労働者人民の激しい反米闘争を巻き起こさずにはおかない。アメリカは、今世紀初頭に先制攻撃戦略をもってイラク侵略戦争を強行しその泥沼化によってついには中東の覇権を失ったのであるが、これと同様の轍を踏むことは必至であるといわなければならない。
 同時に、アメリカ権力者はこれまでロシアおよび中国の対外膨張主義を非難して「力による現状変更阻止」を投げつけてきたのであるが、これまで「自由と民主主義の旗手」を装ってきたアメリカ自身が、ついにこれを公然と投げ捨てみずからもまた「力による現状変更」に踏みだしたこと――このことによって二十一世紀世界の暗黒化は一挙に深まらざるをえないのである。
 あたかも二十世紀初頭の帝国主義の時代=帝国主義列強が力ずくで外国を属領化し植民地化した時代に回帰するかのように、核で武装した「大国」の独裁者が、みずからに刃向かう国を力ずくでねじふせみずからの勢力圏の排他的拡大をはかることを競うという現代世界。――このような現代世界への転回点を画したものこそは、二〇二二年二月にプーチンが開始し・それから約四年後の今もウクライナ人民が不屈に戦い続けているところの、ロシアによるウクライナへの一方的な軍事侵略戦争にほかならない。
 このロシアによるウクライナへの軍事侵略によって、<新東西冷戦>すなわち<米 対 中・露の対立>は一挙に激烈化したのであった。アメリカの前政権=バイデン民主党政権は「ロシアにもウクライナにも勝たせない」などとうそぶき、戦争の長期化によってロシアを弱体化させ主敵・中国との対決を有利にするといった戦略をとった。これにたいして習近平の中国は徹底して「漁夫の利を得る」策をとり、裏ではロシアを支えつつ・表では自国の経済的不況の深刻化のゆえに行き詰まりをあらわにしつつあった「一帯一路」の立て直しに躍起となった。この中国は、とくに「アメリカの裏庭」たる中南米の諸国にたいして、「台湾との断交」とひきかえに巨額の融資を与え、それらの国々を「親中(親露)」国家として次々にからめとった。この親米国家の突き崩しという対米挑戦は、「今世紀半ばまでにアメリカをしのぐ社会主義現代化強国として屹立することをめざす」という習近平中国の世界制覇戦略にもとづいている。
 だからこそ没落著しいかつての「一超」帝国のトランプは、内に向かってはいわば「アメリカ合衆国」の「アメリカ帝国」への大改造に狂奔しながら、主敵=中国の対米挑戦を打ち砕くことに狂奔しているのである。
 たしかにトランプは「米中の核心的国益の相互尊重」とか「G2(米中)による新国際秩序」とかを謳っている。またいわゆる米中貿易戦争においては「半導体」と「レアアース」をめぐってはその決着を先延ばしにした。だがこれは、現実的にも本質的にも「束の間の休戦」にすぎない。なぜならば、いまや米中両大国は、食料・エネルギーはもちろん半導体やレアアースなどのいわゆる戦略物資の獲得と囲い込みに血道をあげているのであって、このことはより大きな激突にかちぬくための準備にほかならないからである。
 それだけではない。政治的には、米・中・露をはじめとする世界の大国の権力者どもは今、より強権的で専制的な国家権力をもとめ全体主義的統治形態の構築に突進している。いわゆる「国民国家」という名のブルジョア国家――「民主主義」を表看板にした西欧出自のそれ――にたいして、スターリン主義専制国家から転態したロシアおよび共産党専制支配下の中国はあけすけに言う、「民主主義など時代遅れだ」と。国家戦略の策定と実現の迅速性・一貫性において、たとえ外被にすぎないとはいえ多数決原理を建前とする民主主義などに呪縛されていては現下の「弱肉強食の時代をかちぬくことはできない」というわけなのだ。そして、これらに対抗するために血塗られた「自由と民主主義」の旗を掲げてきた帝国主義アメリカさえもが、いまやこの中露に垂涎しその後塵を拝しているのである。
 この大国同士が国家エゴイズムをむきだしにし、相互に貫徹しあっている現代世界。六十六もの国連機関や国際条約から離脱し「国際法など関係ない」「俺を止めることができるのは俺の良心だけだ」とうそぶくトランプのふるまいはその一つの象徴といえる。そして彼らアメリカ権力者はいまや、この時代をかちぬくためにかつての新自由主義も「小さな政府」も投げ捨てているのだ。
 そして軍事的には、いまや世界の権力者どもがこぞって軍拡に狂奔しだしている。米・中・露の権力者は言うにおよばず、いまや欧州の権力者どももこれに追随している。二十世紀における二つの世界大戦の主戦場となったその苦い教訓にふまえEUとしてまとまったはずの彼らが、ロシアの「西進」におびえてこれに備えると同時に経済的低迷からの脱出のために、いまや「グリーンエコノミー」を後景に押しやり、軍需生産に大きく舵を切っている。こうして世界はいまや、大軍拡競争の時代に突入したのである(その中心が「使える核」と種々のAI兵器である)。
 さらに経済的には、世界の権力者どもは――たとえソ連「社会主義」の崩壊以後に張りめぐらされた「経済のグローバライゼイション」のしがらみを断ち切ることはできないのだとしても――いまや「経済安保」の名において戦略物資の囲い込みや自前の生産体制の構築に狂奔している。
 すでに触れたように、今述べてきたような危機的現代における世界の政治的軍事的経済的特質のすべては、もしも全世界の人民が起ちあがらないならば、やがて勃発するかもしれない第三次世界大戦=熱核戦争にたいする戦争準備としての意味をもつ。と同時に、権力者どものこのむごたらしい角逐それ自体が、戦争的危機を日に日に高めているのである。
 この危機を突破しうる唯一の力は、「今ヒトラー」どもによって塗炭の苦しみを味わわされているウクライナの・ガザの人々に思いをよせ、真に平和な世界の構築を希求している全世界の労働者・人民、そして支配階級による搾取とその権力による圧政によって日々「絶対無」(マルクス『経済学=哲学草稿』)に突き落とされている労働者・人民にほかならない。
 貧富の格差はいまや天文学的数字にまで拡大して可視化し、人類生存の危機と地球環境の破壊の危機もまた日に日に深刻化している。資本主義の歴史的命運がもはや尽きつつあることは、今日一日を生きるのが精一杯という「疎外のどん底」にあるプロレタリアには自明となっているのである。
 この彼らが、「戦争と革命の世紀」と言われた二十世紀においてなぜに階級闘争のうちつづく敗北を余儀なくされたのかをふりかえり、二十世紀世界を翻弄したスターリン主義の反労働者性=反マルクス主義性に目覚め、そして帝国主義とスターリン主義への怒りも新たに起ちあがるならば、<暗黒の二十一世紀>を<戦争も搾取も圧政もない真の未来社会>へと逆転することが可能となるのであり、またそれは必然なのである。

U 高市日本型ネオ・ファシズム政権のウルトラ反動攻撃

 A 空前の大軍拡への突進

 B 労働者・人民への貧窮の強制とネオ・ファシズム支配体制の強化

 C 選挙カンパニアに埋没する既成指導部と全学連の革命的闘い

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ベネズエラに対するアメリカの侵略――問題は何か?

ソツィアルニィ・ルフ 2026年1月3日

 以下は、ウクライナのソツィアルニィ・ルフが一月三日に公式サイトに掲載した見解です。

 
 一月三日の朝、ラテンアメリカ諸国人民の民主主義と相対的平穏にたいする広範な攻撃の始まりが告げられた。だが、それは、彼らだけに限ったことではない。
 ベネズエラにおける出来事――米軍による軍事作戦の後、大統領ニコラス・マドゥーロが拘束され、動員をともなう非常事態宣言が発令された――これは、帝国主義的対立の激化を示す新たな兆候であり、その影響は大陸全土の何百万人もの人々におよぶことになるだろう。
 ドナルド・トランプ政権のこの行動を、孤立したひとつの事件あるいは危機への「強いられた対応」とみなすことはできない。カリブ海や大西洋における小型船舶の爆撃から制裁による封鎖にいたるまで、これまでおこなってきたように、アメリカ国家は、裁判や捜査も国際法遵守もお構いなしに、暴力を行使する力を有しており、その態勢にある、ということだ。麻薬密売やそのカルテルとの闘いなるものが、侵略を正当化するために利用されている。最近まで、麻薬の前駆物質の大部分は中国で生産されていた。ベネズエラ領土を経由する麻薬密売の割合は、この地域の他の国々や海路と比較するとごくわずかにすぎない。
 いわゆる「麻薬カルテルの黒幕」との闘いという口実は、最近、トランプが、ホンジュラスの元大統領にして右派のエルナンデスをアメリカの刑務所から恩赦と称して出したことを考えると、とりわけ、皮肉なものだ。エルナンデスはコカイン密売で長期の刑を宣告されていたが、前回の選挙に際して盟友どもを支援するために釈放されたのだ。いわゆる「テロとの戦い」と同様に、真の目的は防衛ではなく、石油と鉱物資源の支配およびワシントンに忠実な政権の樹立である。
マドゥーロ政権をベネズエラ社会と同一視するのは間違いだ
 同時に、物事は、ありのままに明確に言う必要がある。ニコラス・マドゥーロ政権は権威主義的で抑圧的であり、深刻な腐敗に陥っている。ウーゴ・チャベスの遺産とボリーバル主義のレトリックの陰に隠れているが、この政権は社会主義的民主主義とはまったく無関係である。破壊的なアメリカの制裁と相まって、マドゥーロ政権の政策こそが、経済崩壊、社会的大惨事、超法規的殺害、栄養失調、そして
 
 ウクライナよ、私たちも抵抗します
数百万人のベネズエラ人の大量移住の原因である。マドゥーロのエリート層はチャベス時代の大衆運動と社会計画の成果を無効にし、この地域の左翼思想の信用を失墜させただけである。国民に寄生し、治安部隊と自由の制限、そして外国からの支援――何よりも、ロシアからの――のおかげで政権は維持されているのだ。
 カラカスのこの権威主義的権力を維持するうえで、クレムリンこそが、主要な同盟国の一つである。ロシアの外相セルゲイ・ラブロフは、ベネズエラを複数回にわたって訪問している。二〇二三年四月には、ブラジル、ベネズエラ、ニカラグア、キューバを歴訪した。ロシアのウクライナ戦争にたいする政治的支持を喚起するためだ。サンディニスタ革命の裏切り者であるニカラグアのダニエル・オルテガほど熱烈ではないものの、大統領マドゥーロは、本格的な侵攻開始当初からロシアへの「全面的な支持」を表明しており、国家機関やメディアはクレムリンによる事態の解釈を積極的にたれ流してきた。
 しかしながら、マドゥーロ政権をベネズエラ社会と同一視するのは大きな間違いだ。 大規模なプロパガンダにもかかわらず、ベネズエラ人民の大半は親ロシア的な説明を受け入れていない。デモはつねに犯罪とされ解散させられるこの国で、二〇二二年にロシアによるウクライナ侵攻が開始されたとき人々は侵略に抗議するため街頭に繰り出した。ベネズエラ人民はウクライナ国旗を掲げて「プーチンを止めろ」と叫び、自国政府のクレムリンとの同盟関係を公然と批判した。
 人民のなかに、ウクライナとの連帯は深く根付いている。ユーロマイダン以来、多くのベネズエラ人は、ウクライナの闘争――腐敗した政府、外部からの支配、権威主義との闘争――を自分たちにとっても切実で、理解できるものと捉えてきた。ウクライナへの共感は、反戦感情だけではなく、外国の圧力を拒否する気持ちからも生まれている。これは、マドゥーロ政権にとっても、ウラジーミル・プーチン政権にとっても、存続するうえで決定的問題なのだ。いずれも、現在、国際刑事裁判所の捜査を受けている。
 一九九九年以来、ウクライナとベネズエラは友好関係を築いてきた。これは、当時の大統領ウーゴ・チャベスがウクライナの外相ボリス・タラシュークを歓迎したことから始まった。特筆すべきは、チャベス大統領時代にロシア連邦に駐在していたベネズエラ領事ホセ・ダビド・チャパロ氏が、二〇二二年にウクライナ領土防衛外人部隊に入隊し、ロシア軍によって破壊された都市の復興に携わったことである。
ベネズエラよ、私たちは共に帝国主義に抵抗します!
 
ベネズエラ人民への連帯を表明するウクライナ
人民(2014年2月
 だからこそ、現在のアメリカによる侵略行為は、マドゥーロを批判するからといって容認することはできないのだ。アメリカ帝国主義は、最近の「国家安全保障戦略」において、「モンロー主義」の精神にもとづいてラテンアメリカ・カリブ海地域を従属的な「裏庭」の役割に復帰させる意向を表明し、自国の経済的・地政学的利益に合致しないあらゆる政権をこの地域から「一掃」しようと努め、同時に極右勢力を強化している。
 コロンビアの進歩的な政府を孤立させ、メキシコにおける同じく進歩的な政府を脅迫し、アメリカの納税者を犠牲にしてアルゼンチンの極右政権との同盟関係を強化すること、ジャイル・ボルソナロ率いるブラジルのネオ・ファシスト復権主義者を支援し、エルサルバドルの抑圧的なブケレ政権の悪名高い巨大刑務所をアメリカからの追放者収容所として利用すること――これらすべては、ラテンアメリカにおけるワシントンの覇権回復を目指す戦略の一部である。注目すべきは、トランプの前任期中、レーガン政権時代に反共独裁政権の「死の部隊」の訓練を担当したエリオット・エイブラムスがベネズエラ情勢を監督していたことだ。この部隊は、エルサルバドルのモソテ村の住民約一〇〇〇人の殺害など、中米諸国における内戦の犯罪の九〇%以上をおこなった。
 外部から押し付けられた「政権交代」は、社会の破局をさらに深刻化させるだけである。トランプのベネズエラ難民にたいする人種差別政策と同様に、この戦争は人命軽視の政策の延長線上にある。たとえ直ちに大規模な死傷者が出なかったとしても、外部からの不安定化はさらなる内部混乱を引き起こすだろう。(一九八九年に、独裁者で麻薬密売人の〔パナマの〕ノリエガを排除するために米海兵隊が侵攻した際、少なくとも数百人の民間人が死亡した。ノリエガはその直近までこの地域の革命運動との戦いでCIAの共犯者であった。) 
 
 ロシアのウクライナ侵略を弾劾して決起したベネズエラ
人民(2022年3月3日、カラカス)
 さらに、野党の「トランプ主義」派が台頭する可能性も危険である。マドゥーロが社会主義の戯画であるように、マリア・コリーナ・マチャドの極右・超資本主義的路線は民主主義運動の戯画である。この女はノーベル平和賞受賞後、賞をトランプに献上したいと言い、自国への介入をせがんだ。他方で、マドゥーロ主義に反対する左翼は、かつてボリーバル革命を支持したものの今や幻滅した人々をみずからの戦列にますます組織してきている。彼らは、軍事的シナリオは容認できないと主張し、ベネズエラの運命は帝国主義指導者によってではなく、ベネズエラ人民じしんによって決定されるべきだ、と主張している。
 マドゥーロ独裁政権との闘いとアメリカ帝国主義との闘いとは、相互に矛盾するものではなく、同じ闘争の二つの側面である。今日、多くの人々が地政学的ゲームの人質になっている。だからこそ今、ベネズエラの人々との連帯について語る必要があるのです。ロシアの侵略に抵抗するウクライナにたいして、ベネズエラの人々が示してくれたのと同じ連帯です。
 ベネズエラの人々は帝国主義の軛とたたかい、略奪的なマドゥーロ政権の人質となっています。
 ベネズエラよ、私たちも、ともに帝国主義に抵抗します!
〔文中見出しは編集部がつけました。〕
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インフレ促進・賃金切り下げを許すな!
労基法大改悪反対!

大幅一律賃上げ獲得! 二六春闘勝利!

2・1労働者怒りの総決起集会へ

極右高市政権の大軍拡・軍事費大増額反対! 改憲阻止!

2・1集会実行委員会


 すべての労働者のみなさん!
 昨年暮れに高市政権は、一二二・三兆円という過去最大規模の二〇二六年度予算案を閣議決定した。「責任ある積極財政」の名のもとに軍需関連産業の支援と大軍拡のために巨大な国家プロジェクトに資金を注ぎこみ、その財源を国債の大増発によって賄うというこの経済政策は、よりいっそう円安を加速しインフレを促進するものである。それは物価高と賃金抑制で困窮を強いられている労働者・人民をさらなる奈落に突き落とすウルトラ反動政策にほかならない。
 しかもこの極反動の高市は、医療・社会保障制度改悪や所得税増税(=軍拡大増税)などの大衆収奪の強化をも一気呵成におしすすめようとしている。いまこそ、貧困の強制を粉砕する闘いにただちに起とう! 独占資本家どもの賃金抑制攻撃を打ち砕こう!
 今二六春闘において「連合」芳野指導部は、「五%以上(ベア分三%+定昇分二%)」という超低率の賃上げ「目安」を掲げ、困窮する労働者の賃上げ闘争を抑圧している。しかも今なお「物価が上がることは悪いことではない」などと吹聴して、政府・独占資本家階級の物価高促進策を尻押ししてさえいるのだ。すべての労働者は今こそ「連合」労働貴族の春闘破壊に抗して<大幅一律賃上げ獲得>めざしてたたかおう!

高市政権による戦争と貧困の強制
 高市政権が「危機管理投資・成長投資」と銘打ってうちだしている経済政策なるものは、軍民両用の戦略技術・物資(半導体・AI・レアアースなど)の関連産業の育成のために湯水のように国家資金を投入することを基軸としている。しかも「防衛力の強化」をも経済政策に組みこみ、軍需生産・武器輸出を国家をあげて強化・拡大することを企むものにほかならない。
 米―中激突下で東アジアにおいても戦争勃発の危機が高まっているもとで、――アメリカの「属国」として「経済安全保障」を確立するために――軍事力の増強、軍需産業の強化、戦略技術・物資の開発とサプライチェーンの確立に血眼となっているのが極右の高市政権なのだ。そして日本国家の経済構造のこうした再編を、金融機関や独占諸企業の内部留保(総額六二八兆円)を吐きださせることによっておしすすめようとしている。巨額の国家資金を呼び水≠ニして投入し、「官民連携」のプロジェクトとして推進しようとしているのだ。まさに高市政権は、「高圧経済」などと称して需要の人為的増大をはかる財政政策と、ますますインフレを加速する緩和的な金融政策を強行しようとしているのである。
 この高市政権が「生活の安全保障」「物価高対策」などと前面におしだしてうちだしている諸施策は、日本の軍事強国化というどす黒いもくろみを押し隠す煙幕でしかない。三〇〇〇円の「おこめ券」の一度きりの配布、たった三ヵ月だけのガス・電気代補助、そしてこれまた一回きりの子育て支援、そしてガソリン暫定税率廃止など――これらは、物価高で苦しむ労働者・人民の怒りをかわすための・文字通りの一時しのぎにすぎないのだ。
 それだけではない。低賃金のゆえに終業後も休日も副業、スキマバイトの超長時間労働をせざるをえず疲労困憊の労働者に向かって「手取りを増やすためには働きたい改革≠ェ必要だ」などと叫んで、労働時間規制を撤廃する労基法大改悪をも強行しようとしているのが高市政権である。

米―中激突下での日本の軍事強国化の攻撃
 いま現代世界は新たな激動に突入している。新年早々に強行された米軍によるベネズエラへの大規模軍事攻撃と大統領マドゥーロの拉致拘束。この事態は、「西半球=南北アメリカ大陸をアメリカの勢力圏にする」という「ドンロー主義」(ドナルド・トランプ式モンロー主義)を基調とする世界戦略(「国家安全保障戦略」)のなんたるかを露出したものにほかならない。レアアースや石油などの戦略物資を確保するためには、軍事力を行使し中南米諸国家をアメリカの「属国」として組みこむという傲岸な本性をむきだしにしたのがトランプ政権なのだ。しかもこの政権は、北極海資源の争奪戦に勝利するために同盟国たるデンマークの自治領・グリーンランドの領有権さえ要求しているのだ。
 トランプ政権は「西半球における軍事的プレゼンスの強化」を基軸とした世界戦略にもとづいて、東アジアにおいては、日米軍事同盟を中核として日本、韓国、オーストラリアなどの同盟国に米軍の肩代わりを担うことを命じている。
 このトランプ政権に軍事的にも経済的にもつき従う道をみずから選びとっているのが「属国」日本の高市政権にほかならない。この政権は、対中国の先制攻撃を可能とする長射程ミサイルや滑空弾などの整備、さらに原子力潜水艦の建造・保有を、さらにはアメリカとの核共有までも画策し大軍拡に突進しているのである。この日本を軍事強国に飛躍させるための総仕上げとして高市政権が野党・国民民主党をまきこみつつ急ピッチでおしすすめようとしているのが、緊急事態条項新設や第九条破棄を核心とする憲法大改悪の策動なのである。

独占資本家による賃金切り下げを許すな!
 「経団連」の独占資本家どもは、二六春闘に向けて「賃金引き上げの力強いモメンタム」の「さらなる定着」により「適度な物価上昇の下、実質賃金の安定的にプラス化の実現」をはかるなどとほざいている。「さらなる定着」とは! 政府統計でさえ実質賃金はマイナス続きのなかで、これが賃金抑制=実質的切り下げを継続することの宣言でなくて何であるか!
 しかも独占資本家どもは「中小企業や非正規雇用労働者に賃上げが行きわたっていないことが問題」だなどとして、中小企業の生産性を高め、製品価格の引き上げによって賃金原資を確保せよ、などと叫んでいる。労働者に物価高騰と搾取の強化を甘受せよということにほかならないではないか。

既成指導部の春闘の抑圧と歪曲をのりこえ闘おう!
 今こそすべての労働者は、<大幅かつ一律の賃上げ獲得>をめざしてたたかおうではないか! 極右・高市政権と独占資本家どもによるいっそうの貧困の強制と軍事強国化の攻撃を断固として打ち砕こう。
 「連合」芳野指導部は「実質賃金を一%上昇軌道に乗せる」などと叫んでいる。ふざけるな! わずか三%の賃上げしか要求しないでどうして実質賃金を「上昇」させるというのか。彼らは実質賃金の低下の原因は労働者の「デフレマインド」にあるなどとして、労働者が困窮し倹約に倹約を重ねることを罵倒し、「個人消費」拡大につとめろと号令している。
 まさにあらゆる矛盾を労働者に押しつけ、日本独占資本の生き残りを策す政府・独占資本と「心合わせ」し、貧困に追いこまれている労働者・人民に向かって「賃上げのためにはカネを使え」などと説教しているのがこの労働貴族どもなのだ。芳野らは公然と「企業を維持・発展させていくためには、中長期を見据えた『人への投資』が不可欠だ」などと言い放っている。これこそは企業の発展が第一で賃上げは二の次だということにほかならない。まさに資本家の側に立って春闘の戦闘的高揚を抑圧しているのがこの労働貴族どもなのだ。ネオ産業報国会の頭目の本性むきだしではないか。
 「全労連」の日本共産党系ダラ幹は、「賃上げ交渉を文化にする」「みんなで一緒に賃上げ交渉を」と強調している。そして「職場での労使交渉による賃上げ」や「社会的な賃金闘争(最低賃金、公契約、公務員やケア労働者の賃上げなど)」といった「労働組合主導の賃上げ闘争をつくろう」という。彼らはわが戦闘的労働者の闘いに鼓舞された組合員の突き上げを受けて、資本や政府にたいする労組の闘いの重要性を前面に掲げてみせてはいる。だが彼らは、傘下労組の労働者の団結した闘いをいかに強化するのか、組合員の意識をどう高めるのかということについての指導を何らおこなってはいない。ただ「組合員の主体的・自覚的な参加によるたたかい」を号令するのみなのだ。今こそすべての労働者は、既成指導部の闘争抑圧と歪曲をのりこえ二六春闘を高揚させるために奮闘しよう! <大幅一律賃上げ獲得>めざしてたたかおうではないか!
 プーチン・ロシアによるウクライナ侵略を歴史的転回点として、「力による世界秩序の再編」に揺れる現代世界は、各国権力者が軍事力増強に狂奔する熱核戦争勃発の危機を深めている。今春闘のただ中で、ロシアのウクライナ侵略粉砕! 日米軍事同盟の強化反対! アメリカのベネズエラ軍事攻撃弾劾! 高市政権による大軍拡・改憲阻止! の反戦の闘いを高揚させよう。
 すべての労働者は、<二六春闘勝利! 2・1労働者怒りの総決起集会>に結集しよう!
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<今・ここ>で反スタ運動を切り拓く決意

11・30革共同政治集会での発言

電機労働者

 結集されたすべての革命的・戦闘的労働者、学生、市民のみなさん! 私は電機戦線でたたかう労働者です。私は戦乱と貧窮におおわれたこの現代世界を何としてもくつがえしたい。そのために先頭にたってたたかう決意を述べます。

軍需産業を拡大し労働者の首切りに狂奔する資本家
 高市政権は、改憲・大軍拡の反動諸攻撃を就任早々矢継ぎ早にしかけてきています。極右・高市は、ロシアのウクライナ侵略を転回点とする米―中露の対立激化を背景に、世界中で火を噴く大戦的危機を渡りに船として、今こそ帝国主義日本を軍事強国に再興させるチャンスだととらえ突進しているのです。
 高市は十一月二十一日の臨時閣議で、「経済対策」を決定しました。一つは「物価高対策」、二つめは「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」そして三つめは「防衛力と外交力の強化」の三本の柱だという。この経済対策の主軸は、AIや半導体、量子コンピュータ、造船、原発再稼働など軍需を軸にした開発投資を促進させ、軍需産業の基盤を強化して日本をアメリカとともに戦争をできる軍事強国として飛躍させる、そのための経済・財政政策にほかなりません。高市のサナエノミクスなるものは、猛烈なインフレを加速するとともに、労働者の実質賃金の低下をもたらすものでしかありません。高市の「子育て手当」や「お米券」などの経済対策なるものは労働者・人民の不満をおさえこむものでしかないのです!
 この高市の軍需産業への投資拡大を軸にした「経済・財政政策」に色めきたっているのが日本独占ブルジョアジー、とりわけ電機独占資本家どもです。軍需生産は今や従来の重工業産業だけではなく電機産業の領域が飛躍的に増大しているからです。ICT(情報通信技術――たとえば三菱電機はミサイルやレーダー、次期戦闘機の電子機器、NECは防空指揮管制システムなど)、さらには宇宙やサイバーなどです。
 高市は、トランプの要求に応えて軍事費を倍増し、近ぢかGDP費三・五%、二一兆円へ引き上げることを確約しました。日本の軍需産業を育成するために、防衛省調達品の利益率が二〜三%だった実態を改めて一気に一五%に引き上げました。これを機に電機資本家どもは、雪崩をうって軍需生産分野の拡大に突き進んでいます。その先頭を走るのが三菱電機です。三菱電機は二〇二四年度の防衛装備庁からの受注高が二年前の四・三倍、三〇年度には六〇〇〇億円に達するという事業見通しを発表しました。NEC、富士通資本などの電機各社も同様です。電機独占資本家どもは、軍需生産で稼ぐ腹を固め、そのために事業構造の再編に突進し、労働者に首切り、配転攻撃の大なたを振り下ろしているのです。断じて許してはなりません!
 高市はまた首相就任当日、労働者の「労働時間規制」の緩和と「副業の促進」を厚生労働大臣に指示しました。労働者・人民に、日本経済を再興させるために馬車馬のごとく働け≠ニ煽りたてているのです。
 さらに、政府のこれらの策動に反対する運動とこの担い手を根絶やしにするために「スパイ防止法」を制定しようとしています。高市はネオ・ファシスト政権の別動隊たる参政党を活用して、労働戦線の深部に根を張るわが革命的左翼を弾圧しようとしているのです。
 このような高市の攻撃にたいして「連合」会長・芳野は、「労働時間の規制緩和には違和感を覚える」と弱よわしく応じるだけで反対する闘いを何一つとりくもうとしていません。しかも、「連合」は国民民主党を支えていますが、この国民民主党は「国を守る」として「スパイ活動防止法」の制定を政策に掲げているのです。
 芳野は、きたる二六春闘について二十五日の政労使会議で「使用者と同じ方向性を確認できた」などと発言したのです。何と芳野は政府、経団連との共同歩調を誇らし気に自慢したのです。二十八日の中央委員会では、「定昇込みで五%」などという超低額の「要求目標」なるものを決定しました。労働者にまたしても実質賃金の低下を強制しようというのです。われわれは、高市極反動政権の諸攻撃を許さず、これを支える「連合」指導部を弾劾しこれに反対する闘いを労働戦線の深部から巻き起こしてゆこうではありませんか!
 ところで、十月の「連合」大会で、会長・芳野が三期目に居座り、「連合」事務局長に電機連合会長・神保政史が就任しました。私は、「連合」右派のJCM(金属労協)の労働貴族どもが、会長と事務局長を独占する指導体制を固めたことを糾弾します!
 この神保は三菱電機の労働組合出身です。神保は、三菱電機、パナソニック、ルネサスエレクトロニクスなどの資本家どもが断行する「事業構造改革」にともなう対象者一万人規模の労働者の首切り攻撃について黙認し全面協力しています。
 それだけではなく二〇二三年から、広島、長崎の平和集会への参加を中止してネットで被災地支援などの情報を流すものに切り替え、平和運動を潰してきたのです。反戦・平和のとりくみを抑えこみ、労働者・組合員の意識を日本の国を守る≠烽フにつくりかえようというのです。「平和フォーラム」に結集する労組の反戦・反改憲の闘いを押しつぶす先鞭をつけてきたのです。
 さらに二五春闘について、超低額回答に抑えこんだことを「波及効果で社会的課題の解決に貢献した」と総括しました。この神保は「連合」事務局長として、二六春闘において電機のみならず全産別の労働者の賃上げを超低額に抑えこむために労働貴族ぶりを発揮するに違いありません。革命的・戦闘的労働者は、今こそこのネオ産業報国運動を内側から食い破り、「連合」の脱構築をかちとるために奮闘しようではありませんか!
 高市政権は、改憲・大軍拡の反動諸攻撃を就任早々矢継ぎ早にしかけてきています。極右・高市は、ロシアのウクライナ侵略を転回点とする米―中露の対立激化を背景に、世界中で火を噴く大戦的危機を渡りに船として、今こそ帝国主義日本を軍事強国に再興させるチャンスだととらえ突進しているのです。
 高市は十一月二十一日の臨時閣議で、「経済対策」を決定しました。一つは「物価高対策」、二つめは「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」そして三つめは「防衛力と外交力の強化」の三本の柱だという。この経済対策の主軸は、AIや半導体、量子コンピュータ、造船、原発再稼働など軍需を軸にした開発投資を促進させ、軍需産業の基盤を強化して日本をアメリカとともに戦争をできる軍事強国として飛躍させる、そのための経済・財政政策にほかなりません。高市のサナエノミクスなるものは、猛烈なインフレを加速するとともに、労働者の実質賃金の低下をもたらすものでしかありません。高市の「子育て手当」や「お米券」などの経済対策なるものは労働者・人民の不満をおさえこむものでしかないのです!
 この高市の軍需産業への投資拡大を軸にした「経済・財政政策」に色めきたっているのが日本独占ブルジョアジー、とりわけ電機独占資本家どもです。軍需生産は今や従来の重工業産業だけではなく電機産業の領域が飛躍的に増大しているからです。ICT(情報通信技術――たとえば三菱電機はミサイルやレーダー、次期戦闘機の電子機器、NECは防空指揮管制システムなど)、さらには宇宙やサイバーなどです。
 高市は、トランプの要求に応えて軍事費を倍増し、近ぢかGDP費三・五%、二一兆円へ引き上げることを確約しました。日本の軍需産業を育成するために、防衛省調達品の利益率が二〜三%だった実態を改めて一気に一五%に引き上げました。これを機に電機資本家どもは、雪崩をうって軍需生産分野の拡大に突き進んでいます。その先頭を走るのが三菱電機です。三菱電機は二〇二四年度の防衛装備庁からの受注高が二年前の四・三倍、三〇年度には六〇〇〇億円に達するという事業見通しを発表しました。NEC、富士通資本などの電機各社も同様です。電機独占資本家どもは、軍需生産で稼ぐ腹を固め、そのために事業構造の再編に突進し、労働者に首切り、配転攻撃の大なたを振り下ろしているのです。断じて許してはなりません!
 高市はまた首相就任当日、労働者の「労働時間規制」の緩和と「副業の促進」を厚生労働大臣に指示しました。労働者・人民に、日本経済を再興させるために馬車馬のごとく働け≠ニ煽りたてているのです。
 さらに、政府のこれらの策動に反対する運動とこの担い手を根絶やしにするために「スパイ防止法」を制定しようとしています。高市はネオ・ファシスト政権の別動隊たる参政党を活用して、労働戦線の深部に根を張るわが革命的左翼を弾圧しようとしているのです。
 このような高市の攻撃にたいして「連合」会長・芳野は、「労働時間の規制緩和には違和感を覚える」と弱よわしく応じるだけで反対する闘いを何一つとりくもうとしていません。しかも、「連合」は国民民主党を支えていますが、この国民民主党は「国を守る」として「スパイ活動防止法」の制定を政策に掲げているのです。
 芳野は、きたる二六春闘について二十五日の政労使会議で「使用者と同じ方向性を確認できた」などと発言したのです。何と芳野は政府、経団連との共同歩調を誇らし気に自慢したのです。二十八日の中央委員会では、「定昇込みで五%」などという超低額の「要求目標」なるものを決定しました。労働者にまたしても実質賃金の低下を強制しようというのです。われわれは、高市極反動政権の諸攻撃を許さず、これを支える「連合」指導部を弾劾しこれに反対する闘いを労働戦線の深部から巻き起こしてゆこうではありませんか!
 ところで、十月の「連合」大会で、会長・芳野が三期目に居座り、「連合」事務局長に電機連合会長・神保政史が就任しました。私は、「連合」右派のJCM(金属労協)の労働貴族どもが、会長と事務局長を独占する指導体制を固めたことを糾弾します!
 この神保は三菱電機の労働組合出身です。神保は、三菱電機、パナソニック、ルネサスエレクトロニクスなどの資本家どもが断行する「事業構造改革」にともなう対象者一万人規模の労働者の首切り攻撃について黙認し全面協力しています。
 それだけではなく二〇二三年から、広島、長崎の平和集会への参加を中止してネットで被災地支援などの情報を流すものに切り替え、平和運動を潰してきたのです。反戦・平和のとりくみを抑えこみ、労働者・組合員の意識を日本の国を守る≠烽フにつくりかえようというのです。「平和フォーラム」に結集する労組の反戦・反改憲の闘いを押しつぶす先鞭をつけてきたのです。
 さらに二五春闘について、超低額回答に抑えこんだことを「波及効果で社会的課題の解決に貢献した」と総括しました。この神保は「連合」事務局長として、二六春闘において電機のみならず全産別の労働者の賃上げを超低額に抑えこむために労働貴族ぶりを発揮するに違いありません。革命的・戦闘的労働者は、今こそこのネオ産業報国運動を内側から食い破り、「連合」の脱構築をかちとるために奮闘しようではありませんか!

以下、見出し

闘いを通してこそわが組織の強化・拡大はかちとれる 
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アメリカ帝国主義によるベネズエラ軍事攻撃弾劾!

1・5 全学連 米大使館に怒りの拳
  一月五日、全学連のたたかう学生たちは、アメリカ・トランプ政権が一月三日に強行したベネズエラ軍事攻撃を弾劾してアメリカ大使館にたいする断固たる闘争に起ちあがった。
 正午すぎ、たたかう学生たちはアメリカ大使館前に登場した。彼らは、「アメリカ帝国主義のベネズエラ軍事攻撃弾劾!」と大書された横断幕を掲げ、真紅の全学連旗を翻すと、ただちにシュプレヒコールを開始した。
 「ベネズエラ軍事攻撃弾劾!」「アメリカの暴虐を許さないぞ!」「首都爆撃・人民虐殺弾劾!」「中南米支配のための戦争放火弾劾!」
 たたかう学生たちは、トランプ政権の出先機関たる米大使館にたいして怒りに燃えて拳を叩きつけた。
 ここで有木全学連委員長が発言に立った。
 「わが全学連は、トランプ政権が強行したベネズエラ軍事攻撃を満腔の怒りをこめて弾劾する! 米軍は一五〇機もの米軍機により首都カラカスを爆撃し一〇〇名もの人民を虐殺するとともに、特殊部隊を大統領邸宅に突入させマドゥーロを拘束・連行しさった。このトランプ帝国の蛮行を断じて許すな!」
 「大統領トランプは、『ベネズエラを運営する』などとほざくとともに、米オイルメジャーによる石油資源強奪の意志をむきだしにした。中国・ロシアとの協力関係を深めてきたマドゥーロ政権を転覆し、ベネズエラを中南米支配の橋頭堡たらしめることを狙ったこの蛮行を徹底的に弾劾せよ! 没落軍国主義帝国の野蛮きわまるあがきを打ち砕け! 大衆的反撃の闘いを放棄する日共中央を弾劾し反戦闘争の嵐を巻き起こせ!」
 さらにたたかう学生たちが次々に発言に立った。
 「トランプ政権によるベネズエラ軍事攻撃は、西半球はアメリカのもの≠ニいう今日版モンロー主義をむきだしにした新たな戦争放火にほかならない。アメリカ帝国主義による中南米支配の策動を粉砕せよ!」
 「米―中・露激突下の戦乱勃発の危機を突き破る革命的反戦闘争を燃えあがらせよう! 世界各地でアメリカのベネズエラ軍事攻撃に反対して闘いに起ちあがる人民と連帯して、トランプ政権を包囲せよ!」
 たたかう学生たちは、さらにアメリカ大使館にたいしてシュプレヒコールを叩きつける。
 「トランプ帝国の暴虐を許すな!」「石油資源強奪のための戦争放火弾劾!」「米―中・露激突下の戦乱勃発の危機を突き破れ!」「米―中・露の核戦力強化競争反対!」「全世界人民と連帯してたたかうぞ!」
 こうして全学連のたたかう学生たちは、「国際法違反」と弱々しくつぶやくのみで反戦闘争の組織化を放棄する日共・志位=田村指導部を弾劾しつつ、アメリカ大使館にたいする抗議闘争を終始戦闘的にたたかいぬいたのである。
   闘う学生がアメリカ大使館に抗議
(1月5日、港区赤坂・米大使館前)

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闘う労学が米総領事館に抗議

1・4 札幌
  一月三日未明、アメリカ・トランプ政権は米軍戦闘機など一五〇機以上の航空機と特殊部隊でベネズエラの首都カラカスを急襲し、反米政権の大統領マドゥーロを拘束してアメリカへ強制移送した。
 「力による平和」を掲げたトランプ政権のこの蛮行への怒りに燃えて、全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生と反戦青年委員会の労働者は、軍事攻撃の翌日の一月四日、在札幌アメリカ総領事館への抗議闘争に断固決起した。
   札幌の米総領事館前でたたかう北海道の労学(1月4日)
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